テレビの廃棄方法8選。必要な料金や無料で廃棄する方法も教えます

  • 2024年6月13日

テレビは「家電リサイクル法」に基づいて廃棄しなければなりません。とはいえ、所定の料金を負担したり、自分で手続きする必要があったりするため、なるべく手間や費用をかけたくないと考える人もいるのではないでしょうか。

実は家電リサイクル以外にも、テレビを廃棄する方法はいくつかあります。運び出しから一貫してお任せできるもの、費用を一切かけずに処分できるものなど、自分のニーズに合う方法を選ぶといいでしょう。

ただし、それぞれメリットもあればデメリットもあります。後悔なくスムーズに廃棄するためにも、よく理解したうえで利用することが大切です。

本記事では、家電リサイクルの概要から、それ以外のテレビの廃棄方法、注意点まで徹底解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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テレビを正しく廃棄する8つの方法

「いざテレビを処分しようと思っても、正しい処分方法がわからない」という人も少なくありません。テレビは粗大ゴミとして捨てられないので、処分に困ることがありますよね。

ここでは、テレビを正しく廃棄する方法として8つの方法を解説します。自分にあう処分方法を見つけてください。

購入したお店で廃棄してもらう

テレビを廃棄するだけの場合、廃棄するテレビを購入したお店に処分の依頼が可能です。依頼する際は、テレビの回収に来てもらえるかどうかを確認しましょう。

テレビの回収に来てもらえると、自分で持っていく手間が省けます。忙しくて行く時間がなくても処分しやすい方法です。

しかし、出張費用や運搬料がかかるため、比較的費用のかかる処分方法といえるでしょう。

買い替えるお店で廃棄してもらう

買い替えでテレビを廃棄するときは、買い替えるお店で廃棄するテレビの処分が可能です。家電量販店は、家電リサイクル品目に該当する商品を購入した人に対して、古い機種の引き取りを依頼された場合に応じる義務があります。

新しいテレビの搬入と同時に古い機種の引き取りができるため、手軽に頼めることがメリットです。しかし、引き取りにはリサイクル料金と収集運搬料などの手数料がかかります。

リサイクル料金と収集運搬料は、下記の表を参考にしてください。

店舗名リサイクル料金(税込)収集運搬料(税込)
ヤマダ電機ブラウン管式
15型以下:1,320円~
16型以上:2,420円~

液晶・プラズマ式
15型以下:1,870円~
16型以上:2,970円~

2,200円
ケーズデンキ2,200円
エディオンテレビ32インチ以下
1,100円

テレビ33インチ以上
1,650円

ヨドバシ550円
ビックカメラ1,650円

※2023年6月現在
出典:ヤマダ電機ケーズデンキエディオンヨドバシビックカメラ

自治体の指定回収業者に依頼する

自治体によっては、家電リサイクル品の回収を行っているところがあります。現在、自分が住んでいる地域の公式サイトから、家電リサイクル品の回収について調べてみるとよいでしょう。

自治体指定の業者が処理を行っていて、比較的安心して回収を依頼できます。しかし、サービスの内容は自治体によって異なり、自分で指定された場所まで運び込まないといけない可能性もあるため注意してください。

指定引取所に持ち込む

近くに指定取引所があれば、指定取引所に自分で持ち込む方法があります。指定取引所の場所は公表されており、一般財団法人 家電製品協会の公式ページから、指定した場所付近の指定取引所を確認できます。

収集運搬料がかからないため、家電量販店で依頼するより安く済みます。しかし、郵便局で料金の振り込みが必要であったり直接持ち込まなければいけなかったりと、手間がかかるところがデメリットです。

リサイクルショップで売る

リサイクルショップに査定依頼を出すことで、買取ができるかもしれません。処分をしてもらう方法だと、リサイクル料金や収集運搬料などがかかりますが、買取できると逆にお金を得ることが可能です。

壊れているテレビや古い機種のテレビでは、買取を拒否されることが考えられますが、まだ新しい機種だと思っていたより高い査定額が出ることも。まずは、買取ができるかどうかを確認してみるとよいでしょう。

フリマやネットオークションで売る

リサイクル料金を支払わずに処分する方法として、フリマアプリやネットオークションで売ることが挙げられます。

自宅から登録して待つだけで買い手が見つかるため、売却まで簡単に進めることが可能です。フリマアプリやオークションに慣れていない人は、登録や説明文の入力、画像の準備などく準備がたくさんで難しいと感じるかもしれません。

ほかの人に譲る

友人や知り合いに欲しがっている人がいるのなら、その人に譲るのも一つの手段です。人に譲ると、リサイクル料金がかからず処分できるので、リサイクル料金を払ってまで処分を考えているのであれば、譲ったほうが安く済むでしょう。

知人や友人に譲る以外にも、地域の掲示板を使って欲しい人を探す方法があります。どちらにしても、のちのちトラブルにならないように、テレビの状態を最初に伝えておくことが大切です。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者は、自宅までテレビを回収に来てくれるので持っていく手間が省けます。また、買取査定を行っている業者もあり、買取査定ができるテレビであれば費用がかからない、むしろお金が手に入ることも。

しかし、不用品回収業者の中には、違法な処分方法をしている業者や高額請求をしてくる業者などの悪質な業者も存在します。悪質な業者の被害にあわないように、依頼する前に業者の情報を確認しましょう。

テレビは「家電リサイクル法」対象品目

テレビは「家電リサイクル法」の対象品目のため、粗大ゴミとして捨てることはできません。家電リサイクル法とは、家庭用の対象品目の家電製品から、役立つ部品や材料をリサイクルして、資源を有効利用し、廃棄物を減らすことも目的とした法律です。

対象の4品目はリサイクル料金が定められており、処分する際にはリサイクル料金を支払わなければいけません。

ここでは、テレビの家電リサイクル料金や家電リサイクルの対象外になるテレビについて解説するので参考にしてください。

テレビの家電リサイクル料金

テレビのリサイクル料金は、メーカーやサイズ、テレビの種類によって異なります。家電量販店などで引き取りを依頼する場合、リサイクル料金とは別で収集運搬料が必要です。

下記に、テレビにかかるリサイクル料金を表でまとめました。

テレビの種類サイズリサイクル料金(税込)
ブラウン管式15型以下1,320円~
16型以上2,420円~
液晶・プラズマ式15V型以下1,870円~
16V型以上2,970円~

※2023年4月現在
出典:リサイクル料金|一般財団法人 家電製品協会

家電リサイクル料金の支払い方法

家電リサイクル料金の支払い方法には、家電リサイクル券が用いられます。「料金販売店回収方式」と「料金郵便局振込方式」の2種類が家電リサイクル券システムで使われる方式です。

料金販売店回収方式は、家電量販店などの一般社団法人 家電製品協会の家電リサイクル券センターに入会している小売業者に処分を依頼する方法です。取り扱いのある店舗でリサイクル料金と収集運搬料を支払うことで不要になったテレビを回収できます。

料金郵便局振込方式は、郵便局で「家電リサイクル券用紙」を記入し、郵便局やゆうちょ銀行でリサイクル料金を支払う方法です。回収自体は、依頼する小売業者や自治体が行います。リサイクル料金の支払時は「振替払込受付証明書」を忘れずに受け取りましょう。

大小による料金区分が不明な場合

テレビのリサイクル料金は大きさやメーカーによって異なります。テレビの大きさがわからないときは、型番を確認しましょう。

型番は、大抵のテレビ本体に記載されています。記載されている場所は商品によって違うため、一度テレビ全体を探してみるとよいでしょう。

型番の見方は、たとえばソニーのブラビアの場合「KJ-55X9500G」の型番であれば、「-(ハイフン)」のあとの「55」がインチ(型)数です。

このように、大きさがわからないときは型番を見て判断しましょう。

家電リサイクル対象外のテレビ

すべてのテレビが家電リサイクルの対象になるわけではありません。対象外になるテレビは、下記のテレビです。

  • 一次電池や蓄電池を使用する液晶式テレビ
  • ディスプレイモニター
  • プロジェクションテレビ
  • 有機ELテレビ

一次電池や蓄電池を使用する液晶テレビは、車載用やお風呂場のテレビなどが当てはまります。他にも、テレビ台や取扱説明書など付属品は引き取りできません。

テレビを廃棄するときに注意すること

テレビを廃棄するときは、買取査定や引き取り依頼、持ち込みをする場合でもそれぞれ注意しなければいけないことがあります。

ここでは、テレビを廃棄するときに気をつけるべきポイントについて説明するので参考にしてください。

振替払込受付証明書を失くさない

振替払込受付証明書は料金郵便局振込方式の際、支払後に日付印を押して貰える紙のことです。振替払込受付証明書は、家電リサイクル券に貼付する必要があるため、失くさないように気をつけましょう。

ゆうちょ銀行支払いで当日窓口がお休みだった場合は、代用品としてATM「ご利用明細書」のコピーを貼付します。使用日までどちらも失くさないように保管しておいてください。

製造年数によっては買取ってもらえない

買取の査定依頼する場合、5年以上が経過していると買取ってもらえない可能性があります。テレビの寿命は大体10年くらいといわれていますが、故障しやすくなる期間は耐用年数を超える5年くらいからです。

故障の可能性がある商品を買取し、販売後すぐに壊れてしまうと買取店の信用にも関わるため、製造年数が5年以上経過していると買取できない可能性が高まります。

無料の回収業者は利用しない

無料をうたって不用品の回収をしている業者が、軽トラックで街中を走っている姿を見たことがある人も多いでしょう。そういった業者の中には、無許可で不用品の回収を行い、不法投棄している場合があります。

また、無料といいながらいざ回収に入ると高額な料金を請求されるパターンもあるようです。無料をうたい文句にしている悪徳業者には、騙されないように気をつけましょう。

自分に合った方法で正しくテレビを廃棄しよう

テレビを廃棄する方法は、購入店・買い替え店で依頼するだけでなく、買取や他の人に譲るなどさまざまな方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分に合った正しい方法で廃棄するようにしましょう。

テレビは家電リサイクル法の対象品目です。正しい方法で部品や素材がリサイクルされることで、資源の有効化につながります。

しかし、家電リサイクルには料金がかかるので、壊れていないのであれば買取に出すことがおすすめです。リユース・リサイクルを意識して、地球にやさしい生活を心がけましょう。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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