- K18GFの意味を知りたい
- K18GFとK18GPの違いを知りたい
- K18GFの価値を知りたい
金色に光り輝く金製品には、ほとんどの場合、金の種類を示す刻印がなされています。
金製品のなかには「K18GF」というものがあり、18金と混同している人も少なくないでしょう。しかし、K18GFは資産価値が乏しく、価値を理解しないまま購入してしまうと損する可能性があります。
この記事では、K18GFが示す意味やK18GPとの違いを解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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K18GFとは?
K18GFは「K18」と「GF」と2つの言葉を組み合わせた刻印表記で、意味を理解することで金製品の特徴がひと目で分かるようになります。
ここでは、K18とGFそれぞれの意味を紹介していきますので、両方の意味をおさえておきましょう。
K18とは
K18の「K」はカラット(Karat)を意味しており、カラットは金製品に含まれる金の純度を示す際に用いられる単位です。
「18」はカラット数24分率に対して24分の18の純度であることを表しています。カラット数は24が純金であり、数字が小さくなるほど金製品に含まれる金の量は少ないです。
以下の表では、純度別にどのくらい金が含まれているのかをまとめました。
純度 | 金の含有量 |
---|---|
K24 | 99.99%以上 |
K18 | 75% |
K14 | 58.5% |
K10 | 41.6% |
純金ではない金製品には、金以外の素材として銀・銅・パラジウムなどが混ぜられていることが多いです。これらの金属には強度があり、金製品に耐久性をもたらすために配合されたり色味を加えたりする意味で混ぜられることがあります。
GFとは
GFとは「Gold Filled(ゴールドフィルド)」の略称で、日本語では「金張り加工」を意味しています。金張り加工は、真鍮や銀をベースに表面にのみ金合金を使用している金製品であり、金はあまり使われていません。
K18とGFを組み合わせたK18GFは、金以外の素材に18金を張り付けた製品のことを表しています。
K18GFとよく似た「K18GP」との比較
K18GFと似ている刻印表記に「K18GP」がありますが、少し違う加工方法であり同じ意味を表しているわけではありません。
K18の部分は同じ純度を表しており同様の意味をもっていますが、GPは異なる意味をもっています。
ここでは、K18GPの意味とGFとGPの違いを解説しますので、両者の違いを区別できるようにしましょう。
GPとは
GPとは「Gold Plated(ゴールドプレーテッド)」の略称で、製品の表面に薄い金の層を持つ金製品のことを指しています。GPは日本語で「金メッキ」を意味し、GP製品はGF製品よりも安く手に入るのが特徴です。
K18GPは、18金をベースに金メッキ加工を施した金製品であり、メッキ部分が徐々に剥がれる恐れがあります。
GFとGPそれぞれのメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
GF(金張り) | 耐久性が高い | 高価になりやすい |
GP(金メッキ) | 安価で手に入る | 剥がれやすい |
GF(金張り)はGP(金メッキ)とよく混同されますが、金張りは製品全体に占める金の割合が5%以上と、金メッキよりも多くの金合金が含まれています。
GFは、GPよりも技術が必要な特殊加工によってベース部分と金合金が密着しているため、耐久性が高いことも特徴です。
ただし、GFは加工方法の違いや金合金の使用量によって、GPよりも値段が高くなりやすいところはデメリットといえるでしょう。
GF・GP以外の金メッキを示す刻印
金製品には、GFやGP以外にもメッキ加工を施したことを示す刻印があります。
以下の表では、メッキ加工製品であることを意味する刻印をまとめました。刻印の意味を理解し、金製品の素材を区別できるようにしましょう。
金製品の刻印 | 正式名称 | 意味 |
---|---|---|
GS | Gold shelled | 金張り |
GEP | Gold Electro Plated | 電気金メッキ |
HGE | Hard Gold ElectroPlated | 電気金メッキ |
GR | Gold Rolled | 金張り |
RGP | Rolled Gold Plated | 金張り |
M(1M/3M/5M) | Micron | それぞれ金メッキの厚みを表す |
1/10・1/20 | – | 10分の1・20分の1ミクロンの金メッキ |
K18GFやK18GPの価値
金は、古来より希少性が高く、唯一無二の存在として高い価値を誇ります。しかし、GFやGPなどの加工製品は、その限りではありません。
ここでは、K18GFやK18GPの金としての価値を解説します。
金としての価値はほとんどない
金製品の価値は、金がどの程度含まれているかによって価値が大きく左右されます。
GFはGPよりも少しだけ価値はあるものの、金の含有量は少なく評価は高くありません。K18GFやK18GPの見た目はK18と遜色ありませんが、中身は別の金属が製品の大部分を占めています。
そのため、金の割合が低いK18GFやK18GPは残念ではありますが、金としての価値はほとんどありません。
価値が高くなるケース
K18GFやK18GPは、金製品として数多く販売されています。
すべての製品の価値が高いわけではありませんが、なかには価値が評価され、買取店での買取価格が高いものも。
以下では、K18GFやK18GP製品の評価額が高くなるケースをまとめました。
- 宝石の部分が評価される
- ブランド品として価値がある
- 流通量が少ない限定品
これらのケースでは評価額に期待できるため、売却することも検討してみましょう。
K18・K18GF・K18GPの選び方
K18・K18GF・K18GPには、それぞれ違った魅力があります。金製品を選ぶ際は、予算や用途に応じて適切なものを選ぶことが大切です。
以下では、K18・K18GF・K18GPを、どのような場合に選ぶとよいかまとめました。
K18 | K18GF | K18GP |
---|---|---|
価値ある資産として長く使いたい | 価格を抑えながら耐久性も求めたい | 価格を抑えたい |
K18GFなどの種類を確かめる方法
手元にある金色の製品がどんな素材で構成されているかは、見た目だけではなかなか判別できません。
ここからは、K18GPのような金の品位を調べる方法を解説します。ポイントをおさえて貴金属の種類を見極めてみましょう。
刻印を見る
金製品には、一般的に純度や種類を表す刻印があります。指輪の場合は内側のバンド部分に、ネックレスやブレスレットの場合は留め具や鎖の一部に刻印があることが多いです。
刻印を見ることでひと目で金の種類が判別できますが、金製品は偽物が多く流通しているため、必ずしも本物であるとは限らないことは留意しておきましょう。
重さを量る
本物の金には重みがあり、金がたくさん使われている金製品は、ずっしりと重たい特徴があります。
金メッキの製品は重厚な感覚を感じられないため、純度の高い金製品が手元にある場合は、比較することで重さの違いを感じることができるでしょう。
刻印が確認できない場合は、重さを量り、金の種類を見極めてみてください。
磁石にくっつくか試す
金には磁石に反応しない性質があり、純粋な金製品は基本的に磁石には反応しません。そのため、磁石に引き寄せられるものは金があまり使われていない製品で、反応しないものは純度の高い金製品であるといえます。
ただし、古い製品は磁石に反応する割り金が使用されている場合があり、磁石に反応してしまう金製品があることも認識しておきましょう。また、巧妙に作られた偽物の金製品は重さや磁石でも見分けがつかないものもあるため、注意が必要です。
K18GFは安価で質が高い
本記事では「K18GF」の特徴や「K18GP」との違いについて解説しました。
金張りであるK18GFは、K18と比べて安価でありながらも、見た目にはあまり差がありません。耐久性もK18GPと比較し高いため、安価に金製品を手に入れたい人に人気があります。
どの金製品を購入しようか悩まれている方は、ぜひK18GFも候補のひとつに入れてみてください。
本記事の画像の出典
ラクマ