シャトー・ムートン・ロートシルトとは
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フランスの一大ワイン産地ボルドーには、1級に格付けされているシャトー（ワイン生産者）が5つあります。そのなかの1つ、シャトー・ムートン・ロートシルト(Château mouton rothschild)は、他の4つのシャトーと異なり、1855年の格付け時には残念ながら第2級に格付けされ悔し涙を流すも、その後1973年の格付けで見事第1級に格上げされたシャトーです。はじめて、ブドウの生産から瓶詰までのワイン造りのすべての工程を行ったシャトーとしても知られています。
シャトー・ムートン・ロートシルトの「ムートン」とは「羊」のこと。元は「丘」を意味する「mothon（ムトン）」が、次第に現在の「mouton（ムートン）」に変化したと考えられています。また「ロートシルト」とは、「ロスチャイルド」のドイツ語読みで、かの有名なロスチャイルド家の系譜を受けるシャトーです。ちなみに5大シャトーにはもう1つ「シャトー・ラフィット・ロートシルト」もあり、そちらもロスチャイルド家が所有するシャトーですが、2つのロスチャイルド家はかなり遠縁のようです。
アートラベルも人気
1946年以降、シャトー・ムートン・ロートシルトのエチケット（ラベル）は、毎年著名な画家やアーティストに依頼し描かれています。1970年にはシャガール、1973年はピカソ、1975年はウォーホル、1988年はキースへリング、1993年はバルテュスなど著名な画家が多く起用されていて、人気デザインや人気アーティストのラベルはオークションで高値で取引されています。
今までに日本人でシャトー・ムートン・ロートシルトのラベルを描いたのは2人。1979年の堂本尚郎さんと1991年のクロソフスキー・ド・ローラ・セツコ（出田節子）さんです。
1978年と1993年は、2種類のラベルがつくられていて、特にファンから人気が高い年です。ちなみに、ラベルを描いた画家への報酬は現金ではなく、シャトー・ムートン・ロートシルトが600本贈られるとか。夢が膨らむ話ですね。
シャトー・ムートン・ロートシルトの買取価格
photo by Dale Cruse
シャトー・ムートン・ロートシルトの買取価格の相場は3万円以上です。シャトー・ムートン・ロートシルトの味わいはムラがあると言われていて、ヴィンテージによって買取価格はかなり異なります。またもちろん、ワインの外観の傷や中身の状態も減額の大きな要因です。
特に買取価格が高いのは、著名なワイン評論家のつける「パーカーポイント」が高い年や、ブドウの出来が良い当たり年のヴィンテージのワイン。また毎年エチケット（ラベル）の絵柄が異なるシャトー・ムートン・ロートシルトは、人気アーティストが描いた年のワインは高いという特徴もあります。
その差はわずか1年の違いで4倍～5倍も買取価格が異なることもあり、重要なポイントです。各買取店のホームページに記載されているヴィンテージ毎の買取価格をご紹介しましょう。
●シャトー・ムートン・ロートシルト1945ポイヤックの買取価格は42万円以上
●シャトー・ムートン・ロートシルト1947の買取価格は84,000円
●シャトー・ムートン・ロートシルト1979の買取価格は26,000円
●シャトー・ムートン・ロートシルト1982の買取価格は84,000円
●シャトー・ムートン・ロートシルト1993の買取価格は21,000円
●シャトー・ムートン・ロートシルト1996の買取価格は28,000円
●シャトー・ムートン・ロートシルト1998の買取価格は26,000円
●シャトー・ムートン・ロートシルト1999の買取価格は2万円
●シャトー・ムートン・ロートシルト2000の買取価格は10万円以上。他店では85,000円
●シャトー・ムートン・ロートシルト2003の買取価格は26,000円
●シャトー・ムートン・ロートシルト2006の買取価格は21,000円
●シャトー・ムートン・ロートシルト2010の買取価格は5万円
シャトー・ムートン・ロートシルトの落札価格
ネットオークションでもシャトー・ムートン・ロートシルトは人気です。特に、高級ワインのシャトー・ムートン・ロートシルトは、プロの目が入った買取店からの出品が人気を集めています。最近の落札価格の1部をご紹介しましょう。
●シャトー・ムートン・ロートシルト空き瓶5本セットは29件の入札後3,901円で落札
●シャトー・ムートン・ロートシルトエチケット絵葉書14枚は6,000円で落札
●シャトー・ムートン・ロートシルト1973（ラベル画家パブロ・ピカソ）の落札価格は54,900円
●シャトー・ムートン・ロートシルト1989の落札価格は44,000円
●シャトー・ムートン・ロートシルト2011は15件の入札後、落札価格は29,000円
●シャトー・ムートン・ロートシルト2000は132,056円～137,499円で落札
●ラベルに汚れがあるシャトー・ムートン・ロートシルト1991は32,000円で落札
シャトー・ムートン・ロートシルトの買取価格をあげるコツ
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複数のお店で査定
いずれのお酒買取店でもシャトー・ムートン・ロートシルトは人気銘柄です。1つのお店ですぐ買取を決めるのではなく、複数のお店で見積もりをとってより高値で買取してくれる信頼できるお店を探しましょう。
きれいにしてから
乾いた布で埃をはらい、きれいにしてから査定に出しましょう。特にラベルの人気が高いシャトー・ムートン・ロートシルトなので、ラベルの美しさは買取価格にかなり影響を及ぼします。
空き瓶も売れる
ラベルの収集家も多いことから、空き瓶でも価値があります。飲むときはワインなどでラベルを汚さないよう気を付け、保存の際は日焼けやシミなどに気を付けましょう。
まとめて売る
1本だけより、まとめて売る方が買取価格があがりやすいようです。特にヴィンテージの違うシャトー・ムートン・ロートシルトをまとめて売ったり、「5大シャトー」の同じヴィンテージワインは飲み比べができ特に人気が高く、買取価格もアップします。
ワイン買取で人気の宅配買取の注意点
photo by Norio NAKAYAMA
重いワインやお酒の買取に「宅配買取」を利用される方も多いでしょう。宅配買取は特に、お店から遠いところにお住まいの方や、忙しく買取店になかなか行かれない方、売りたいお酒が多い方に人気の買取方法です。
しかし、ワインが入ったガラスの瓶を運ぶため注意しないといけないポイントがいくつかあります。輸送中の破損を防ぐために、慎重にエアーパッキンで養生し、隙間の無いよう古新聞等をよくつめ、段ボール内でボトルがガタつかないようにしましょう。
小さめの段ボールを使い、段ボールの底が抜けないよう底部をガムテープで頑丈にとめることも大切です。買取店によっては、無料で宅配キットを利用できるところもあります。宅配キットには、適切な大きさと厚みの段ボール、買取申し込み表、エアパッキンなどがセットされていますので、そういうキットを利用するのも手軽でおすすめです。
輸送中のワイン破損事故は、買取店では一切の責任を負ってくれません。ヤマト運輸と佐川急便では、賠償限度額30万円の保険がついていますが、貴重なワインが無駄にならないためにも、梱包梱には十分注意しましょう。
夏場は、輸送中に温度があがりやすいので貴重なワインはクール便を利用するのもおすすめです。ただし、送料無料の買取店では、指定の輸送方法と宅配会社を利用しないと送料無料とならないところもあるので気を付けましょう。
シャトー・ムートン・ロートシルトのおすすめ買取店
ファイブニーズ
全国の飲食店ともパイプを持つお酒買取・販売の専門店です。買取対象のお酒は幅広く、ワイン、シャンパンはもちろん、ブランデー、ウイスキー、焼酎、日本酒なども買取してもらえます。
買取方法は「宅配買取」「店頭買取」「出張買取」の3種類から、お好みのものを選びましょう。宅配買取は、全国どこにお住まいでも利用でき、送料無料、キャンセル時の返送料も無料、振込手数料も無料です。無料で宅配キットも使えます。
フードマインド
ワイン輸入会社の買取・販売店です。買取してもらえるお酒は、主にワインとシャンパン。アルコール度数の高いお酒は買取できないものもあります。スタッフにはワインソムリエ資格者もいて、貴重なワインもしっかり査定してもらえます。
買取方法はこちらも「宅配買取」「出張買取」「店頭買取」から選べ、査定額が他店の査定額より安い場合、価格を見直ししてくれるそうです。宅配買取は無料宅配キットが利用でき、買取価格が5,000円以上から送料は無料です。
シャトー・ムートン・ロートシルトの買取まとめ
シャトー・ムートン・ロートシルトが念願の格付け第一級に選ばれたのは、フィリップ・ド・ロッチルド男爵の功績によるものも多いよう。その後彼は、カリフォルニアワイン「オーパス・ワン」、チリの「アルマヴィーヴァ」も手がけ、そのいずれもが非常に高い名声を得ています。
