まだ使うつもりでいた洗濯機が急に壊れてしまうと、対処方法や処分方法がわからず困りますよね。
よくある故障の原因と適切な対処法を知っていれば、急な故障があっても余裕をもって対応できます。
しかし洗濯機の故障トラブルについて知識がなければ、いざという時にあたふたしてしまうかもしれません。
この記事では、洗濯機のよくある故障原因を紹介しながら故障したときに処分と修理のどちらがいいのか見極めるポイントを解説します。さらに、洗濯機の処分方法を有料・無料別にまとめました。
処分前にチェック!主な洗濯機の故障原因
処分前にチェックしておきたい洗濯機の故障原因は、排水できないときと洗濯槽が回らないときの2パターンがあります。
それぞれ故障したときの対処方法を知り、本当に処分すべきかどうか確認しましょう。
排水できない
洗濯の途中で洗濯機が排水できなくなるというトラブルが発生することがあります。ほとんどの洗濯機でパネルに排水関係のエラーコードが出ているはずです。
排水エラーは排水溝か排水ホースの詰まりによって発生します。
まずは排水ホースが折れ曲がっていないか、どこかで詰まりが発生していないか確認してください。
解決方法
排水ホースに問題がなければ、排水溝からホースを取り外し、そこに水を流してみましょう。水が流れないようであれば、排水溝の先で問題が発生していますので、排水溝の清掃を行ってください。子どもが多い家庭では、排水溝に砂が溜まっていることがよくあります。
排水ホースも排水溝も問題なければ、あと考えられるのは洗濯機内部の排水弁のトラブルです。こちらは少し厄介なトラブルになります。パイプフィッシュなどで洗濯機を清掃するという方法もありますが、洗濯機内に残った洗剤と反応する可能性があります。
この場合は、洗濯機修理のプロに修理の依頼をしましょう。
洗濯槽が回らない
洗濯機は洗濯槽を回すことによって洗濯をするわけですが、この洗濯槽がうんともすんとも言わなくなることがあります。
まず一番よくある原因が「洗濯物の詰め込みすぎ」です。洗濯物の量が多いのに、時間がないからといってちょっと多いかなと思ってもそのまま洗濯槽に投げ込んでしまうことありますよね。そんなとき、洗濯機のモーターが洗濯槽を回せなくなることがあります。
まずは洗濯物の量を減らしてみましょう。
解決方法
それでも動かないときは、モーターの故障やモーターと洗濯槽をつなぐベルトの緩みなどが考えられます。ベルトが緩んでいるときは、ホームセンターやオンライショップなどで同じ型式のベルトを購入して交換してください。
モーターが全く動いていないようなときは、素人では手におえませんので、修理業者に確認してもらいましょう。
修理?処分?洗濯機の買い替えの見極め方法
壊れてしまった洗濯機。問題は修理するかそれとも買い換えるかですよね。修理のほうが安くすむ場合がほとんどですので、できるだけお金を掛けたくない人は修理のほうがおすすめですが、どこかが壊れたということは、他の場所も壊れる可能性が高くなります。
ひとつの目安として、洗濯機の寿命とされる8年を基準にして、購入から8年以上経過しているような場合は買い替えをおすすめします。
また購入から8年未満であれば、修理してまだまだ数年は使えるはずですので、基本的には修理での対応をしてもらいましょう。
ただし買い替え対象となる洗濯機の価格とも比較するようにしてください。修理代が同じ3万円でも、洗濯機の価格が6万円と16万円では判断が変わってきます。
6万円の洗濯機を5年使ったなら、洗濯機の寿命を8年で考えると、その洗濯機の価値は22500円しかありませんので、3万円も修理費に使うのはもったいないという判断ができます。
16万円の洗濯機を同じように計算すると、洗濯機の価値は6万円になり、3万円払って直したほうがお得だと考えることができます。
洗濯機の買い替えの目安は8年として、それよりも早いタイミングでの故障の場合は、その修理代が洗濯機に残された価値に見合うかどうかで、買い替えか修理かを判断しましょう。
壊れた洗濯機の処分方法【有料】
洗濯機は家電リサイクル対象の製品なので、基本的に壊れた洗濯機の処分費用は有料です。
有料の処分方法は3つあるので、メリットとデメリットを比較し自分に合った方法を検討してみましょう。
買い換える洗濯機を購入するお店に引き取ってもらう
洗濯機の買い替えを家電量販店などで行う場合は、そのお店で壊れた洗濯機を回収してもらうことになります。このときリサイクル料金は必ず払わなくてはいけません。
ただし、購入時の交渉で「リサイクル料金分だけ値下げして欲しい」というような交渉は可能です。交渉するまでもなく、家電量販店では「買い替え割」のような割引を設定しているショップも有ります。
このようにリサイクル料金が実質無料とすることが、家電量販店での洗濯機の買い替え時には可能になります。処分のことまで考えたとき、洗濯機の買い替えはオンラインショップではなく家電量販店での買い替えのほうがお得になるケースがあることを覚えておきましょう。
不用品回収業者に処分を依頼する
不用品回収業者は回収費用を払うだけで、リサイクル料金と出張費用が無料な会社が多いです。また業者によっては買取を行っています。
利用の流れは以下の通りです。
- 電話一本やオンライン上などで回収日を取り決める
- 回収当日または振り込みなどで支払う
メリットは、依頼して回収してもらうまでの手軽さです。取り外しなどの手間をかけずに少しでも早く処分したいときにおすすめ。しかしその反面、ほかの処分方法より費用がかかる可能性があります。
自治体指定の回収業者に依頼する
自治体指定の回収業者に依頼する方法があります。
洗濯機を処分するためには、郵便局で家電リサイクル券を購入してから自治体指定の場所への持ち込みが必要です。運び出しがむずかしい場合は、自治体指定の業者が取りに来てくれます。
メリットは自治体の指定業者なので悪徳業者に出会う可能性がないこと、デメリットは郵便局に行ったり洗濯機の取り外しを行ったりする手間がかかることです。
回収までには時間がかかるので余裕をもって手続きを行いましょう。
壊れた洗濯機の処分方法【無料】
壊れた洗濯機の処分方法には、無料でできる方法があります。
無料で処分してもらえば、処分にかかるはずだったお金を新しい洗濯機の購入費に充てられるので、価格を抑えたいときにおすすめです。
リサイクルショップで買取してもらおう
壊れた洗濯機なんて買取してもらえるの?と思うかもしれませんが、条件次第では買取してくれる買取店があるんです。
基本的には修理すれば再販できるものに限られますし、買取価格は100円といった低い金額になりますが、リサイクル品として回収してもらう場合はお金を払わなくてはいけませんが、買取の場合は100円といえどもお金をもらえます。
ただし、軽トラックで地域を回っている無料の廃品回収車への無料回収はできるだけ利用しないようにしてください。無料で引き取ってもらえるならいいじゃないかと思いますが、家電リサイクル対象製品を無料で回収するのは違法です。
しかもそのような業者を利用した結果、トラブルに繋がるケースが増えていますので、100円でも値段をつけてくれるリサイクルショップに、買取してもらうようにしてください。
フリマアプリなどで他人に譲る
フリマアプリやジモティーなどを利用し他人に譲ったり売ったりすることで、有料で行うよりお得に洗濯機を処分できるでしょう。
洗濯機を配送するには本などに比べて配送料がかなりかかってしまいますが、自分で商品価格を設定できるため自分の希望に合った価格設定ができます。
デメリットは、メッセージのやり取りや商品の登録などの手間がかかることや、商品を手放せるまでに時間を要することでしょう。
新しく購入した洗濯機を長く使うために
洗濯機を壊さないように長く使うには日頃のメンテナンスがとても重要になります。洗濯機が故障する前に日頃から行っておきたいメンテナンスについて紹介します。
洗濯槽のカビを落とす
洗濯機は選択をする場所ですからきれいな場所だと思い込んでいませんか?洗濯機は基本的にカビだらけだと考えてください、目に見える部分はきれいでも、目に見えない洗濯槽の裏側にはびっしりカビがついていることがあります。
洗濯機のカビ取り用の洗剤が市販されていますので、毎日洗濯する家庭では1ヶ月に1度、週に1,2回程度の洗濯の場合は2ヶ月に1度の割合で洗濯槽のカビ取りを行いましょう。
排水溝のメンテナンス
排水の詰まりの原因となる排水溝。洗濯機をの排水ホースを接続してから1度も清掃していないという家庭がほとんどかもしれません。排水溝の清掃を半年に1回ぐらいのペースで行うようにしましょう。
排水溝をきれいにしておけば、排水系のトラブルの可能性を大幅に下げることができます。ついでに排水ホースもできる範囲できれいにしておきましょう。
壊れた洗濯機が工夫してなるべく安く処分しよう
洗濯機がいきなり動かなくなると焦りますよね。そんなとき、まずは冷静になって故障箇所やトラブルの発生原因を探るようにしてください。その上で自分では手におえないなと思ったら、メーカーのサポートセンターに相談しましょう。
ただし、洗濯機が購入から8年以上経過しているときは、洗濯機が寿命に達している可能性がありますので、最初から修理をせずに買い替えすることをおすすめします。
買い替え時は家電量販店で値引きをしてもらって、リサイクル料金を実質無料にしてもらったり、リサイクルショップに買取してもらうなど、少しでも安く回収してもらえうようにしてください。