ホビーマスターとは?
香港のダイキャストモデルメーカー
「ホビーマスター(HOBBYMASTER)」は、香港に本拠地を置くダイキャストモデルの製造メーカー。緻密な造形とバリエーションの多さで高い評価を得ており、主に世界中の軍用機や車両のモデル化をおこなっています。
中でも有名なのが戦闘機の1/72ダイキャストモデル。販売価格帯も5,000~1万5,000円と、まだ理解を得られる範囲に収まり、航空ファンの数も多いことにより、大抵のモデルは発売されると間もなく完売するという人気の具合になっています。
ところが車両モデルの人気は?
車両モデルで展開されているスケールは1/48、1/56、1/72の3種類、販売価格帯は4~5,000円程度。小型汎用車やトラック、装甲車、戦車などをモデル化しているのですが、売れ行きを見ている限り、航空機のモデルほどの人気は感じられませんし、プレミアの付いているものも見つけることはできませんでした。
ホビーマスター製品の買取価格紹介
車両の場合
以下は「フォルクスワーゲン」の例。買取価格に差が出ていますが、どちらかが限定版という訳ではありません。両者の違いは塗装のみ、ベルリンの方が黄味がかった色になっています。実売は4,500円で変わらなかったにもかかわらず色味だけで数100円の買取価格に差ができています。
「1/48 フォルクスワーゲン82E」(ミンスク 1944年) 買取450円
「1/48 フォルクスワーゲン82E」(ベルリン 1945年) 買取650円
以下は米軍の「シャーマン」、3種類とも発売日も同じモデルですが日本と縁が深い「硫黄島モデル」が一番高い買取相場となっています。また75mm砲を搭載している方が、全体的なフォルムがスッキリしているから人気なのでしょう、それだけの違いで100円の買取価格差です。それぞれ実売は5,000円弱でした。
「1/48 M4A3 シャーマン戦車」(75mm砲搭載型) 買取1,300円
「1/48 M4A3 シャーマン戦車」(105mm砲搭載型) 買取1,200円
「1/48M4A3 シャーマン戦車」(硫黄島 2) 買取1,500円
航空機の場合
デルタ翼で人気があるフランスのマルチロール機「ミラージュ」、販売価格が5,000円弱だったにも関わらずかなり高い買取相場が付いているのは機体のフォルムに魅力があるからに他なりません。また「ジャンヌダルク」だけ飛び抜けて買取価格が高いのは需要を供給が上回ってしまったにもかかわらず、ホビーマスターは追加生産はおこなわないというポリシーがあるから。プレミアが付いてしまっているのですね。
「1/72 ミラージュ 2000C」(ジャンヌダルク) 買取6,000円
「1/72 ミラージュ 2000-5F」(シゴーニュ) 買取3,700円
「1/72 ミラージュ 2000C」(タイガーミート) 買取2,300円
日本でも運用され、長年愛されている機体「ファントム」でも買取価格の差は出ています。販売は1万3,000円程度に対して、上2つが高い値段が付いているのは、発売間もないため。いずれは自衛隊仕様程度の値段に落ち着くと予想されますが、自衛隊仕様は数100円、他の塗装と比較しても高い傾向にあるのです。
「1/72 F-4D ファントムII」(ペイブナイフ装備機)買取6,200円
「1/72 F-4F ファントムII」(西ドイツ空軍 JG71 リヒトフォーヘン)買取6,000円
「1/72 F-4EJ改 ファントムII」(航空自衛隊 第302飛行隊)買取4,200円
他に「F-2」の相場を見ていくと、買取価格は3,000~5,000円弱という結果です。「シャーマン」や「ファントム」の例でもわかる通り、日本と関係がある・なしで人気の差がでますが、F-2の例では、どのような点で人気が出るのか判断ができなくなりまりました。ゴメンナサイ。
相場の決まり方や査定基準
人気のある・なし
「日本に関係のあるモデルは、若干高めの相場が付く」、「航空機のモデルの方が、軍用車両のミニカーより買取相場が強い」相場の決まり方については、この程度の分析しかできませんでした。要は「かっこいいか・否か」ということでしょう。だって空を飛ぶ方がかっこいいですもんね。加えて、今後ミラージュが販売されたら、買っておいて損はなさそうです。
発売時期による価格差
「ファントム」の例でわかる通り、発売後間もないものは高い買取価格が付きます。これは、入手できなかったファンが購入するためでしょう。しかし行き渡ると相場は落ち着いてしまいます。
ミニカーの状態について
まずはハコや取説、付属品。これらが欠けていると買取価格は大幅な減額となってしまいます。商品本体やパッケージの痛みや日焼けも減額対象ですし、程度によっては買取を断られるケースもあることもあります。
ですから、ひょっとして買取を依頼するかも……と思うならば、ハコから出さない、直射日光は避けるなど、減額されないような扱いを心がけましょう。
おすすめ買取店
買取コレクター
HPのトップには「ホビーマスター高価買取」。こんな心そそるバナーが踊るのは「買取コレクター」、ビックリマンシールからカードダス、萌え系のフィギュアなどホビー全般を買取商品としているショップです。全国的に知名度が高く、宅配中心で査定数は月間5万点、四半世紀にわたり鍛えられた査定眼には定評があります。
対応しているのは宅配買取と出張買取、遠方の場合は宅配が対象になりますから、まずは手持ちのコレクションの事前査定を依頼してみましょう。査定額がアップするキャンペーンもしばしば実施していますので、チャンスは逃さないように!!
買取利用方法
趣味性が強い商品は近くのリサイクルショップは避けて「買取コレクター」や「駿河屋」などなど、全国から宅配買取を募っているショップを頼らないと、査定額で大きな差が出ます。
まずは、Webで検索をかけた後、めぼしいショップを複数選び、メールや問合せフォームで事前査定を依頼し、本査定を依頼するショップを選びます。その後コレクションを送付して本査定、納得がいけば入金を待つ、納得いかなければ返却を依頼します。
査定に必要なのは梱包材、送料、返送料。これらの費用は意外とかかるものですから、買取価格のみで判断せずに、買取条件も判断基準に加えましょう。
まとめ
ホビーマスターのダイキャストモデル、好きなものを買うのが当たり前なのですが、その後の保管状態で買取価格に大きな差が出ます。思い入れのあるコレクションです。減額ポイントを作らないほうがいいのですが……「買取価格<楽しみ」なのは間違いありません。まずは自分が楽しむのが一番、買取はその後に考えましょうか!!