壊れたエアコンの処分方法と自分でできる対処法まとめ

  • 2019年6月6日
エアコン処分

冷房も暖房も1台で兼用するエアコンは、今や家庭でもオフィスでも商業施設でも欠かせない家電製品です。
一度設置すると、度々取り替えるものではないですから、引越しなどでの対処方法や壊れた場合の処分について、どうしたら良いのかわからないという人は多いですよね。

エアコンは、家電リサイクル法で指定されている品目ですから、間違った方法で処分すると処罰の対象になります。近いうちに処分が必要になりそうな方は、正しい方法で対処できるように、頭の片隅に入れておいて下さいね!

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壊れたエアコンの処分方法

エアコン処分

家電量販店に引き取ってもらう

エアコンの買い替えによる処分の場合は、一番確実な方法は、新しいエアコンを購入した家電量販店で引き取ってもらうことです。その際、処分費用として5,000円程度のお金が必要になりますが、エアコンを外すところから全部やってもらえるので、素人修理で壁に余分なキズを付けたりするようなこともありません。

処分にかかる費用は少しでも安く抑えたいところですが、残念ながら、家電リサイクルにかかる費用は一切値引き対象にはなりません。それでも何とか1円でも・・と思うなら、取り外し費用や新たな商品購入の部分で交渉してみてはいかがでしょうか?

廃棄処分場に持ち込む

リサイクル券を使って、近くの処分場に持ち込むという方法もあります。リサイクル券は、郵便局で「家電リサイクル券」に必要事項を記入し、窓口でリサイクル料金を支払います。支払い済みの家電リサイクル券と不要になったエアコンを持って、市区町村が指定する処分場に持ち込むだけで完了です。
家の中に入られたくないという場合、自分でエアコンの取り外しができるのであれば、自分の都合に合わせて処分できるのでおすすめです。

リサイクルショップに売却する

比較的新しく、壊れていないエアコンであれば、家電リサイクルのお店で買取してもらえます。まだまだ使えるエアコンが、いくらかでも売れるのであれば、処分費用を出すこともないので有りがたいですよね。

ただし、家電製品が買取で価格がつくのは販売から5年と言われています。5年を過ぎたエアコンはほとんど価格がつかず、まして故障しているエアコンの買取は断られることを覚悟しておきましょう。

リサイクルショップといっても「壊れたエアコンも高価買取」というところもあります。壊れたエアコンから使える部品をリサイクルするというような業者ですが、中には無許可で営業する悪質業者もありますから、業者選びは慎重にしましょう。

エアコンを外す方法

作業前の準備

エアコンを処分するには、まず最初に、設置場所からとりはずさなければなりません。場所によっては業者でなければ難しいというケースもありますが、ある程度の知識と道具があれば、自分でも取り外すことができます。

用意する道具は、ドライバー・ニッパ・カッターナイフ・六角レンチ・モンキースパナ・ペンチ・エアコンキャップ・配管用パテ・ガムテープ・ビニールテープなどです。あとは軍手か作業用手袋などがあれば、作業しやすいと思います。

作業に取り掛かる前には、取り外す室内機と室外機の場所を確認し、搬出経路を確保しておきましょう。室内機を外す際に、排水が起こることがあるので、周辺の壁・床・家具などは毛布やブルーシートなどでカバーしておくことをおすすめします。

作業の手順

1)
エアコン室外機のカバーを外し、バルブキャップをモンキースパナで取り外します。バルブキャップは、送り側・受け側の2箇所あります。電源コードに触れないように注意して作業しましょう。

2)
エアコンの運転スイッチを入れて、強制的に冷房運転を行い、室内機と配管パイプ内にあるフロンガスを室外機へ送り出します。
この作業を行わないと、大気中にフロンガスが放出されてしまい環境汚染になりますから、必ず実施しなければなりません。

3)
冷房運転をさせたまま、室外機の送り側バルブ(細い銅管パイプ)を閉めます。閉めた後は、そのまま2~3分程度、冷房運転を続けます。

4)
受け側のバルブを閉めてからエアコンを停止して、コンセントから電源プラグを抜きます。

5)
1で取り外した2箇所のバルブキャップを取り付けます。

6)
銅管パイプに繋がっている送り側と受け側のナットを、両方とも外してください。
この時“プシュ”という音がしたら、次の手順に進んで下さい。もしも「プシュープシュー」と連続して音がするようであれば、2)の手順から再度やり直してください。

7)
電源プラグがコンセントから抜けていることを再度確認してから、付け根から5センチ以上離して「黒→白→赤」の順番で電源コードを切断します。

8)
室外機を固定しているボルトとナットを外せば、室外機が撤去できます。

9)
室内機は、プッシュマークを押しながら上に持ち上げるようにすると、外すことができます。
室内機を外す時には、少し浮かした状態で厚みのあるものを壁との隙間に挟み込むと、内部の配管が取り出しやすくなります。

10)
室内機の配管・コード・ドレーンパイプは、本体から60センチ以上残して切断してください。
11)
室内機の取付金具は、ドライバーを使って外します。配管の穴をエアコンキャップで塞いだら作業は完了です。

不安な時は専門業者へ!

インターネットを検索すると、「エアコンの取り外しは、自分で簡単にできる!」と書かれているサイトがあります。しかし、これは普段から日曜大工や電気製品の修理に慣れている人の感覚であって、どんな素人でも安易に行える作業ではありません。
エアコンの取り外し作業には、「フロンガスの回収」という重要な作業を伴いますので、少しでも不安に思うなら、素直に業者に依頼するべきです。

取り外しだけを依頼した場合でも、費用は5,000円前後。廃棄処分費も合わせて1万円程度の出費になりますが、事故やケガの心配もなく短時間で終わりますし、道具を一から揃えるくらいなら、無駄な出費とは言えないと思います。

壊れたエアコンが4000円で売れる?!

数年前、『どんなエアコンも4000円で買取ます!」という張り紙がリサイクルショップに貼りだされました。これを見た人が、「壊れて冷えなくなったエアコンでも4000円ですか?」 と尋ねたところ、室外機と室内機が揃っていれば、故障していても4,000円で買取しますということでした。

当時、中国でオリンピックが開催される前でした。銅やアルミなどの金属類が中国国内で不足したため、壊れたエアコンを分解して金属として輸出するルートを、このリサイクルショップは持っていたのですね。

ですが、家電リサイクル法に指定されているエアコンや冷蔵庫などは、フロン回収破壊法での処分が定められていて、正規業者にフロンガスの回収をしてもらわなければ法律違反になります。

まとめ

エアコンは安い買い物ではないですから、かなり古い年代物のクーラーを、何度も修理しながら使い続けている家庭もあります。しかし、生活家電の進化は早く、10年前のものと最新のモデルでは、消費電力に驚くほど違いがあります。

買い替え時の出費は確かに痛手ですが、冷房・暖房・除湿・空気清浄など、1年中使えて電気料金の安いエアコンは、長い目で見れば節電節約に繋がります。10年以上経過しているような古いエアコンが壊れた時には、修理して使い続けるよりも、新しいものに買い換えることをおすすめします。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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