粗大ゴミは、一般的なゴミと処分方法が異なるため、どのように処分すればいいのか、どこに問い合わせればいいのか悩みますよね。
西東京市で粗大ゴミを出す場合、事前に申し込むことで収集に来てもらえます。指定場所に自分で持ち込んだり、運び出しから収集運搬まで依頼したりすることも可能なので、都合に合う出し方で正しく処分しましょう。
ただし、どのケースでも基本的に料金がかかります。また、なかには市で処理できないゴミもあり、間違えて持ち込んだり収集場所に出したりして迷惑をかけないよう注意が必要です。
本記事では、西東京市での粗大ゴミ処理の申し込み方法から、ケース別の出し方・料金まで詳しく解説します。トラブルなくスムーズに処分するためにもぜひ参考にしてみてください。
西東京市における粗大ゴミとは
自治体によって粗大ゴミの定義は若干異なります。粗大ゴミとして出せる品目も異なるため事前にチェックしておきましょう。西東京市においては「おおむね一辺が30㎝を超える家具や電気製品など」が粗大ゴミの定義となっています。たんすや棚類、敷物類については手続きをスムーズに行うため、申し込み前にサイズの測定が必要です。
【西東京市】粗大ゴミ収集の申し込み方法
粗大ゴミを収集してもらうには事前の申し込みが必要です。西東京市では電話、ファックス、メールでの申し込みが可能。それぞれについて詳しく解説します。申し込み方法によって若干手順が異なるため、自分に合った方法を選びましょう。
電話での申し込み
電話で申し込む場合は粗大ゴミ専用ダイヤル(042ー421ー5411)に連絡をします。受付時間は月曜日から土曜日までの8:30から18:00です。日曜日や祝日、年末年始は受付できません。
申し込みの際に粗大ゴミの品目、個数、サイズ(高さ・横幅・奥行)、材質などの情報が必要です。事前に確認しておきましょう。
ファックスでの申し込み
ファックスを利用する場合は粗大ゴミ受付センター(042ー421ー5415)へ申し込みましょう。ファックス用の申込用紙が市のホームページから入手可能です。また、A4の用紙に次の情報を記載して代用もできます。
- 申し込み年月日
- 住所(アパート、マンション名、部屋番号まで)
- 氏名(ふりがな)
- 電話番号、ファックス番号
- 粗大ゴミの情報(品目、サイズ(自転車はインチ)、材質など)
送信後、粗大ゴミ受付センターからシール券の金額と収集日等の返信がきたら完了です。
メールでの申し込み
西東京市ではメールでの申し込みも可能です。まずは受付用メールアドレス(uketuke@nishitokyo-sodai.jp)へ申し込みのメールを送ります。
メールの件名を「粗大申込」とし、本文にはファックスでの申込と同様の情報を記載しましょう。市のホームページに用意されている本文のひな形を活用するのもおすすめです。
送信後、粗大ゴミ受付センターから受領、収集日時などを記載したメールが送られてきたら受付完了です。
【西東京市】粗大ゴミの品目例と料金一覧
西東京市では粗大ゴミ1点につき200円~1,000円程度のものがほとんどですが、なかには2,000円以上の料金になる場合も。ここでは西東京市の粗大ゴミの品目と料金の例をいくつか挙げます。さらに詳しい情報は市のホームページをご覧ください。
品目 | 料金 |
---|---|
オーブンレンジ・電子レンジ | 500円 |
石油ファンヒーター | 500円 |
ミシン(卓上式) | 500円 |
いす・座椅子 | 200円 |
机(学習机含む) | 1,000円 |
ベッド | 1,000円 |
ソファ(2人がけ) | 1,000円 |
ルームランナー | 1,500円 |
自転車(19インチ以上) | 1,000円 |
物置(2畳以内)※要解体 | 2,500円 |
粗大ゴミ処理シールの書き方
粗大ゴミを収集してもらうためには粗大ゴミ処理シールの貼り付けが必要です。シールには氏名と申し込み時に指定された回収年月日を記載します。
記載する際は油性ペンなど消えにくいもので記入しましょう。雨天などで文字が消えてしまうと収集されない可能性もあります。
また氏名を書いていないシールをはがして転用するという事例も。シールを購入したら記入を忘れず、粗大ゴミのわかりやすい場所に貼り付けて確実に収集してもらえるようにしましょう。
粗大ゴミ処理シール購入時の注意点
粗大ゴミ処理シールは西東京市内のスーパーや商店、コンビニなどで購入可能です。購入可能店舗の一覧は市のホームページに記載されているため、ご参考に。
粗大ゴミ処理シールの購入時にはいくつか注意点があります。まず、一度購入したシールは払い戻しができません。
先に申し込みをして料金を確定させる、市のホームページで対象品目の金額を確認するといった対策が必要です。また、西東京市以外で購入した粗大ゴミ処理券、シールは使用できません。
【西東京市】粗大ゴミとして収集できないもの
大きさの条件が当てはまっても西東京市では粗大ゴミとして収集できない品目もあるため注意が必要です。収集できない品目は他の方法で処理しなければなりません。ここでは西東京市で処理できないものと正しい処理方法を解説します。
家電リサイクル法対象品目
次の品目は家電リサイクル法に該当するため、粗大ゴミとしての処理はできません。
- テレビ(プラズマ型、液晶型。ブラウン管型)
- エアコン
- 冷蔵庫(冷凍庫)
- 洗濯機(衣類乾燥機)
詳しい対象品目は市のホームページでご確認ください。
対象品目を処分する方法には購入した、または買い替える小売店での引き取り、専門の引き取り業者への依頼があります。
処理にはリサイクル料金、収集・運搬量が必要です。リサイクル品目によって料金が異なるため、メーカーまたは一般財団法人家電製品協会へお問い合わせください。
パソコン類
パソコン類も粗大ゴミとして処理できません。パソコン類として該当するのは次の品目です。
- デスクトップパソコン本体
- ノートパソコン
- CRT(ブラウン管)ディスプレイ
- CRT(ブラウン管)ディスプレイ一体型パソコン
- 液晶ディスプレイ
- 液晶ディスプレイ一体型パソコン
上記の品目はメーカーでの回収が可能です。また、西東京市では無料(1箱分)で宅配便回収を実施しています。宅配回収では周辺機器やパソコン以外の小型家電も回収可能なため、ぜひ有効活用しましょう。
事業系の粗大ゴミ
店舗や事業所から出る粗大ゴミは西東京市で収集を行っていません。事業系の粗大ゴミの処理は西東京市の許可を受けた委託業者に依頼し、収集してもらいましょう。
そのほか処理が困難なもの
上記の品目以外にも西東京市で処理が困難なものは収集を依頼できません。処理が困難な品目には次のようなものがあります。
- スプリング入りマットレス
- ソファー
- 耐火金庫
- 介護ベッド
- 電子オルガン
- 将棋盤・碁盤
- 土砂
- 家屋の廃材
- タイヤやバッテリーなどの自動車部品
- ペンキ、ワックスなどの液体
- 消火器
市で処理が困難なものは購入したメーカーでの回収や、市の許可を受けた処理業者への依頼といった方法で処分が可能です。
【西東京市】粗大ゴミの出し方
西東京市で粗大ゴミを処理する方法は「戸別収集」「持ち込み」「不用品回収業者への依頼」の3種類です。それぞれ手順や処分にかかる料金が異なるため、ここでは3種類の処分方法について詳しく解説します。
戸別収集の場合
戸別収集は上記で解説した電話、ファックス、メールのいずれかで事前に申し込みが必要となります。申し込み後、粗大ゴミ処理シールを品目ごとに貼り付けたら、収集日までに自宅敷地内の外から見えやすい場所に搬出しましょう。
マンションやアパートで2階以上にお住まいの方は1階まで降ろす必要があります。また、集合住宅等でゴミ収集日以外はゴミ捨て場に施錠がされていることも。粗大ゴミの収集日が重なる場合は事前に申し込み先に申し出ましょう。
持ち込みの場合
持ち込みで処理する場合は、東久留米市にある「柳泉園組合」に搬入します。事前の申し込みは必要ありませんが、廃棄物処理依頼書の記入が必要です。
現地での記入も可能ですが、柳泉園ホームページから用紙をダウンロードもできます。運転免許証または住所が確認できる書類も必要なため、忘れずに持参しましょう。
受付日時は月曜日から金曜日(祝日含む)の8:30~11:30、13:00~16:30。料金は10kgあたり380円で、現金支払いのみとなります。
搬出運搬を依頼する場合
粗大ゴミの大きさ、アパートやマンションの高層階など住んでいる場所によっては自力で自宅の外に搬出できない場合があります。
自力での搬出が難しいときは回収業者に搬出から収集まで併せて依頼することが可能です。依頼先は市のホームページに記載されています。
回収業者に依頼する場合は、粗大ゴミ処理シールの添付は必要ありません。ただし、搬出から収集、運搬の費用がかかるため、複数業者に確認、比較してから依頼しましょう。
まだ使える不用品はリユースも選択肢のひとつ
粗大ゴミとして出すもののなかにはまだ使えるものもあるでしょう。西東京市では地域情報サイト「ジモティー」と連携しリユースを促進、必要としている人へ再利用してもらう取り組みを行っています。
ジモティーにはメールアドレスや生年月日など必要項目を入力するだけで無料で登録可能。不用品の情報をネット上に公開し、必要な人に譲るもしくは購入してもらえます。不用品を現金化できる、搬出が楽といったメリットがあるため、積極的に活用しましょう。
粗大ゴミ処理費用を抑えるならリユースしよう
本記事では西東京市における粗大ゴミの処理方法について解説しました。
市で行っている粗大ゴミの処理方法は収集、持ち込み、許可回収業者による回収です。ただ、いずれの方法でも粗大ゴミ処分シールの代金や処分料がかかってしまいます。もう使えないものであれば仕方ありませんが、まだ使えそうなものはリユースがおすすめです。
西東京市が連携している「ジモティー」といったリユース方法を積極的に活用して、粗大ゴミの処理費用をおさえましょう。