免税店の時計はどれくらい安くなる?価格をシミュレーション

  • 2025年3月6日
この記事で解決できるお悩み
  • 免税店で時計がどれくらい安くなるかをを知りたい
  • 免税店の税金の仕組みを知りたい
  • 免税店以外で時計を安く買う方法を知りたい

本記事では腕時計を免税店で購入すると、どれくらい安くなるのかを解説します。免税店を利用したいけれど、「目当ての時計が何円安くなるか分からない」という方も多いでしょう。

免税店を利用してお得に腕時計を買いたい場合は、税金の仕組みを正しく知ることが大事です。

また、腕時計を安く買えるのは免税店だけではありません。並行輸入品店やフリマアプリなど、ほかにも腕時計を安く買える方法を紹介するので、腕時計の購入を考えている方は本記事を参考にしてみてくださいね。

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海外の免税店で時計を買うとお得?

海外の免税店での買い物は基本的に国内で購入するよりもお得です。しかし、「免税」とは購入した国の税金がかからないことを意味するので、日本国内に持ち込む際に、定められた免税範囲を超えてしまうと日本の消費税がかかります。

また、販売店によって時計の販売価格は異なるうえ、円安のときに海外で購入すると高くつくこともあるでしょう。免税店で購入すれば必ずお得になるわけではありません。税金の仕組みを理解して、欲しい時計がどれほど安く買えるのか調べておくことが重要です。

税金の仕組みを理解しておこう

コインの上にTAXの文字が乗っている画像
免税店を利用したいけれど、税金の仕組みがよく分からないという方もいるでしょう。ルールはありますが、そこまでむずかしい内容ではありません。ここで税金の仕組みを詳しく解説するので、参考にしてください。

20万円以上は課税される

海外から日本国内にブランド品を持ち込む場合、合計額が20万円を超えると消費税が課税されます。

複数の品物の合計が20万円以上の場合は、20万円を超えた分のみに課税されますが、ひとつの品物で20万円を超える場合は全額に課税されることに注意が必要です。

たとえば30万円の時計1本を持ち込む場合、超過分の10万円ではなく、30万円全額が課税対象になります。

「課税価格」が設定されている

腕時計の場合は消費税・地方消費税の合計10%が課税されますが、腕時計の金額すべてに課税されるわけではなく、別途課税対象となる「課税価格」が設けられています。

腕時計の課税価格は海外での小売価格の6割程度です。そのため、海外での小売価格に0.6を乗じた価格を課税価格として、その課税価格をもとに税額を決定します。

たとえば、25万円の時計を購入した場合の税額は以下のとおりです。

250,000円(小売価格)×0.6=150,000円(課税価格)
150,000円×0.1=15,000円(消費税)

どれくらい安くなる?時計の価格を比較

腕時計を国内で購入する場合と、海外免税店で購入する場合を比べると、はたしてどれくらい価格が異なるのでしょうか。購入金額が20万円以内、20万円以上の2パターンで比較をしてみましょう。

<15万円の腕時計を購入する場合>

国内:150,000円×1.1=165,000円 免税店:150,000円

→免税店が15,000円安い

<30万円の腕時計を購入する場合>

国内:300,000円×1.1=330,000円 免税店:300,000円×0.6=180,000円(課税価格)
180,000×0.1=180,000円(消費税)
300,000円+18,000円=318,000円

→免税店が12,000円安い

どちらのパターンも、免税店のほうが少しお得に買えることが分かります。

国内で買うほうが安い場合もある

日本国内において、街の時計店や家電量販店などの正規店以外の店舗では、並行輸入品が定価よりも安く販売されていることも多いです。

免税店は税金がかからないとはいえ、そもそもの販売価格が安い店舗で買うほうがお得になることは十分にあり得ます。

海外免税店で腕時計を購入する前に、一度国内のお店の販売価格と比べてみると良いでしょう。

人気ブランドの時計で価格をシミュレーション

ペンを持ちながら電卓を叩いている画像
高級ブランドの時計を免税店で購入するか検討している方もいるでしょう。ロレックスやオメガなど、人気ブランドの時計を海外免税店と国内で購入したときの価格をシミュレーションしてみます。金額を比較して、最適な購入方法を検討してみてくださいね。

ロレックス

ロレックス デイトジャスト36

ロレックスの「デイトジャスト36」を比較してみます。「デイトジャスト36」の定価は税抜1,185,000円です。(※2024/07/07時点)

国内正規店で購入 海外正規店(免税店)で購入
1,185,000円×1.1=1,303,500円 1,185,000円×0.6=711,000円(課税価格)
711,000×0.1=71,100円(消費税)
1,185,000円+71,100円=1,256,100円

海外免税店で購入する場合、47,400円安くなります。

オメガ

オメガSEAMASTER AQUA TERRA 150M

オメガの「SEAMASTERAQUA TERRA 150M」を例に見てみましょう。「SEAMASTERAQUA TERRA 150M」の定価は税抜880,000円です。(※2024/07/07時点)

国内正規店で購入 海外正規店(免税店)で購入
880,000円×1.1=968,000円 880,000円×0.6=528,000円(課税価格)
528,000円×0.1=52,800円(消費税)
880,000円+52,800円=932,800円

海外免税店で購入した場合は、35,200円安いことが分かります。

タグホイヤー

タグホイヤー CONNECTED CALIBRE E4

タグホイヤーの「CONNECTED CALIBRE E4」を例に見てみます。「CONNECTED CALIBRE E4」の定価は税抜175,000円です。(※2024/07/07時点)

国内正規店で購入 海外正規店(免税店)で購入
175,000円×1.1=192,500円 175,000円(非課税)

前述の通り、20万円以下は国内に持ち込む際に税金がかかりません。そのため海外免税店で購入する場合は、消費税分の17,500円がお得です。

海外免税店で時計を買う際の注意点

上記で見てきたように、海外免税店で腕時計を購入すると、国内で定価で買うよりもお得に買えることが魅力です。しかし、海外免税店で時計を購入する場合、いくつかの点に注意をする必要があります。

クレジットカードの為替手数料がかかる

海外で高額な腕時計を買う際はクレジットカードを利用する方が多いでしょう。海外でクレジットカードを利用する場合は、ほとんどのクレジットカードにおいて為替手数料が2.2%ほどかかります。

たとえば為替レートが1USD=150円のときに5,000USD(750,000円)の腕時計を購入すると、為替手数料は約16,500円です。

免税店でクレジットカードで支払う場合は、為替手数料も考慮して購入することをおすすめします。

免税手続きが必要な場合もある

空港内の免税店で販売している商品は、すべて免税された価格で販売されているため手続きは不要です。しかし、それ以外のお店で免税最低額を超えて購入した場合は免税手続きを行う必要があります。

ほとんどのお店では以下の手順で行えます。

  1. 海外免税店でパスポートを提示して、免税書類をレシートと一緒にもらう
  2. 出国の際に税関で、購入した商品とレシート、パスポート、航空券を提示して免税書類にスタンプをもらう
  3. 免税書類を最寄りの払い戻しカウンターに提出して払い戻し申請をする

海外免税店で商品を購入したら、手続きが必要か確認してみてください。

時計を安く買う方法

複数の時計が入った時計ケースから時計をひとつ取り出そうとしている画像
免税店で購入する以外にも、ブランド時計を安く購入する方法はあります。いずれの購入方法もメリットとデメリットがあるので、自分が何を重視したいかによって購入方法を決めてみてくださいね。

並行輸入店で購入する

並行輸入店では、海外から低価格で仕入れた商品を販売しているため、定価より安く買えることが多いです。取り扱っている商品の幅が広く、もう製造が終了してしまった時計や、日本では販売していない時計も並行輸入店なら販売しているかもしれません。

しかし並行輸入店は仕入れ方法がお店によって異なり、時計の品質があまり良くなかったり、偽物であったりするリスクもあります。並行輸入店を利用するなら、信頼できるお店を選ぶことが大切です。

家電量販店で購入する

家電量販店はポイント還元をしているお店が多いです。ポイント還元を利用すれば定価より安く腕時計を購入できます。

家電量販店ではさまざまなブランドの腕時計を扱っているため、ひとつのブランドあたりの商品数はそこまで多くありません。

したがって、自分が欲しい腕時計が置かれていない可能性があります。家電量販店で購入した場合も、メンテナンスはメーカーに直接依頼することが多く、高額になりやすいため注意が必要です。

フリマアプリで購入する

フリマアプリでは個人が出品していて業者を挟まないため、もっとも安く腕時計を買える可能性があります。中古品や新品などが数多く出品されているので、選択肢も多いでしょう。

フリマアプリはスマートフォンで簡単に購入できることが良い点ですが、実物を実際に見ることができず、写真や出品者のコメントでしか商品の状態を判断できません。

届いてみたら商品の状態が悪かった、偽物だったという可能性もあるため、信頼できる出品者か見極めることが重要です。

腕時計は免税店なら安く買える可能性がある

海外の免税店で腕時計を購入する場合はその国の税金はかかりませんが、20万円以上のモデルを購入すると日本に持ち込む際に消費税がかかります。

国内の正規店で購入するよりも免税店で購入するほうが安くなるケースが多いものの、必ず安くなるわけではありません。

できるだけ安く腕時計を購入したい方は、税金の仕組みを理解して、免税店で購入するとどれくらい安くなるのか確認するとよいでしょう。また、免税店以外にも腕時計を安く買える方法はあるので、一番良い方法を探してみてください。

本記事の画像・買取実績・価格・口コミなどの出典
出典:ロレックス,オメガ,タグホイヤー

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)。自身が運営する「リユースチャンネル」は登録者数1万人を突破。

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