自宅にある固定電話、使っていますか?たまにかかってきたと思ったら、セールスの電話でイラッとしたりして。今は携帯電話があれば事足りる時代ですね。いっそのこと固定電話を処分してしまおうか、と検討中の皆さん。ちょっと待ってください。固定電話はむやみに処分してはいけません。固定電話を処分する前の注意点や固定電話は買取してもらえるか、などをまとめました。
固定電話を処分する前の注意点
固定電話を簡単に処分するのはNG
自宅にある固定電話を処分しよう、と思った時に固定電話を買い替えるのか、それとも固定電話の契約そのものを破棄するのかで悩みませんか。ひと昔前は、固定電話はちょっとした財産でした。その理由は、固定電話には「電話加入権」なるものが存在し、処分する時にはその権利を放棄するかわりに数万円のお金が戻ってきたからです。
しかし、現在ではそんな制度は存在しません。で、あれば使わないから固定電話の契約そのものを解除して、使わなくなった固定電話を処分するというケースが考えられますね。または単純に、固定電話をインテリアフォンなどに買い替えるなどでしょうか。
いずれにしても不要になった固定電話を簡単に処分することは厳禁です。その理由は、固定電話には個人情報が入っているケースがあるからです。一体どういうことなのでしょう。
データやメモリ機能がついた固定電話に注意
最近の固定電話、特に自宅用ではFAXが送れたり留守電などのメモリ機能がついた電話機を使っているでしょう。またナンバーディスプレイ機能が搭載されていれば、かかってきた電話番号が表示されますね。
これらすべて、データやメモリ機能がついた固定電話機は個人情報がつまっています。うっかりそのまま処分してしまうとデータや個人情報が外にもれて、最悪の場合悪用されかねません。そうです、このようなデータやメモリ機能がついた固定電話機はデータ消去が必要になります。処分する前には必ず消去してください。
データやメモリ機能の消去の方法は?
とはいえ、消去ってどうやるのか分からない。こんな時は固定電話機を購入した時に付いていた取り扱い説明書を引っ張り出して、消去の方法を調べてください。取説失くした!場合は固定電話機の型番を調べてネット検索をしてみましょう。各メーカーごとにダウンロードできるようになっていますよ。なお型番は、固定電話機に記載されています。
そのほかの注意点
ファックスなどがついている固定電話機では、インクと紙はとりはずしておきましょう。また、コードもまとめておきましょう。また、忘れがちなのが電池です。必ず取り外しておきましょう。インクや電池はリサイクル回収されていることが多いので、各自治体の回収方法を知ってきちんと処分しましょうね。
また、NTTと契約をしていてその固定電話機がNTTから借り受けている場合もあります。その場合は電話機をNTTに返却しなければなりません。古い電話機を使っていた場合、念のためにNTTに確認をしたほうがいいかもしれません。
固定電話の処分方法と処分業者について
無認可の廃品回収業者には依頼しない
固定電話の処分は各地自体によって違います。粗大ごみの日に無料で出せる地域もあるのかもしれませんが、多くは小型家電リサイクル法に則り有料で回収しています。費用は1台につき数百円~かかります。
固定電話の処分にお金をかけたくないからと、無料で回収してくれる業者に頼んだこと、ありませんか。実は無料で廃品回収をしてくれる業者は、行政の「一般廃棄物処理業の許可」を持っていない、いわゆる無認可の業者のことが多いのです。後から連絡を取ろうとしても連絡先が不明なことも多く、トラブルに巻き込まれかねません。特に個人情報流出の危険がある固定電話を、このような無認可の業者に依頼しないでくださいね。
免許がある処分業者を選ぼう
片付けマスターズ
主に関東エリアの不用品の片づけに対応してくれるのが「片付けマスターズ」です。年間3000件以上の実績を誇り、24時間対応しているのも大きな特徴です。料金トラブルを防ぐために、作業前に明確な料金を提示しているのだとか。見積もりは無料なので、固定電話機を処分するついでに、家庭の不用品も片づけてみては。
パソコンダスト
「パソコンダスト」では家庭やオフィスで不要になった固定電話機を無料で回収してくれます。宅配で全国対応可能です。指定業者を使えば、着払いもできるので、費用がかかりません。ただし、回収できない製品もあるので、必ずホームページをチェックしてください。
ファーストクリーン
「ファーストクリーン」は、不用品回収を有料で引き受けてくれる業者で、ごみ屋敷、遺品整理の片付けで定評があります。一点からの粗大ごみの回収にも対応してくれます。新しくキレイな不用品なら無料で回収してもらえるかも。ただし、大型製品は運搬料金が発生します。ホームページでチェックを。
固定電話は買取してもらえるの?
買取可能な固定電話もある
結論からいいますと、固定電話機は買取してもらえます。あまりにも古くて壊れていなければ大丈夫です。メーカー品である、キヤノン、パナソニック、シャープ、三洋電機、ブラザー、ソニーなどは状態によっては高価買取してもらえるかもしれません。
また、黒電話などは意外に需要があります。古すぎるからとあきらめないで買取を依頼をしてみる、またはオークションに出して見るといいかもしれません。
まとめ
最近、固定電話は仕事でしか使わないという人が増えています。特に若い人たちは、スマホがあれば十分、しかもライン無料通話もあり、固定電話って意味があるの?と考えているでしょう。
固定電話は災害時にはつながりやすいというメリットがありますし、固定電話があると社会的信用が違うという認識もあります。でも実際には、自宅の固定電話はほとんど使っていない人が多いのも事実でしょう。固定電話を処分するにあたり、いっそのこと電話を解約してしまおうかという人には、電話の利用休止サービスや回線の利用一時中断サービスなどがあります。むやみに解約をしないで、そういったサービスを利用してみるのもありですよ。