大切な現金や貴重品、重要な書類などを保管するのに重宝するのが金庫です。
小型で簡易的なものから、大型で高セキュリティなものまで、さまざまなものが発売されています。
しかし、金庫はどのように処分すればいいかご存知でしょうか。
金庫は購入については一般的ですが、実は処分方法についてはあまり知られていません。
頻繁に買い替えるものではないので、いざ処分する際に悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、金庫の処分方法について詳しく解説します。
事前に必要な準備や処分費用の相場、開かない場合の処分方法なども紹介しするので、ぜひ参考にしてください。
金庫は粗大ごみとして処分できない
金庫は、基本的に粗大ごみとして出すことはできません。
金庫には、耐久性や防火性を上げるために、鋼材やコンクリートが使われています。これらの素材は焼却できないため、金庫は多くの自治体で「収集できないもの」に分類されています。
よって、一般のごみとして出すことができません。
ただ、手提げ金庫など一部の小型金庫は、通常のごみとして出せる自治体もあります。小型の金庫を処分したい場は、まずは各自治体に問い合わせるようにしましょう。
金庫を処分する方法は5つ
金庫の処分方法は、主に5通りあります。
どの方法もメリット・デメリットがあるため、それぞれを比較して最適なものを選ぶとよいでしょう。
処分方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
購入店に処分を依頼 | 金庫を新調する時に便利 | ・費用がかかる ・お店がないケースも |
金庫回収業者に依頼 | ・金庫のプロが対応 ・解錠と処分が同時に行える | ・費用がかかる ・業者を探さなければいけない |
不用品回収業者に依頼 | 手間がかからない | ・費用がピンキリ ・業者を見極める力が必要 |
ネットオークションやフリマアプリで売却 | 売上金が手に入る | ・梱包や発送の手間がかかる ・送料が高くなる |
リサイクルショップや買取店に売却 | 買取金が手に入る | 自分で店舗まで持ち込まなければならない |
購入店に処分を依頼
金庫の販売を行う店舗では、引き取りサービスを行っているところがあります。購入した店舗であれば、格安で金庫を引き取ってくれるかもしれません。
また、新品を購入することもできるため、処分と購入を同時に行うことが可能です。新しいものを購入する際は、古い金庫の引き取りを無料もしくは安価に行ってくれる販売店もあります。
サービスの内容は販売店によって異なるため、購入した店舗を覚えていれば、まずは問い合わせてみるとよいでしょう。
ただ、金庫は数十年にわたって使用するケースが多いため、「買い換える時にはお店がなくなっていた」というケースもあります。
金庫回収業者に依頼
金庫を専門に扱う業者の中には、引き取りサービスを行っているところがあります。有料ではあるものの、金庫のプロに依頼できるため安心です。
また、金庫の専門業者は、金庫のトラブル解決にも対応しています。
特に鍵の開かない金庫を処分したい場合は、解錠と処分を同時に行えるため、大幅な時間短縮につながるでしょう。
業者によって料金は大きく異なるため、まずは複数の業者に見積もりを出してもらうことがオススメです。
不用品回収業者に依頼
処分するのにもっとも楽な方法は、不用品回収業者に依頼することです。大抵の業者は連絡1本で指定の住所まで来てくれます。自分で運ぶ手間がないのが大きなメリットです。
また、基本的にどんな状態の金庫でも引き取ってくれます。古びた金庫や特殊な金庫など、買い手がつかないような金庫を処分したい場合、便利です。
加えて、金庫以外もさまざまなアイテムの引き取りを行っています。引っ越しや遺品整理などで一気に不用品が出た際も、まとめて処分が可能です。
ただ、稀に引き取り後に別途費用を請求されるなどのトラブルが発生することがあります。
不用品回収業者に依頼を検討する場合は、複数者から見積もりを取ってしっかりと比較することがオススメです。
また価格だけではなく、会社のホームページや口コミの評価なども確認し、総合的に判断するとよいでしょう。
ネットオークションやフリマアプリで売却
状態の良い金庫であれば、ネットオークションやフリマアプリで売却することが可能です。
新品価格の値が張る金庫は、中古市場で高い需要を誇ります。
特に人気ブランドのものや高性能なものは高値で売れる可能性があり、想像以上の売上になる場合も。
ただ、個人売買の場合は、梱包や発送の手間がかかります。また、大きさによっては送料が高くなり、思った以上に費用がかかるかもしれません。
そのため、ネットでの売却は、梱包や発送にあまり手間のかからない小型のものを処分する際にオススメです。
大型の金庫をネットで売却したい場合は、事前に発送方法や送料をしっかりと調べましょう。
また、利用するサイトでの相場を調べ、売却してプラスになる場合に利用することがオススメです。
リサイクルショップや買取店に売却
売却を希望している人は、リサイクルショップやリユースショップの利用も検討するとよいでしょう。
リサイクルショップも、ネットでの個人売買同様、状態の良いものや人気モデルは高価買取が期待できます。
しかし、リサイクルショップは、すべての金庫を買い取ってくれるわけではありません。古いものやノーブランドのもの、元値が安いものは買取対象外の可能性があります。
また、リサイクルショップに売却する場合は、基本的に自分で店舗へ金庫を持ち込まなければなりません。
大型の金庫の場合、買取を断られることもあるため、来店前に確認しておくとよいでしょう。
リサイクルショップや買取店の中には、出張買取を行っているところもあります。
出張買取であればスタッフや査定士が自宅まで来てくれるため、運ぶ手間を省くことが可能です。ただし、出張買取の場合も、重量のかさむ大型金庫は買取対象外の店舗もあります。
必ず事前確認を行いましょう。
買取業者に依頼するなら一括査定がオススメ
金庫の買取を業者に依頼するなら、一括査定の利用がオススメです。
一括査定は、サイト上で売りたいアイテムの情報を入力すると、複数の買取業者からおおよその買取価格が届きます。自宅にいながら複数の買取業者の買取価格が一度で判明する、非常に利便性の高いサービスです。
ウリドキの一括査定なら、最短60秒で最大10社の買取業者から査定見積もりを受け取ることができます。面倒な手間がほとんどかからず、気軽にプロに査定してもらえる点が大きなメリットです。
また、写真を送るだけでおおよその買取価格がわかります。
重量のある金庫は、見積もりのために金庫を持ち込むだけでも一苦労です。しかし、ウリドキの一括査定の場合は、手持ちのスマホで撮影した写真を送るだけで査定してもらえます。
金庫は買取価格の予想がつきにくい製品です。そのため、「とりあえず概算でいいから、どのくらいになるのか知りたい」という人もいるでしょう。
そのような場合、ウリドキの一括査定が最適です。
金庫処分にかかる費用の相場
金庫の処分費用は、一般的に1kg200円〜250円といわれています。
この金額を元に、重量ごとにおおよその処分費用を算出すると、以下の通りです。
家庭用の金庫であれば、5,000〜20,000円程度で処分できるケースがほとんどです。
重さ | 費用 |
---|---|
30kg | 6,000~7,500円 |
50kg | 10,000~12,500円 |
100kg | 20,000円~25,000円 |
処分方法ごとの費用相場は、下記の通りです。
重さ | 30kg~50kg | 70kg~80kg | 100g |
---|---|---|---|
購入店に処分を依頼 | 無料~10,000円 | 無料〜20,000円 | 無料〜30,000円 |
金庫回収業者に依頼 | 10,000〜13,000円 | 14,000円〜16,000円 | 20,000円 |
不用品回収業者に依頼 | 10,000〜13,000円 | 15,000円〜20,000円 | 25,000円〜30,000円 |
出典:金庫のトラブル110番, パワーセラー
ただし、不便な場所に置いてあったり、搬出しにくい場所にある場合は別途費用が発生する可能性があります。
処分するのに見積もりを取る際は、金庫の設置状況についても、できるだけ細かく伝えるとよいでしょう。
金庫を処分する前の準備
ここからは、金庫を処分する前にチェックしておくべきことや、やっておいた方がいいことを紹介します。
適切な事前準備が、スムーズな処分や高価買取につながるので、ぜひ参考にしてください。
回収業者に依頼する場合
まずは、不用品回収業者や金庫の回収業者、元の購入店などに処分を依頼する場合の事前準備について解説します。
サイズや重さを測っておく
廃棄の検討を始めたら、最初に金庫のサイズと重さをしっかりと測定しましょう。
処分を依頼する場合は、金庫のサイズによって処分費用が異なります。
一般的に重ければ重いほど人手が必要になるため、費用が高額になりがちです。
あらかじめサイズや重さを測っておけば、見積もり金額をより正確に算出できるため、「思ったより高い」という事態を防ぐことができます。
ただ、大型の金庫は「測る方法がない」ケースも考えられるでしょう。
金庫によっては、金庫そのものに型番やメーカーのラベルが貼ってあるものがあります。その番号から、ネットで商品情報を検索すれば、サイズや重量を知ることが可能です。
複数の業者で見積もりを取る
金庫のサイズや重量がわかったら、その情報を元に複数の業者で見積もりを取りましょう。
ホームページやチラシなどに掲載されている情報は、必ずしも自分に当てはまるわけではありません。
金庫の場合、1階にあるのか2階にあるのかによっても、料金が異なる場合があります。2階の場合は1階よりも運ぶ労力を要するため、追加料金が発生するためです。
また2階にある場合でも、階段しかないのか、エレベーターが使えるのかなどでも料金が異なる可能性があります。
ホームページやチラシなどを見て「安い」と思っても、その価格が自分に当てはまるかどうかは、実際に見積もりを出してもらわないとわかりません。
また、業者によってサービスや担当者の質も異なるため、事前に対応を確認しておいた方がいいでしょう。
そのため、気になる業者には積極的に見積もりを依頼することがオススメです。複数社を比較し良心的な業者を選ぶことが、満足のいく取引につながります。
買取業者に依頼する場合
次に、買取業者に金庫を売却する場合の事前準備について解説します。
事前にきれいにしておく
事前に金庫をきれいにしておくことで、買取価格アップが期待できます。
金庫は長年同じ場所に置きっぱなしのことが多く、埃や汚れが溜まっているものも少なくありません。そのため、さっと埃を拭く程度でも印象が変わります。
鍵穴に埃が溜まっている場合は、歯ブラシで磨くと簡単に拭き取れるのでオススメです。
買取業者は、基本的に買い取った商品を再販する前に掃除を行います。そのため、売却前に掃除しておけば業者の手間削減になり、買取価格アップにつながりやすいでしょう。
人気モデルや比較的新しい金庫は、買取価格が高額になるため、価格アップの割合は大きい傾向にあります。
少しでも高値で売るために、自分でできることはやっておくとよいでしょう。
製造年数を確認しておく
鋼製家具類の製造・販売などを行う日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会では、金庫の耐用年数を20年と定めています。
理由は、耐火材の経年劣化による耐火性の低下です。
設置の環境や条件などによって耐火性の低下率は異なるため、一概にはいえませんが、20年がひとつの目安となります。
出典:日セフ連合
製造から20年以上経過している金庫は「劣化している」とみなされ、買取不可の可能性も。
したがって、金庫を買い取ってもらいたい場合は、製造年数を確認することが大切です。
店舗に持ち込んで買取NGだった場合、無駄な労力が発生します。
金庫の型番でおおよその製造年数は確認できるので、型番がわかる場合は製造年数をチェックしてみてください。
売りたい金庫がもし製造から20年を超えている場合は、売却は難しいかもしれません。
複数の買取店に査定依頼する
金庫は特殊な商品のため、買取店によって、得意・不得意が出やすい傾向にあります。
金庫の買取に慣れていないショップに依頼すると、買取価格が低く提示されるかもしれません。できるだけ金庫の買取実績が豊富な業者に、見積もりを依頼しましょう。
経験豊富な複数社に査定依頼を行い、査定額を比較することで、高価買取が実現します。
開かない金庫の処分方法
鍵の開かない金庫の場合、そのままでは売却はおろか、引き取ってもらえない可能性があります。
その場合、先に鍵を開ける必要があるため、解錠するところから始めましょう。金庫専門の業者によっては、鍵を開けた後に引き取りまで行ってくれる場合があります。
ただ、その際は別途解錠の費用が必要になるため、事前にしっかりと確認しましょう。
また、解錠してもらえれば、リサイクルショップや買取店に売却する選択肢も出てきます。
鍵の開かない金庫の場合は、どの方法で処分するのがお得か、総合的に検討してから行動に移すとよいでしょう。
納得のいく方法で金庫を処分しよう
金庫の処分方法は、「廃棄」と「売却」の2通りあります。
処分したい金庫の状況によって、最適な処分方法は異なりますので、まずは手持ちの金庫の状態やスペックをチェックしましょう。
金庫が壊れていなければ売却できる可能性があるので、買取業者に査定見積もりを依頼するのがオススメです。
ウリドキの一括査定であれば、気軽に複数社の見積もりがまとめて取れます。売却を検討している人は、ぜひご活用ください。
また、廃棄する場合は、複数の不用品回収業者から見積もりを取って、価格やサービスを比較することが損しないコツです。
しっかり準備して、計画的に処分を行いましょう。