砂金採りは違法になる?注意点と違法な例・罰則も解説

  • 2024年5月27日

砂金採りでちょっとしたお小遣いを手に入れたいとき、勝手に川の中から砂金を手に入れて違法にならないか気になりますよね。

砂金採りは常識的な行動を心がけ、周囲の人々や環境に配慮しながら行うことで楽しく遊べるレジャーです。

しかし、砂金採りを行う際には、いくつかの法律や規制に気を配らなければなりません。

この記事では、砂金採りの違法性について詳しく解説します。法律に触れる行動をしないために砂金採りを行う前にぜひチェックしておきましょう。

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砂金採りは違法なのか

違法か違法じゃないかを問う画像

楽しく砂金採りを行っている最中に、もし違法と指摘されたら楽しい時間が台無しになってしまいますよね。

ここでは、砂金採りに違法性があるかどうか解説します。砂金採りを行う前にチェックしておきましょう。

砂金採り自体は違法ではない

砂金採り自体を制限する法律はなく、個人が自然のなかで少量の金を採掘することは合法です。

砂金採りはきちんとルールを守ったうえで行う場合、違法行為にはあたらず砂金採りそのもは行っても問題ありません。

ただし、特定の場所や採掘の仕方によっては、法律に抵触することがあるため注意しましょう。

趣味として砂金採りをする人もいる

砂金採りは道具さえあれば誰でも簡単に始めることができ、上手く砂金を採取できれば買取店やフリマアプリなどでお金に換えることも可能です。

日本には多くのベテラン砂金掘り師も存在しており、砂金が出やすい砂金採りスポットを見つけることで一攫千金も夢ではないでしょう。

近年は金相場の上昇やアウトドアブームにより、砂金採りを趣味として楽しんでいる方も多くいます。

きちんとマナーを守って砂金採りをすることで、一生ものの趣味として楽しめるでしょう。

砂金採りがイベントになっていることもある

砂金採りは、子供から大人まで一緒になって楽しめるイベントが各地域で開催されています。

地域を盛り上げるための砂金採りイベントは、安全に砂金採りを楽しむことができ採掘の許可を自分で取る必要もありません。

専門家やガイドが採掘の方法や技術を指導してくれることもあり、気軽に参加しやすいでしょう。

また砂金採り体験は、初心者でも道具なしでも参加できるものがほとんどであるため、初めて砂金採りを行う人におすすめです。

本格的な砂金採りを始める前に、ぜひ近くの砂金採りイベントに訪れてみてください。

砂金採りで違法になる可能性があるケースとは

裁判の判決のイメージ画像

砂金採りは、砂金採り行為そのもの自体の規制はないものの、関連する法的規制が定められているため、一般的にグレーな部分が存在します。

関連する法律には、採取し過ぎによる河川法違反や鉱業権に触れる行為、重機を使った大々的な採掘などがあり注意が必要です。

また、砂金採りに関する違反行為は、単に法律に違反するだけでなく、マナーや常識にも配慮が求められますので、非常識な行動は慎むようにしてください。

採取し過ぎによる河川法違反

砂金をたくさん採取しようとして採掘をやり過ぎると、河川の保全を目的とする法律である「河川法」に違反する可能性があります。

河川や水域における砂金の採取は地形や生態系に影響を与え、過度な採取は環境への悪影響を引き起こす恐れがあることから注意が必要です。

そのため、採掘作業を行うときは法定の枠を超えない常識の範囲内で採取しましょう。

鉱業権に触れる行い

「鉱業権」とは、鉱業法に基づき一定の区域において、鉱物のある地層から鉱物を採掘し取得できる権利です。

一般的に鉱業権は株式会社などの団体が大規模な採掘を行う際に取得するものですが、経済産業省は、鉱業権が設定されている土地で勝手に採掘を行った場合は、権利者側から賠償請求を求められる可能性があると勧告しています。

趣味で行う砂金採りでも、河川を管理する土木事務所河川事務所などに許可を取ってから採掘作業を進めるとよいでしょう。

重機などを使った大々的な採掘

趣味の範囲を超えた採掘行為は、河川法や鉱業権の侵害だけでなく、多くの法に触れる可能性があります。

たとえば、土地利用や環境保護に関する法律、地域の土地利用計画や規制に違反することが考えられ、建設機械や重機を使用する場合は、建設業法の規制が適用される可能性もあるでしょう。

必要な許可や手続きを経ずに重機などを使った大規模な採掘を行うことは、法的な問題を引き起こすリスクが高い行為ですので、採掘を行う際は手作業などに留めておきましょう。

自然保護の観点からの違反行為

砂金採りを行う際、法律をきちんと守ることは大前提ですが、常識的なモラルやマナーを守ることも大切です。

重機使用以外にも、砂金採取において自然保護の観点から違反行為があり、川をぼこぼこにしたり、自然の姿を壊したりする行為は許されません。

これらの行為は、生態系や地形に深刻な影響を与える可能性があり、河川や水域の生態系バランスを破壊することにつながります。

砂金採りを楽しむときは自然の美しい景観を壊すことなく、環境全体への影響も配慮しながら取り組むことを心がけましょう。

砂金採りで違法すると科されるかもしれない罰則

手錠を付けられた手の画像

許可を得ず勝手に砂金採りをしてしまったり、過剰な採掘行為により河川の形状が変化したりした場合、罰則や損害賠償請求を受けるケースがあります。

国土交通省によると、度を越した採掘行為によって川の形が変わるなどして川の防災対策やなどに影響を与えた場合には、1年間の懲役または50万円以下の罰金にかせられる可能性も指摘。

また、鉱業権に触れると思わぬトラブルに発展する可能性があるため、事前に河川を管理する団体などに許可の申請をするようにしましょう。

正しい砂金掘りの手順

合法的に採掘行為を行いたい際は、地方自治体が提供している砂金採り体験コースを利用することをおすすめします。

砂金採りを完全にクリーンな状態で行うためには、鉱区の申請や関係各所への許可申請を行わなければなりません。

これらの手続きは相応の時間や労力を伴うため、砂金採りに馴染みのない方には申請手続きを行うことはむずかしいでしょう。

日本各地には砂金採り体験施設がいくつか存在しています。「佐渡西三川ゴールドパーク」のような、天然河川で砂金採りができる地域もあり、初心者の方はベテランの砂金堀り師に丁寧に教えてもらうことで楽しく安全に採掘体験ができるでしょう。

砂金堀りはルールを守って行えば趣味としても有り

砂金堀りにはいくつかの注意点がありますが、ルールを守って行えば立派な趣味として楽しめます。

砂金堀りにはどうしてもグレーゾーンな部分もありますが、しっかりと許可をとったり、体験施設を利用したりすることで安全に採掘も可能です。

自然の中で行う作業は、リフレッシュやストレス解消につながり、自然を感じることができます。ただし、川での作業には事故のリスクがありますので、安全に注意することを忘れないようにしましょう。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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