高級時計は世界各地で生産されていますが、スイスで作られた時計はスイスブランドとして多くの時計愛好家の人気を集めています。
スイスの時計が高性能である理由の中に、スイスの時計メーカーの長い歴史と伝統の技術が関係していることが分かってきました。
今回は、憧れのスイスブランドの人気の秘密について説明します。
スイスの時計ブランドの人気の理由
時計店には高級時計のコーナーあり、世界各国の時計の中にスイス時計店の美しい製品が展示されています。
ただ美しいだけでなく高性能で気品を感じられるスイス時計は世界的シェア70%超えの大人気ブランドとしてその地位を維持してきました。
今回は、時計愛好家が一度は手にしてみたいスイスブランドの人気の秘密を探ってみます。
長い歴史と伝統
スイス時計の発祥は迫害のためにフランスからスイスに逃れてきた時計職人とスイスの金細工職人の出会いがはじまりで、16世紀ころから継承されている伝統技術です。
時計職人と金細工職人の高い技術が1つになり、いくつもの工房が形成され切磋琢磨しながらスイス時計の技術を高めてきました。
スイスは永世中立国なので、戦時にも影響をあまり受けず、時計産業を中断することなく伝統と技術を継承しスイスブランドを守っています。。
精密機械に適した自然環境
スイスはヨーロッパ中央部の山脈に囲まれた内陸国で、安定した気温と少ない降水量が時計の製造に最適な気候条件であったことが大きな要因でした。
時計の部品洗浄に必要なアルプス山脈からのきれいな水も好条件です。スイス時計は手作りですから常に部品をきれいに保ち続けなければなりません。
このような時計作りに適した自然条件はよりよい時計を作りたいという技術者を多く引き寄せる魅力となり、技術者が集まることがより技術力の向上に影響しました。
職人の技術力
スイス国内にいくつもの工房ができたため互いに高機能な時計を製造するようになり、顧客からの信頼を勝ち得るようになります。その証が、ジュネーブシールです。
ジュネーブシールは、スイス国内で全ての製造工程を完結した製品に与えられる称号ですから、時計職人にとって最高の栄誉といえます。
スイスの時計職人とブランドはこの称号を誇りに思うとともに、さらに高みに向かって技術を磨き新たな歴史を創造しようと努力を続けてきました。
スイスの時計ブランドの特徴
職人たちはスイスブランドの誇りとしてハンドメイドにこだわり、ブランドの質を維持するためにスイス時計としての独自の取組を継承しています。
1つ目は技術の継承です。スイスでは多くの時計工房が協力して時計職人養成機関を作り人材育成に努め、次の世代への技術の継承を絶対に止めない姿勢を貫いています。
2つ目が伝統の積み上げです。スイス時計は現代のクォーツ時計の流行にも乗らず、あえてゼンマイ動力の機械式ムーブメントを時計作りの基本にしてきました。
3つ目が最高の機構を搭載した高級時計に特化したことです。スイスブランドでしか成しえない高機能・精密さ・芸術性をまとった高級時計を制作することを誇りにしています。
これらのスイス時計の格式と伝統を維持する意識の高さが、スイスブランドを守り多くの愛好家に支持される大きな理由です。
スイスの時計ブランド6選
スイスの工房は数多くありますが、その中から歴史と伝統とブランド名から納得していただけるブランドを選んでみました。
それぞれのブランドはブランドカラーを示す製品を絶えず製作しますが、伝統・歴史から離れずにスイスブランドの誇りをしっかり守っています。
それぞれのブランドの特徴は、時計作りの歴史や伝統を知るための大切なヒントです。
ロレックス
1905年創業のロレックスはスイスブランドとしては新しいブランドですが、時計を宝飾品としてではなく実用品として流通することに貢献しました。
技術力は高く、時計の精度・防水性・自動巻き機構を開発し現代の時計に大きく貢献しています。ロレックスは換金性の高いブランドとしても有名です。
ロレックスはその耐久性ゆえに、ドーバー海峡遠泳・エベレスト登頂・デイトナ耐久バイクレースなどの過酷な場面で活用され信頼を勝ち取ってきました。
パテック・フィリップ
1839年創業のパテック・フィリップは創業者アントワーヌ・パテック氏の「世界最高の価値ある時計を創る」の言葉通り、時計を芸術の域まで押し上げたといわれています。
熟練職人が手作業でムーブメントから1つ1つの機構を作り込み、膨大な時間をかけて製造されるため価格は高く資産価値も最高水準といえるほどです。
ブランドとして永久保証を打ち出しており、製造したすべての製品の修理を明言するほど自社製品にプライドをもって製造していることがうかがわれます。
オメガ
オメガは創業1848年と古く、長い間スイスブランドとして時計業界を引っ張ってきました。一生のうちで一度は手にしたい時計といわれています。
1904年に社名を「究極」を意味するオメガに改名し、スイス時計では珍しく常に最先端テクノロジーを駆使したブランド時計を制作するメーカーに成長しました。
歴史的場面に登場することが多くオリンピックのオフィシャルタイムキーパーを務めたこともありますが、1969年に月面に初めて立った時計としても有名です。
オーデマ・ピゲ
1875年創業のオーデマ・ピゲは、世界3大時計の1つに選ばれています。オーデマ・ピゲの最大の特徴は、創業時と同じ場所で創業家一家で経営していることです。
オーデマ・ピゲは、ブランドの高い技術力で機構の複雑さから手巻きしかなかった「トゥールビヨン」の自動巻を実現し現代の時計にも大きな貢献を果たしています。
パテック・フィリップと同様に永久修理を掲げ、自社ブランドの細部にわたる細かな仕上げや高性能・高機能を保証するブランドの意気込みを感じる老舗時計メーカーです。
ヴァシュロン・コンスタンタン
創業が1755年と世界で最も古い時計ブランドであり、自社経営により時計製造を継続してきたことで信頼のあるブランドでもあります。
4つのVが十字型に配置されたシンボルマークであるマルタ十字を形成し、そのV字の8つの先端は騎士道の美徳を表す象徴という歴史を現在まで受け継がれてきました。
時計の複雑機構を開発したブランドで、2015年には世界で一番複雑な時計「リファレンス67260」を8年がかりで完成するなど常に顧客を魅了するブランドです。
タグホイヤー
1860年創業のタグホイヤーは1917年に世界で初めて1/100秒の計測に成功し、その正確性から1900年代初頭のオリンピック3大会で公式計時時計に選ばれました。
1970年代のF1フェラーリチームのスポンサーとして公式計時と2003年以降はインディ500の公式計時を担当するなど、高い計測技術で評価されています。
高速で走行するプロレーシングドライバーのために視認性の高い文字盤を開発するなど、モータースポーツに限らず多くの愛好家から高く評価されるブランドです。
スイスの時計ブランドの買取相場
多くの時計愛好家は、スイスブランドのもつ気品や精密な細工に時計職人の技術とブランドの歴史に魅力を感じます。
スイスブランドの時計は資産価値が高く、その買取相場は多少の価格幅があるものの安定した価格を維持していることも信頼の証です。
モデル名 | 買取相場 |
タグホイヤー カレラ | 280,000円 |
オメガ シーマスター | 490,000円 |
ロレックス ヨットマスター | 1,850,000円 |
オーデマピゲ ロイヤルオーク | 3,700,000円 |
パテックフィリップ アクアノート | 8,500,000円 |
ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ | 2,300,000円 |
出典:大黒屋
スイスの時計ブランドを高値で売るためにするべきこと
お手持ちの時計を買取に出すときは、次のことに気を付けていただくと良い結果につながることがあります。
高額な買取価格をご希望であれば準備に時間をかけることでより高い価値評価を得ることができますので、事前準備に時間を取りましょう。
時計の備品や書類を残しておく
時計の付属品類や状態も査定に影響しますから、きれいに保管することが大切です。
以下に付属品の例を挙げます。参考にしてください。
- 箱(買ったときの時計の保管箱)
- 保証書
- 取扱い説明書
- 予備ベルト、ベルトの予備コマ
各種サイトやアプリで比較する
買取比較サイトで買取件数の多い店を見つけましょう。買取件数の多い店は相場価格を把握しているため適正な価格が提示されますから安心です。
買取サイトもインターネット上にたくさんありますから、1つのサイトだけではなく複数のサイトでチェックすることが大切といえます。
不安な気持ちがおありでしたら、まずはウリドキで買取相場チェックをしてみると良いでしょう。
複数の買取店舗で実際に見積もりをする
できるだけ複数の店に見積もりをしてもらうと相場価格が分かり、納得して買取をお願いすることができるようになります。
電話などで相談する場合は、 買取の条件や付属品の有無による見積額などについても聞いてみることも大切です。
ウリドキでは一括で10社の買取査定ができますから大変便利で、その中から具体的な見積もり依頼をしてみると安心して買取見積もりを取ることができます。
スイスの時計ブランドは相場の動向をチェックすることも重要
ブランド時計は高価ですから買取相場の動向を把握して買取を依頼する店や時期を選ぶことが大切です。
相場価格は買う方の希望する機種が少ないときに高値になりますから、買取強化の情報にも気を付けましょう。
高級時計の売り時は、ボーナス支給月や年度末の時期が多くブランドの新製品の発表時期なども関連してきます。
スイスの時計ブランドの買取店の選び方
買取実績の多い店は買い取った後の販売価格も把握しているため買取価格の上限を決められますから、買取実績の多い店を選ぶことが大切です。
ネットの口コミ情報は、利用した人の声を調べたり買取店の評価が分かったりしますから大いに活用しましょう。口コミ評価の高い店に絞り込むことも良い方法です。
買取店が決まったら、電話での対応を確認したり直接店に行って店員さんの様子や対応を見たりするとより安心できます。
スイスの時計ブランドを売るのに悩んだら専門の買取業者へ相談
買取を依頼するときは、ご自身の大切な時計を手放すのですから高価買取を期待できる店を選ぶことが大切です。
相場価格を知っている買取実績の多い専門の買取業者様に依頼すると、買取専門のプロの査定ですから安心できます。
不安に思ったら、まずウリドキで買取相場チェックをしてみると良いでしょう。その結果やネットの情報などから信頼できそうな店を選んで相談してみると安心です。