- 月に行ったオメガの時計について知りたい
- オメガの時計が月に行くまでの流れを知りたい
- ムーンウォッチモデルのラインアップを知りたい
本記事では、初めて月に行った時計であるオメガのスピードマスターについて紹介します。
オメガは、多くの人々が知るスイスの高級時計ブランド。さまざまなモデルが発売されていますが、なかでもスピードマスターは人気モデルのひとつです。
スピードマスターは、アポロ11号が月面に着陸したときに宇宙飛行士が使用していたことで知られています。
スピードマスターが宇宙飛行で使用されるようになった理由や、ムーンウォッチモデルについても解説するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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初めて月に行った時計|オメガのスピードマスター
1969年7月21日に、初めて月面着陸に成功したアポロ11号に乗っていた、宇宙飛行士のニール・アームストロングが着用していた腕時計が、オメガのスピードマスターです。
スピードマスターは、アポロ計画の6回の月面着陸プロジェクトのすべてで着用されました。初めて月面に行った時計であることにちなみ、別名「ムーンウォッチ」と呼ばれ、親しまれています。
オメガの時計が月に行くまで
オメガのスピードマスターは、宇宙飛行での使用にあたり、十分な機能性があると認められたため、月面着陸プロジェクトでも使用されました。
スピードマスターの誕生から月へ行くまでの経過について、詳しく解説します。
1957年:スピードマスターの誕生
月に行ったことで知られる、オメガの代表モデル「スピードマスター」は、1957年に誕生しました。原型モデルはシーマスターであり、耐衝撃性・耐磁性を向上させてできた時計がスピードマスターです。
もともとは、モーターレースの関係者やスポーツカー愛好家のために開発されたレーシングモデルでした。
1962年:スピードマスターが初めて宇宙へ
宇宙飛行士のウォルター・ウォリー・シラーは、自身が持っていた「スピードマスター クロノグラフ」を着けて、1962年の宇宙飛行に挑みました。オメガのスピードマスター初の宇宙飛行です。
シラーは、ジェミニ計画・アポロ計画の両方に、自分のスピードマスターを着用して参加しました。宇宙滞在時に毎回スピードマスターを使用していたことは、シラーがオメガの腕時計を信頼していた証拠でしょう。
1965年:NASAの公式装備品に採用
NASAは宇宙飛行で使用できる腕時計を探しており、テストのために集められたいくつかの時計ブランドのうちのひとつがオメガでした。
腕時計が急速な温度変化や、重量・衝撃などに耐えうるかをNASAがテストした結果、唯一合格した時計がオメガのスピードマスターです。スピードマスターは、有人飛行の全計画と船外活動での使用を認められ、NASAの公式装備品として採用されました。
1969年:アポロ11号とともに月面へ着陸
オメガのスピードマスターがNASAの公式装備品として採用されてからは、宇宙飛行士の必要装備のひとつとして数えられるようになりました。
1969年に、アポロ11号とともに人類が初めて月面に着陸したときにも、宇宙飛行士は「スピードマスター プロフェッショナル」を着用。1969年から3年以内に、さらに10人の宇宙飛行士が月面に行き、全員がオメガのスピードマスターを使用しています。
オメガの時計が月に行けた理由
オメガのスピードマスターがNASAのテストに受かり、月に行けた理由は、堅実で優れた設計をもとに、精度と耐久性の向上を目指して品質管理を徹底的に行ったからです。
スピードマスターは、時計の精度や品質を証明する、スイスCOSC公認クロノメーターの検定試験を受けていませんでした。一方で、NASAのテストに合格したことは、さまざまな機能・観点においてバランスが良く優秀だった証です。
アポロ11号月面着陸記念モデルの発表
1969年のアポロ11号の月面着陸を記念し、オメガは、スピードマスターで初めてのゴールドウォッチを発表しました。1969~1973年までの間に製造されたのは1,014本で、生産数が少なく、希少価値が高いです。
No.1は当時のアメリカ大統領リチャード・ニクソン、No.2は副大統領スプロ・アグニューに贈られましたが、のちに返却されました。No.3〜28は、月面着陸に関わった人々に贈呈されています。
1970年:アポロ13号の事故で精密性を発揮
1970年に、月に向けて打ち上げられたアポロ13号は、途中で酸素タンクが爆発する事故にあいました。宇宙飛行士たちは、身につけているスピードマスターを使用して正確に14秒間を計り、アポロ13号の軌道修正を行い、地球への帰還を成功させます。
宇宙空間での使用でも変わらないスピードマスターの精度の高さが証明され、オメガはさらなる信頼を獲得しました。
2015年:アポロ13号45周年記念モデルの発表
アポロ13号が無事に地球に帰還できたことを称え、1970年にNASAと宇宙飛行士から、オメガにシルバースヌーピーアワードという賞が贈られました。
オメガは、アポロ13号の帰還後45周年を記念し、2015年に限定モデルを発表。シルバースヌーピーアワードを受賞した1970年にちなみ、1,970本製造されました。
スヌーピーの漫画「ピーナッツ」の新聞連載を連想させるように、ダイヤルやインデックスは白と黒です。9時の位置にスヌーピーが描かれていることも特徴。
0~14秒の位置には「What could you do in 14 seconds?(あなたは14秒で何ができた?)」という、アポロ13号を想起させる言葉が記されています。
2019年:アポロ11号50周年記念モデルの発表
オメガは、1969年に初めて月面着陸したアポロ11号を記念し、2019年に50周年記念モデルを発表します。18Kムーンシャインゴールド製で、6,969本製造されました。
11時の位置にはアポロ11号にちなんで「11」という数字が施され、9時の位置にあるサブダイアルには月面に降り立ったバズ・オルドリンが描かれています。
裏面には月面に残されたオルドリンの足跡の刻印と、ニール・アームストロングの「ひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」という意味の英文が記されていることが特徴です。
「スピードマスター ムーンウォッチ」のラインアップ
1965年にNASAの公式装備品に認定されたスピードマスター。月面着陸で使用された第4世代モデルをもとに、オメガは「スピードマスター ムーンウォッチ」を発表しました。
「スピードマスター ムーンウォッチ」のラインアップを紹介します。
基本の4モデル
スピードマスター ムーンウォッチには、ブラックダイアルが特徴的な、ステンレススティール製の4つの基本モデルがあります。
風防は、ヘラサイトガラスとサファイアクリスタルから選択可能で、ストラップの種類は、ステンレススティールやナイロンなど。
基本の4モデルの素材や定価は、以下の表のとおりです。
商品画像 | 素材 | 定価 |
---|---|---|
| 1,078,000円 | |
| 1,023,000円 | |
| 1,232,000円 | |
| 1,177,000円 |
ホワイトダイアル
ホワイトダイアルモデルは、ダイアルが光沢のあるラッカー仕上げである点がポイント。宇宙飛行士が着る宇宙服の色から、インスピレーションを得て作られたモデルです。
ダイアルのホワイトと細部のブラックのなかで、赤い「Speadmaster」の文字がアクセントとなり、視認性が良いデザインが特徴。ステンレス製のブレスレットのほか、レザー・ラバーストラップが選べます。
商品画像 | 素材 | 定価 |
---|---|---|
| 1,254,000円 | |
| 1,199,000円 | |
| 1,199,000円 |
ゴールドモデル
「スピードマスター ムーンウォッチ」のゴールドモデルでは、以下3つの素材を使用したモデルを展開しています。
- 赤みがかった18Kセドナゴールド
- あたたかみのある18Kムーンシャインゴールド
- 白く美しい18Kカノープスゴールド
それぞれ雰囲気が違うため、好みのゴールドを見つけられるでしょう。
商品画像 | 素材 | 定価 |
---|---|---|
| 6,578,000円 | |
| 8,569,000円 | |
| 4,664,000円 | |
| 5,742,000円 | |
| 6,578,000円 | |
| 4,664,000円 | |
| 6,919,000円 | |
| 4,994,000円 |
オメガのスピードマスターは初めて月に行った時計
オメガのスピードマスターは、NASAの厳しいテストに合格し、アポロ11号の月面着陸で使用されました。初めて月に行った時計であり、ムーンウォッチとも呼ばれています。
スピードマスターが月に行ったことを記念した限定モデルも発表されており、希少価値と人気が高いです。さまざまなムーンウォッチモデルが展開されているので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。