- プラチナ900の特徴が知りたい
- プラチナの国内・世界の基準が知りたい
- プラチナ900のお手入れ方法が知りたい
本記事では、プラチナ900とは何かを説明しています。また、プラチナの純度を示す表記を解説するほか、プラチナ900に焦点を絞って、特徴やお手入れ方法・保管方法を紹介します。
プラチナジュエリーは、純度によって強度や色味、加工性などが異なることが特徴です。国内ブランドか国際ブランドかによって取り扱っている純度も違います。記事内で詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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プラチナ900とは
プラチナ900とは、プラチナの純度を表しており、そのプラチナ製品の中に「プラチナが90%含まれている」ことを指します。一般的に、プラチナは「Pt」と表記され、そのうしろに「900」や「950」といった具体的な含有量を表す数字が記されるのです。
プラチナの純度表記には1000分率が使われており、Pt900なら900/1,000、つまり90%のプラチナが含まれているということ。Pt850であれば85%、Pt950であれば95%のように数字が1,000に近いほど純度が高いです。
プラチナ製品に含まれる、プラチナ以外の金属を割金といいます。割金は金属の強度や加工性、色味を調整するために使われ、プラチナの割金は銀やパラジウム、ニッケルなどが多いです。
プラチナ900の特徴
プラチナ900は結婚指輪に使われるなど、日本で幅広く親しまれています。傷に強く、加工性が高いことが特徴です。ここでは、そんなプラチナ900について紹介します。プラチナの国内・国際基準についても触れているので、参考にしてみてください。
傷や変形に強い
食器洗いなどの家事や、スポーツ、重い荷物を運ぶときなど、プラチナジュエリーに傷がついてしまったり、変形してしまったりするシーンは数多くあります。できれば、傷や変形に強いプラチナジュエリーを選びたいですよね。
プラチナは割金が多いほど強度が増して傷が付きづらくなるというメリットがあります。つまりプラチナ900は、プラチナ950やプラチナ999と比べ傷が付きづらく変形に強いです。
割金に使われている素材によっても強度がかわります。より硬いタングステンなどが混ざっているプラチナ900を選ぶと特に傷や変形に強くなるため、おすすめです。
サイズ直しなどの修理がしやすい
プラチナ900は、プラチナ950や999よりも硬く、プラチナ850よりもやわらかいという特徴があります。程よい硬さで加工性に優れているため、サイズ直しなどの修理がしやすいです。
大切に使っていても壊れてしまうことはありますよね。そんなときは諦めずにプロに相談してみましょう。
日本ではプラチナ900を取り扱っている工房が多いので、サイズ直しや修理が必要な場合には、依頼先を見つけやすいこともメリットです。一般的にサイズ直しや修理は、数千円ほどでおこなってもらえますよ。
国内で流通量が多いプラチナ900
日本では、一般社団法人日本ジュエリー協会によって、プラチナジュエリーの基準が定められています。そのため、日本でプラチナと呼べるのはプラチナ850以上です。
なかでもプラチナ900は、日本国内で特に流通量が多く、加工のしやすさと、耐久性や価格、輝きのバランスがよいことが特徴。結婚指輪を含むさまざまなプラチナジュエリーに使用されています。日本ではもっともポピュラーな純度といえるでしょう。
国際基準のプラチナジュエリーはプラチナ950以上
プラチナ・ギルド・インターナショナル(PGI)が定める国際基準では、プラチナ950以上のものだけがプラチナとして認められています。プラチナの純度は国内と国外では、基準が異なるのです。
そのため、ティファニーやハリーウィンストン、カルティエなど海外の有名ハイブランドでは、プラチナ950を採用しているブランドがほとんど。プラチナジュエリーを選ぶ際には、ブランドやデザインだけでなく、耐久性などを総合的に判断する必要がありそうです。
プラチナ900がおすすめの人
- プラチナジュエリーの価格を抑えたい人
- 繊細なデザインのプラチナジュエリーがほしい人
- 常に身に着けていたい人
割金の素材にもよりますが、基本的にはプラチナの含有量が多いほど値段が高い傾向があります。プラチナ900は、950や999よりも安価で購入できるため、プラチナジュエリーがほしいけど、価格を抑えたい人におすすめです。
プラチナ900は、加工のしやすさから繊細なデザインが豊富で、デザイン重視の人も満足できるでしょう。輝きと強度のバランスの良さから、普段使いにぴったりです。
プラチナ900がおすすめでない人
- 金属アレルギーが心配な人
- 重量感のある付け心地が好みな人
- 海外ブランドのプラチナジュエリーが欲しい人
プラチナジュエリーにおける金属アレルギーは、割金が原因の場合が多いと言われています。そのため、金属アレルギーが心配な人は、プラチナ900よりも割金の含有量が低いプラチナ950やプラチナ999などを選択するとよいでしょう。
プラチナ900よりも950や999のほうが、重量感がありしっかりした付け心地です。また、海外ブランドのプラチナジュエリーが欲しい人は、必然的にプラチナ950以上を選ぶことになります。
プラチナ900のお手入れ・保管方法
プラチナは変色しづらい金属ですが、その輝きを保つためには普段からのお手入れが欠かせません。ここでは、日常的に自分でできる簡単なお手入れ方法と保管方法を紹介するので、プラチナジュエリーをお持ちの方は、ぜひ実践してみてください。
お手入れ方法
プラチナのお手入れ方法は、下記の通りです。
- 洗面器にぬるま湯を張る
- 水を張った洗面器に中性洗剤を数滴入れる
- プラチナジュエリーを10分程度つけ置く
- やわらかいブラシや綿棒で洗う
- やわらかいタオルで拭き、自然乾燥させる
耐久性があるとはいえ、強く擦れば傷がついてしまいます。つけ置きで汚れを浮かせてから、やさしく洗いましょう。
もっと気軽にお手入れしたいときは、市販されている金属磨きクロスを使うことで、より簡単にお手入れできます。
保管方法
プラチナは、ほかの金属に比べるとやわらかいという特徴があります。金属同士の接触で傷が付いてしまう可能性があるため、ほかのジュエリーとぶつからないよう、配慮が必要です。ジュエリーボックスや専用の袋などで保管しましょう。
さらに、プラチナは湿度や温度などで、変質がすすむ恐れがあります。プラチナの保管場所は、直射日光や高温・多湿を避けてください。
プラチナ900の傷や変形が気になるときは専門店へ
結婚指輪などを常に付けていると、ふとした瞬間に傷が付いたり、変形したりすることがあります。大切なプラチナジュエリーに傷が付くなんてショックですが、購入店や修理専門店に修理依頼をしましょう。
もしかしたら、プラチナジュエリー購入時にブランドの無料アフターサービスが付いているかもしれません。もし購入店で修理できなくても、ジュエリーの修理を専門としたお店がありますよ。
店舗が近い人は直接足を運んでもよいですが、まずは電話やメール、問い合わせフォームなどで修理見積もりを依頼してみてください。店によって修理価格がさまざまなので、余裕があれば複数の店を比較できるとよいですね。
修理内容 | 参考価格(税込) |
---|---|
切れたチェーンの修理 | 1,100円~ |
指輪のサイズ直し | 3,300円~ |
磨きなおし | 2,200円~ |
パーツ交換 | 550円~ |
石の留めなおし | 1,100円~ |
プラチナ900は日常使いにおすすめ!
プラチナジュエリーは種類がさまざまあり「Pt900」や「Pt950」などの表記で純度が確認できます。プラチナ900は、強度が強く加工性に優れていることが特徴です。日本での流通量が多く、結婚指輪やそのほかのジュエリーでよく使われています。
そのため、取り扱っている工房が多く、サイズ直しや修理が気軽にできるため、結婚指輪をはじめとする普段使いのジュエリーにおすすめです。保管方法や日頃のお手入れに気を付けながら、大切に使いましょう。
本記事の出典、参考