お住まいの地域で決められている正しいごみの分別方法をご存じですか?
ごみの分別方法は地域によって細かい違いがあり、引っ越したばかりなど慣れない場所では戸惑うことも多いですよね。
正しい処分方法を知ることは地域のルールを守るだけでなく、地球にやさしい環境作りにもつながり、とても大切です。
そこで今回は、世田谷区のごみの分別方法と捨て方についてまとめました。
基本的なごみの分類から、捨てにくいものの活用方法なども解説しています。
守らないと最悪罰金を支払わなければいけないこともあるので、ぜひ最後までご覧ください。
世田谷区のごみの分類
世田谷区では資源やごみは次の5種類に分類され、それぞれ収集される頻度がちがいます。
- 資源
- 可燃ごみ
- 不燃ごみ
- ペットボトル
- 粗大ごみ
資源ごみは週に1回、可燃ごみは週に2回、不燃ごみは月に2回、ペットボトルは月に2回収集されます。
粗大ごみはあとで解説する手順にしたがって捨ててください。
収集される曜日はお住まいの地域によって異なります。詳しくは下記の世田谷区「資源・ごみ収集日一覧」より、お住まいの地域の収集スケジュールを確認しましょう。
可燃ごみ
可燃ごみには次の7つが含まれます。
- 生ごみ
- 少量の植木の枝、葉
- 紙類(資源回収に出せないもの)
- 衣類・布類
- おむつ
- プラスチック類
- ゴム・皮革類
「植木の枝、葉」は太さ10センチ以下、長さ50センチ以下に切り、幅30センチ程度に束ねて出してください。
「衣類・布類」でも、布団や毛布、カーペットは粗大ごみの扱いになります。
週に2回ある収集日の、午前8時までに出します。
90リットル以下のふた付き容器、もしくは中身の見える透明・半透明の袋に入れて出しましょう。
一回に出せる量は45リットルの袋を3袋までとされており、それ以上は有料になります。
不燃ごみ
不燃ごみに含まれるものは次の7つです。
- ガラス・陶磁器・刃物類
- 資源として回収できないガラスびん・缶
- その他(使い捨てカイロ、傘、アルミホイル、乾電池、型式がBR・CRのコイン型電池)
- スプレー缶、カセットボンベ(カセットコンロ用)、ライター
- 蛍光管・電球
- 小型家電(小型家電リサイクルボックスで回収できないもの)
- 金属製品
ガラス・陶磁器・刃物類は、最も長い辺が30センチ以下のものが対象です。厚紙などに包み「キケン」と表示した上で、他の不燃ごみと別の袋で出しましょう。
スプレー缶、カセットボンベ、ライターは最後まで使い切り、他の不燃ごみとは別の袋に中身を明記して出してください。金属製品でも、最も長い辺が30センチを超えるものは粗大ごみになります。
出し方は可燃ごみと同じで、週に2回ある収集日の午前8時までに出してください。
一回に出せる量も可燃ごみと同じく45リットルの袋を3袋までで、それ以上は有料になります。
資源ごみ
資源ごみには次の3つが含まれます。
- 古紙(新聞、雑誌類、紙パック、段ボールなど)
- ガラスびん(酒類、ジュース、ジャムなどのガラスびん)
- 缶(ジュース、ビール、缶詰などの空き缶)
週に一回、お住まいの地域の「資源の日」の午前8時までに出してください。
また町会や自治会、学校PTAなどで作られた団体が自主的に回収を行い、資源回収業者に引き渡す「集団回収」を行っている地域もあります。
回収量に応じて区から報奨金が支払われ、地域の活動に利用できます。
他にも回収ボックスを設置している公共施設や店舗でも資源回収が行われているので、有効活用しましょう。
ペットボトル
PETマークのついた飲料用、調味料用のペットボトルが対象です。
月に2回、お住まいの地域の「ペットボトルの日」の午前8時までに出してください。
出すときはキャップ・ラベルをはずし、中をすすいでつぶした状態で中身の見える袋に入れましょう。
食用油、香辛料、食用以外のものが入っていたペットボトルは「可燃ごみ」になります。
粗大ごみ
布団やイスなどの家具、自転車、ステレオなど最も長い辺が30センチを超えるものは粗大ごみに含まれます。
粗大ごみを捨てるときは、大きさや数によって手数料がかかります。解体しても、もとの形や用途で判断されるのでご注意ください。
またテレビや冷蔵庫などの家電、パソコン、事業活動で出たごみ、有害性・危険性のあるものなどは粗大ごみとして出せません。
詳しくはあとで解説する「世田谷区で捨てられないもの」をご覧ください。
粗大ごみの捨て方
粗大ごみを捨てるには「世田谷区粗大ごみ受付センター」への事前申し込みや、有料粗大ごみ処理券の購入などいくつかの手順が必要です。
ここでは粗大ごみの捨て方を次の3つの手順に分けてご説明します。
- 申し込みをする
- 手数料分の有料粗大ごみ処理券を購入する
- 収集日に粗大ごみを出す
1. 申し込みをする
まずは「世田谷区粗大ごみ受付センター」へ申し込みをします。
申し込みをする前に、捨てたい粗大ごみの大きさと数をあらかじめ確認しておいてください。捨て方は「収集」か「持ち込み」のどちらかを選べますので、こちらもあらかじめ決めておきましょう。
申し込みはインターネットか電話から可能です。
インターネットは24時間受付しており、パソコン・携帯電話・スマートフォンからお申し込みできます。ただしインターネットでは受付できないものもあるので、その場合は電話からお申し込みしましょう。
■世田谷区粗大ごみ受付センター:03-5715-1133
電話受付の受付時間は、月曜日から土曜日の午前8時〜午後9時です。
申し込みをすると収集日、手数料が案内されるのでメモしておいてください。
2. 手数料分の有料粗大ごみ処理券を購入する
案内された処理手数料分の「有料粗大ごみ処理券」を購入します。
有料粗大ごみ処理券は、A券(200円)とB券(300円)の2種類あります。
2種類を組み合わせて、案内された手数料分になるように購入してください。
ごみ処理券は「有料粗大ごみ処理券取扱所」の表示のあるお店、スーパー、コンビニエンスストアなどで購入できます。
他市区町村のごみ処理券は使用できないので、注意しましょう。
3. 収集日に粗大ごみを出す
有料粗大ごみ処理券の氏名欄に、申し込んだときに案内された「収集日」(持ち込みの場合は「持込日」)と「氏名または受付番号」を記入し、粗大ごみの目立つところに貼り付けます。
回収の場合は、収集日の朝8時までに指定の回収場所にごみを出してください。
持ち込みの場合は申し込み者本人または同一世帯の方が、持込日に「船橋粗大ごみ中継所」(世田谷区船橋7丁目21番15号 )まで持ち込みます。
申込者の本人確認ができる書類・証明書などが必要になるので、忘れないよう注意しましょう。
粗大ごみの捨て方は以上です。
世田谷区で捨てられないもの
世田谷区では次のものは収集できません。
- 電池・バッテリー
- パソコン
- 家電リサイクル法の対象となるもの
- その他(有害性・危険性があるもの、処理が困難なもの)
これらのものはメーカーや販売店の回収、専門業者への依頼が必要です。
一つずつ詳しく解説します。
電池・バッテリー
充電式電池、スマートフォンなどのモバイルバッテリー、電動自転車用バッテリーはリサイクル協力店や協力自治体にある「小型充電式電池回収ボックス」に入れてください。
下記のページでリサイクル協力店・協力自治体が検索できます。
→『協力店・協力自治体』検索(JBRC)
蓄電池(鉛バッテリー)、自動車用バッテリー、二輪車用バッテリーは専門業者に処分を依頼する必要があります。
パソコン
パソコンは資源有効利用促進法によって区では収集できません。もし集積所等に捨てると不法投棄となり、重い罰則が適用されます。
「パソコンメーカーによる回収」または「小型家電リサイクル法認定事業者による宅配回収
」で処分しましょう。
パソコンに「PCリサイクルマーク」が表示されていれば、パソコンメーカーに回収依頼ができます。
下記のページより申込依頼をしてください。
また世田谷区では「リネットジャパンリサイクル株式会社」が小型家電リサイクル法認定事業者として、一定の条件のもと無償回収を行っています。
メーカーによる回収がむずかしいときは、こちらに依頼をしましょう。
家電リサイクル法の対象となるもの
家電4品目と呼ばれる「エアコン」「テレビ」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」は、家電リサイクル受付センターや家電量販店などに引き取りを依頼しましょう。
その際、品目やメーカーによってリサイクル料金がかかります。
また、指定取引場所に持ち込んで回収してもらうことも可能です。
持ち込みの場合も家電リサイクル券を購入し、リサイクル料金を支払わなければいけません。家電リサイクル券は郵便局で購入できます。
お近くの指定取引場所はこちらでご確認ください。
その他(有害性・危険性があるもの、処理が困難なもの)
有害性や危険性があるものなど、処理が困難なものは世田谷区では収集できません。
具体的には、アスベスト含有物、薬品類(農薬・劇薬)ガスボンベ(プロパンガス・酸素等)、石油類(ガソリン・軽油・灯油・塗料・シンナー等)、自動車、ピアノなどが該当します。
それぞれの専門業者に処分を依頼してください。
捨てる前にリユースを検討しよう
ここまで世田谷区のごみ分別・処分方法について解説しました。
しかし処分する前に、ただ捨てるよりも有効な使い道がないか一度考えてみましょう。
フリマアプリや買取業者で売れば、捨てるはずだったものに思わぬ価値がつくかもしれません。
特に粗大ごみなど大きなものや、区では収集されないものは処分にお金がかかってしまいます。もし売ることができれば、処分費用の節約どころか臨時の収入になるかもしれませんよ。
フリマアプリ・オークションサイトに出品する
最近ではメルカリ・ラクマ・PayPayフリマなどのフリマアプリ、ヤフーオークションなどのオークションサイトから、個人でも簡単に不要になったものを売ることができます。
メリットは、自分で価格をつけられるので納得した値段でものを処分できることです。
デメリットは「出品する手間がかかる」「売れるまで時間がかかる可能性がある」「個人間でトラブルが起きやすい」といったことが挙げられます。
多少の手間や時間がかかってもいいなら、フリマアプリやオークションサイトに出してみるのもいいかもしれません。
リサイクルショップ・買取店で売る
もう一つ、不用品を処分するのに便利なのがリサイクルショップや買取店です。
持ち込みもしくは送るだけでいいので、フリマアプリなどに比べて「手間が少ない」「売れるのを待たなくていい」といったメリットがあります。
また個人間の取引とは違い、買取業者との取引なのでトラブルの心配も少ないです。
デメリットは買取価格が査定次第になるので、自分では値づけできないことでしょう。
ですが状態やブランドなどしっかりとした基準にしたがって査定されるので、適正な価格で売却できます。
ごみの分別と捨て方に注意
今回は世田谷区のごみの分別、処分方法について解説しました。
間違った分別方法でごみを出してしまうと環境に悪く、また罰金などの罰則を受ける可能性もあります。
特に粗大ごみやリサイクルの対象になっている家電などは注意が必要です。
正しい分別やフリマアプリ、買取サービスなどのリユースを賢く使って、資源の有効活用をしましょう。
もし買取サービスの利用を検討されているなら、「ウリドキ」を利用するのがオススメです。ウリドキなら、一度売却したいアイテムの情報を入力するだけで複数の買取店から査定結果が届きます。
より高く売却できる買取店を簡単に見つけられるので、気になる方は一度試してみてくださいね。