新書の買取が難しい理由
1938年に始まった新書の歴史ですが、1954年に第一次新書ブームで書店でおｍ「新書」が定着していきました。いまでは本屋さんでも新書コーナーがあるほど、人気の本が多いのですが中古市場ではどうもいまいち人気がありません。
新書は小説などと違って、いましか必要とされない内容が多くなります。そのため鮮度がなくなった情報を、中古であってもお金を出して買おうという人が少ないため、中古市場ではあまり活発には取引されなくなってしまいます。
ところが新書自体は売れ続けているわけですから、新書のニーズは決して低くありません。ですので、まだ情報として古くない新書は中古市場でも人気があり、時間とともに徐々にフェイドアウトしていくのが新書の特徴になります。
また新刊であっても1000円以下で買えてしまうため、買取価格がどうしても抑えられてしまう特徴があります。例えば価格が800円の新書を買取してもらっても、200円程度が買取の相場になってしまいます。
古い新書はほとんどが10円買取ですから、売る側も捨てたほうが早いと考えるため、中古市場に出回らないうちに消えていく新書が多くなります。
新書の買取に利用したいオススメ買取店
新書の買取は難しいとはいえ、買取をしてもらえないわけではありません。新書の品揃えのいいことを売りにしている古本屋さんもありますので、そういう買取店であれば、適正な買取価格を期待できます。
そんな適正な買取価格を提示してくれる買取店を紹介します。
創弦書房
創弦書房の新書買取の特徴はレーベルごと、初版発売日ごとに決まっているということです。新書の内容や人気にかかわらず、決まった金額で買取になります。
例えば発売されたばかりの岩波新書は400円、1年から半年前までなら150円というように基準が決まっていて、その基準価格から本の状態によって買取価格が決まることになります。
50冊以上は送料無料で買取してもらえますので、新書の他に買取してもらいたい文庫本があるときに利用したい買取店になります。
BOOKRIVER
初版発売日から1年以内の新書の高価買取を期待できる買取店です。1年以上経過した新書は書かれている内容の賞味期限切れしているものが新書には多く見られますので、そのような内容のものは買取価格が一気に下がります。
ただし、ちくま新書や岩波新書などの学術的に意味のあるものや、古典作品に関しては発行から10年以上経過していても買取可能ですので、新書の内容を吟味して買取してもらいたいときにオススメしたい買取店です。
ブックサプライ
ブックサプライは古本を中心に宅配買取をしている買取店です。買取店の中でも買取価格が高いと評判の買取店でもあります。実店舗のない宅配買取にこだわったからこそ、他社には出来ない金額での買取価格の提示をしてもらえます。
もちろん配送料は無料ですし、指定時間に集荷に来てもらえるため、重たい本を買取店まで運ぶ必要もありません。初版発売日から1ヶ月以内なら定価の40%で買取りしてもらえますので、読み終えた新書をすぐに買取してもらうときにオススメの買取店です。
新書の買取時の注意点
発売から時間が経過すると一気に価値が下がってしまう新書ですので、買取店は再販しにくい状態の新書の買取を避ける傾向にあります。ここでは新書を買取不可にされないために気をつけたい注意点などをを紹介します。
こんな状態の新書は買取不可
内容よりも状態を重視されるのが新書買取の特徴です。ちょっとしたことで簡単に買取不可になりますので、注意が必要です。
下記のような状態の新書は買取不可になることがほとんどですので、とにかくきれいに保つように心がけてください。本屋に並んでいて「これは買いたくないな」と思うような状態の新書はほとんどNGだと考えてください。
- カバーのない新書
- 日焼けや汚れ、破れのひどい新書
- タバコの臭いのする新書
- 書き込み（サインを含む）のある新書
- ページが折れている新書
サイン本は価値があると思っている人が多いようですが、古本の世界では「サインは落書き」として扱われていますので、サイン本を買取してもらいたい人は、ヤフオクなどのネットオークションを利用して買取してもらいましょう。
新しい新書は古本専門店、古い新書はチェーン店で買取
ブックオフなどのチェーン店では新書の買取価格は低くなる傾向にあります。状態のいい新書でも100円以下の買取価格になることがほとんどです。おそらくほとんどの新書が50円以下で買取不可になるものも少なくありません。
ところが、状態さえ良ければどんな新書でも1冊10円での買取をしてもらえます。古本専門店でで買取不可になるものでも値段がつくならそちらのほうがいいいですよね。
発売から2年程度であれば、上で紹介したようなチェーン店でない古本専門店で査定をしもらったほうが納得の金額での買取を期待できます。
買取してもらいたい本が多いときは宅配買取を利用する
本って意外と重いですよね。ダンボールいっぱいに新書を詰め込むと、女性の場合は持ち上げることも難しいかもしれません。そんなダンボールが2箱もあったら、もうお手上げ状態ですよね。
何十冊と売りたい本があるような場合は、宅配買取を利用しましょう。それも集荷してくれる宅配買取のサービスがオススメです。集荷してもらえるなら、玄関まで運んでおけばあとは業者が持って行ってくれます。
新書を大量に買取してもらいに行った結果、腰を痛めて治療費のほうが高くついたなんて状態になったら笑うに笑えませんよね。大量の新書の買取は宅配買取がオススメです。
まとめ
新書の買取は鮮度がすべてです。多くの新書が「いま読むから意味がある」内容ですので、時間とともにその情報は古くなり、誰も見向きもしてくれなくなります。新書の買取は情報が古くなる前に行うのが基本です。
発売された新書をすぐに手放せば、納得の価格での買取を期待できますので、買取前提で新書を選ぶようなときは、発売されたばかりものもを選びましょう。そしてきれいな状態を保ちながら読了し、買取店で買取査定をしてもらいましょう。
