ワインのアルコール度数はいくつ?種類別の度数&度数に差が出る理由

  • 2024年10月30日

フルーツの甘さや深みを感じられるワイン。ビールやウイスキーに比べてフルーティーなブドウの香りや味わいが飲みやすく感じられ、ついつい飲みすぎてしまうという方も多いのではないでしょうか。

ところで、ワインのアルコール度数についてご存知ですか?

この記事では、ワインアルコール度数を決める要因、そしてアルコール度数の高いワイン、低いワインのご紹介、他のお酒とのアルコール度数の比較などをご紹介します。ワインのアルコール度数を知って、ワインをより楽しむ際の参考にしてください。

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ワインのアルコール度数の平均

厚生労働省が出している資料によると、ワインのアルコール度数の平均は12%。ビールのアルコール度数が約5%、ハイボールが約7%なので、ワインはそれに比べると比較的アルコール度数が高くなっています。

ちなみにワインよりアルコール度数が高いお酒としては、日本酒(約15%)や焼酎(約25%)、ウイスキー(約40%)が挙げられるでしょう。

ワインのアルコール度数は、圧倒的に高いというわけではありませんが、決して低いとは言いないお酒です。

アルコール度数には差がある

ワインの平均的なアルコール度数は12%ですが、ワインの種類によってアルコール度数に差があります。

原料であるブドウの種類や産地、そして醸造過程など、度数を左右する要因を見ていきましょう。

ブドウの品種

ブドウの品種によってワインのアルコール度数が異なり、ブドウの糖度が高いほどアルコール度数も高くなります。なぜなら、ワインはブドウ果汁に酵母を加えてつくられるものですが、酵母が糖を分解してアルコールを生成するからです。

そのため、糖を多く含むブドウであれば、ワインにした際にアルコール度数が高くなります。

ブドウの産地

ワインのアルコール度数は、原料となるブドウの産地によっても左右されます。

日照時間が長く、気候が温暖な地域で育ったブドウは糖度が高いため、アルコール度数が高くなる傾向です。

ブドウの収穫時期

ワインのアルコール度数は、ブドウの収穫時期によって変化することも。

収穫時期をあえて通常よりも遅くした「遅摘みワイン」は、その分糖分が高くなるため、ワインに加工した際に、アルコール度数が高くなります。

アルコール度数の高いワインを醸造するために、ブドウをあえて遅摘みにする農家もいるほど。味わいや度数を考慮し、ワインを生産しているのです。

発酵の方法

ワインの原料となるブドウの状態だけでなく、発酵の過程でもアルコール度数が変わってきます。

発酵の時間を長くするほど、アルコール度数が高くなるのです。そもそもワインの発酵期間に決まったものはなく、数日のものもあれば、数か月、中には数年かけるものもあります。

標準的な発酵期間は1週間から長くても3週間程度とされているので、1か月以上かけて発酵されるワインは発酵期間が比較的長め。そういったワインのなかには、アルコール度数の高いのです。

ワインの種類ごとのアルコール度数

ワインの種類によっても、アルコール度数は異なります。ここからは赤ワイン・白ワイン・スパークリングワインのそれぞれのアルコール度数の傾向について、見ていきましょう。

赤ワイン

赤ワインの平均アルコール度数は約11~15%です。

赤ワインはブドウの果肉、果汁だけでなく、皮や種もすべて発酵させて作られます。ブドウの糖分を余すところなく最後まで発酵処理するため、アルコール度数が高くなる傾向にあります。また、25~30℃という高温で発酵させることも度数の高くなる要因です。

ただし、これはあくまでおおまかな目安であり、中には白ワインよりアルコール度数の低い赤ワインもつくられているため、購入の際にはラベルで確認することをおすすめします。

白ワイン

白ワインの平均アルコール度数は約9~14%です。

白ワインは、ブドウの皮を取り除き、絞った果汁を発酵。白ワインは発酵を途中で止めるため、赤ワインに比べアルコール度数が低くなる傾向があります。

また、発酵の温度が15~20℃であることも、赤ワインより度数が低くなる要因です。

なかには赤ワインより高いアルコール度数の白ワインもあるため、赤ワインと同様に購入の際はラベルを確認しましょう。

スパークリングワイン

スパークリングワインの平均アルコール度数は約11%です。軽やかなスパークリングで飲みやすいく、アルコール度数が低いように感じられる方もいるかもしれませんが、ワインの平均的な度数12%とあまり差はありません。

一般的な白ワインや赤ワインと異なり炭酸によって胃が刺激されアルコールが吸収されやすいという特徴も。

平均的なワインの度数と変わらずついつい飲み過ぎてしまうかもしれませんが、酔いがまわりやすいので飲みすぎには注意しましょう。

アルコール度数の低いワイン

ここからはお酒があまり強くない方や、酔いたくない方におすすめの、アルコール度数の低いワインを2つご紹介。

  • リースリングはドイツ産とそれ以外でアルコール度数が大きく異なる
  • ランブルスコは赤ワインだが度数は8〜10%

それぞれ詳しく解説していきます。

リースリング

リースリングは、ドイツ国内で最も多く生産されているリースリングという白ワイン用のブドウからつくられる白ワインです。

アルコール度数は、ドイツ産のものであれば7~8%。他の国にのものであれば11~12%程度となっており、ドイツ産とそれ以外で度数が大きく違う点が特徴です。

酸味や上質な香りがあり、辛口から甘口まで幅広い風味があります。辛口のリースリングにはハーブ入りソーセージやベーコンなどの香味のある豚肉料理、甘口にはチーズとフルーツなどがよく合うでしょう。

ランブルスコ

ランブルスコは赤ワインで、イタリアのエミリア・ロマーニャ州で生産されるスパークリングワインです。アルコール度数は8~10%と、赤ワインの中でも比較的低い度数となっています。

味はリースリングと同様に、辛口から甘口まで幅広い風味があり、辛口のほうがアルコール度数が高い傾向。エミリア・ロマーニャ州の特産品であるパルミジャーノ・レッジャーノをはじめ、幅広い料理に合う万能ワインです。

アルコール度数の高いワイン

ここからはお酒の強い方におすすめの、アルコール度数の高いワインを2つご紹介。

  • アマローネはイタリアの最高級赤ワインでアルコール度数は14%以上
  • ヴィオニエは世界中でつくられているが白ワインだが、産地によって風味やアルコール度数が異なる

熟成したパワフルな味わいを楽しんでくださいね。

アマローネ

アルコール度数は14度以上のアマローネは、イタリアの最高級赤ワインです。イタリアのヴェローナ近郊ヴァルポリチェッラで数少ない生産者によってつくられます。

かつては王侯貴族しか口にすることができなかったといわれている、伝統的な高級ワイン。非常に濃厚で、チョコレートのような独特の苦味が特徴です。

陰干ししたブドウを使うため、果汁が極端に少なく、生産できるワインの量が限られた稀少なワインとなっています。

ヴィオニエ

ヴィオニエはその名の通り、ヴィオニエという品種のブドウからつくられる白ワインです。フランス・ローヌ地方のコンドリュー村が原産地ですが、今では世界中でつくられています。

アルコール度数はおおむね12%以上のものが多く、中でもカリフォルニア産のヴィオニエは度数が14.5〜15%とかなり高くなっています。

エキゾチックな香りがあるため、辛い中華やエスニック料理など、スパイシーで香り高い料理と相性ピッタリ。ヴィオニエは産地の違いによって風味に違いがあるため、お好みの銘柄を見つけてみてはいかがでしょうか。

ワイン以外のお酒のアルコール度数

お酒各種とワインの度数を比較してみました。

お酒の種類アルコール度数
ビール5%
マッコリ7%
ハイボール7%
ワイン12%
日本酒15%
焼酎35%
ウイスキー43%

こう見てみると、ワインは日本酒より少し度数が低い位といえるでしょう。

厚生労働省は適切な飲酒量として、1日平均純アルコール約20gとしています。アルコール度数12%のワインはグラス1杯(120ml)で純アルコール量は12gですので、1日1杯半までが適切な飲酒量です。

ビールと比べると2倍以上の差があるため、ビール感覚でワインを飲んでしまうと飲み過ぎになってしまうかもしれません。

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ワインのアルコール度数はおよそ12%ですが、ワインの種類や銘柄によって度数は大きく異なります。購入される際はラベルを見て確認されることをおすすめします。

またビールやハイボールよりは、比較的アルコール度数が高めとなっていますので、無理せず飲みすぎには気をつけてくださいね。

美味しく、かつアルコール度数がご自身の体質や好みに合うワインを見つけ、ワインを楽しみましょう。

本記事の画像・買取実績・価格・口コミなどの出典
出典:ファイブニーズ,Google

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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