- パネライの人気を確認したい
- 人気モデルの資産価値を知りたい
- パネライが投資対象として有効か見極めたい
この記事では、パネライの人気や資産価値などについて解説します。
パネライの時計は大きく分厚い文字盤が特徴的で、2000年ごろに「デカ厚ブーム」という一大ムーブメントを引き起こしました。
しかし近年ブームが下火になり、人気が落ちたと言われることもあるようです。これから購入や売却を検討している方は、価格や資産価値の変動について気になるのではないでしょうか。
この記事を最後まで読むと、パネライの人気が落ちたと言われる理由とその実情について理解できるでしょう。ぜひ参考にしてください。
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パネライとは
「パネライ」は1860年にイタリア・フィレンツェで創業した老舗時計ブランドです。創業から150年以上の長い歴史を誇ります。今なお、時計愛好家から根強い支持を集めるパネライの、歴史と特徴を紹介しましょう。
パネライの歴史
パネライは創業後、イタリア軍に向けた軍用精密機器の開発などを行っていました。
そんななか1935年に潜水用時計の開発に参加。イタリア海軍に提供していた「ラジオミール」は、高い堅牢性に加え、パネライが開発した夜光塗料も搭載されており、水中や夜間における機能性が評価されていました。
さらに1990年代後半から2000年代初頭にかけて、さまざまな映画スターが着用したことでも話題に。個性的な分厚いケースが人気を呼び「デカ厚ブーム」の火付け役となりました。
パネライの時計の特徴
パネライの特徴は、まず何といっても大きく分厚いケースでしょう。
1993年に一般用腕時計の開発を始めるまで、ずっと軍用時計のブランドという位置づけでしたが、経営体制の変化や映画俳優・シルベスター・スタローンが愛用したことから人気が爆発。
2000年代前後では珍しいほど大きかった、40mm前後あるケースサイズを普及させるきっかけとなりました。
2024年現在では、当時のような人気は落ち着きを見せているものの、小さめのケースサイズのアイテムを発表するなど、挑戦をつづけることで定番のブランドです。
パネライの人気が低下しているといわれる理由
時計業界に一大ムーブメントを引き起こしたパネライですが、一部の人々の間では「人気が落ちた」「オワコン」「パネライは売れない」などとささやかれることも。どうしてパネライがそのように言われてしまうのか、考えられる理由を見てみましょう。
デカ厚ブームが下火に
パネライは2000年前後、当時は珍しかった大きなケースサイズと文字盤が理由で大人気となりました。
2024年現在も定番の人気を誇るものの、当時と比べるとトレンドは下火になっています。全盛期を知る時計ファンからすると、現在の人気の落ち着きぶりにギャップを感じるのでしょう。
しかしスポーツウォッチ好きの間では根強い人気があり、女性にも注目され始めているなど、新たな市場にも進出しています。
ビジネス場面で使いづらいイメージがある
一般的に腕時計は、サイズが大きいとカジュアルな印象になりやすいとされています。パネライはケースサイズが大きいうえに、デザインも個性的なものが多いため、ビジネスシーンで使用しづらいという意見があるようです。
確かにパネライの時計のなかには、独特な個性を放つ時計も多くリリースされています。
しかし、パネライの時計がすべてスーツに似合わないわけではありません。むしろ昔ながらのシンプルでオーソドックスなデザインも多く、2016年以降に採用されているムーブメントは分厚さが抑えられています。
日本人の腕に合わないイメージがある
欧米の人々よりも体格が小さい日本人の腕に、大きく分厚いパネライは合わないと感じる人もいるようです。
40mm以上のケースサイズで、かつ厚みのあるパネライは、コーディネートのなかでもひときわ存在感を放つことは間違いありません。
ただし一概にパネライの時計全般が日本人に合わないとも言えないでしょう。近年パネライは、38mmサイズの「ルミノール ドゥエ」シリーズを発表しましたし、ロレックスやほかの人気ブランドでは40mm前後が標準サイズになりつつあります。
イメージだけでなく、実際に装着してみてフィット感を確認することが重要ではないでしょうか。
パネライの資産価値
では実際にパネライの資産価値はどうなっているのでしょうか。年代ごとの買取価格などを確認すると、パネライの人気が本当に低下しているか分かるでしょう。資産価値の変動を解説し、人気モデルの買取相場をくわしく紹介します。
リセールバリュー
パネライのリセールバリューを見てみましょう。リセールバリューとは、買取価格を定価で割った値で求める指標です。
パネライのリセールバリューは、おおむね40~60%前後とされます。なかには80%を超える値を確認できたモデルもあり、この値は、ヴァシュロン コンスタンタンやカルティエ、セイコーなどと並ぶ高水準です。
過去5年間で1割ほど下落したモデルもありますが、ほとんどは変動なしかやや上昇の傾向で、人気の安定を裏付けています。
買取相場
実際に買取店で、パネライがどのくらいの価格でやり取りされているのか、買取実績を確認してみましょう。
代表的な4モデルを、ルミノール、サブマーシブル、ルミノール ドゥエ、ラジオミールの順に、人気モデルの買取相場を紹介します。
モデル名 | 定価 | 買取相場 |
---|---|---|
ルミノール ベースロゴ PAM01086 | 847,000円 | 404,000円 |
ルミノールマリーナ カーボテック PAM02661 | 2,244,000円 | 1,200,000円 |
ルミノール クアランタ PAM01371 | 1,177,000円 | 580,000円 |
ルミノール1950 3days GMT パワーリザーブ 44mm | 1,089,000円 | 580,000円 |
サブマーシブル 42mm PAM01223 | 1,267,200円 | 670,000円 |
サブマーシブル S ブラバス オプス エディション PAM01240 | 7,755,000円 | 4,550,000円 |
ルミノール ドゥエ PAM01247 | 1,045,000円 | 532,000円 |
ルミノール ドゥエ ゴールドテック マドレペルラ PAM01280 | 2,805,000円 | 1,430,000円 |
ラジオミール トレ ジョルニ PAM01335 | 1,067,000円 | 542,000円 |
ラジオミール PAM01347 | 1,474,000円 | 808,000円 |
パネライの時計の魅力
パネライの時計には、独自の魅力があふれており、その個性ゆえに、一過性ではない根強い支持を集めています。一本の時計から、150年以上つづく老舗ブランドの哲学を体感してください。
デザイン
パネライの代名詞である堅牢で重厚なデザインが何よりの魅力でしょう。パネライならではの圧倒的な存在感を楽しめます。
文字盤は、イタリア海軍に贈られていた当時のモデルを踏襲したクラシカルなデザインをメインに、革新性の高いものまでさまざまなバリエーションがあることも特徴でしょう。
近年は38mmの小ぶりなモデルの発売や、ケースの薄型化など、さらに多様なデザインを楽しめるようになってきていることもポイントです。着用シーンや好みに合わせて、ぴったりの一本を選んでみましょう。
視認性が高い
第二次世界大戦当時にパネライが開発した夜光塗料は、パネライのアイデンティティのひとつです。
パネライは、「ラジオミール」や「ルミノール」といった塗料の開発や、「サンドイッチ文字盤」という塗料のうえにくりぬいたインデックスを載せる技術によって、時計界の視認性向上に貢献してきました。
最新モデルでも機能性や実用性の高さはパネライの魅力のひとつ。鮮やかで美しい発光は、持ち主の役に立ち、ときに楽しませるパネライの技術の結晶です。
ブランドの信頼性
150年以上積み上げてきた信頼性も、パネライの大きな魅力です。
イタリア海軍が使用する腕時計の製造を担っていたことから、過酷な状況に耐える堅牢さや精度への信頼がうかがえるでしょう。
さらに第二次世界大戦後も継続して研究が行われ、技術力と精密性は向上しつづけています。傷がつきづらく頑丈な「BMG-TECH」という素材の開発にも成功。パネライの哲学や個性を継承しながら、新しい挑戦を行う姿勢も評価されています。
パネライ購入時のポイント
パネライは数々の個性的な時計をラインアップしています。定番から革新的なモデルまで、いざ購入するとなると迷ってしまうものですよね。買ってから後悔…なんてことを避けるために、購入時にチェックしておきたいポイントを紹介します。
デザイン性にこだわる
自分の好みや、普段の着用シーンにマッチするデザインは、気分を高めてくれるものです。機能性だけでなくデザイン性にもしっかりとこだわって選ぶとよいでしょう。
文字盤がシンプルなものは、ドレスウォッチとしてビジネスやフォーマルシーンでも着用可能。一方、文字盤が大きく目立つものをチョイスすると、パネライの個性を存分に表現できるでしょう。
パネライはベルトの色も多数用意されているため、ベルトを含めてコーディネートを考えたり、気分によって変えてみたりするのも楽しいですよ。
つけ心地にこだわる
購入する際は、実際に時計を腕に乗せてみたり装着したりして、つけ心地をチェックしておきましょう。
パネライのモデルの多くは、分厚く大きな文字盤が特徴です。よって、いざ着用してみると大きくて手首になじまなかったり、重く感じてしまったりする場合があります。
パネライは、近年さまざまなサイズや重さの時計をリリースしているため、いくつかのタイプを試着してみましょう。ベルトの素材も含めて、つけ心地がいいと感じるものがおすすめです。
資産価値にこだわる
投資目的で購入する場合は特に、アイテムごとの資産価値をしっかりとチェックし、比較してください。
パネライは多くの時計が高い資産価値を誇りますが、なかでも定番モデルや現在廃版のもの、限定販売されたものは、供給に対して需要が上回り、とりわけ価値が高いです。
最新の買取価格やリセールバリューを調査し、人気のモデルを購入しておくと、今後優れた投資対象となるでしょう。
パネライは今なお人気低下していない!
パネライの人気の実情について解説しました。
一時の大ブームが落ち着きを見せていることから、全盛期と比較して「人気が落ちた」とささやかれることもあるようですが、実情を調べてみると今なお根強く支持されていることがわかります。
時計としての機能やデザイン性はもちろん、投資対象としても高いパフォーマンスを発揮するパネライ。長い歴史に裏打ちされた技術力と信頼性こそが、今も世界中で愛される名門ブランドである所以でしょう。