仏具を高価買取してもらうためのコツと注意点

  • 2020年8月24日
仏具の処分は買取がおすすめ!なるべく高く売る豆知識

家の大掃除や遺品整理では、ものによっては処分に困ることがあります。
仏具もその1つです。神聖な仏壇を飾ったり法事に使う仏具は、捨てると罰が当たりそうで気がひけます。
そんなときは買取も選択肢です。捨ててしまうよりいいですし、中古品として誰かの役にも立ちます。
ですが、いざ買取に出すとなるといまいち方法が分からないですよね。
そんな仏具の買取について知っておくと便利な豆知識をご案内いたします。

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仏具とはなにか

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仏具はもともとは仏教の儀式で使用される特殊な道具の総称でした
本尊となる仏像や曼荼羅、本尊を収める仏壇、お教を唱えたり儀式を行う際に用いる木魚、香炉といったものから、袈裟や数珠のような僧侶の装飾品にいたるまで、仏教に用いられる道具すべてを表していたのです。

日本に伝来して後、仏教は民衆にも信仰されていましたが、どちらかといえば国家鎮護の学問的な支配者階級向けの宗教でした。それが鎌倉時代に多くの宗派が生まれ広まり、一般にも厚く信仰されるようになっていきます。同時に仏具も社会に浸透していきました。
さらに江戸時代において檀家制度が確立されると、仏教と民衆は切っても切り離せないようになります。
先祖の位牌を安置する仏壇と付属物が普及し、仏具は神聖な意味を保ちつつも身近な道具となったのです。

買取の対象としての仏具

では、このような仏具は買取に出す場合、どのように評価されるでしょうか。
買取対象としての仏具は大きく分けると3種類に分類されます。
まず美術品・骨董品として。次に、貴金属製品として。最後にリサイクル品として、の3種類です。

美術品・骨董品としての仏具

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これは本格的な仏教儀式を想定して制作されたものや、仏様やお寺を飾るために奉納または寄進された仏具です。
主に仏像、曼荼羅、仏画などの他、仏壇や花立などがあります。

美術品・骨董品として査定されますから、希少性が一番大切です。古くて歴史的文化的な価値があるもの、著名な美術家工芸家が制作したものほど高く評価されます。
買取業者は骨董品店が最もおすすめです。一般的な買取業者でも、骨董品買取を明示していて、専門の鑑定士がいることが確認できるのなら、数社を比較の上で依頼してみましょう。

貴金属製品としての仏具

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仏具としてというより、素材の価値に着目する場合です。金を素材にした仏像やリン、仏器、花立、火立などが該当します。
美術骨董品として評価されるべきものもありますが、基本的には貴金属として査定されます。貴金属の品位(貴金属の含有比率)と重量、査定時の買取単価によって買取価格が算出されるのです。

貴金属の買取業者ならほとんどの会社で買取りしてもらえますので、事前に買取業者が明記しているだろう貴金属の買取単価を確認しておきましょう。
仏具は比較的重量があるものが多いので、グラム単価の差が買取総額に影響してきます。買取業者の比較は重要です。
また、もし貴金属の仏具であっても美術品・骨董品としての価値がありそうなら、まずは骨董品店か、骨董専門の鑑定士がいる買取業者に査定してもらいましょう。

リサイクル品としての仏具

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再利用品として販売されることを前提に査定される仏具です。
量産品であり、メッキ品や塗料で色塗りされたものが中心ですから、日用品のリサイクルと変わりません。ただし立派な仏壇などは職人が丁寧に制作しています。イメージとして近いのは伝統工芸品の家具でしょう。
伝統工芸品としての仏具は、状態が良ければ比較的査定額が高くなるものもあります。

この場合は家具や日用品を扱うリサイクルショップの他に、仏具を扱っている専門買取業者を選ぶことをおすすめします。
仏壇などを専門に買取している店は少ないですが、そのような会社は同時に仏具の販売店を経営している場合がほとんどです。
転売ルートを確保している分、状態が良ければ高く査定してくれる可能性があります。

仏具を買取に出すときの注意点

上記で説明した通り、仏具は種類の幅が広いため、買取業者の選択が難しい面があります。
もっとも適切に査定してくれる業者を探すためにも以下の点について注意してみてください。

まずは美術骨董品かどうかを見極める

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前述した3つの種類の中で、もっとも高く査定される可能性があるのは、美術骨董品の場合です。
ですから、まずお持ちの仏具が美術骨董品かどうかを調べてみて、少しでも可能性があると思ったなら、骨董品店か骨董専門鑑定士がいる業者で査定してもらいましょう。
鑑定料無料の店なら仮に骨董品ではなかったとしても損はありません。むしろ今後の買取の方向性が分かるのですから、得ともいえます。

美術骨董品は鑑定士にも知識と経験が求められますし、査定する鑑定士によって買取価格がまったく違う場合がありますので、買取相場ははっきり分かりません。
必ず複数の業者に見積もりしてもらい比較しましょう。

貴金属の場合は、メッキ品に注意しよう

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美術骨董品ではないとはっきり分かったら、素材を確かめましょう
仏具は金を使っているものも多いので、貴金属としての買い取りも期待できます。特に花立てや火立ほどの質量がある仏具が金製の場合、買取額は数十万円以上になる可能性も出てきます。
ただしそれは品位正しい貴金属ならの話です。メッキ品なら貴金属としては買取拒否される事になります。

通常、古い仏具ではない貴金属製品なら、どこかに品位表示があります。金ならK20やK18、プラチナならPt800といった、ジュエリーなどでお馴染みの表示です。
メッキ品の場合、これら表示の後に続いてPやFが表記されています。純金メッキならK24GPもしくは24KGP、金張りならK24GFまたは24KGFと表示されます。
これら表示は「純金(K24)を使ってメッキ(P)しています」という意味なので、中身は銀や銅、真鍮といった別金属です。
もし、この表示を確認できたら、すみやかにリサイクル品としての買取にシフトしましょう。

リサイクル品として買取してもらうときは専門買取業者へ

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骨董品でもなく、貴金属でもない。その場合は、リサイクル品として買取してもらうことになります。
家具や日用品を買取りしてもらうのと同じですので、状態がよく傷が少ないほど査定は良くなるでしょう。

リサイクル店の買取で難しいのは骨董品の場合と同じく、買取相場の把握がほとんどできない点です。店のもつ転売方法と客層によって、査定額がまったく変わってきます。
なるべく高く査定してもらうためには、前述したように仏具を専門に扱っている業者を探すのが一番の方法です。特に仏壇のような伝統工芸品の仏具なら、なおさら専門店がいいでしょう。
仏具専門店は転売ルートだけでなく、仏具の修理技術も持っています。買い取った仏具を自社内できれいにして、専門店の中古品としてリサイクルできるので、安定した転売力があるといえるのです。そのため、通常のリサイクル店よりも査定額も期待できます。

仏具の買取は、幅広い情報集めが鍵!

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仏具は道具として素材として、大変多くの種類があります。その分、もっともいい買取方法もまた千差万別です。
お持ちの仏具がどのような性質を持っているかをしっかり把握した上で、幅広く情報を集めましょう。
買取価格や相場も事前にはわかりにくいので、数社選んで査定してもらい比較することが大切です。
神聖な道具である仏具です。最後まで丁寧に扱って、高く査定してもらいましょう。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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