2024年チューダーの資産価値|今後の変動要因も解説

  • 2024年10月17日
この記事で解決できるお悩み
  • チューダーの時計の市場価値が知りたい
  • チューダーの時計の将来的な資産価値が知りたい
  • チューダーの資産価値に影響する要因を知りたい

この記事ではチューダーの市場価値や将来的な資産価値について紹介します。

実は市場価値や資産価値は、時計の状態だけでなく、まわりの環境などにも大きく左右されるものです。そのためチューダーとはどういうブランドなのか、その価値を人気のモデルごとに紹介します。

また、市場価値や資産価値が変動する要因についても説明するので、チューダーを買おうと思っている方、売ろうか悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

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チューダーとは

チューダー

チューダーとはロレックスの創始者ハンス・ウィルスドルフ氏がロレックスの廉価ブランドとしてつくったブランドです。知名度の向上と販売の拡大を目指して、一般の方にも買いやすいブランドとして始まり、みるみるうちに人気がでていきました。

チューダーは低価格でありながら、大半のパーツにロレックスの部品が使われていることが魅力です。

ロレックスの弟分として人気を集めたブランドではありますが、2024年現在は独自のデザインを確立することでロレックスの廉価版からは脱却し、多くのファンを魅了しています。

デザインの特徴

創始者が同じだけあり、デザインもロレックスに似ているモデルも多いです。しかし、細かいディテール等にはチューダー独自のデザインがあります。

そのひとつが「イカ針」と呼ばれる四角い針です。これは視認性を高めるために開発されました。チューダーはダイバーウォッチとしての使用を念頭において設計されており、水中での読み取りやすさが特徴です。

もうひとつの特徴がロゴ。創業当初はチューダー家の紋章であるバラを使用していましたが、1969年以降から盾モチーフが採用されています。

チューダーの資産価値に影響を与える要因

チューダーなどの高級ブランド時計の資産価値は、いくつかの要因が複雑に絡み合って作用します。主に影響を与えるのは、モデルの人気と希少性、時計の状態、そして市場の需要とトレンドの3つです。

モデルの人気と希少性

特に資産価値に影響してくるのは、そのモデルの人気です。人気の高いモデルはその分需要も高いので、人気になればなるほどそのモデルの価値は上昇するでしょう。

生産量が少ないと欲しくても手に入らない人が増え、価値が高くなることから、限定盤モデルや特殊モデルなどの希少性も影響します。

たとえばロゴが盾になる前の、薔薇ロゴが描かれた記念すべき1作目であるヘリテージブラックベイ79220シリーズなどは希少性が高く、中古市場でも高値がつけられるモデルです。

時計の状態

時計が汚れで曇ってしまったり傷がついてしまったりすると、使用感がでてくるため資産価値を下げてしまう要因になります。

特にチューダーなどの高級腕時計の時計は、きわめて精巧な構造です。良い状態に保つために、湿度や温度、磁気などに気を配り、普段からメンテナンスやクリーニングを実施しておきましょう。

また、湿気の多い場所に保管すると錆やカビの原因となってしまう可能性があるため、湿気が少なく直射日光の当たらない場所で保管することが望ましいです。

市場の需要とトレンド

中古市場の需要には先ほど説明したモデルの人気や希少性などが関わってきます。それに加えて、現在の時計業界のトレンドなども影響していくのです。

昨今の時計業界において、復刻モデルに力を入れているブランドは多く、それに伴って復刻デザインがトレンドとなっています。初期チューダーの復刻モデルである「ブラックベイ」がチューダーの定番となり人気が高いことからも、トレンドの重要性がわかりますね。

チューダーの人気モデルの資産価値

チューダーの人気モデルの資産価値

実際に、チューダーの腕時計はどれほどの価値があるのか、また、どんなモデルの腕時計が人気なのか気になりますよね。チューダーの人気モデルと、その資産価値を市場価格とともに紹介します。

ヘリテージブラックベイ

2012年に発表されたチューダー(チュードル)の最上位スポーツコレクションです。70年代のモデルを復刻して作られた時計で、チューダーならではのイカ針などのデザインと、現代の技術を詰め込んだ機能性でダイバーズウォッチとして人気を得ました。

初代モデルの79220ではあえて1970年以前のモデルに採用されていた薔薇のモチーフを使用し人気を集めています。資産価値は安定しており、いまやチュードルを代表するコレクションです。

資産価値

モデル名メーカー希望小売価格買取価格
79230R531,300円~250,000円
79230B576,400円~250,000円
S&G 79733N837,100円~300,000円
GMT 79830RB526,900円~360,000円
ブロンズ 79250BM429,000円230,000~280,000円

2024年9月16日現在

サブマリーナ

ロレックスのサブマリーナから1年遅れて、チューダー初のダイバースウォッチであるオイスタースプリングサブマリーナが誕生しました。

フォルムはロレックスのサブマリーナに似ていますが、イカ針などで独自のデザイン性も備えており、ロレックスとは差別化されています。

1999年に生産が終了されていることから、いずれも希少性が高いモデルです。アンティークウォッチとして市場価値が高く、資産価値としても徐々に上昇しつつあります。今後このままチューダーの人気が保たれれば、資産価値は徐々に上昇していくでしょう。

資産価値

モデル名定価買取価格
75090 ブルー SSブレス~333,000円
75190 ブルー SSブレス~456,000円
79090 ブルー レザーベルト~665,000円
79090 ブルー SSブレス~684,000円

2024年9月16日現在

クロノタイム

チューダースポーツウォッチの頂点にラインアップされていたシリーズです。ロレックスのコスモグラフデイトナを彷彿させるデザインで人気となりましたが、チューダーならではのデザインを使用しているのはほかのモデルと同様です。

多くのバリエーションが製造され、コレクターズアイテム化しているモデルも存在します。クロノタイムは2003年にすでに生産終了しているので、ヴィンテージアイテムとして資産価値は上昇中です。

資産価値

モデル名定価買取価格
79160 ブラック/シルバー SSブレス~760,000円
後期79160 ブラック/シルバー SSブレス~665,000円
79170 シルバー/ブラック SSブレス~570,000円
79260 レッド SSブレス~428,000円
79280P ブラック SSブレス~380,000円

2024年9月16日現在

ヘリテージブラックベイ58

2018年に登場したダイバーズウォッチです。ブラックベイ58は、チューダー初の200mの防水性能を誇るビッククラウンというダイバーズウォッチが発表された年にちなんで命名されました。

チューダーの特徴であるイカ針などのデザインももちろんですが、39mmという絶妙なサイズ感が愛される理由です。細身の男性や女性も身に着けやすいでしょう。

最近のチューダーモデルのうち高い人気を誇っており、今後の投資対象として価値があります。

資産価値

モデル名定価買取価格
79030515,900円~360,000円
925 79010SG650,100円~320,000円
ブルーソフトタッチ79030B561,000円~300,000円
GMT 7939G1A0NRU643,500円
ブロンズ 79012M680,900円

2024年9月16日現在

ぺラゴス

ぺラゴスはギリシャ語で「海」という意味をもつチューダー最高峰のダイバーズスペックを有するモデルで、圧巻のツールウォッチです。

チューダーダイバーズの新時代を築いたサブマリーナの技術を引き継いでつくられました。2021年にはフランス海軍と共同開発されたぺラゴスFDも話題に。

2024年現在、存在する伝統的な機械式ダイバーウォッチのなかでも完成度の高いものであるため、今後の資産価値は上がっていくと考えられます。

資産価値

モデル名定価買取価格
25600TN702,900円~350,000円
FDX 25707KN539,000円~300,000円
FDX クロノ 25807KN740,300円~400,000円
LDH 25610TNL702,900円~400,000円
39 25407N657,800円~430,000円

2024年9月16日現在

チューダーの資産価値が変動する要因

チューダーの資産価値が変動する要因

5つのモデルの資産価値について紹介してきましたが、資産価値は時代の流れに合わせて変動していくものであるため注意が必要です。変動する要因としては世界情勢、市場の需要呼吸バランス、材料や人件費の変動などがあげられます。

世界情勢の変動

ここ数年多くの人を悩ませている円安や、ロシア・ウクライナ情勢による物価上昇。これらの動きにより、海外ブランドの腕時計を取り扱っている日本の販売店は、自動的に値上げをしなければいけない状況になっているのです。

正規品の値上がりが起こると中古品のリセールバリューも高まり、高値で買取されやすくなります。反対に今後円高が進むと価値が下がる可能性もあるため、チューダーの時計を売ろうか悩んでいるなら、円安の今が好機でしょう。

市場の需要と供給のバランス

人気があるモデルだと、多くの人がその品を欲しがりますよね。その市場の需要に対して生産が追いつかず、市場に出回る量が限られる場合があります。そうすると、中古市場でもプレミア価格がついて資産価値の上昇がみられるのです。

また、生産が終了したモデル、コラボ品や限定品といった特別なコレクションなども、流通量が少ないため資産価値が上がりやすいでしょう。購入を検討するときには、どんなものが人気のモデルなのか、調べてみましょう。

材料費や人件費の変動

近年ヨーロッパでは、物価上昇にともなう人件費の高騰が見られ、チューダーは2024年1月に価格改定を行い値上げをしました。

このように原材料費や人件費が高騰すると、製造の際のコストも上昇し、時計の価格改定が行われて値上がりします。中古市場の買取価格は、そのときの販売価格と連動し高くなるのです。

2024年現在、日本だけではなく世界的に物価高騰が起こっています。今後も価格改定によって資産価値が上昇する可能性があるでしょう。

チューダーは資産価値の上昇が期待できる

チューダーはロレックスの廉価ブランドとして作られたブランドですが、2024年現在は独自性を確立し、単独で人気が高いブランドです。実際、生産終了した希少性のあるモデルなどは資産価値が上がっていっています。

資産価値はさまざまな要因によって左右されますが、ブランドの人気やスペックから今後もチューダーは多くの人に愛されていき、その資産価値の上昇が期待できるでしょう。世間の情勢を見極めながら、チューダーで賢く資産形成をしてみてはいかがでしょうか。

本記事の画像・買取実績・価格・口コミなどの出典
出典:GINZA RASIN,JACKROAD,カメラのキタムラ,チューダー

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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