【2022年】円安、コロナ禍etc…買取推移からみる各種商材への影響(完全版)

  • 2023年1月26日

ロシアによるウクライナ侵攻や、新型コロナウイルスの第6波など先行きが不透明なニュースが多かった2022年。日常生活においては多くの商品が値上げされました。

ウリドキでは、自社の買取情報を元に、2022年の商品ごとに推移および買取額が上昇・下降した理由を考察。そこから2023年は買取価格がどう変わっていくのかを予想しました。

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調査方法

自社の買取データを元に算出

① 対象にした商品
② 対象商品の買取に影響があったと思われる2022年の出来事
③ ②の結果、2022年の買取はどう変化したのか
④ 2023年はどう変化するのか

【時計】中国経済の後退で価格は下降傾向

①対象商品

ロレックス

②ロレックス買取に影響があったと思われる出来事

・販売価格の引き上げ(1月、9月)
・金やステンレス銅板といった原材料、輸送コストの高騰
・中国の景気後退によって価格が下がりはじめている
・円安

③結果

1月の販売価格の引き上げによって、買取価格は上昇したと考えられます。

下半期の下降については、中国の景気後退によって富裕層が所有していたロレックスを売却。中国市場ではロレックスの在庫が余り、以前ほどの価格がつかなくなったと思われます。

④2023年はどう変化するのか

時計は円安によるインバウンド効果も薄く、また中国の市場縮小の影響もあり、買取金額が下降すると考えられます。

【バッグ】買取価格は下降気味、しかし円安で持ち直す

①対象商品

ルイ・ヴィトン

②ルイ・ヴィトン買取に影響があったと思われる出来事

・販売価格の引き上げ(2月)
・金やステンレス銅板といった原材料、輸送コストの高騰
・中国の景気後退によって価格が下がりはじめている
・円安

③結果

2022年2月に一部バッグの定価が引き上げ。それにより買取価格が少し上昇したと思われます。一方で時計同様、中国経済の後退によって中国市場での需要が低下。日本でも買取価格が下がりました。

しかし、円安効果によって買取価格は上昇傾向です。

④2023年はどう変化するのか

中国市場での需要低下は続くので、以前よりかは買取価格が低下しましたが、若者向けにリブランディングして客層は広がっています。それもあり、買取相場は安定するだろうと思われます。

【金】社会情勢の不安によって相場は急上昇

①対象商品

②金相場に影響があったと思われる出来事


・新型コロナウィルス第6波(1月)
・ロシアによるウクライナ侵攻(2月)
・世界的なインフレ

③結果

ロシアによるウクライナ侵攻によって安全資産である金の相場が急上昇。また、物資不足やコロナ禍のなかで蓄積されていた一般消費者の資金が流入して、インフレが加速したことも高騰の要因のひとつです。

日本では、円安によってドルで取引される金の相場は下落することなく、高止まりとなっています。

④2023年はどう変化するのか

ロシアによるウクライナ侵攻など社会情勢の不安は続くと思われるので、金相場は変わらず高いままでしょう。

【トレカ】新しいカードゲームの参入で市場は拡大

①対象商品

ポケモンカード、遊戯王カード、ワンピースカード

②トレカ買取に影響があったと思われる出来事

・遊戯王 『スペシャルパックHISTORYヒストリー ARCHIVEアーカイブ COLLECTIONコレクション』発売(2月)
・ワンピースカードゲーム発売開始(7月)

③結果

2022年2月には、原作で人気・対戦で強いカードを集めた 『遊戯王 スペシャルパックHISTORYヒストリー ARCHIVEアーカイブ COLLECTIONコレクション』が発売されました。基本再販がないことも手伝って、トレカの買取価格も上昇したと考えられます。

また、同年7月からは「ONE PIECEカードゲーム」の販売も開始。リリース初期から買取で高値がつき、人気を集めていることも夏以降の買取価格上昇の一因だと考えられます。

④2023年はどう変化するのか

トレカは市場拡大が続くので、買取価格も変わらず高水準のまま続くと思われます。

【スマホ】端末の販売価格引き上げで、中古需要は拡大へ

①対象商品

iPhone

②iPhone買取に影響があったと思われる出来事

・販売価格の引き上げ(7月)
・iPhone14発売(9月)

③結果

2022年7月に、大手キャリアなどがiPhoneの一斉値上げを実施。それにより中古iPhoneの需要が高まり、買取金額も右肩上がりになったと考えられます。

同年9月にはiPhone14が発売。同端末を買取に出す人も多く、翌10月は買取金額が上昇する結果となりました。

④2023年はどう変化するのか

2023年後半には国が「1円スマホ」を規制する予定。それにより中古市場に流れてくるスマートフォンの数も減り、買取市場にも影響があると思われます。

【お酒】品薄や値上げで買取価格も上昇

①対象商品

サントリー山崎

②お酒買取に影響があったと思われる出来事

酒_修正 (1)

・販売価格の引き上げ(4月)
・日本政府による水際対策の大幅緩和(10月)

③結果

2015年ごろから海外人気が高まり品薄状態になっていましたが、山崎は2022年6月以降の販売価格の引き上げで、買取価格も上昇しました。

④2023年はどう変化するのか

2023年も値上がりが予想されていることもあり、そうなれば買取額が上がると考えられます。ほかにも品薄や終売のニュースがあれば、その都度買取価格も変わってくるでしょう。

【PC】新製品発売で、買取市場にも影響あり

①対象商品

Mac

②PC買取に影響があったと思われる出来事


・中国のロックダウンによる品薄
・販売価格の引き上げ(6月)
MacBook Air (M2)発売(7月)

③結果

中国のロックダウンによる生産数の減少や、2022年6月の販売価格の引き上げによって中古Macの需要が伸び、買取価格にも反映されたと考えられます。

秋以降の上昇は、MacBook Air (M2)発売によるものでしょう。

④2023年はどう変化するのか

品薄が解消されれば、買取価格は安定すると考えられます。新製品の発売月などは買取価格も上がるでしょう。

調査概要

調査内容:ウリドキに出品があった該当商品の買取金額を月ごとに算出
調査対象:2022年1月1日〜12月31日に出品があったもの

▼分かりやすく解説したウリドキ動画も要チェック!▼

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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