アコヤ真珠はどんな真珠?本真珠との違いや真珠の種類を解説

  • 2024年10月18日
この記事で解決できるお悩み
  • アコヤ真珠がどんな真珠なのか知りたい
  • 真珠の種類が知りたい
  • アコヤ真珠の手入れの仕方を知りたい

真珠は見た目が美しいだけでなく、身につけることで気品を与えてくれます。なかでも特に高級真珠として名高いのがアコヤ真珠です。しかし、アコヤ真珠は、本真珠やほかの真珠といったい何が違うのでしょうか。

本記事では、アコヤ真珠がどんな特徴を持つ真珠なのか紹介します。アコヤ真珠の魅力や特徴を、さまざまな角度から見ていきましょう。

併せて、真珠の種類や真珠アクセサリーの選び方も紹介するので、真珠を手に入れたい人はぜひ参考にしてください。

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アコヤ真珠とはどんな真珠なのか

真珠とリングの画像

高級真珠として知られるアコヤ真珠。ここからはアコヤ真珠の見た目の特徴について、生息地やほかの真珠との違いを交えながら紹介します。

気になる価格帯や、養殖と天然の違いについても紹介しますので、アコヤ真珠について詳しく知りたい人は必見です。

アコヤ貝とは

アコヤ貝は日本特産の真珠貝で、アコヤ真珠の母貝です。日本国内では千葉県や、能登半島から沖縄までの波が穏やかな内湾に広く生息しています。

アコヤ貝の名前の由来は「阿古屋」という愛知県阿久比町の古い地名です。歴史は古く、平安時代には「阿古屋球」と呼ばれる白く美しい玉が出る貝として知られていました。

アコヤ貝は体内に異物が入ると、その異物を核にして貝殻の成分で覆うことで、アコヤ真珠を作り出します。貝殻の成分が幾重にも重なることにより、真珠特有の美しい色合いや光沢が生まれるのです。

見た目の特徴

アコヤ真珠は上品なホワイトやピンク系の色味と、透明感のある照りが特徴です。表面がきめ細かく、優しく気品あふれる光沢感を楽しめます。なかでも形がよく、色や照りが豊かな真珠は「花珠」と呼ばれており、高価です。

アコヤ真珠には、ほかの真珠のようなブラックやゴールドなどの濃い色味はありません。なかには、黄色や褐色のものもありますが、これらは色味が濁っていたり照りが劣っていたりします。

大きさは7〜8mmが一般的なサイズです。8mm以上は「大玉」といわれ、価値が上がります。

購入できる価格帯

アコヤ真珠は、安いものなら数千円で購入できますが、ある程度の品質を期待する場合は3万円~5万円は必要です。それでも、傷やえくぼなどが目立つものが多いかもしれません。

5万円〜10万円なら目立つ傷はなく、きれいなものが手に入るでしょう。ただし真珠層が薄く、傷つきやすい低品質なものもあります。

10万円〜20万円であれば10万円以内のものとほとんど見た目は変わりませんが、巻きが厚いものが手に入るでしょう。それ以上のランクは、ひと目で品質の違いがわかるような、色や照りなどが優れた真珠が多くなります。

アコヤ真珠の天然はほぼない

アコヤ真珠はほとんどが養殖であり、天然の真珠は流通していないと考えられます。もちろん天然も存在しますが、アコヤ貝から真珠が見つかる可能性は1/1000ともいわれるほど低確率です。

アコヤ真珠は貝の特定の部位に異物が入ることで真珠ができますが、天然のものは形がいびつだったり傷やへこみができたりします。養殖のほうが丸みを帯びた美しい真珠が取れるので、手間隙をかけて天然物から真珠を取る必要はないのです。

このことから、市場に出回っているアコヤ真珠は、養殖されたものだといえるでしょう。

アコヤ真珠と本真珠の違い

アコヤ真珠と本真珠は一体何が違うのか気になりますよね。実は本真珠は本物の真珠を指す言葉であり、アコヤ真珠は本真珠の一種です。アコヤ真珠に本真珠という記載がある場合、「本物のアコヤ真珠である」という意味合いになります。

本来は、淡水パールなどのほかの真珠も本物の真珠ですから、分類としては本真珠です。ただし、日本国内では本真珠というとアコヤ真珠をイメージする人が多いため、ほかの真珠に本真珠と記載しない場合もあります。

特に見た目が似ている淡水パールなどは、たとえ本物でも本真珠という表現を避けて「真珠」として扱われることが多いです。

本真珠は分類なので、本質的にはアコヤ真珠と本真珠を比較する意味はありません。本真珠と記載されている真珠は、あくまで本物が使われているということに過ぎないのです。

本真珠に天然真珠がほぼない理由

本真珠はほぼ天然真珠ではなく、ほとんどが養殖です。本真珠と聞くと養殖ではなく天然真珠のようなイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、形が整っている天然真珠を見つけるのは、ほとんど不可能です。

真珠は母貝が自分の体内に異物が入ることで作られますが、すべての貝から真珠が取れるわけではありません。ましてや丸くきれいな真珠ができることは、ほとんど奇跡といえるでしょう。

天然真珠は形がいびつなため、現在流通している丸い真珠は養殖です。最初から丸くきれいな形の真珠ができるように工夫されています。

天然真珠は希少価値が高く、市場に見られるものは一部のアンティーク品だけです。新品の美しい真珠はほぼ例外なく養殖だといえるでしょう。

ほかの真珠の特徴や基礎知識

ここからは、アコヤ真珠以外の真珠の特徴や基礎知識を紹介します。真珠といえばアコヤ真珠のイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、真珠にはさまざまな種類があります。

真珠について詳しく知りたい人は、ぜひチェックしてください。

花珠真珠




アコヤ真珠のなかで、特に品質が優れているものを花珠真珠と呼びます。花珠の語源は「端珠」でしたが、まるで花のように美しいことから花の字があてられたのかもしれません。

花珠真珠と呼ばれるものは、ホワイト系のアコヤ真珠のなかでも特に形や色が美しく、照りや巻きがいい真珠のみです。

さまざまな鑑定機関があるなかで、信頼性が高いと言われるのが真珠科学研究所と真珠総合研究所です。品質にこだわるなら、鑑別機関や鑑定書もしっかりチェックしましょう。

さらに、花珠真珠のなかでも最高ランク品の真珠がオーロラ花珠です。照りが強く、オーロラのような華やかな色味が見られます。オーロラ花珠と呼ばれるのは、真珠科学研究所が発行した鑑定書があるものだけです。

一口にアコヤ真珠といっても、品質によって見た目も呼称も変わるので、覚えておきましょう。

黒真珠(南洋黒蝶真珠・タヒチ黒蝶真珠)




深みのあるシックな色合いが楽しめる黒真珠。黒真珠の別名はブラックパールで、黒蝶貝からとれた真珠だけがこの名前で呼ばれます。

黒真珠の色味はブラックのみならず、薄いグレーや、ピーコックといわれる孔雀のような鮮やかなグリーンまでさまざま。このほかにも、レッドやブルー、ブラウン系もあります。いずれも奥深い色合いで、身につける人の魅力を引き立てる艶やかさが魅力です。

黒真珠には南洋黒蝶真珠やタヒチ黒蝶真珠があります。国内の生息地は沖縄の奄美大島や石垣島などです。世界的にはペルシャ湾やカルフォルニア湾、タヒチやフィジー、パラオ諸島などの幅広い地域に生息しています。

黒真珠の9割はタヒチ産なので、産地にちなんでタヒチと呼ぶことも。形はラウンドからバロックまでさまざまで、大きさは7mm〜18mmのものまであり、大粒なことが特徴です。

白蝶真珠(南洋白蝶真珠・南洋珠)




白蝶真珠はアコヤ真珠と比べて大ぶりで、ピカッと輝くような照りがあることが特徴です。白蝶真珠は10mmより大きいものが多く、なかには20mm近くまで育つ真珠もあります。

白銀色に見えるものはシルバーリップ、黄色みがかったものはゴールドリップと呼ばれており、照りがよく大粒なので華やかです。

母貝の生息地が色によって異なることも。白蝶真珠の特徴であるホワイトやシルバー系の真珠が多いシルバーリップはオーストラリア海域に、イエローやゴールド系が多いゴールドリップはフィリピンやインドネシア海域に生息しています。

白蝶真珠はアコヤ真珠と同様に大粒で丸いものが高価になりますが、ドロップ型がもっとも高価です。ほかにもサークルやボタン型、バロックタイプなどの豊富なバリエーションがあります。

淡水真珠(淡水パール・湖水真珠)




淡水真珠は、淡水パールや湖水真珠とも呼ばれており、上品な輝きが特徴です。海ではなく淡水が生息地なため、淡水真珠と呼ばれています。

カラーバリエーションが豊富で、定番のホワイトに加えて、パープルやオレンジなどのさまざま色味が楽しめることもポイントといえるでしょう。

生息地域は中国や日本などの湖や河川です。日本の淡水真珠は琵琶湖や霞ヶ浦で生息しているイケチョウ貝などが母貝で、中国ではヒレイケチョウ貝を母貝として養殖されています。

1粒しか取れないアコヤ真珠と違い、淡水真珠はひとつの母貝から複数の真珠が取れるため低価格です。特に人件費が安い中国産は、日本産よりも安く手に入ります。とはいえ、1990年代以降は中国の養殖技術が向上したため、安くても高品質です。

低コストで高品質の真珠が欲しい人は、淡水真珠もチェックしてみましょう。

ケシ真珠




ケシ真珠は、別名ケシパールともいわれ、ケシの実に形が似ていることが名前の由来です。

母貝はさまざまで、日本や中国、オーストラリアやタヒチなどの世界中の真珠の産地に生息しています。定番カラーのホワイトやピンクをはじめとして、パープルやブラックなどがあり、カラーバリエーションが豊富です。

ケシ真珠はアコヤ真珠などとは異なり、核がありません。偶然できるため、真珠としての希少価値が高いです。真珠層のみでできており、ほかの真珠よりも表面がなめらかで力強い輝きが見られます。

ケシ真珠は核がないため、決まった形がありません。いびつな楕円や細長いものなどの個性的な形を楽しめます。核を持つ真珠よりも真珠層が厚くて汗や酸にも強いので、日常使いしやすいこともポイントです。

マベ真珠




マベ真珠はマベ貝を母貝とする半球形の真珠です。貝が開いたときにペンギンの羽と形が似ているため、ペンギンパールと呼ばれることもあります。マベ貝はアコヤ貝などとは違って、丸い核を入れてもうまく球形になりません。そのため、半球型の核を使って真珠を作るのです。

生息地は比較的温暖な海域で、生産地は台湾や香港、インドネシアやフィリピン、日本などです。特に奄美大島のものは形が美しく、最高ランクだといわれています。

マベ真珠は、表面がきめ細かく虹色がかっており「太陽の光」といわれるほど、華やかで存在感がある真珠です。色はホワイトが多いですが、ピンクやグリーン、孔雀の羽のような鮮やかなブルーなどもあります。

大きさは13~15mmほどで、アコヤ真珠よりも大粒です。最高級ランクのマベ真珠は高価ですが、同じく最高ランクのアコヤ真珠よりは手に入りやすいかもしれません。

アワビ真珠




高級食材のアワビ貝が母貝のアワビ真珠。別名アバロンパールとも呼ばれていて、グリーンやブルーの色合いが特徴です。天然のものが多く、日本やメキシコ、アメリカやニュージーランドなどに生息しています。

産地によって色が違うことも魅力で、日本やメキシコのものは淡いカラーが多いです。アメリカやニュージーランド産の場合は鮮やかでビビットな色味が楽しめます。

アワビ貝は巻貝でよく動くため、丸い真珠を作るのがむずかしいです。天然のアワビ真珠は三角形で平べったいものが多く、マベ真珠と同じように半球型の核入れて作る養殖真珠は、美しいドーム型に形成されます。

養殖がむずかしいため価値が高く、アコヤ真珠と比べても引けを取らない、高級な真珠だといえるでしょう。

真珠アクセサリーの選び方

ここからは、真珠アクセサリーの選び方を詳しく紹介します。

真珠の種類やデザインが豊富なので、どれを選べばいいか迷ってしまう人も多いでしょう。選び方がわかると、自分に合う真珠を手に入れやすくなります。ぜひ参考にしてください。

大きさによる違いで選ぶ

真珠を選ぶ際の大切なポイントのひとつが、大きさです。真珠は、身につける年齢や使用シーンによってふさわしい大きさがあるといわれています。

特に真珠を身につける機会が多い冠婚葬祭では、標準的なサイズである7.5mmのアコヤ真珠がおすすめです。

20代から30代までは7.5~8mm、それ以上の年代は華やかな8〜8.5mmの真珠を選ぶと、場面を選ばず長く使えます。自分の年齢と使う場面や期間を想定して、適切な大きさを選んでください。

照り(輝き)を見て選ぶ

真珠は、輝くような照りがあるものを選びましょう。照りとは、真珠の持つ光沢感のことです。艶やかで美しい輝きを持っているものは、見ている人に華やかな印象を与えます。

また、艶やかな照りがある真珠は、小さな傷が目立ちにくいこともメリットです。真珠を日常的に使う人や長く使い続けたい人は、照りの良さをチェックしてください。

照りの良さは、真珠の反射を見て確認できます。自分の姿がクリアに映る真珠は、照りが良いといえるでしょう。

使うシーンに合わせて選ぶ

真珠はTPOをわきまえた使い方を求められるので、身につけるシーンに合わせて選びましょう。

お悔やみの席では、シンプルな白や黒、またはグレーの丸型がふさわしいです。アコヤ真珠の場合は、最大9mmまでにしてください。2連タイプやロングタイプは縁起が悪く、失礼にあたるので避けましょう。

一方で、結婚式やパーティーなどの祝い席では、真珠の形や色に関係なくどんなものでも合わせられます。大きいサイズの真珠や、黒やグレーの真珠も問題なく使えるので、ドレスに合わせてコーディネートを楽しんでください。

アコヤ真珠のお手入れ方法

アコヤ真珠のお手入れの仕方は、簡単でとてもシンプルです。真珠は汗に弱いので、使用したあとはやわらかい布で拭いてください。お手入れはこれだけで十分です。

お手入れの方法を間違えると真珠を傷めるので、悪い例も紹介します。まず、ティッシュで拭くのは避けましょう。真珠の表面に傷をつける可能性があります。

真珠は水や湿気に弱いため、水洗いをしたり超音波洗浄をしたりするのもいけません。やわらかい布で拭いたあとは、高温多湿に気をつけ、ケースに入れて保管しましょう。

保管する際は、防虫剤は使用しないでください。防虫剤の成分やガスに触れると、繊細な真珠は劣化します。

アクセサリーに使われている糸にも注意しましょう。糸は古くなると汚れたり切れやすくなったりするので、5〜10年に1度は糸を取り替えてください。

大切な真珠の痛みを防ぎ、長く使い続けるためにも、ぜひお手入れの方法を覚えておきましょう。

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鎌倉 田中さん

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《ウリドキ編集部おすすめ買取店》

特徴

  • 全国に1,200店舗以上を展開
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店舗紹介

おたからやは、全国に1,200店舗以上を展開している業界トップクラスの買取店です。ブランド品や時計、金・貴金属など取り扱いジャンルも豊富なので、アコヤ真珠以外に自宅にある不用品もまとめて売却できます。

また、専門知識豊富な査定士が対応してくれることも魅力のひとつ。ジャンルごとのプロが対応してくれるため、初めて買取店を利用する方も不安なく依頼できることでしょう。

おたからやの買取方法は、店頭買取・出張買取の2種類。どの買取方法を選んでも査定料はもちろんかかりません。また、出張費やキャンセル料も不要なので、売却を検討している品があるなら気軽に申し込んでみてください。

おたからやでは、期間限定のキャンペーンも定期的に実施しています。キャンペーン内容は都度変わりますが、どのイベントもユーザーにとって魅力のあるものばかりです。買取を依頼する方は、先に公式サイトをチェックしておくとよいでしょう。

店舗の詳細は、公式サイトの店舗一覧にて確認できます。ぜひ自分に合った店舗を見つけ、アコヤ真珠の高価買取を目指してみてください。

おたからやのウェブサイトはこちら

買取実績

  • 祖母から譲り受けた金製品:5,126,800円
  • ルイ・ヴィトン モノグラム アルマBB:180,000円
  • ダイヤモンドネックレス1.47ct E VS2 GOOD:850,900円

※価格は2024年9月時点の情報。

お問い合わせ

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店舗情報

店舗名おたからや
営業時間8:00〜21:00(問い合わせ)
定休日年中無休(問い合わせ)
買取方法店頭、出張
会社名株式会社いーふらん
古物商許可番号神奈川県公安委員会 第451380001308号
査定士
その他特徴

アコヤ真珠は本真珠の一種!好みに合わせて選ぼう

本真珠の一種であるアコヤ真珠は、今も昔も見る人の心を惹きつける魅力的な宝石です。

自然が作り出すものなので、色合いや形もさまざまで、グレードによっても見た目が変わります。そのため、どんなものを選べばいいのか、迷うこともあるでしょう。こんなときはあまりむずかしく考えずに、自分に合うお気に入りの真珠を選んでください。

シンプルで気品あふれるアコヤ真珠は、ひとつ持っておくとさまざまな場面で活躍し、長く使えます。今回紹介した選び方も参考にして、自分好みの色味や大きさのアコヤ真珠を見つけてくださいね。

本記事の画像・買取実績・価格・口コミなどの出典
出典:アミジュエリー,宝石のヨシイ,ルコリエYahoo!店,真珠の卸屋さん,真珠のトップス ヤフー店,リッチモンドジュエリー,買取大吉,おたからや,Google

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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