小規模なお店の場合、家庭用エアコンでも問題なさそうに思えます。20畳対応などの家庭用だったら、広さからいえば十分に対応できると考えられます。で、結論から言えば、業務用も家庭用も、大きな違いというのはありません。
しかし、業務用にはそれなりのメリットがあるはずです。売却する前に、業務用と家庭用の違いについて知っておくことは、売却する時の買取店選びに役立ちます。
業務用と家庭用の違い
電源
ほとんどの家庭用エアコンは、電源が単相200Vになっていますが、業務用エアコンでは単相200Vと三相200Vの両方があります。三相200Vを引く場合には、新たな電気工事と電力会社との契約が必要です。
電気代
単相は電灯、三相は動力と言われていますが、電気代に違いがあります。
単相は、基本料金が安く、使用量に対する料金が高く設定されています。対して三相は、基本料金が高く使用料金が安く設定されています。
お店や企業などでは、一般家庭よりも冷暖房を使用する時期も長いことを考えると、業務用の方が電気代が節約できることになります。
反対に、一般家庭で業務用を設置した場合、毎月62kWh以上使用しないと基本料金の元が取れず、冷暖房を使用しない時期も考えると電気代が割高になってしまいます。
室外機
業務用エアコンの場合、一つの室外機で複数のエアコンを接続することが出来ます。そのため、熱交換器の銅管が厚く頑丈に出来ています。モーターや基板に関しては、業務用・家庭用のどちらも同じ物なので、耐久性には違いはありません。
能力
家庭用エアコンでは、最小から最大まで能力の幅が広く、室温が設定温度に達した時には、より小さい電力で運転が可能です。
飲食店やサロンなど、ドアの開閉が多かったりガラス張りで外気の温度に影響されやすい店舗の場合、業務用エアコンの方が高い能力を発揮します。ですが、開閉が少なく外気に影響されにくい小規模な店舗の場合、家庭用エアコンの方が省エネに繋がるケースもあります。
中古エアコンは買取してもらえるのか?
中古エアコンのニーズは少ない?
エアコンは、家電の中でも進歩が激しく、特に電気代に関しては10年前のものと最新のモデルでは、電気代が倍ほどの違いがあります。その為、中古で需要があるエアコンといえば「製造から5年以内」であれば買取してもらえる可能性はあります。
ただし、エアコンは頻繁に買い替えるものではないので、中古エアコン自体が大量に市場に出回るということはありません。
業務用エアコンに関して言えば、飲食店などの入れ替わりが激しい地域もあるので、店に必要な物を全て中古で賄うというのも珍しくありません。買取相場は、買取店が持つ販売網次第で1万円以上の違いがでるケースがあるので、売却する際には複数店で見積もりを取るようにしましょう。
リサイクルショップで断られる?
「どんな物も買取OK」と謳っている家電買取店やリサイクルショップでも、エアコンの買取は別扱いとなるケースがあります。
エアコンの買取には「取り外し工事」が必要となるため、専門業者と提携していなければ、別途取り外し工事の依頼をしなければなりません。
業務用エアコン買取のおすすめ店紹介
エアコン売れる.com
全国でも数少ないエアコン専門の買取店です。家庭用ルームエアコンから大型・業務用エアコン、他店で断られるビル用マルチタイプなどの特殊構造のエアコンでも買取可能。エアコン専門店だから、出張エリア内なら取り外し工事も対応してもらえます。出張エリアは、大阪を中心とする関西エリア、東京・埼玉・神奈川の関東エリア。大阪と神奈川の店舗では、店頭買取も実施しています。
取り外しと買取店をそれぞれ探す必要がなく、買取~取り外し工事まで一貫して依頼できるので便利です。
エアコンランド わくわく
大阪~大阪近郊でエアコン工事・買取を行う「わくわく」。新しい型式のエアコンの高価買取、廃棄エアコンの無料回収など、家庭用・業務用のどちらのエアコンにも対応しています。取り外し工事は有料ですが、3,000円~と良心価格、タイミングが合えば即日対応も可能です。
エアコン以外にも、家電・家具・店舗用品・厨房機器・電動工具などの不用品も買取しています。まとめて買取で全体的な買取額がアップして、高額査定に期待が持てます。
厨房デポ
店で不要になった厨房機器の買取、内装の解体、新店舗の開業まで、店舗改装から新規開業までトータルで任せられるプロユースの買取専門店です。店舗設計から業務用厨房機器まで一括窓口で任せられるので、店舗改装や開業に関わる窓口を一括管理したい時におすすめです。業務用エアコンの買取では、見積もり金額に折り合いが付けば、その場で搬出まで行います。
神奈川全域・東京23区・調布・武蔵野・八王子・立川・町田など、関東エリアは無料出張対応です。
エアコンを高く売るコツ
取り外し工事を依頼できる店
エアコンの売却は、ただ高く売れるというだけで判断してはいけません。素人が簡単に取り外しができるものではないので、必ず取り外し工事が必要になります。
最近では、DIYを兼ねて自分でやってしまう人も増えていますが、間違って壊してしまえば売却できなくなりますので、出来る限り専門業者に依頼することをおすすめします。
店舗用品専門のリサイクル店を選ぶ
業務用エアコンの需要は家庭用とは違い、次に販売するルートが限られています。そのため、店舗用品のリサイクルを専門に扱う買取店の方が、次の購入者を見つけやすく高値が付く可能性が高くなります。
但し、エアコンのリサイクルに関しては、取り外し工事が必要になるため、工事込で買取してもらえるショップを探すのも、高価買取のポイントです。
エアコンの自己廃棄は違法行為
エアコンの廃棄は、家電リサイクル法に従がって処分しなければなりません。素人工事で取り外して、そのまま不燃物ゴミ・粗大ゴミで出すというのは違法行為になります。
業務用エアコンや冷蔵庫を廃棄する際には、「フロン回収・破壊法」に基づいて、回収業者にエアコンや冷蔵庫内に入っているフロンを回収させなくてはならないと定められています。必ず、都道府県に登録されている回収業者にフロンの回収を依頼するようにしてください。
もしも回収しないままフロンを放出させてしまえば、1年以下の懲役または50万円以下の罰金刑が課せられます。
まとめ
業務用エアコンは、開店当初に設置したまま、修理不能な故障でもしない限り頻繁に取り換えるものではありません。もしも、売却を検討されているとしたら、まずは廃棄処分か買取かで悩むところだと思います。
業務用機器の場合、現実的に中古のニーズはありますが、それは買取店の販売ルート次第です。廃棄処分をするにしても専門業者に依頼することになりますので、廃棄か買取かで迷った時には、取り外しを依頼する業者に相談してみるというのも一つの方法です。