エイトオークションとは?手数料や評価、利用のメリットを解説します

  • 2022年4月28日

骨董品や古美術品をメインに扱う古物商は、仕入先を独自に確保している場合がほとんどです。

仕入の一環として、店頭や出張買取などで、自店の利用者から中古品を買取っていることも多いでしょう。

しかし、自店の利用者だけでは在庫数が足りず、仕入先に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

「骨董品の仕入に苦労している」「古美術品の仕入先を新規開拓したい」などの悩みを持っている人には、エイトオークションがオススメです。

今回は、エイトオークションについて詳しく解説します。基本情報に加え、手数料や口コミ、利用のメリットなどを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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エイトオークションの基本情報

エイトオークションは、骨董品・古美術品をメインに扱う業者間オークションです。運営はバリュエンスアート&アンティークス株式会社が行っています。

競りは入札方式、開催スケジュールは毎月2日〜8日の7日間です。

スタート当初はリアルな場でのオークションが中心でしたが、2020年からオンライン化し、現在はネットオークションのみ開催しています。

出品商品は、グループ企業が運営する「古美術八光堂」の店頭買取・出張買取等で仕入れた骨董・古美術品が中心です。

2018年スタートと比較的新しいサービスですが、出品数は毎月2,000点を超える規模を誇っています。

エイトオークションの特徴

骨董品や古美術品の業者間オークションをオンラインで開催しているところは、他に類を見ません。

エイトオークションは、取引が完全オンライン化されている、非常に珍しいサービスです。

ただ骨董品や美術品は高価なものも数多くあり、「実物を見たい」という根強いニーズがあります。高額な商品になるほど、そのニーズは顕著になる傾向です。

そのため、エイトオークションでは、実物を見ることができる下見会場を、東京・平和島に用意しています。

予約制ではありますが、オークション開催日〜終了1日前まで、下見会場にて実物を確認することが可能です。オンラインだけでは不安な場合でも、下見会場に行くことで解消できます。

オンライン・オフライン両方の需要に応えることによって、利用者の利便性を高めています。

取り扱い商品について

エイトオークションは、骨董・古美術品の取引が中心です。

出品品目は、絵画・食器・絨毯・陶磁器・掛け軸・甲冑など、多岐にわたります。

エイトオークションの品物は、一般家庭から初めて古物市場にまわる「初荷(うぶに)」が中心です。

そこで心配になるのが「贋作は出品されていないか?」ということです。

どんなに商品数が多くても、価値のないものばかりでは参加する意味がありません。

しかしエイトオークションの場合は、贋作の心配はほとんど無用といえます。

理由は「古美術八光堂」は、40年以上の営業実績をもつ、業界でも信頼の厚い会社だからです。

エイトオークションでは、業界屈指の鑑定力を武器とする古美術八光堂が、一つひとつ丁寧に鑑定したものが出品されます。

したがって、贋作を掴んでしまう確率は限りなくゼロに近いといえます。

もし出品商品について何らかの疑問が発生した場合は、運営に質問するとよいでしょう。

委託出品も可能

エイトオークションは、同業他社からの「委託出品」も行っています。

商品ページで、商品の頭に【VJ】と付いている商品は「古美術八光堂の商品」、【VJ】表記がないものは「委託商品」です。

仕入のみならず、販路や在庫処分などに悩んでいる人は、委託出品を検討してもいいかもしれません。

入会条件

エイトオークションに参加するためには、まず入会申込を行う必要があります。

エイトオークションの入会条件は「古物商許可証を持っていること」です。「古物商許可証」以外の入会条件は、特に公表されていません。

ただ、入会申込後に審査があるため、場合によっては不合格になるケースもあるようです。

また、エイトオークションは、法人だけではなく、個人事業主も参加することができます。まとまった数の在庫を揃えることに苦慮している小規模業者にとっては、強い味方となるでしょう。

入会方法

エイトオークションは、「郵送」「メール」「FAX」と3つの申込方法が用意されています。

基本的には公式サイトの「オークション入会申込書」を記入し、古物商許可証とともに事務局に送付する形です。

審査の結果、合格したら会員登録が完了し、メールにて自分の会員情報が届きます。

参考:お申し込み方法

事務局からメールが届くと、オークションページへのログインが可能になり、利用が開始となります。

エイトオークションの利用にかかる費用

エイトオークションを利用するためには、年会費を支払う必要があります。

また、出品した場合と落札した場合、どちらも一定の手数料がかかってきます。
年会費と手数料を順番に見ていきましょう。

年会費

エイトオークションは、年会費が10,000円(税込)かかります。法人・個人事業主ともに、年額10,000円です。

年会費は、1月1日〜12月31日までを1年とし、年の途中で入会しても満額かかります。

また、事情によって年の途中で退会しても、年会費は返金されません。年会費は、月割り計算にならない点に注意しましょう。

毎年12月1日〜31日の間に、翌年度の年会費を支払います。

年会費を支払わなければ次の年から退会となるため、退会を希望する場合は、12月に申請すると合理的です。

参考:利用規約

商品を出品・落札した場合

エイトオークションでは、商品を出品した場合と落札した場合、どちらも費用が発生します。

  • 落札した場合
落札手数料1商品につき8%(税込)
  • 出品した場合(すべて税込)
出品手数料・落札成立:3,000円
・落札不成立:5,000円
委託販売手数料1商品につき5%
出品キャンセル料締切日7日前なら、キャンセル料無料
締切超過後は、5,000円+最低落札額の13%

落札した場合にかかる費用は、落札金額の8%のためわかりやすいですが、出品の方がやや複雑です。

出品の手数料について、例を挙げて説明してみましょう。

例えば、最低落札価格を50,000円に設定した商品をエイトオークションで委託出品するとします。

もしこれが80,000円で落札されたとすると、手数料は9,400円です。

【計算式】
・出品手数料:3,000円
・委託販売手数料:80,000円×8%=6,400円

落札されなかった場合は、出品手数料の5,000円のみ発生します。

もし、商品を委託後に出品を取り消したくなったら、締切日7日前なら費用はかかりません。

締切超過後は、9,500円のキャンセル料がかかります。

【計算式】
・5,000円
・50,000円×8%=6,500円

出品側の手数料については、落札されなくても5,000円かかる点に注意してください。

エイトオークションの評判

高齢化社会が進む中、今後も相続や遺品整理などの需要拡大が見込まれており、アンティーク業界は盛り上がっていくことが予想されます。

エイトオークションも、出品数や利用者が増加傾向にあり、本格的に利用を検討している人もいるでしょう。

ここからは、エイトオークションを利用するメリット・デメリットを解説します。

利用するかどうか悩んでいる人は、参考にしてください。

利用するメリット

エイトオークションでは、「コンディションレポート」の共有を実施しています。

コンディションレポートには、修復の有無や傷、剥離など、商品情報が細かく掲載されており、参加者は自由に閲覧可能です。商品写真も多く掲載されており、状態を正確に把握できます。

相当な目利きの力が要求される骨董・古美術品の世界は、まだまだ「実物を手に取って確かめたい」という需要が高く、オンライン化は困難と言われていました。

高額な商品ほど「実物を見たい」というニーズが高くなり、オンラインでは落札者も消極的になりがちです。

コンディションレポートは、このようなニーズに応えてくれるでしょう。

また、地方在住者には「良品が手に入れにくい」という課題があります。

リアルな会場は、東京や大阪などの大都市で開催されることが多いです。地方に住む人にとっては、開催場所に行くだけでも金銭的・時間的に大きな負担になります。

エイトオークションは、取引がオンライン上で完結するため、会場に出向く手間や負担が一切かかりません。

このシステムによって、住む場所に関わらず、欲しいものや良いものが手に入るようになりました。

さらにエイトオークションでは、数日間の入札期間を設けており、商品情報や入札情報を確認しながらじっくりと吟味することができます。

リアル会場では入札するかどうかを即座に判断しなければなりませんが、エイトオークションでは時間をかけて検討することが可能です。

したがって、より適正価格で買い付けることができます。

出品者側のメリットとしては、自分のことを知らない業者に販売できる点です。

エイトオークションには全国の古美術商が参加しています。全国の専門業者が集まるマーケットに直接商品を出品できるのは、大きな魅力です。

ものによっては、予想以上の高値での売却が実現することもあるでしょう。

利用のデメリット

メリットの多いエイトオークションですが、費用面にデメリットを感じる人もいるかもしれません。

エイトオークションは、必ず年会費が10,000円かかります。

また、落札した場合は8%、出品した場合は5%の手数料が発生します。

そのため、落札者側は最高落札金額を、出品者側は最低落札金額を、それぞれ手数料を考慮した上で決定しなければいけません。

さらに出品者側は、落札されなくても5,000円の出品手数料がかかる点に留意しましょう。

数回程度であれば問題ないですが、落札されない回数が続くと大きな負担になりかねません。

したがって、最初は確実に売れる商品や、自信のある商品を中心に出品して様子を見るとよいでしょう。

メリット・デメリットを比較して決めることが大切

エイトオークションは、完全オンラインに特化した骨董・古美術品の業者オークションです。

実現不可能といわれたアンティーク品のネット取引を可能にした、画期的なサービスとして大きな注目を集めています。

エイトオークションの利便性は類を見ないため、今後も利用者を増やしていくでしょう。

しかし、利用には年会費や手数料なども発生するため、入会する際はメリット・デメリットをしっかりと比較して決めるのがオススメです。

入会にあたって疑問な点があれば、まずはお気軽に事務局に問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

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木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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