最近、中国や韓国のメーカーに押されてすっかり元気がない日本の家電メーカーです。最大手のパナソニックは「これではいけない」と考えたのでしょう。「Jコンセプト」なる商品群を昨年リリースしました。万人以上への家電調査を基にした、50、60代。子どもが独立した夫婦のみの家庭をターゲットにした電子レンジや炊飯器など6種類の白物家電です。
中古市場での評価はどうなのか?
特徴は、落着いたデザイン、高機能、少人数。単にサイズを小さくした家電は、今や中韓のメーカーに大きなシェアを奪われています。そこに「上質さ」を武器になぐり込もうということですね。よくわかりましたし、結構売れているみたいですが……これが中古の世界でどう評価されているかは別問題。
今回はJコンセプトの電子レンジを見ていきましょう。
Jコンセプトの電子レンジの買取価
電子「スチームオーブン」レンジだから
Jコンセプトのブランド名で販売されているのは「3つ星 ビストロ NE-JBS652」、専門店向けは「NE-JBS652S」となり「S」が付きますが、特にスペック上の変化は見られません。色は「豊穣ブラック」と「豊穣ホワイト」の2種類、それぞれ品番の後ろに「-K」と「-S」が付くのです。
実売は5万円前後、同メーカーの同容量26L・1,000Wの電子レンジと比較すると倍以上ですからものすごく高い。 しかし多機能で調理の幅も広いという、電子「スチームオーブン」レンジですから価格にも納得です。
実際、焼き物や蒸し物など「和食メニュー50選」が手軽に調理できるのも、NE-JBS652の大きなセールスポイントです。
またドアの開け閉めもダンパーを採用しているのでスムーズですし、デザインもフロントパネルにエンボスを用い、「豊穣」色を使うなど高級感もあるのです。
買取価格にはどう評価されるのか
そんなNE-JBS652ですが、買取価格ではどうでしょうか?あるショップでは、未使用新品で3万8,700円、保証書に印があると3万5,700円、新品同様で3万円となっています。
さすがに現在のところは販売価格が高いだけの買取が付いていますが、他の白物家電の例でもわかる通り、製造から時間がたつたびに他の安価な製品と差は縮まっていくでしょう。
JNE-JBS652の買取相場について
積極的にNE-JBS652を取り扱っているショップの買取相場の推移を見ていると、ここ3カ月で未使用新品の買取相場は約1万円、新品同様では約6,000円下がっています。
一方でオークションの落札金額を見ていると、未使用新品の相場に大きな下落は見られず、4万8,000円前後で安定しています。
このことでショップによって買取価格に差があるかも?と予想ができますね。
おすすめ買取店
カドノ質店
江戸川区にある老舗質店「カドノ」は、未使用品の家電製品を全国から広く買取しています。HPには非常にわかりやすい宅配買取の手順が掲載されていますから、そちらにしたがって「NE-JBS652」を送付するだけです。
また、非常に充実した買取価格表がアップされていますから、どの程度の額になるのかあたりをつける上でも便利です。まずは一度、HPのメール査定のフォームから事前見積もりを申し込んでみてください。
買取の利用の仕方
差が大きくつく場合、付かない場合
日本全国の複数のショップに事前査定を依頼して、高いところに売る。買取の定石ですが、ここまでやる価値があるのはNE-JBS652の場合、未使用新品~新品同様のケースです。
使用感があるならば
掃除しても新品同様まで回復できない使用感がある場合は、近場のリサイクルショップへ持ち込むのが一番手間もかかりません。それでも、掃除は念入りにするべきですし、取説や付属のクックブックは必ず添えて買取の依頼をしましょう。
査定価格を上げるためにやっておくべきこと
下の査定基準の項目でも出てきますが、状態はオーブンレンジの買取価格を大きく左右します。NE-JBS652は発売されて間もないだけに、その差は大きくなりますので念入りに掃除をしましょう。
といっても、中性洗剤で外側と庫内を拭く程度で充分。どれだけ念入りに掃除をしても、未使用新品にはなりません。適当なところで止めておいた方が、労働コストに見合った効果が得られるでしょう。
査定基準
オーブンレンジなど白物家電の査定基準は「メーカーやブランド」「製造からどれだけたっているか?」「状態」の3点です。NE-JBS652に関しては、パナソニックですからメーカーは文句なし、発売が2015年7月1日ですから古いものでもありません。
残りは「状態」のみですが、これをどうするかについては、すでに書いたとおりです。
注意点や減額ポイント
5年以上たつととアウト
現時点でNE-JBS652なら心配はないのですが、白物家電についてはたいてい「製造5年以内」のものしか買取らないというルールがあります。買取を考えるなら、このことは忘れずに。
使用感があるとアウト
一番高い買取価格が付くのは「未使用新品」です。開封する、保証書に購入日や購入点のハンコが付いてある、これらは全て減額ポイント。使用感があると、更に大きく減額です。買取前提で考えるならば注意が必要です。
付属品がたくさんあります!!
NE-JBS652は多機能オーブンレンジだけに、取説やクックブックなど付属品が非常に多いもの。欠けているとマイナス査定になりますから、買取を依頼するときには全てそろえた上で、お忘れなく。
JNE-JBS652の売り時とは?
オーブンレンジに関わらず家電は「早く売る、5年以内に売る」が鉄則。新品同様以上の評価が付くようなものならば、早く売る以外に選択肢はありませんし、かなり使い込んだものなら、製造より5年以来に売らないことには、逆に処分料金を取られてしまいます。
もちろんモデルチェンジもにらまなくてはいけないとは思いますが、「早く売る、5年以内に売る」が一番大切な売り時です。
まとめ
ちょっと面白いパナソニックの「Jコンセプト」のNE-JBS652ですが、その面白さが買取価格に反映されるのは、新品同様の状態まで。それ以降の状態だと、普通の電子レンジと変わらない評価になってしまいます。
とにかく、いったん購入したならば使う、売るならばいち早くですから、決断はきっぱりとお願いします。