携帯電話の転売について
「白ロムの転売でお小遣い稼ぎ」というブログなどを見かけたことはないでしょうか?体験談やノウハウを紹介するサイトも多く、簡単にお小遣い稼ぎがしたい人にとっては興味深々でしょう。
ところで、この転売は、本当に儲かるのでしょうか?そして、これからチャレンジしてみようかという人にとっては、違法ではないのか?といったリスクも気になるところですね。
そこで、ここでは白ロム転売のシステムと現実的なリスクついて、検証してみることにしました。
携帯事情の現状
日本の携帯所持率
現在の携帯電話所持率は、携帯・PHS合わせて138.5%(2,015年3月末時点)と発表されました。1人で複数台所有・タブレットと併用する人も多いことから、いよいよ100%を超える所持率となりました。最新機器に抵抗を感じる高齢者にも使いやすい「かんたんスマホ」、小さな子どもの安全を守るGPS付き携帯なども続々と登場して、各社新規ユーザーの獲得に必死です。
ユーザーを取り合うための武器
しかし、どんなに新しいモデルを投入したところで、携帯電話市場はすでに飽和状態で、新規ユーザーの獲得は非常に厳しいことは目に見えています。
するとどうなるか?
既存のユーザーを、キャリア同士で奪い合わなければ、売上げが伸びないという状態になるのです。
春になると、携帯各社が新社会人などの新たな契約獲得のために一斉に「キャッシュバックキャンペーン」というのを大々的に宣伝しているのを見かけますね。実は、新規契約のキャッシュバックは、年間を通して実施されています。
例えば、今まで使っていた携帯を他社に乗り換えると、1台契約ごとに25,000円のキャッシュック。家族4人全員が乗り換えすれば10万円です。こんなに大金を支払ってでも乗り換えさせようとするのは、キャリアにとってそれだけのメリットがあるからです。
今のところ、どの携帯会社も利益率は大きく、経営状態は安定しているといえます。ただし、これが今後も継続できるか?という点では不安があります。そこで誕生したのが、「キャッシュバックキャンペーン」です。
白ロム転売で儲かる仕組み
複数回線契約
販売店の「スマホ安売り」とキャリアの「新規キャッシュバックキャンペーン」を逆手にとって、契約した商品を転売してお金に換える。これを繰り返すことで、「儲かる!」と話題になっています。
もちろん、携帯各社も90日間で2回線までしか契約できない、機種変更は3ヶ月に1回のみといった制限を設けるなどして、悪質ユーザーによる転売行為を規制しています。しかし、実際には、規制の抜け道を見つけ出しては転売を繰り返されるというのが現状です。
実例①
新しいiPhoneが発売されると、一つ前の型落ちiPhoneが在庫処分で販売されます。
もともと3つの回線を所有していたAさんは、そのうち2回線分をMNP(乗り換え)しました。
ここで、Aさんが手に入れた金額は、
- キャッシュバック1台4万円×2台 →80,000円
- 商品券5千円×2台 →10,000円
- 複数台契約特典 5,000円
この時点で、商品券の額面も合わせて、合計95,000円です。さらに、新品のiPhone2台。
この新品iPhoneを白ロム買取りに出すと、1台45,000円程度×2台なので90,000円。キャッシュバックなどの利益と合わせて185,000円程度を手に入れたことになります。
ここから、MNPや新規契約にかかる手数料などが2万円程度。差し引きしても16万円ほどの利益が出る計算です。契約した携帯は、翌月から一番安いプランに変更して回線だけを維持させて、また条件の良いMNPを見つけた時にこれを繰り返せば、利益を生み続けるという仕組みです。
実例②
既に所有していた4回線を、A社にMNPで転入したBさんの例です。
- 本体48,000円×4台 →192,000円
- キャッシュバック10,000円×4台 →40,000円
本体とキャッシュバック合わせて232,000円が収入ベースと考えます。
A社は、4ヶ月以上の契約がなければ要注意ユーザーとしてマークされる可能性が高いので、契約は4台とも5ヶ月間。MNP契約に伴う事務手数料やLTEプラン、前キャリアの解約・転出手数料なども合わせて108,780円の費用がかかっています。
キャッシュバックの条件として付加された有料コンテンツの加入・オプション契約は、契約期間後は即座に解約します。
収入232,000円 ー 費用108,780円 →収益123,220円
違法性の有無とリスク
違法性について
スマホ転売が儲かると話題になり、社会的にも物議を醸し出すようになったことから、2015年の年末商戦前あたりから規制が厳しくなりました。キャッシュバック金額が少なくなり、以前は販売店の前にデカデカと掲げられていた「キャッシュバックキャンペーン」の文字も控えめになっています。
しかし、一人で複数の回線を契約する人が増えて、携帯販売店も新規契約が獲得できるとなれば、両者とも儲かるのだから問題ないのでは?と思いますよね。
ですが、このキャッシュバックで出されるお金は、一般ユーザーの利用代金から出ているわけです。違法ではないとしても、あまり良い気がしないという人は多いでしょう。
ところで、現実問題として、白ロム転売を目的とした契約は違法か?と言えば、黒に近いグレー。「通話可能な状態の携帯電話の譲渡」は違法です。警視庁のサイトにも以下の文面がはっきりと書かれています。
自分名義の通話可能な携帯電話等やSIMカードでも、携帯電話会社に無断で、有償で譲渡する行為を繰り返すと、携帯音声通信事業者による契約者等の本人確認等及び携帯音声通信役務の不正な利用の防止に関する法律(携帯電話不正利用防止法)違反となる可能性があります
リスク
短期間での契約・MNP・契約解除を繰り返せば、携帯キャリアから「悪質ユーザー」として目を付けられ、今後、本当に必要な時に契約できないなどのリスクが高くなります。
また、「携帯電話で副業」という謳い文句につられて、儲けるつもりが詐欺被害にあった。知らず知らずのうちに詐欺の加害者になっていたという案件も多く、Yahoo!知恵袋でも悲痛な相談が大量に掲載されています。
白ロムスマホ買取のおすすめ店
買取クイック
電話で聞いていたのと同じ金額で買い取ってもらえたので良かったです。
また見積もり出るまでの時間も早くて助かりました。
またお世話になります。
特徴
- iPhone買取への高評価
- 宅配買取は配送料無料
- ジャンク品も買取OK
店舗紹介
全国に100店舗を展開する買取クイックは、スマホやiPhone、タブレット、Macなどの買取に特化した買取店。10万台の買取実績を誇る買取クイックは豊富な販売ルートにより、相場や販売方法を見極めて高く売却することができるため、高額買取が可能なのです。
またブランド品や貴金属の買取は行わず、スマホ、タブレット等に買取を特化している点がスピード買取につながっています。またジャンク品の買取にも力を入れており、画面が割れた、付属品がそろっていないなど他店では断られるような商品でも買取の相談が可能です。
買取クイックの買取方法は、店舗買取と宅配買取の二種類。無料査定で問い合わせすると、買取予定額をメールで知らせてくれるので、まずは気軽に問い合わせてみることがおすすめです。
買取予定額に納得したら、店舗買取か宅配買取のどちらかを選ぶことができます。店舗買取ならその場で商品をチェックして即換金してもらえるのが、うれしいポイントです。
宅配買取の場合は、商品を梱包し必要書類とともに、佐川急便の着払いで送る必要があります。振込手数料や配送料は無料です。
なお公式サイトには買取価格のほか、買取に関するコラムも多数掲載されています。高額買取のコツなどを取り上げたコラムもあるので、ぜひチェックしてみてください。
買取実績
- Galaxy S21 5G 256GB SIMフリー Bランク:21,000円
- iPhone15 Pro Max 512GB 新品未開封品 SIMフリー:195,000円
- iPhone SE 第2世代 128GB SIMフリー Sランク:30,000円
出典:買取クイック
お問い合わせ
店舗情報
店舗名 | 買取クイック |
営業時間 | 11:00〜20:00 |
定休日 | なし |
買取方法 | 店頭、宅配 |
会社名 | 株式会社ブループリント |
古物商許可番号 | 京都公安委員会 第304361506036号 |
査定士 | – |
その他特徴 | – |
まとめ
数年前、「白ロム詐欺」「白ロムバイト詐欺」というのが多発しました。その頃は被害者にならないように注意していた人も、そろそろ忘れかけた頃だと思います。
再び同様のトラブルが増えていますので、転売で儲けてやろう!と気合いを入れていた人は、今一度冷静に検討してみましょう。
社会的にも話題になり、携帯各社のキャッシュバックキャンペーンも見直しにかかっています。すでに白ロム転売でお小遣い稼ぎをしている人も、今後の見直しが必要な時期が来ているようですね。