ロールスロイスのミニカーを製造しているメーカーは?
「ロールスロイス」は超高級車の最高峰。それだけに世界中のメーカーがモデル化していますが、それぞれの特色が出ていて面白いものですね。例えばアメリカの「TMS」は、これまでに聞いたこともないほどのビッグスケールを商品化しています。また、ドイツを代表する「ミニチャンプス」や、世界中から高い評価を受ける日本ブランド「京商」も、もちろんモデル化しています。また、OEM生産で力を付け、遂に自社ブランドを立ち上げた中国の「イクソモデルズ」はマニアの間でも評価の高い製品をリリースしていますし、オランダのメーカー「NEO」は得意のクラシックカーを中心にモデル化しています。
しかし!!一生縁のない人が多い上に、フォーミュラーカーのような特別なカッコ良さがある車種でもありませんから特別な人気があるわけでもなく、買取価格自体特別なものはありません。
では、淡々と紹介していきましょう。
ロールスロイスのミニカー買取価格紹介
でかい!!モデルはどうですか?
・トゥルースケールミニチュアズ
1/8 ファントム ダイアモンドブラック
定価 45万3,600円 買取価格 14万円
現在はブランド名の頭文字から「TSM」と名称を変更した、アメリカのミニカーメーカーが販売していた超巨大レジンモデル。全長730mmといいますから、どう扱ってよいか途方にくれるサイズです。現在、日本での入手は困難、海外のサイトでは5,000ユーロを上回る価格が付いていますが、いったい誰が買うのでしょうか。まあ、ロールスロイスらしいスケールの大きな製品ということで。
京商
・1/12 ファントム・ドロップヘッド・クーペ(ダイヤモンドブラック)
定価 7万4,520円 買取価格 2万5,500円
これも巨大な1/12シリーズ、現在9車種がモデル化されている内の1つです。フロントグリルやダッシュボードの作りこみに、さすが京商といった雰囲気が漂いますが、特別プレミアが付いているわけではありません。発売間もないから当然ですが……。
ポピュラーな1/18モデル
・ミニチャンプス
シルバークラウドⅡ 1960(ホワイト)
定価 3万8,880円 買取価格 1万3,500円
・NEO
シルバーゴースト 1906(シルバー)
定価 3万6,828円 買取価格 1万2,500円
ファントムⅡ スター・オブ・インディア
定価 3万4,344円 買取価格 1万2,000円
最近、ホンモノの方が14億円で落札されて話題になったものをNEOがモデル化していますが、ミニカーは特別高価な買取り価格となっているわけではありません。
・京商
1/18 ゴースト(イングリッシュホワイトⅡ)
定価 2万8,080円 買取価格 1万2,500円
1/18 ファントム・エクステンデッド・ホイールベース(シルバー)
定価 3万4,560円 買取価格 1万2,000円
手ごろな1/43モデル
・京商
1/43 ファントム ドロップ クーペ (インサインレッド)
定価 9,072円 買取価格 1,300円
1/43 ファントム クーペ(アラビアンブルー)
定価 9,072円 買取価格 1,400円
他のブランドの製品が、定価の30%程度の買取価格率になっているにもかかわらず、このシリーズの買取価格率のみ15%と、えらく低く設定されています。数がありすぎるのかどうなのか、特別で出来が悪いわけではないので原因は不明なのです。
・イクソモデルズ
1/43 ファントム 2009(ダークグレー)
定価 4,536円 買取価格 1,650円
1/43 ファントム クーペ 2008(ブラック)
定価 4,536円 買取価格 1,650円
一方、勢いがあるイクソモデルズは普通の買取価格率。特別入手困難というわけでもありませんから、これについても何とも良くわかりません。ひょっとして値段付け間違えてませんか?
番外編
・AMIE
1/18 スーパーロールスロイス FAB1
定価 4万1,040円 買取価格 1万5,500円
テレビドラマ「サンダーバード」に登場するピンクの6輪ロールスロイス、レディ・ぺネロープ号のモデル化。最近何かと話題な黒柳徹子さんが、テレビシリーズでは声を当てていたのはご存知でしたでしょうか?それよりも、レディ・ぺネロープ号、ロールスロイス社からブランド名の使用許可が出ていたということに驚きました。さすが、イギリスのよしみは深いといったところでしょうか。
・トミー
1/78 ロールスロイス ファンタム VI (ブラック/青箱) 「トミカ 外国車シリーズ F6」
買取価格 1,500円
まあ、古いトミカらしい買取価格。特別高いプレミアがついている部類ではありません。
相場の決まり方や査定基準
相場の決まり方
ミニカーは突然人気が出たり、またなくなったりする様なジャンルの商品ではありません。ごく小さなマニア間だけで市場が成り立っています。ですから相場が乱高下することは考えられません。ただ、トミカの例でもわかるとおり、古いものになるとプレミアが付く可能性もありますから、冷暗所で保管しておくといいことがあるかもしれません。
査定基準
買取価格の例については「状態が良いもの」という条件付です。たとえ中古品であっても箱には行っていることは当然。箱の状態も出荷時同様、キズや汚れがないこととされます。
もちろん、ショップによっては箱なしでの買取も行っていますが、上記の相場表からはずいぶん安くなってしまうことを覚悟してください。
おすすめ買取店
駿河屋
ホビーの買取といえば「駿河屋」を避けて通るわけには行きません。最近は身分証登録機能が加わりましたから、リピータによりやさしい仕組みとなっています。また、買取価格の検索は掲載アイテムの数が多い上に、非常に便利ですから、これだけでも利用価値があるのです。しかし……
買取完了までに時間がかかります。私の場合、今回はトータルで約2週間かかっています。「時間がない」「すぐに処分してしまいたい」という人には向かないと思います。
アイテムこそ違いますが、駿河屋の買取の口コミといえば「時間がかかる」という点で、安定してしまっているのは、他の評判がいいだけに残念です。商売が繁盛している証とか色々ポジティブに考えて、あきらめて利用するしかなさそうです。
買取利用方法
中古ミニカーは趣味性の高いアイテムですから、近所のリサイクルショップの利用は避けて、ホビーに強い専門店を選ぶべきです。その際に、何店舗かで比較検討する必要があります。
まずは、メールで問い合わせる。高い値段が付いたところに送付する、値段が折り合ったら振込みを待つ。これが一般的な買取の流れ。送料や、査定額に納得がいかなかった場合の返送料はどちらが持つかは必ず確認しておきましょう。
まとめ
超特殊なロールスロイスという車種ながら、ミニカーの買い取り相場自体は特に面白いところはありませんでした。だいたい定価の1/3程度とめぼしをつけていれば、間違いはないということです。ショップ選びの段階で、これ以上の価格をつけてくれるようなショップがあれば、ぜひ現物を送付して査定してもらいましょう。
また、車好きの男子がいるようなリサイクルショップならば「ディスプレイに使いたい」といった理由で、特別な価格をつけてくれる可能性もあります。ダメ元で、近所のリサイクルショップで査定を依頼してみるのも面白いかもしれませんね。