キングセイコーとグランドセイコーの違い|人気モデルも紹介

  • 2024年10月30日
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この記事で解決できるお悩み
  • キングセイコーとグランドセイコーの違いを知りたい
  • それぞれのブランドの特徴やコンセプトを知りたい
  • キングセイコーとグランドセイコーのおすすめモデルを知りたい

この記事では、キングセイコーとグランドセイコーの違いについて詳しく紹介しています。どちらも「セイコー」の名前を配しており、シンプルなデザイン性が共通していることから、両者は混同されることも多いです。

しかし両者の立ち位置やポリシーは異なっており、それは時計にも反映されています。特に購入を検討するのであれば、ブランドストーリーやそれぞれの特徴をしっかりと理解しておきたいですよね。

それぞれの違いやおすすめモデルまで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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キングセイコーとグランドセイコーの違い

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「キングセイコー」とはセイコーのコレクションのひとつであり、「グランドセイコー」とはセイコーから独立したブランドであるという明確な違いが両者にはあります。

キングセイコーの特徴は、グランドセイコーと比べると手頃な価格で高品質な時計を提供していることです。一方グランドセイコーは、より高級で精緻な技術を誇る時計を展開してきました。

この違いにいたるまでには、それぞれのブランドが歩んできた独自の歴史があります。以下で、その歴史と進化について解説しましょう。

キングセイコーとグランドセイコーの誕生

キングセイコーとグランドセイコーの誕生には、切磋琢磨しつづけてきた二つの製造拠点が関係しています。

当時の「第二精工舎」が1961年に発表したコレクションが「キングセイコー」。東京らしいモダンで粋なデザインが特徴でした。

一方でその少し前の1960年には「世界に挑戦する国産最高級の腕時計をつくる」という理念のもとに「グランドセイコー」が誕生しています。こちらは「第二精工舎」の疎開先だった長野県で発足し、社名を変えた「諏訪精工舎」が発表した高精度の腕時計です。

キングセイコーの歴史

1961年、「キングセイコー」は発表以来、デザインと精度の両立から、時計業界で高く評価されていました。

しかし1970年代には、クォーツ時計の普及が進み機械式時計の需要が減少する「クォーツショック」が巻き起こり、キングセイコーは1975年に生産を中止します。

それから時が流れ2020年代に入ると、ヴィンテージ時計への関心が高まり、機械式時計の人気が再燃。2022年に「SDKA005」が発表されたことで、キングセイコーは復活を果たしました。

グランドセイコーの独立

グランドセイコーは、1960年に初めて登場して以来、高精度な機械式時計として瞬く間に人気を博しました。クォーツショックによって一時人気は低迷するものの、1988年にはクォーツ式モデルの発売によって人気が復活します。

機械式時計の生産との両立や、新しいムーブメントの開発にも取り組むなかで、2017年にセイコーから独立。時計自身の名前をブランド名に掲げました。

コレクションの幅を広げながら、2024年現在も日本ならではの美しさや品格を表現するべく挑戦しつづけており、全世界から高く評価されています。

キングセイコーの特徴

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キングセイコーの時計は、上品でシンプルなデザインと高い精度が魅力です。

クラシックな美しさと、現代的で洗練されたモダンさを兼ね備えており、さまざまなスタイルに合わせやすいことが特徴。細部にまでこだわった仕上げや文字盤の視認性の良さも評価されています。

さらに機械式ムーブメントの信頼性が高く、一本の時計を長く愛用できるでしょう。

初代モデルの価格は当時の大卒初任給と同程度で、以来高品質でありながら、グランドセイコーよりは安価に手に入れられる時計である点も人気の秘訣です。

人気モデル

世界的に高い評価を誇るセイコーのなかでも、キングセイコーは独自の美しさからとりわけ熱く支持されています。

シンプルさと機能性、そして高級感を兼ね備えた人気モデルを紹介するので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

キングセイコー SDKS001

2022年にレギュラーシリーズとして復活したキングセイコー。その1作目として登場したモデルが「SDKS001」です。

文字盤、インデックス、針などすべてがシルバーであしらわれており、余計な装飾は一切なし。それでも美しく磨き上げられたケースや、12時のライターカットなど随所にこだわりがちりばめられていることが特徴です。

まさに「最高の普通」を目指してきたキングセイコーを体現したモデルでしょう。

キングセイコー SDKS015

キングセイコーらしいシンプルな文字盤にデイト機能が追加されたモデルが「SDKS015」です。

文字盤にはくすんだホワイトが採用され、クラシカルながら洗練された美しさを演出しています。主張せずとも日本らしい「粋」を感じられるでしょう。

ケースサイズは現代の標準的なサイズである39mmにサイズアップされ、約72時間パワーリザーブの自動巻を搭載と、機能性も優れたモデルです。

キングセイコー SDKS023

レトロなインディゴブルーと、独自の機能が特徴的な「SDKS023」を紹介します。

持ち味は、クラシックとモダンさの融合です。深みのある文字盤を使用したシンプルな外見ながら、インデックスと針には青の夜光塗料を使用し、夜間の視認性が向上させました。

さらに約72時間のパワーリザーブや、工具なしでベルトを着脱できることなど、随所に機能性へのこだわりが見られます。

キングセイコー SDKS027

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「SDKS027」は2024年9月に発売され、シンプルな外見と36.1mmという小ぶりなケースサイズが話題となったモデルです。

文字盤にはオックスフォードシャツをモチーフとして、さわやかながら気品が漂うサックスブルーを採用しました。シンプルな3針ダイヤル、小ぶりなケースサイズなどが上品さを演出し、カジュアルにもフォーマルにも活躍するデザインです。

ブランド・グランドセイコーの特徴

ブランド・グランドセイコーの特徴の画像

グランドセイコーは2017年、より高精度で実用的な時計を追及するべく独立しました。普遍性や「最高の普通」を目指していたセイコーから明確に方向性を変え、高級路線に舵を切っていきます

高機能を実現する技術力や、和を表現した独自の美しいデザインが高く評価され、2024年現在では、国産時計のなかでも最高峰ブランドのひとつに数えられるまでになりました。

機械式、クォーツ式に加え、両者のハイブリッドである「スプリングドライブ」という独自のムーブメントを開発したことも特徴です。

グランドセイコー人気コレクションとモデル

グランドセイコーにはいくつかの定番コレクションがあり、デザインや機能性が異なります。着用シーンや生活スタイルに合わせて、ぴったりの一本を選ぶとよいでしょう。コレクション別におすすめのモデルを紹介するのでぜひ参考にしてください。

マスターピースコレクション

グランドセイコーの「マスターピースコレクション」は、ブランドの最高級ラインとして技術とデザインを結集したモデル群です。

伝統的な機械式時計と最先端技術の融合を追求し、きわめて高精度なクォーツやスプリングドライブなど、先進的なムーブメントを搭載しています。

プラチナや18金ゴールドが素材に使用され、美しい仕上げと複雑な機構も特徴的です。そのためグランドセイコーのなかでも価格帯は高く、限定生産されることが多いためコレクターにも人気があります。

グランドセイコー マスターピースコレクション SBGD201

「SBGD201」はグランドセイコーゆかりの地である、長野県諏訪地方の冬をモチーフにしてデザインされました。シンプルな純白の文字盤は光の角度によって表情を変え、まさに雪のような美しさを表現しています。

高機能のスプリングドライブを搭載し、自動巻きの駆動時間はなんと8日。グランドセイコーでも屈指の機能性を誇るモデルです。

ヘリテージコレクション

「ヘリテージコレクション」には、クラシックで流行に左右されないデザインと高い精度を誇るモデルがそろいます。機械式時計とスプリングドライブ搭載モデルのどちらも人気です。

機能面においては、耐久性に優れた防水性能や視認性の高い文字盤が特徴で、デザインはシンプルながらも上質で洗練されています。ビジネスやフォーマルなシーンに似合い、時計に高い精度とエレガンスを求める方におすすめ。長く愛用できる実用性と美しさを兼ね備えています。

グランドセイコー ヘリテージコレクション SBGX263

グランドセイコーのシンプルな美しさを体現したモデルが「SBGX263」です。

文字盤は深みのあるシルバーですっきりとまとめられており、ケースも37mmと小ぶりなサイズ感。袖口にぴったりとおさまるスタイリッシュさを楽しめます。

グランドセイコーの技術とこだわりを随所にちりばめながら、価格は約30万円と比較的安価なのも選ばれるポイントです。

エボリューション9 コレクション

「エボリューション9 コレクション」は、日本の美意識とグランドセイコーの技術を融合させた、とりわけブランドの革新を象徴するコレクションです。

審美性を追求し、視認性を高めた太い針や立体感のあるダイヤルが特徴。スポーツやアウトドアにも耐えうる高い機能性もあわせ持っており、日常使いにも適しています。

伝統と革新を両立したモデルを求める人には特におすすめです。繊細な陰影を表現した「白樺」シリーズなどを中心に絶大な人気を博しています。

グランドセイコー エボリューション9 コレクション SLGH005

「SLGH005」は「白樺」ともよばれ、日本ならではの自然美を表現した人気モデルです。

「白樺」という通称の由来は、信州の白樺をモチーフにした繊細な文字盤。まるで雪の中で静かに風に揺れる森の情景を感じさせる、凛とした美しさを表現したデザインです。

高級感と美しさ、そして高精度なムーブメントを兼ね備え、大谷翔平選手をはじめ著名人にも愛されています。

スポーツコレクション

「スポーツコレクション」は、ほかのコレクションと比較して特に耐久性と機能性を重視していることが特徴です。

クロノグラフ、ダイバーズウォッチなどを中心に、堅牢でありながらエレガントなデザインを兼ね備えているモデルが多く、特にスポーツやアウトドアシーンでの使用に適しているでしょう。

ほとんどのモデルには100m以上の防水性能や耐衝撃性があり、日常の過酷な環境でも気兼ねなく使用できます。また、リューズガードや強化ガラスが搭載されているモデルも多く、アクティブなライフスタイルを持つ人におすすめです。

グランドセイコー スポーツコレクション SBGN003

「SBGN003」はグランドセイコーのなかでも、スポーティなカジュアルさを全面に押し出したモデルです。

黒の文字盤に赤のGMT針がアクセントで、高級感のなかに遊び心を感じられます。スポーツモデルらしく10気圧防水やすぐれた耐磁性など、機能性に優れていることもポイントです。

キングセイコーとグランドセイコーの違いを理解しよう

キングセイコーとグランドセイコーの違いについて解説しました。

キングセイコーはセイコー内の高級ラインとして、グランドセイコーは独立したブランドとして、どちらも日本の時計産業をリードしています。

ブランド哲学や方向性、価格帯などには違いがあるため、その違いをしっかりと理解してチョイスすると、購入時の愛着はさらに増すでしょう。

記事後半ではそれぞれの定番モデルも紹介しました。購入を検討している方はぜひ時計選びの参考にしてくださいね。

本記事の画像・買取実績・価格・口コミなどの出典
出典:SEIKO,グランドセイコー

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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