ワールドギフトは怪しい?活動内容や利用の注意点を紹介

  • 2024年9月25日
この記事で解決できるお悩み
  • ワールドギフトの活動内容を知りたい
  • ワールドギフトは怪しい団体なのかを知りたい
  • ワールドギフト利用時の注意点を知りたい

本記事では、不用品の物資支援などを通して途上国支援を行うNPO団体のワールドギフトについて、気になる活動内容を紹介。寄付できるものの条件や、利用時の注意点を詳しく解説します。

SNSには怪しいという声もあり、利用を迷っている人も多いのではないでしょうか。評判やイメージのみに惑わされず、自身の目で活動内容を理解し、判断すると良いでしょう。ワールドギフトを通して途上国支援を考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

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ワールドギフトとは

ワールドギフト

ワールドギフトの主な活動内容には、以下のようなものがあります。

  • 不用品を国内外に支援する組織
  • インターネット上で申し込みができる
  • 寄付できる物資の種類が多い
  • 人形やぬいぐるみの供養ができる
  • 全国どこでも一律料金で集荷可能

不用品を国内外に支援する組織

ワールドギフトは、日本国内で集めた日用品(古着などの衣類や靴・履物、文房具、ランドセルなど)で、途上国の貧困層の方などを支援する組織です。その活動内容は、公式サイトやブログで見ることができます。

日本で使われなくなった物資は、これまでに87カ国に寄付されてきました。ワールドギフトでは常時100カ国への支援を目標に掲げ、物資のリサイクル活動をおこなっています。

リサイクル可能な物資には、おもちゃやぬいぐるみ、台所用品や調理器具なども含まれます。これらは新品でなくても構いません。

インターネット上で申し込みができる

ワールドギフトに支援物資を送る際の申込みは、インターネット上で完結できます。申込みは24時間受付けており、集荷日時も選択可能なので、忙しい方も気軽に利用できるでしょう。

申込みは、以下4つの手順になります。

  • 荷物の準備
  • 梱包
  • 申込み
  • 支払い

申込時に集荷希望日と時間帯を伝え、集荷日を決めます。そして約束の集荷日に宅配業者が自宅まで来ますので、荷物を渡してください。荷物は使用済みの段ボールで簡単な梱包で構いません。

寄付できる物資の種類が多い

ワールドギフトで受付けている物資は、他の支援団体と違い、寄付できるものの種類が多いことも特徴です。

大掃除や断捨離で出てきた日用品、長い間閉まってあった服、ベビー服や子供服、台所用品など、不要品といえるものでも、世界では必要としている人たちがいます。

また子ども支援や学校支援にも力を入れているので、おもちゃやぬいぐるみ、ランドセルや文房具なども歓迎しています。不衛生でなければ、紙オムツや生理用品・ペット用品など、開封済みのものも受付けている点も特徴といえるでしょう。

人形やぬいぐるみの供養ができる

ワールドギフトでは、寄付以外にも人形(雛人形・五月人形・フランス人形・こけしなど)や、ぬいぐるみの供養も依頼ができます。

集まった人形やぬいぐるみは、供養料金1,500円にて提携先の神社で供養をしてもらえます。供養後には焚き上げなどで処分されることなく、途上国の子どもたちの元へ寄付される形になります。

尚、日本人形などの入ったガラスケースは、輸送時に割れる危険性もあるため、集荷前に外しておく必要があるのでご注意ください。

全国どこでも一律料金で集荷可能

ワールドギフトは、日本全国どこからでも一律の料金で寄付品を送ることができます。

ただし、寄付物資を入れる箱や段ボール・衣装ケースは、サイズによって料金が変わりますので、以下のサイズと集荷料金をご参照ください。

集荷可能なサイズは3つあり、カッコ内の数字はそれぞれ縦×横×奥行の合計です。

  • 小(120㎝以内):3,900円
  • 中(140㎝以内):4,400円
  • 大(160㎝以内):5,200円

上記の料金には集荷にかかる費用以外にも、リサイクルされるまでの経費が含まれています。入金手続きは、振込で受け付けています。

ワールドギフトは怪しい?口コミを調査!

ワールドギフトの利用を検討している人のなかには、「詐欺や怪しい団体なのではないか」と疑問を抱く方もいるでしょう。SNSで口コミを確認すると、実際に怪しいと感じている声も発見できます。

しかし、その声には明確な根拠があるわけではなく、イメージで判断しているケースがほとんどです。

公式サイトやSNSでは支援物資が現地へと届けられている様子が確認できます。支援方法についてもきちんと明記されているので、まずは自身の目で確認してみることがおすすめです。

受付物資

ここでは、ワールドギフトで受付けている(寄付できる)物資と、寄付のできないもの、また条件付きで寄付が可能なものの3つに分け、どのようなものがあるか見ていきましょう。

  • 寄付できるもの
  • 寄付できないもの
  • 条件があるもの

寄付できるもの

ワールドギフトに寄付できるものは、基本的にリサイクル・リユースが可能なもの、途上国 など物資の少ない場所で必要とされているものなどが挙げられます。

具体的には、以下のようなものになります。金属製品はリサイクル回収され、リサイクルで得た資金は支援団体へ寄付される仕組みです。

  • 衣類(大人用・子供用・ベビー服)
  • 靴など履物
  • ランドセルや文房具
  • おもちゃやぬいぐるみ
  • 紙オムツや生理用品(開封済み未使用品も可)
  • ペット用品
  • 台所用品や調理器具
  • アルミや鉄・銅・ステンレスなどの金属製品

寄付できないもの

社会支援のための不用品回収をおこなっているワールドギフトでは、リユース・リサイクルできないものは寄付を受け付けていません。

具体的には、危険物(スプレー缶など)や賞味期限60日未満の食品や液体類、動作しない・年代の古いリサイクル家電などです。

また現在、以下のものは一時的に取扱い停止となっているのでご注意ください。

  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • エアコン
  • 石油ストーブ

その他、リサイクルできるかどうか不明な不明な寄付品がある場合は、入力フォームより直接問い合わせることをオススメします。

条件があるもの

家電でも問題なく動いたり、60日以上の賞味期限が残っている常温保存食品など、条件付きで寄付ができるものも存在します。

  • 常温保存で60日以上の賞味期限が残っている食品

途上国では自治体などによって配布されることから、小分け包装された壊れにくい菓子類(チョコレート)などが好まれます。

  • 犬猫用のペット用品

ドッグフード・キャットフードは、集荷日より15日以上の賞味期限が残っている未開封ののものを寄付するようにしてください。種類は問いません。

寄付された物資の使い道

ワールドギフトへ寄付された物資は、実際にどのような支援活動に使われているのでしょうか。こちらでは、以下3つの支援内容を具体的に見ていきます。

  • 海外の貧困層に支援
  • 日本の子供や老人の支援
  • 動物保護施設への支援

海外の貧困層に支援

まず第一に、ワールドギフトでメインにおこなわれているものには、海外の貧困層の人たちに服や文房具・食品などを送る支援活動があります。

集荷した物資は、100カ国への寄付物資支援を目指してリユースされています。以下は、これまでおこなってきた国外支援活動の一例です。

  • インドネシア地震・被災地支援
  • トーゴの村支援
  • キリバスの学校支援
  • 女子孤児院の子どもたち支援
  • ピアニカ(鍵盤ハーモニカ)・野球用品・ソフトボール用品の支援

日本の子どもや老人の支援

またワールドギフトは海外だけでなく、日本国内の子どもにランドセルの寄付や、行き場を失った高齢者の支援などもしています。

ランドセル以外にも日用品や食料品、ベビー用品、大人用・子ども用の紙オムツなど、寄付対象となっているものはいろいろとあります。

障害や持病を持つ子どもたちから高齢者まで、支援を必要としている方々は日本国内にもたくさんいます。困難を抱えている人々への支援は、リユース品やリサイクル品でも可能になるのです。

動物保護施設への支援

ワールドギフトで支援をおこなっているのは、人だけでなく、動物保護も含まれます。犬と猫に限定されていますが、動物保護施設では消耗品が常に必要で、物資が足りていない状況です。

具体的には、以下のような物資の寄付が望まれています。不衛生でなければ、リユース品で問題ありません。

  • タオル、バスタオル
  • 毛布やタオルケット
  • ハーネス
  • ペットシート(開封済みでも可能)
  • 新聞紙(広告は抜いておく)
  • ドッグフードやキャットフード

ワールドギフトの活動写真

ワールドギフトでは不用品を途上国地域へと届け、再利用する物資支援活動のほか、食糧支援、孤児施設や学習施設の運営、清掃活動といった幅広い支援活動を行っています。

これまでの支援実施国は90ヵ国以上にも及び、公式サイトやSNSを通して活動内容を随時報告中です。

SNSには現地画像が多数アップされ、日本から届けられたランドセルや洋服などを手に喜ぶ子どもたちが確認できます。すでに物資を送った方は、実際に手に持つ姿がチェックできるかもしれませんね。

不用品を寄付するメリット

不用品を寄付するメリットですが、まず1つめに挙げられる理由は誰もが納得のいくところでしょう。しかし2つめの理由については、意外と知られていないかもしれません。

  • 社会の役に立つことができる
  • 処分より安く手放せることがある

社会の役に立つことできる

ワールドギフトは服や不用品を処分や買取に出すことと違い、寄付することで途上国や困難を抱えている人々の役に立つことができます。

日本各地で寄付され、集荷された物資は、発展途上国に送られてリユースされます。人の役に立つこと、ゴミを増やさないことで、社会的にも心身的にも満足が得られます。

また金属製品などはリサイクル業者に回収を依頼し、その売り上げで現金支援もおこなっています。物資のリサイクルと子どもたちや高齢者への支援という、2重の社会貢献活動に参加できるのです。

処分より安く手放せることがある

電化製品や家電を処分する際には、本来ならリサイクル料金が必要になります。しかしワールドギフトに寄付する場合は、リサイクル料金は必要なく集荷用の送料だけで済むので、捨てるより安く処分することが可能です。

リサイクル家電は、2010年以降に生産された動作するものが寄付対象になっています。主なリサイクル家電の品目には、以下のようなものがあります。

  • 液晶テレビ
  • パソコンやモニター
  • 電子レンジ
  • ストーブなど

冷蔵庫やエアコン、洗濯機なども以前はリサイクル家電対象品目でしたが、現在一時的に取扱い停止となっています。

ワールドギフト利用時の注意点

不用品を寄付することのメリットについて見てきましたが、ここではワールドギフトを利用する際の以下の注意点について、詳しく見ていきましょう。

  • 個人情報の記入が必要
  • 集荷時の送料が高め
  • 他の寄付団体と比べてみる
  • 不明点は直接問い合わせる

個人情報の記入が必要

ワールドギフトに不用品を寄付する際には、公式サイトの申し込み欄に住所や氏名など、個人情報を入れる必要があります。

寄付の際に必要な個人情報は、住所と氏名のほか、電話番号やメールアドレスなども入力しなければなりません。

寄付をするのに個人情報を渡すことに抵抗を感じる方もいることでしょう。『個人情報保護方針がしっかりしている』という意見もあり、また心無い一部の方からの不法投棄に近い物資の送付例もあって身元確認が必要なのかもしれません。

集荷時の送料が高め

ワールドギフトは他の支援サイトと違い、集荷時の送料が高めに設定されているのがデメリットという声もあります。

集荷料金が高めに設定されているのは、宅配送料だけでなく、リユースやリサイクルにかかる全ての費用も含まれているから、とワールドギフトは説明しています。

寄付者の負担した集荷料金は、海外までの輸送料や現地での送料などの実費、仕分けや配布などの人件費、運営費や倉庫代など、国内外の支援に関わるすべての費用にあてられます。

他の寄付団体と比べてみる

ワールドギフト以外にも不用品を寄付できる団体は存在します。さまざまな団体の支援活動や内容を比べて、信頼性や寄付できる品目などで一番自分にあっているところに依頼するのをオススメします。

参考までに、NPO法人の「国際子供友好協会」では、子どもへの支援物資引取りを無料でおこなっています。歓迎される物資には、以下のようなものがあります。

  • おもちゃ
  • ぬいぐるみ
  • 幼児遊具やブロック、乳児遊具
  • 文房具
  • ランドセルやリュック
  • 大人用の鞄やリュック

同じくNPOの「もったいないジャパン」で今1番必要とされているものは、以下のとおりです。

  • 書き損じのハガキ
  • 使用済みの切手
  • 残高のあるテレホンカード
  • 外貨紙幣
  • 金券や金歯など

不明点は直接問い合わせる

ワールドギフトを利用する際の不明点、インターネットで調べてもわからないことや疑問がある場合は、公式サイトから直接問い合わせることをオススメします。

公式サイトには、申込みフォームのほかに「お問い合せフォーム」があります。こちらから梱包や料金に関すること、集荷や配送に関すること、集荷可能な商品に関することなど、さまざまな相談が可能です。

すでに利用された方々の口コミも参考になりますが、実際に自分自身で問い合わせて確認をとるのが安心できるでしょう。

ワールドギフトの活動を理解してから寄付しよう

ワールドギフトとはどういった組織なのか、その活動内容や口コミによる評判を解説していきました。ワールドギフトは日本から不用品を支援物資として送るほか、食糧支援や清掃活動など、さまざまな面から途上国支援を行っているNPO団体です。

支援物資には条件や注意点があり、寄付できるものを事前に確認しておきましょう。怪しいというイメージ先行の意見もありますが、口コミの評判のみを鵜呑みにせず、自身で判断して利用してみてくださいね。

本記事の画像・買取実績・価格・口コミなどの出典
出典:ワールドギフト,X

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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