引っ越しはミニマリストになれるベストタイミング!注意点やコツなども解説

  • 2021年12月14日
ミニマリスト

本当に必要な身の回りの物だけを厳選し、不必要な物は持たずに生活する人のことを「ミニマリスト」と呼んでいます。物をついつい買いすぎてしまう方や物が捨てられないといった方のなかには、ミニマリストの暮らしに憧れを抱いている方も少なくないでしょう。

しかし、憧れを抱いていても、なかなかなれないですよね。引っ越しは、そんなミニマリストになれる数少ないチャンスです。そもそも、どうして引っ越しがミニマリストになれるチャンスなのか?

本記事では、引っ越し時にミニマリストになる方法や注意点、コツなどについて解説していきます。

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引っ越しを機にミニマリストになろう

ダンボールの荷物
まずは、ミニマリストとは何なのかということについて理解しましょう。

ミニマリストとは?

「ミニマリスト」とは持ち物をできるだけ減らして生活している人のことです。語源は自分にとって必要最小限の物しか要求し持たないことから、「最小限の」という意味のミニマムからきています。

大量生産・大量消費の現代社会において、新しく生まれたライフスタイルであり、環境問題の深刻化や、たくさんの物を手に入れても満たされず、そうした生活に生きづらさを感じる人たちが増えていることから、ミニマリストの生き方への共感が広がっています。

ミニマリストになるメリット

無駄なものを減らすことで、お金の節約になりますし、本当にやらなければならない作業に集中できるようになります。つまり、ミニマリストになるメリットは下記のとおりです。

  • お金を節約することができる
  • 本当に必要なものの見極めができるようになる
  • 物欲を回避できるため、精神的に楽な生活ができる

このように、お金の節約だけでなく、精神的なメリットがあると語っている人も少なくありません。具体的な解説は後述します。

引っ越しはミニマリストになるためのチャンス

引っ越しがミニマリストになるためのチャンスな理由は、自宅にある物を引っ越し先に運ぶために、自宅にある物を一度整理することになるからです。不必要な物を減らそうと思っていても、なかなか不用品を処分して、自宅にある物を減らすのは難しいです。

しかし、引っ越しの際は、自宅にある物を整理して荷造りしますから、その際に必要な物と不必要な物を分けて必要のない物を区別することができます。

そして、不用な物を全て断捨離すれば、必要な身の回りの物だけで生活できます。

引っ越し時に断捨離をするメリット

引っ越しの際は、自宅にある物を整理することになります。普段、物の整理ができない方でも引っ越し時は物の整理をしなければなりませんから、そのときに不必要な物を断捨離すれば、ミニマリストへの一歩となりますよね。

また、引っ越し時に断捨離をすることは、他にもメリットがたくさんあります。 

メリット① 引っ越しの費用が安くなる

ミニマリストの引っ越しは、あまり費用がかかりません。その理由は、ミニマリストは不必要な物を持っていないからです。

引っ越しの際に、引っ越し先に運ぶ荷物が多けば多いほど引っ越しにかかる費用は高くなります。ミニマリストは必要な身の回りの物だけしか持たないため、引っ越しの際の荷物は少ないです。そのため、引っ越しの費用も安く済みます。

ミニマリストへの第一歩として不必要な物を断捨離すれば、引っ越しで運ぶ荷物が減るので、引っ越し費用がより一層安くなるでしょう。


出典:引越し費用相場と料金目安 – 平均見積もり金額はだいたいいくら?

メリット② お金がかからない生活ができるようになる

ミニマリストは、生活にかかる費用も安く済みます。その理由は、生活に必要のない余計な物を買わないからですが、あるだけで維持にお金がかかる物を持たないことも影響しています。

引っ越しの際に、使っていないのに維持費がかかっていた物を断捨離すれば、生活に不要なお金がかからないようにすることができるでしょう。

メリット③ 気持ちがスッキリする

引っ越しのタイミングで断捨離をして、不要な物を処分した方の多くが「気持ちがスッキリした」と語っています。気持ちの整理という意味でも引っ越し時に断捨離をするメリットといえます。

メリット⑤ お金になる可能性

断捨離とは不必要な物を処分することであって、物を捨てることではありません。

ミニマリストを目指して、引っ越し時に仕分けした不用品は、捨てるのではなく、買取業者に買取ってもらったり、フリマアプリなどを利用して売れば、不用品を買取ってもらったお金を引っ越し費用に充てることもできます。

捨てれば0円ですし、物によっては処分するのに費用がかかってしまう物もあります。しかし、売れば微々たる額かもしれませんが現金化することができます。

不用品を売るのにおすすめのサービス

洋服をスマホで撮影している
引っ越しの際に不用品の断捨離をするのにおすすめのサービスを紹介します。

メルカリ

フリマサービスのなかで一番利用者数が多いアプリです。

アプリへの登録、売りたい物の写真をスマホで撮影、売りたい値段に設定、たったこれだけの手間で不用品を出品できます。

値段設定をする際には、商品が売れたお金がら手数料が差し引かれることをよく考えて値段設定をしておきましょう。

ラクマ

「ラクマ」は楽天が運営するフリマアプリです。

メルカリと同じく利用者数が多いので、出品した不用品が売れる可能性が高いです。

メルカリより売上から引かれる手数料が安いことや、楽天銀行を利用していれば当日振り込みしてもらえるのも魅力です。

ヤフオク

ヤフーが運営している日本最大級のインターネットオークションです。

多くの方が利用しているネットオークションですし、普通のオークションよりも使い勝手がよく知名度もあるので、出品した物が売れる可能性が高いです。

これは捨てないで!ミニマリストになっても必要なもの

デザイナーズ家具 買取
引っ越しの機会に自分の生活に不必要な物を断捨離すれば、普段は目指していてもなかなかなれないミニマリストになることも可能です。

しかし、何でもかんでも断捨離すればよいわけではありません。生活に必要な物まで処分してしまうと、再度購入しなければなりません。

そうした無駄な買い物をするのはミニマリストではありません。また、物のなかには処分したら2度と手に入らない物もあります。

ミニマリストは生活に必要な物は捨てない

引っ越しのタイミングでミニマリストとなるために物を断捨離する場合、必要な物は捨てないように計画的に断捨離をしていく必要があります。

すぐに処分せず仕分けする

必要な物は捨てないように計画的に断捨離するためには、

  • 生活に必要な物
  • 大切な思い出の物
  • まったく生活には不用な物
  • もったいなくて処分できなかった物

に仕分けして処分するとよいでしょう。引っ越しのための荷造りをする際に、まず仕分けをして「生活に必要な物」や「大切な思い出の物」は、引っ越し先に持っていく荷物として梱包し、「まったく生活には不用な物」と「もったいなくて処分できなかった物」は断捨離しましょう。

必要最低限だけ残す

衣服や調理器具、家電は生活に必要な物です。しかし、着ない洋服、使わない調理器具、使わない家電は生活に必要な物ありません。

使うかな、着るかなといった器具や家電、洋服や靴は引っ越しのタイミングで使う物、いつも着ている物だけを残して、後は断捨離してしまいましょう。

必要な物を断捨離してしまうとミニマリストになるのに失敗しやすい

ミニマリストは、思い出の物も心のなかにしまって処分するのが一般的だと言う方もいますが、思い出の品を処分してしまったことを後ですごく後悔し、ミニマリストになるのを諦めたという方も少なくありません。

そうした思い出の品が手紙や写真であるのなら、データ化することで物としては処分しても、別のカタチでは残すことができる方法もあります。

また、無理に趣味関連のものを断捨離した結果、その喪失感が酷くてミニマリストになるのを諦めたという方も多いです。ミニマリストを目指していても自分にとって本当に必要な物は処分したりせず、何を捨てて何を残すのかは、よく考えるようにしましょう。

ミニマリストになるための注意点・コツ

引っ越しでミニマリストを目指すときの注意点とコツを紹介します。引っ越しのタイミングがミニマリストを目指す際の参考にしてください。

引っ越しの整理には時間をかける

物を捨てるときに必要になるのが、「捨てるかどうか残すかどうか」の判断です。

ミニマリストになる場合でも、必要な物を捨てないようにしなければならないと説明しましたが、自宅にある物の整理には時間をかけることが大切です。

引っ越しする際は、色々な手続きなどで忙しくなります。そのため、引っ越しで荷物を運び出す半年前ぐらいには、整理を開始して、必要な物と不用品との仕分けをするようにしましょう。

あまりギリギリに整理と仕分けをすると必要な物を捨ててしまったり、不用品なのに引っ越し先に持って行ってしまったりして、結局、前と同じ不必要な物に囲まれて生活するようになってしまう可能性があります。

引っ越しの日が決まっているのなら、少しずつコツコツと断捨離を進めていき、引っ越しの時に断捨離するのではなく、引っ越しの時までに断捨離するのがコツです。

余計な買い物をしないようにする

慌てて整理して生活に必要な物まで捨ててしまうと、その物を改めて買い直すことになってしまいます。

また、引っ越しのタイミングでミニマリストになるのなら、いつも着る服だけの必要最低限な物だけ残して断捨離すべきと説明しましたが、服は季節や気候によって変わりますよね。今の時期は着ないからといって処分してしまうと、必要な時期に買い直すことになってしまい、余計な買い物をすることになってしまいます。

よくあるのが、冬に引っ越した際に、今は寒いので着ないからといってTシャツや短パンを全部処分してしまったり、夏に引っ越ししたので暖房器具を売ってしまったりすることです。

今は暑くても、引っ越しをした時には寒くても、季節が巡れば寒い・暑い季節がやってくるので、そうした時期に必要となる物を断捨離してしまわないように注意しましょう。

物の購入や処分にルールを作る

引っ越しの際に最低限度に物を減らしたのに、その後また物を増やしてしまったという方は多いです。ミニマリストは、新しい物を買ったら前に使っていた物は必ず捨てる、何か物を1つ増やしたら何か1つを処分するといった、物の購入や処分にルールを作っています。

引っ越しのタイミングでミニマリストになるために、自宅の不用品を処分するとともに、自分なりの物の購入・処分にルールを作っておけば、引っ越しの時に最低限に物を減らしたのに、いつの間にか物が増えてしまったということにはならないでしょう。

そのほか、食料品はその日使う分だけを買う、買う食材はその日使い切る量にする、セールやポイントデーだからといってまとめ買いはしないといったルールを定めておくのもよいかもしれません。

物を手放すことに慣れる

引っ越しの際に不用品を処分して身軽になっても、物を手放すことに慣れなければ、結局不用品が残ってしまいます。

余計な物や無駄な物を買わないようにすれば、自宅に不用品が残らないのでは?と思った方もいるでしょう。しかし、余計な物や無駄な物を買わないようにしていても、物はいつの間にか溜まっていくものです。

引っ越しの際に全ての不用品を断捨離して、本当に最低限必要な物だけで引っ越しをしていても、物を手放すことができないままだとミニマリストにはなれません。ミニマリストになりたいのであれば、物を手放すことに慣れましょう。

引っ越しの際に、コツコツと断捨離を進めた方がよいのは、引っ越しの時にいっきに物を処分するより、少しずつ不用品を処分していった方が物を手放すことに慣れることができるからです。

物を手放すことに慣れるのにおすすめなのが本や雑誌、文房具です。物を手放すことができず、自宅に物をどんどん溜めてしまう方は、一度読んだ本や雑誌を「また読むかも?」と何となく手放さずにいたり、貰い物の文房具を「いつか使うかも?」と置いているはずです。

そうした2度と読まない本や雑誌、使わない文房具を徐々に断捨離していけば、物を手放すことに慣れていき、着ない服や靴は処分、滅多に使わない家電は売るなど、必要のない物を手放すことができるようになれば、ミニマリストになれたといえます。

引っ越しを利用してミニマリストへ!

引っ越しはミニマリストになるためのベストなタイミングです。しかも、不用品の断捨離をしながら引っ越しの荷造りをすれば、引っ越しにかかり費用の節約になりますし、不用品を売ったお金を引っ越し費用の足しにもできます。

ただし、勢いでどんどん処分してしまうと、必要な物まで捨ててしまい、後で後悔したり買い直すために無駄なお金を使うことになってしまうので気をつけましょう。そのため、断捨離にはできるだけ時間をかけて、必要品と不必要品をしっかり仕分けることが大切です。

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木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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