着物のクリーニングに出す頻度は?料金相場とオススメの専門店3選

  • 2022年8月30日

最近は街中で着物を着ている方を多く見かけるようになりました。習い事や趣味で着物を着るという方も多いのではないでしょうか。普段のカジュアルな装いと違って、凛とした雰囲気になる着物はとても魅力的ですよね。

そんな着物ですが、気になるのがお手入れの方法や頻度です。

この記事では、着物をクリーニングに出すか悩んでいる方のために、クリーニングするタイミングや金額相場、クリーニング店の選び方、オススメのクリーニング店をご紹介します。

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着物にクリーニングは必要?お手入れの頻度は?

着物をあまり着られない方は、どのような手入れがいいのか、クリーニングに出す必要があるのか、またその頻度など、迷ってしまう場合が多いと思います。

クリーニングの必要性や頻度は、着物の状態や着用シーンによるため、なかなか「何回着たらクリーニング」というように一概に言えるものではありません。

ここからはクリーニングに出す目安について解説します。

  • 短時間の着用ではざっと見て汚れがなければOK
  • 飲食をした場合や汗をかいた場合は、早めにクリーニングへ
  • 肌襦袢、長襦袢、足袋などの肌着類は必ずクリーニングへ

汚れ具合で判断

着物をクリーニングに出すかどうかの目安は、まずは「汚れ具合」です。

写真撮影のために短時間だけ着用した場合などは、着用後にざっと全体をチェックし、目立った汚れやシワなどがなければ、クリーニングに出さなくてもよいでしょう。

特に汚れていなければ、基本的には1シーズンに1回クリーニングに出せばOKです。

着用シーンで判断

次に判断する目安は「着用シーン」です。

飲食をした場合は、なるべくクリーニングに出すことをおすすめします。なぜなら、食べ物や飲み物の汚れが、気付かないうちに付着していることがあるため。

気付かない汚れは、時間が経って浮き出てきた場合、とても落ちにくくなっていることが多く、着物が傷んでしまいます。

また冬場でも暖房の効いた室内で過ごした場合、意外に汗をかいていることが多いです。汗は着物を傷めるもっとも多い原因のひとつ。汗をかいた場合は、シーズンオフを待たずにできるだけ早くクリーニングに出しましょう。

肌に近い付属品は一度きたらクリーニング

着物には長襦袢、肌襦袢、帯、帯締め、足袋などの多くの付属品があります。そのなかでも長襦袢、肌襦袢、足袋など直接肌に触れる、あるいは肌に近い付属品は、一度着たら必ずクリーニングに出しましょう。

夏場以外でも体は汗をかいています。汗汚れや皮脂汚れは放っておくとシミになってしまい、汚れが落ちにくくなるでしょう。襦袢や足袋などは一度着用したら、必ずクリーニングに出してください。

着物をクリーニングに出す際の値段の相場

着物をクリーニングに出す場合、気になるのが値段です。

着物は繊細な刺繍や、金箔などの装飾が施されているため、一般のクリーニングより値段が高く設定されていることがほとんど。

また、丸洗いからシミ抜きまでセットになっている場合や、それぞれ別料金で設定されている場合など、お店によって設定もさまざまです。

ここからは、各工程にかかる値段の相場について解説します。

丸洗い

丸洗いとは、水を使用しないドライクリーニングです。軽い油性の汚れや薄汚れ程度であれば、丸洗いで十分汚れが落ちます。しかし、汗などの水溶性の汚れは落ちないため、汗抜きなど別工程が必要。

丸洗いの値段の相場は、3,980〜10,000円です。丸洗いのみの場合や、別工程がセットになっている場合など、お店によって設定料金に幅があります。

シミ抜き

シミ抜きは、着物についた食べこぼしや口紅などの汚れによるシミを除去する作業です。

汚れた直後であれば容易にシミを落とすことができますが、時間が経ってしまったシミは落とすことが難しくなります。着物を傷めずにシミ抜きをするには、高度な技術が必要。

シミ抜きの値段の相場は、1箇所につき500~2,000円程度で、シミの落としやすさによって値段が変わります。

洗い張り

洗い張りとは着物を解いて反物の状態にし、水洗いして着物をきれいにすることです。

素材や汚れ具合によってお湯の温度を調整するなど、着物のデリケートな素材や装飾に合わせた水洗いが行われます。洗い張りが終わったあとは反物の状態であるため、再仕立てが必要。再仕立ては別料金となる場合が多いです。

洗い張りの値段の相場は、長襦袢などの肌着であれば8,000円〜、振袖などの着物になると10,000〜20,000円程度です。

撥水加工

撥水加工とは着物の通気性を保ったまま、油汚れや汗などの汚れをはじく加工のことです。

絹の着物は水分に触れると縮みが出たり、シミになったりしてしまいます。撥水加工をしていると、着物に水分が触れた際も水分をはじくため、水分が付着しません。

着物を保管している際のカビ防止にもつながるので、クリーニングの際は撥水加工をあわせることがおすすめ。

撥水加工の値段の相場は、帯や長襦袢などの付属品であれば8,000円〜、着物であれば10,000〜20,000円程度です。

クリーニングと合わせて撥水加工をする場合は、クリーニング料金に数千円プラスで撥水加工をしてもらえることもあります。

汗抜き

汗抜きは、汗の成分(ミネラル・水分・皮脂など)を除去するものです。

丸洗いでは汗の成分は取れないため、もし着物が汗で汚れた場合は、別で汗抜きという工程が必要。汗抜きをせずに保管した場合、汗の成分が時間とともに酸化して、黄色や茶色のシミになってしまいます。

汗抜きの値段の相場は、4,000〜7,000円程度で、なかには汗抜きを無料サービスとしているところもありますよ。

着物のクリーニング店の選び方

着物をクリーニングに出す際に、「どのクリーニング店がよいの?」「着物の取り扱いに慣れているクリーニング店はどこ?」といった疑問が湧いてくると思います。

また、着物クリーニングを取り扱っている店は、着物クリーニング専門店や呉服店、一般のクリーニング店など様々で、どこに出すべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

ここからは、着物のクリーニング店の選び方についてご紹介します。

  • 公式サイトでクリーニングの内容の詳細をチェック
  • 無料見積もりをしてもらえる場合も多いので、見積もりを出してもらう
  • 公式HPやネットで口コミを調べてみましょう
  • 試しに帯や長襦袢などの小物のクリーニングで確認

公式サイトの情報をチェック

まずはお店の公式サイトの情報を確認しましょう。

着物のクリーニング工程などについて詳しく解説しているお店は、着物の取り扱い実績があり、ノウハウが蓄積されているでしょう。

自社で全工程を取り扱う場合や、専門の職人がいる場合はその旨の記載があることが多いため、あわせて確認しておくと安心です。

撥水加工などのオプションなどについて料金設定をしているかどうか、なども確認しておきましょう。

見積もりを出してもらう

着物クリーニングでもっとも気になるのが、クリーニングにかかる費用です。これは、事前に見積もりを出してもらうことをおすすめします。見積もりは無料で行ってくれる会社が多いので、とりあえず見積もりを依頼してみましょう。

宅配サービスであれば着物の発送時の送料は自己負担で、返送は無料という会社が多いです。値段に納得できない場合は、そのまま返送してもらうだけなので、まずは見積もりで値段を確認し、納得したうえでクリーニングを申し込みましょう。

口コミを調べる

実際に利用された方の口コミをチェックすると、リアルな感想が分かるのでおすすめです。自社サイトに「お客様の声」を載せている場合も多いので、まずはそれをチェックしてみましょう。

ただし、評価の低い口コミは自社公式サイトには載っていないことが多いので、Googleマップで店舗情報の口コミを確認する、あるいはGoogleなどの検索エンジンで「○○(店舗名) 口コミ」で検索することをおすすめします。

気になる口コミがあれば、ネットでより詳しく調べてみましょう。

まずは小物だけお願いする

ここまで見てきたように、ネットである程度の情報は手に入りますが、実際に頼んでみるまでは良し悪しが分からないですよね。

良いクリーニング店を見極めにおすすめなのは、まずは長襦袢や帯などの小物のクリーニングをお願いする方法。

小物のクリーニングをお願いし、汚れがきちんと落ちているか、繊維が傷んでいないか、刺繍が損傷していないかなどが確認でき、問題なければ着物のクリーニングをお願いしましょう。

おすすめの着物クリーニング専門店3選

着物は繊細な衣類であるため、クリーニングを依頼する際は、着物クリーニングを専門に扱う専門店がおすすめです。

着物の取り扱いはノウハウや高度な技術がなければ、汚れが落ちなかったり、生地を傷めたりしてしまう可能性があります。

高価な着物や、代々受け継がれてきた着物など、思い入れのある着物は、ぜひ着物のクリーニング専門店でお手入れしてもらいましょう。

ここからは、着物クリーニングの専門店を3つご紹介します。

わ蔵


出典:わ蔵
娘の三歳の七五三のための着物をクリーニングしていただきました。私自身が33年前に着ていた物で、とても愛着があり仕上がりが楽しみでした。丸洗いされて戻ってきた着物はまるで新品かのような仕上がりで、想像をはるかに超えていました。預かっていただいている間も連絡をくださり、待っている期間も安心でした。

不明

母の遺品の白地の訪問着をお願いいたしました。白地の上にシミがひどく、諦めておりましたのに、インターネットでの評判の良さを信じお願いしたところ、信じられないほどにキレイ!になって戻ってまいりました!まるで新品のようで感激いたしました!娘の嫁入り支度にもなります。もうダメだと思っていた品を着れるなんて夢のようです。

不明
出典:わ蔵

特徴

  • 送料無料で着物を送れる
  • お値打ち価格
  • 最長1年間の着物預かりサービス

店舗紹介

1つ目にご紹介するのは、宅配型着物クリーニング専門店「わ蔵」です。

「わ蔵」では、丸洗いの料金で、汗抜きや最長1年間の保管、宅配キットの手配まで行います。

また年間14,000点以上の着物の取り扱い実績があり、着物に関するノウハウを蓄積。色抜け補正や金糸修理など、「わ蔵」独自の特殊技術もあり、他店では対応できなかった汚れや傷みの相談にものってもらえます。

見積もりや発送時の送料は無料です。(クリーニングを申し込まず、返送となった場合は送料の負担が発生します。)

「わ蔵」について気になった方は、一度問い合わせフォームから見積もり依頼をしてみてはいかがでしょうか。

店舗情報

店舗名わ蔵
営業時間9:00〜17:00
定休日土日祝日
会社名ナゴヤ・ホールセール株式会社

アライバ


出典:アライバ
祖母に貰った着物を保管していただいています。 長年愛用している着物ですが、頻繁に利用するわけで もないので保管に困っていました。 そんな折、アライバのことを知り、保管をお願いして みました。 郵送で簡単に送ることができ、保管状況をいつでも確 認できるので助かっています。

不明

息子の七五三の時に使った訪問着をクリーニングしていただきました。 ファンデーションによる汚れがとても目立っていたので、 ファンデーション汚れ落としのオプションを追加しました。 ファンデーションの汚れは落ちづらいとよく聞くので、半ばあきらめていましたが、 新品同様の仕上がりで戻ってきました。感動です。

不明
出典:アライバ

特徴

  • どんな着物でも丸洗いが3,980円(税別)
  • 職人によるハイクオリティな技術
  • 1年間着物を無料で預かるサービス

店舗紹介

2つ目にご紹介するのは、着物クリーニング専門店「アライバ」です。

「アライバ」は、クリーニング費用のみであれば、浴衣から振袖まで一律3,980円(税別)。

年間200,000枚の着物クリーニングの実績があり、全国に20拠点をかまえる日本最大級のクリーニング工房です。着物クリーニングは、専門の職人が対応。

大きな特徴が、着物完全保管サービスです。クリーニング + 保管サービスは、着物1点のみであれば4,960円(税別)で1年間預けることができます。着物1点であれば、2年目以降も980円(税別)で保管が可能です。

保管場所は温度・湿度が管理されており、長期保管も問題ありません。

追加料金による、虫干しなどのサービスも行っています。

店舗情報

店舗名アライバ
営業時間10:00〜16:00
定休日
会社名株式会社和心

洗いの匠


出典:洗いの匠
一番気になっていた袖のシミなど、見違えるほどに奇麗になって、正直なところ顔が言えないネットでのやりとりで不安でしたが、お願いして良かったと思い感謝の気持ちでいっぱいでございます。
これで安心して成人式を楽しみに待つ事ができます。ありがとうございました。

Sさん(大阪府/40代)

期待以上の仕上がりでした。
母の着た着物や帯で、何年もたんすに入ったままでした。
捨てようと思ってたのを、“洗いの匠”ホームページをみて、もしかしたら活かしてもらえるかなと、頼んでみようと思いました。
着物も帯も新しい品物のようになり、喜んでます。

Yさん(兵庫県/30代)
出典:洗いの匠

特徴

  • 格安でサービスを提供
  • 申し込まない場合も無料で返送
  • 他店で落ちなかったシミや汚れも相談可

店舗紹介

「洗いの匠」は、新潟県十日市町市で50年近く、着物に関する加工・修整を専門に行ってきた会社です。着物の宅配クリーニングサービスを取り扱っています。

クリーニングの見積もりは完全無料で、発送時の送料のみ負担すれば、返送時の送料は無料です。WEBや電話・FAXで申し込み可能で、着物送付専用バッグが無料で利用できます。クリーニングのみの場合、かかる期間は約4週間程度。

「洗いの匠」は着物の加工・修整について長年の経験があり、特殊な加工や、他社では難しいシミ抜きや修整加工なども引き受けています。他社で断られたクリーニングや修整も、「洗いの匠」では対応してもらえるかもしれません。

店舗情報

店舗名洗いの匠
営業時間9:00~17:00
定休日土日祝日
会社名

自宅でできる着物のお手入れ方法

着物を着慣れない方にとって、お手入れはもっとも頭を悩ませるところです。「クリーニングに出さずに自宅で洗濯してはいけないの?」という疑問や、「自宅での保管の方法が分からない」という方も多いのではないでしょうか。

ここからは着物の日常的なお手入れ方法についてご紹介します。

洗濯表示によっては自宅での洗濯も可能

毎回クリーニングに出していると、手間や費用がかかるため、自宅で洗濯したいという方も多いのではないでしょうか。

着物が木綿やポリエステルの場合は、自宅での洗濯が可能。ただし、絹やウールのものは自宅での洗濯はできません。

仕立てた状態で販売されている着物の場合、洗濯タグが付いていることがあります。それをチェックして家庭洗濯のマークにバツが付いていなければ、自宅での洗濯が可能です。

ご自身の着物に洗濯タグがないか、一度チェックしてみてください。

保管方法に気を付ける

着物は保管方法によっても状態が大きく変わります。

まず、着物を1枚ずつ和服用のたとう紙に包みます。それを桐たんすに入れて収納しましょう。

桐のたんすは、湿度を一定に保つことができ防虫効果もあるため、着物の長期保管に最適です。反対にプラスチックの衣装ケースや段ボールなどは、通気性に劣り湿気の調整などが上手くできず、カビや着物が縮む要因となります。

桐たんすに保管した場合も、湿気対策としてたとう紙を定期的に交換し、虫干しやたんすの換気を行いましょう。

防虫剤や除湿剤を使う際は、着物に直接触れないようにし、定期的に交換してください。防虫剤や除湿剤よりも、備長炭シートを使うことがおすすめです。

着物をクリーニングして大切に使おう

本記事では、着物をクリーニングするタイミングや金額相場、クリーニング店の選び方、おすすめのクリーニング店をご紹介しました。日常的なお手入れも着物の状態を大きく左右するため、参考にしていただければと思います。

着物を着る機会がほとんどない、着物のクリーニング・お手入れが大変だと感じた場合は、着物の売却も検討されてはいかがでしょうか。

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