- プラチナ製品の磨き方を知りたい
- プラチナ製品のお手入れ方法を知りたい
- プラチナ磨きに有効なアイテムを知りたい
プラチナジュエリーを日ごろからお手入れや磨きあげたりせずにいると、気がついたら変色していた経験はありませんか。使おうと思ったときに変色や黒ずみがあったらショックですよね。
本記事では、プラチナ製品の磨き方についてまとめました。日ごろからお手入れすることで、購入時の輝きや資産価値を長い間維持できます。
汚れの状態別に合わせたお手入れ方法や、お手入れするときの注意点もまとめてるので、ぜひチェックしておきましょう。
プラチナを日ごろから磨けば長持ちできる!
プラチナ自体は変色や変質に強い金属ですが、プラチナの純度が高くなるにつれてやわらかく傷がつきやすい特徴がでてきます。また日常使っている間に汗や皮脂汚れ、細かな傷がつき、気がついたときには購入したときの輝きを失っていることも少なくありません。
プラチナジュエリーを日ごろからお手入れすることで、付着している汚れや傷を落として輝きを長い間保つことができるでしょう。
またプラチナ製品は割金と呼ばれる金属を混合し、強度や加工のしやすさを高めています。割金はパラジウムやルテニウムという、変色を引き起こしやすい金属が含まれており、プラチナの価値を長持ちさせるためにも、使い終えるたびにお手入れしておきましょう。
プラチナのケース別磨き方・お手入れ方法
プラチナそのものは変色や変質に強い金属であり、日ごろのお手入れは汗や皮脂汚れを落とすために、乾いた布で軽く吹きとるだけで問題ありません。ここでは拭きとるだけでは落ちない汚れがあったときや、黒ずみや変色があったときのお手入れ方法を紹介します。
毎日のお手入れ
冒頭でも触れているように、プラチナそのものは変色や変質に強い性質を持つ金属です。一方で、プラチナ製品の割金に含まれているパラジウムやルテニウムなどの金属は、汗や皮脂汚れなどに反応して変色や変質を引き起こしてしまいます。
そのため、日ごろから使い終えた段階でお手入れしておき、汚れを落としきることが大切です。毎日お手入れして汚れを落とすことで、購入時の輝きを長い間保てるでしょう。
用意する道具
プラチナ製品を毎日お手入れする場合、以下の道具をそろえておきましょう。
- ボウルやカップなど水を張る容器
- やわらかいブラシ
- やわらかく乾いた布
ボウルやカップは、ジュエリーが浸る大きさと深さが必要です。適度な大きさのものがない場合は、洗面器でも問題ありません。研磨剤が入っている布も市販されていますが、ここではやわらかく研磨剤が入っていない乾いた布を用意しましょう。
やり方
日ごろ行うプラチナジュエリーのお手入れは、以下の4ステップで行います。
- ボウルやカップに水を張る
- 使い終えたプラチナジュエリーを入れる
- やわらかいブラシで優しくこする
- 水から取り出したら、乾いたやわらかい布で水分を優しく拭き取る
ブラシや布でこする際に、過度に力を加えると本体に傷をつけてしまう可能性があるため、優しくこするようにしましょう。
汚れがひどいときのお手入れ
汚れがひどいときやたくさん汗をかいたときは、しっかりと汚れや汗を落としきる必要があります。プラチナの純度が下がるにつれて、錆びや変色の原因となるパラジウムやイリジウムの割合が増えるからです。
皮脂汚れや大量の汗を付着したままにしておくと、これらの割金が化学変化を起こして錆びや変色の原因につながってしまいます。日ごろのお手入れにプラスアルファして、しっかりと汚れを落としきることがプラチナの輝きを保つために重要です。
用意する道具
汚れがひどいときやたくさん汗をかいたときには、以下の道具を用意してお手入れしましょう。
- ぬるま湯
- ボウルやカップなど
- 中性洗剤
- やわらかいブラシ
- 乾いたやわらかい布
ボウルやカップはジュエリーが浸かる大きさがあれば問題ないため、洗面器でも代用できます。また洗剤は、台所用でも洗濯用でも中性であれば問題ありません。
やり方
たくさん汗をかいたタイミングや落ちない汚れがあった際は、以下の方法を試してみてください。
- ボウルやカップにぬるま湯を張る
- 中性洗剤を数滴〜少量ぬるま湯に溶かす
- プラチナジュエリーを5分程度浸けておく
- やわらかいブラシで優しくこする
- 乾いたやわらかい布でやさしく水分を拭き取る
本体を傷つけないよう力を加えすぎず、優しくブラッシングして拭き取り作業しましょう。
黒ずみがあるときのお手入れ
プラチナジュエリーに黒ずみがある場合は、割金として使われているパラジウムやイリジウムなどが化学反応を起こしています。そのまま放置しておくと、黒ずみがよりいっそう広がり酷くなってしまうため、早めのお手入れが必要です。
自宅でも対応できるうちにお手入れしてみてください。
用意する道具
黒ずんだプラチナジュエリーをメンテナンスする場合は、以下の道具を用意しましょう。
- 重曹
- アルミホイル
- お湯
- 耐熱ボウルやカップ
- 乾いたやわらかい布
重曹がない場合は、レモン汁か炭酸水でも代用できます。レモン汁や炭酸水を使う場合はアルミホイルを使用せずに、耐熱ボウルやカップに直接注ぎましょう。
やり方
ボウルやカップにアルミホイルを敷きます。お湯を注ぎ、大さじ1杯程度の重曹を溶かし、黒ずんだプラチナジュエリーを入れて5〜10分程度放置してください。
時間が経過したら取り出し、水で軽くすすいで乾いた布で水分を拭き取りましょう。
レモン汁や炭酸水を使う場合は、それぞれの液体に黒ずんだプラチナジュエリーを5〜10分浸けておくだけです。時間経過後は軽く水ですすいで乾いた布で水分を拭き取りましょう。
変色したときのお手入れ
プラチナジュエリーが変色するケースは少ないものの、ゼロではありません。割金に含まれている金属が化学反応を起こし、変色が発生する可能性があるからです。
変色は時間経過とともに、自宅では落とせなくなってしまいます。そのためプラチナジュエリーに変色が見られた場合は、速やかにお手入れして変色を落としましょう。
用意する道具
プラチナジュエリーの変色を落とすためには、下記の道具を準備しましょう。
- ジュエリークリーナー
- ピンセット
- やわらかい布
- 乾いたやわらかい布
ジュエリークリーナーは専門店だけでなく、ホームセンターでも取り扱っている場合があります。お手入れ方法も手間がかからないので、ジュエリー購入時に合わせて用意しておくと便利です。
やり方
ジュエリークリーナーを使ったお手入れ方法は、わずかな時間で済むうえに工程も少なく非常に簡単です。
- ジュエリークリーナーにピンセットを使って変色したプラチナジュエリーを浸す
- 10秒前後したら取り出し、水ですすぐ
- 仕上げに水分を乾いた布で拭き取る
10秒前後という短時間かつ浸けるだけという手軽さから、変色のタイミングだけでなく日々のお手入れ方法としても有効活用できます。予防の観点からもぜひ取り入れてみてください。
プラチナ磨きに有効なアイテム
プラチナジュエリーの輝きが薄れてきた場合は、自宅にて以下の道具を活用することで輝きを取り戻せます。
- 重曹
- 金属磨き用のクロス
- ピカール
それぞれの活用方法を解説します。
重曹
プラチナジュエリーの黒ずみ対策に有効なアイテムが重曹です。重曹はアルミホイルとお湯を一緒に使う方法を紹介しましたが、研磨剤の代わりとして重曹で磨くやり方もあります。
重曹は100円ショップやスーパー、ドラッグストアなど身近な場所で購入できる手軽なアイテムであり、普段の清掃道具として活用している方も多いかもしれません。
ただし、宝石が付いているプラチナジュエリーに使うと宝石を傷めてしまう恐れがあるため、宝石部分は重曹をつけないように対応しましょう。
金属磨き用のクロス
金属磨き用のクロスは、文字通りジュエリーを磨くためのクロスであり、研磨剤やつや出しワックスなどが含まれています。磨きクロスで直接ジュエリーを磨くだけという手軽さは、日ごろのお手入れ方法としてとても便利です。金属磨き用クロスは100円ショップや専門店にて購入できます。
金属磨き用のクロスを使う注意点として、プラチナジュエリーに使えるかをチェックするようにしましょう。また過度に力を加えたり高い頻度で繰り返したりすることで、かえって傷やくすみの原因になることもあるため注意が必要です。
ピカール
別のアプローチとして、ピカールを使ってプラチナジュエリーを磨く方法があります。ピカールとは金属磨きに使える液体の研磨剤で、ホームセンターなどにて入手可能です。
使い方はやわらかい布に少量取り、プラチナジュエリーを磨いていくだけ。磨き終えたら、表面に残っているピカールの成分を、別の乾いた布で拭き取ってあげましょう。
ピカールを使ううえでの注意点として、金属磨き用クロス同様に力を加えすぎないことが挙げられます。強く研磨されることで、プラチナジュエリーを傷つけてしまう恐れがあるため、優しく行いましょう。
自分では対処できないプラチナの状態
自宅にて、プラチナジュエリーのお手入れができない状態も想定されます。具体例として、以下の状態となってしまったプラチナジュエリーは、自宅でのお手入れを避けましょう。
- 特殊な仕上げや加工が施されているプラチナ製品
- 大きな凹みや傷があるプラチナ製品
特殊加工や仕上げが施されている場合は、加工や仕上げにダメージを与えてしまう恐れがあるからです。
また凹みや傷があるジュエリーは、ダメージを負っている箇所から洗剤や水が浸透してしまい、症状を悪化させるケースも想定されます。自宅にてお手入れせずに販売店などで修理依頼しましょう。
プラチナ磨き・お手入れのときの注意点
自宅にてプラチナ磨きをするうえで、いくつかある注意点も把握しておきましょう。
- 宝石の種類に注意する
- 研磨剤に注意する
- 過度な磨きに注意する
対応方法を間違えると逆効果となり、プラチナジュエリーにダメージを与えてしまうため、あらかじめチェックしておくことをおすすめします。
宝石が使われているときは要注意
「プラチナのケース別磨き方・お手入れ方法」で解説したとおり、基本的にプラチナジュエリーのお手入れは自宅で対応できますが、一部自宅で行うのはむずかしいアイテムもあります。なかでも宝石があしらわれたプラチナジュエリーは、宝石の種類に合わせてお手入れ方法を変えなければなりません。
ダイヤモンドやサファイヤ、ルビーなどの天然石は水や洗剤にも強い素材ですが、真珠やサンゴは水や洗剤に弱い素材のため、水や洗剤を使わずに拭き取ったり濡らしたりしないようにする工夫が必要です。
研磨剤はあまり使わないようにする
研磨剤や研磨剤入りのクロスを使うときは、極力頻度を下げて力を加えすぎないように注意しましょう。なぜなら研磨剤はやわらかいプラチナの表面を削る効果があり、過剰な力を加えることでより一層削れて逆効果になるからです。
プラチナジュエリーは基本的にロジウムという白金で表面をコーティングしており、必要以上に研磨することでコーティングがはがれ、傷やくすみなどの原因につながりかねません。研磨剤を使うお手入れは、できるだけ頻度を下げて力加減に気をつけて行いましょう。
多く磨くと価値が下がる危険性がある
プラチナジュエリーは、研磨剤などを多用して高頻度にて磨いていると逆効果となってしまいます。なぜならやわらかい金属であるプラチナが削れてしまい、資産価値の低下につながってしまうからです。
研磨剤はピカールなどの金属磨き用の液体や、研磨剤入りのクロスも販売されているので、知らずに多用している可能性もあります。
研磨剤を使うお手入れは、できるだけ頻度を下げて力加減に気をつけて行いましょう。
磨けば輝きがつづく!日ごろからメンテナンスを
プラチナ製品は、手軽に入手できるお手入れグッズを使い、磨きをかけて輝きを長く保つことが可能です。一方でプラチナは金属としてやわらかい性質を持つため、研磨剤を多用したり力を過剰に加えて磨くと、かえって資産価値を低下させてしまう恐れもあります。
特に宝石がついたプラチナジュエリーは、宝石の種類に合わせたお手入れする必要があり、判断がむずかしい場合は宝石を避けて行わなければ宝石そのものにダメージを与えかねません。
日ごろからお手入れに気を配り、購入時の輝きや資産性を長い間保ってみてはいかがでしょうか。