インテリア好きなら一度は見たことがある、カラフルで特徴的な時計「ネルソンクロック」。こちらのデザインをしているのがジョージ・ネルソンです。引っ越しやライフスタイルの変化で、気に入っていたデザイナーズ家具を手放さなくてはならなくなった人向けに、ジョージ・ネルソンの家具買取についてまとめました。いくらで売れる？どこで売れる？など、気になる情報満載でお届けします。
ジョージ・ネルソンとは？
この「ウリドキニュース」で、チャールズ&レイのイームズ夫妻について取り上げたことがありますが、その夫妻の才能に目をつけたのが家具メーカー「ハーマンミラー」社デザイン部長、ジョージ・ネルソンでした。他にも、イサム・ノグチやエーロ・サーリネンなど、ハーマンミラーの黄金期を彩る才能を発掘した彼は、まさに大きな仕事を果たしているのですが、注目すべき点は自身もデザイナーとして活躍していたところ。ネルソンクロックやプラットフォームベンチなど、代表作も数多く、ジェネリックも含めて現代でもミッドセンチュリー期を代表するデザイナーの一人として多くから愛されているのです。
ジョージ・ネルソンの代表的なプロダクト
「何だよ、高かったのに全然値段つかないじゃん!!」こんなケースが数多いのがデザイナーズ家具の特徴。その理由は、大きくて置く場所がないとか、どれだけ優れたアイテムでも自分の部屋のテイストに合わないとか。ところがネルソンの場合は、代表作が家具だけではありませんから、比較的高い買取還元率が期待できます。そんな、高還元率のアイテムとはクロック、そう雑貨店でもジェネリックをよく見かける「アレ」なのです。何といっても、アイテムが小さくて済むので、多くの需要があるのでしょう。
ネルソンクロック
前世紀に活躍した他の著名なデザイナー同様、ネルソンのものも正規品と安価なジェネリック、そしてネルソン本人が活躍していた当時のオリジナルの3種類が存在しています。もちろん、安価なのはジェネリック。数1,000円で変えてしまえるほどなので、当然買取も安価。数100円までいったら良い線でしょう。
一方でネルソンクロックの正規品は、スイスの「ヴィトラ」社が手がけているのです。数多いバリエーションの中でも代表作「ボールクロック」の正規品、こちらの販売価格は3～4万円中盤となっており、買取価格は2万円程度。好回転が見込めますから、強気な買取価格が予想できます。
またオリジナルのボールクロックになると一気に値段が跳ね上がり、買取価格は10万円前後です。
ランプシェード
こちらも、それほど置き場所に困るアイテムでもありませんからクロック同様、高還元率が期待できます。代表作はMoMAの永久コレクションにも指定されている「バブルランプ」シリーズ。正規品がサイズにもよりますが、7万円前後での販売されているものなら、買取価格は～3万円といった所。商品の性格上、ヤケや汚れが非常に目立つ上に、場所によってはそれらが致命的なダメージとなりかねませんので、買取幅は非常に広くなっています。
一方で、ジェネリック品にも関わらず新品が1万円前後という高値で取引されているのも、製品の性格上、汚れやすいから新品の需要が高いためなのでしょうか。
その他、大型家具類
大型家具類は、ショップでも買取実績を掲載している店舗がない上に、最近のオークションでも出品件数自体が少ないため、あくまで参考価格としてご紹介します。
最も目に付くのが、スノコ状のシート部にガラスの覆いが被さった「プラットフォームベンチ」。あまりインテリアを選ばない為かジェネリックですら状態によっては、1万円程度は狙えそうな勢いです。
また状態が極めてよい「ココナッツチェア」ヴィトラ社の正規品、落札価格から推測するに10万円前後と推測できます。
ブランド家具は補修しないで売る
ブランド家具は、補修や修理代が非常に高くつくことが多くあります。高く売るために修理に出しても、修理費が買取額を上回ることもしばしば発生するほどです。状態を良くするために掃除をするとか、日々痛まないように適当な扱いは避けるとかは当然として、売るときには手を入れなくても売れる状態にしておくことが大切です。
ジョージ・ネルソンの家具の査定基準
正規品かジェネリックか、いつの年代に作られたものか、そして状態の良し悪し。これらの要素に大きく左右されます。特にチェア類のレザーのダメージは、上の例でもわかる通り、非常に大きな減額となりますから、日ごろからレザートリートメントを使用するなどメンテナンスが必要です。高価なものは、高価な扱いをしなくてはならないということです。高品質なレザーは丁寧に扱えば応えてくれるものであって、メンテナンスをしなくてもいいから高価なのではありません。
おすすめの買取店
アドア
取扱い品目を見ていくとデザイナーズ家具に混じって、楽器や自転車が含まれているのが面白い「アドア東京」。何でも買います的なリサイクルショップばかり増えていく中、こだわりを感じるショップは貴重ですし、思い入れのある家具を任せたくなりますね。ショップの所在地は世田谷、東京23区は出張無料となっています。
コルト
目黒にショップを構えて10年、こだわりの品揃えでファンも多いリサイクル家具店が「コルト」になります。強みは実店舗とWeb、2通りの販売ルートを持っている点。出張や宅配での買取にも対応しています。
家具の買取となるとどうしても、その大きさから近場にあるショップや出張買取が可能なショップを選びがちなのですが、ジョージ・ネルソンの場合はネルソンクロックやランプシェードなど、比較的小さなものが多い印象です。ですから雑貨類が得意なリサイクルショップを選ぶのも良い方法。以上で挙げた家具を得意とするショップ以外もターゲットを広げるのも作戦の一つです。
注意点など
家具の場合、査定を依頼するショップの選択同様に重要なのが査定方法。ベストは店頭に持ち込んでの査定、それができない場合は出張、それもできない場合は宅配の順になります。なぜ宅配を避けるべきか、それは送料が予想外にかかる点と、輸送時の破損の恐れがある点。いらないトラブルを避けるためにも、送料はどちらが持つのかなどは問合せ時にはっきりさせておきましょう。
まとめ
ジョージ・ネルソンの家具も他のブランド家具も、買取り時に注意すべきことはそう変わりません。使用時に気を使うことと、買取のショップを選ぶこと。この2点で、買取の結果は大きく変わって来るものです。そして、愛着のあるものならば、次に使う人にも大切に扱ってもらいたい。そう思うならなおさら、買取を依頼するショップには気をつけましょう。
