電子辞書やスマホの辞書アプリがあるとはいえ、それでもすぐに調べられる紙媒体の辞書のニーズはまだまだ高く、1000円以上の値段で買取してもらえる辞書もあります。買取相場もそれほど大きく変動もせず、安定しているのも辞書の特徴のひとつです。
そんな辞書の買取価格の相場と、1円でも高く買取してもらうためのポイントをまとめましたので、辞書買取依頼時の参考にしてください。
辞書は買取りできないの?
古本の買取でメジャーな買取店のひとつネットオフでは、「お売りいただけない商品の種類」として百科事典や辞書が含まれています。ネットオフに限らず、最近は辞書の買取を避ける傾向にあります。
これはネットオフやブックオフといった、全国展開をしているチェーン店の客層が紙媒体の辞書を必要としていない人たちが多いためです。買取しても売ることできないため、買取不可になっているケースがほとんどです。
実際に紙媒体の辞書にニーズがないかというとそうではありません。専門書などを扱う古本屋ではいまだにニーズはあり、専門性が高い辞書などは高価買取も期待することが出来ます。
特に語学系の辞書は、マイナーな語学であればあるほど買取価格が高くなります。普通の本屋さんでも手に入りにくい言語の辞書は、少ないながらも必ずニーズがあるため、数千円や数万円の値段がつくこともあります。
同じ辞書でも、辞書というだけで買取不可になるケースと、高価買取になるケースがありますので、辞書を買取してもらうときは、買取店選びが重要になります。
人気辞書と買取価格相場
それでは実際に辞書はどれくらいの価格で買取してもらえるのでしょう。ここでは辞書の買取価格の相場を紹介します。
ジーニアス英和辞典 第5版
ジーニアス英和辞典は、多くの人が学生時代に利用した経験があるのではないでしょうか。必ず売れる辞書の代表的な存在ですので、買取価格も高くなる傾向にあります。
(※2016/08/12時点)
定価:3,780円
買取価格相場:約1400円
岩波 国語辞典 第7版 新版
岩波の国語辞典も学生時代にお世話になった人の多い辞書のひとつです。新版であれば1000円以上の買取を期待することが出来ます。
定価:3,240円
買取価格相場:約1100円
大辞林 第三版
大辞林は国語辞典+百科事典で23万語以上の項目が収録されています。新品の販売価格も高く、中古でも6千円近い値段がつくため、買取価格もそれだけ高くなります。
定価:8,424円
買取価格相場:約3000円
広辞苑 第六版
国語辞典であることをベースに、最新の学術専門語などにも対応する辞書です。常に進化し続ける辞書として、とても人気が高い辞書が広辞苑です。大辞林同様に、中古市場でも高値で取引されていますので、買取価格も同じように高くなる傾向にあります。
定価:8,640円
買取価格相場:約2000円
辞書を少しでも高く買取してもらうためのポイント
辞書は買取が難しいアイテムのひとつです、ある買取店では買取不可や0円と判断されても、別の買取店では数千円の値段がつくことも珍しくありません。
そんな買取の難しい辞書を買取してもらうためのポイントを紹介します。
辞書は専門店で買取してもらう
辞書はネットオフやブックオフといった、大型の買取店では買取査定を行わないようにしましょう。どんな辞書でもほとんど100円以下での買取になります。新品に近い状態のものでも、そもそも買取不可になっているケースがほどんどですし、売れても二束三文にしかなりません。
辞書は大型チェーン店ではなく、古書などを扱っている専門店で買取をしてもらいましょう。特に学生街が近い専門店であれば、積極的に高値で買取をしてもらえることになります。
専門店は辞書であってもひとつひとつの価値を正確に査定してくれますので、よほど状態の悪い辞書でもない限り、1冊100円以下というような買取価格にはなりません。
ですので買取査定をお願いするのは、辞書を積極的に買取をするとアピールしているような買取店を選ぶようにしてください。
できるだけキレイな状態で査定をしてもらう
学生時代に購入し、授業で辞書を使った場合は、楽学などがあるかもしれません。辞書に落書きがある場合は、一部の買取店を除き、ほとんど買取不可になってしまいます。
書き込みを消すことでが出ればベストですが、ボールペンなどで書いている場合は、その汚れを取り除くことは諦めて、他の汚れなどはしっかいと落とすようにしましょう。
とくに辞書の外箱の汚れは買取時に大幅な減額につながることもあります。落とすことができる汚れは、買取査定前にきちんと汚れを落としておきましょう。
複数の買取店で査定してもらう
辞書は買取店によって買取価格が大きく変わってくるアイテムのひとつです。チェーン店では二束三文にしかならなくても、専門店では数千円、数万円で買取してもらえることもあります。
ただし、専門店でもお店によって得意不得意のジャンルがありますので、買取店ごとに買取価格に違いが発生します。
本来なら高値で売れたものが安値での買取になってしまうようなことがないように、辞書を買取してもらうときは、できるだけ複数の買取店で査定してもらうようにしましょう。
手間と時間がかかりますが、1円でも高く買取してもらうためには複数店で最低してもらうことは基本中の基本になると覚えておきましょう。
送料無料の買取店で買取してもらう
近くに買取店がない場合は、送料無料で辞書を買取してくれる買取店を利用しましょう。ところが宅配買取を行っている買取店の多くは、一定数以上の買取でない限り、送料無料になりません。
送料を無料にするためには、いくつもの本が必要になりますので、参考書など辞書と一緒に使わなくなった本も買取してもらいましょう。本以外にもCDやDVD、ゲームなどでもよい買取店もありますので、買取店のサイトで送料無料の条件をきちんと調べておきくとよいでしょう。
まとめ
辞書は買取店によって10倍以上の買取価格差が出ることもある、買取が難しいアイテムになります。一般的に大型チェーン店では買取不可になるか、数十円での買取というケースが多いため、買取査定は専門店に依頼するようにしてください。
また、辞書の状態も重要になりますので、使用時から汚さないこと、外箱を綺麗に保つことなどを心がけておくと、買取時に高値をつけてもらうこともできます。すでに汚れているような場合は、できる範囲でしっかり汚れを落としたうえで査定してもらいましょう。