ipadには複数の初期化の手段があります。通常、ipadを初期化することはほとんどありませんが、ipadを他の人に譲渡したり、買取専門店などにipadを売る場合はipadを初期化する必要があります。
また、ipadを初期化することで不具合が改善することもため、ipadの不具合が続く場合は初期化することがあります。
しかし、そうしたケースであっても、本記事で紹介する強制初期化の手順でipadを初期化する必要はありません。ここでは、ipadの初期化を強制するケースや手順などについて解説していきます。
ipadの強制初期化が必要な場合はどんなとき?
ipadを強制初期化しなければならないケースは、どのような場合なのでしょうか?
その答えは、ipadの本体から初期化することができない場合です。このようなケースでは、通常の初期化ではなく、強制初期化という手段を取ることになります。
ipadの初期化とは?
そもそも、ipadの初期化とはどういうことなのでしょうか。初期化とは、ipadをリセットして工場出荷時と同じ状態に戻すことです。
工場出荷時ということは、データや個人情報は何も含まれていまい状態ということです。
初期化したいと考えたことのある方もいることでしょう。ipadの初期化はパソコンがあれば簡単に行えます。
しかし、設定ができなければ初期化することはできません。つまり、手順を操作することによって初期化できるため、何らかの故障で操作できないと何もできません。
そのようなときにすべき手法が、強制初期化です。
ipadの強制初期化が必要なケースとは?
それでは、どのようなケースでipad本体からの初期化ができないかということについて解説していきます。具体的には、下記の項目が挙げられます。
- ipadの電源が入らない
- ipadの画面が映らない
- 液晶が破損している
- タッチパネルが反応しない
- 勝手な反応をして操作できない
- ロック解除のパスコードを忘れた
- 本体からの初期化だとエラーが出る
本来、ipadの本体の機能の1つである「設定」から初期化することができますが、上記のようなケースだとipadの本体から初期化することが難しいため、強制初期化する必要があります。
ちなみに、ipadを強制初期化する方法には、2つの強制初期化があります。それぞれの強制初期化の手順は後述します。
ipadを強制初期化する理由とは?
そもそも、ipadを強制初期化する理由は何なのでしょうか。
根本的な理由として挙げられることは、ipadが何らかの不具合でフリーズしてしまったり電源が入らなかったりしたことで何も設定ができなくなったためです。
実際に、ipadを落とした衝撃で、急に電源が入らなかったり画面が割れてしまってどうしようもないケースを経験された方もいることでしょう。
ipadのなかには、個人情報や知られたくないデータや情報が残ったままです。しかも、何も操作ができなくて初期化することもできません。このような場合に、強制初期化を行います。
ipadの仕組み!アクティベーションロックについて知ろう
ipadにはアクティベーションロックという仕組みが備わっています。そもそも、アクティベーションロックとは何なのでしょうか。
アクティベーションロックとは?
アクティベーションロックとは、ipadなどのAppleの製品を紛失したり盗難されたりした場合に、第3者から個人情報を守るための仕組みです。
具体的には、拾われたり盗まれたりした第3者が勝手にipadを初期化することができないようにします。
ちなみに、このアクティベーションロックという仕組みは、iPadのWi-Fiモデルだけでなく、Cellularモデル(SIM対応版)のどちらも採用されています。
アクティベーションロックをオンの状態にしていることで、iPadを初期化する際に、Apple IDとパスワードを求められます。このようにして、iPadは第3者から勝手に初期化されない仕組みを備えています。
アクティベーションロックを解除する手順は?
ipadを初期化するためには、アクティベーションロックをあらかじめ解除しておく必要があります。手順は下記のとおりです。
- ipadの「設定」を表示させる
- 設定画面上部に位置する「Apple ID」のアカウントを選択します
- 「探す」を選択します。「探す」の項目がない場合はicloudを選択します
- 「ipadを探す」を選択してオフにします
- Apple IDのパスワードを入力します
- 「ipadを探す」がオフになったことを確認します
普段は、個人情報保護のためにもアクティベーションロックをオンにしておくことをおすすめします。
ipadを強制初期化する前にやるべきこと
ipadを強制初期化する前にやっておくべきことがあります。
バックアップを取る
ipadを初期化すると、端末内のデータが消えてしまいます。消えると困る連絡先や写真データがあるのなら、強制初期化を実行する前にそれらのデータのバックアップを取っておきましょう。
ただし、強制初期化でしかipadを初期化できないケースだとバックアップが取れない可能性があります。そのため、日頃から定期的にバックアップを取るようにしましょう。
小まめにバックアップをしておけば、ipadを強制初期化することになっても困ることはありません。
バックアップが取れずにipadを強制初期化することになった場合は、データを諦めるしかありません。ただし、パソコンの中に誤って消してしまったipadのデータを復元できるソフトがあります。
有料なうえ、必ず復元できるわけではありませんが、バックアップが取れずにipadを強制初期化して大切なデータを失った場合でも、全く望みがないわけではありません。
iTunesをバージョンを最新にする
まず、iTunesのバージョンについて理解しておきましょう。
今回、バックアップの手法として解説していますが、バージョンアップにて更新する理由はセキュリティの問題を解決させる要因があります。
Web上には多くのコンピュータウィルスが出回っています。これに対応するためには随時アップデートを施して対策する必要があります。
さて、本題です。ipadにはiCloudを使ってバックアップを取る方法と、iTunesでバックアップを取る方法があります。
ipadを強制初期化するケースだと、iCloudでバックアップを取ることはできません。そのため、パソコンのiTunesバージョンを最新にしてiTunesでバックアップを取る必要があります。
また、ipadを強制初期化するのにも、パソコンとipadを繋いでiTunesで初期化することになります。
定期的にパソコンのiTunesを最新のバージョンにしているのなら、iTunesをアップデートする必要はありません。
しかし、iTunesをアップデートしていない方やiTunesをパソコンに入れていない方は、Appleの公式サイトから最新のバージョンのiTunesをipadを強制初期化する前にダウンロードする必要があります。
ipadをしっかり確認する
ipadの強制初期化は最終手段です。ipadの画面が映らなかったり電源が入らなかったりするのは、もしかしたらバッテリー切れかもしれません。
ロック解除のパスコード入力は、9回までなら失敗可能です。ipadを再度しっかりと確認して、それでも強制初期化しか方法がない場合のみ、ipadの強制初期化を実行しましょう。
強制初期化の手順
ipadを強制初期化するための方法は、下記の2通りの手順があります。
- ipad搭載のリカバリーモードで強制初期化する方法
- ipad搭載のDFUモードで強制初期化する方法
この手順でipadを強制的に初期化することができます。
リカバリーモードでipadを強制初期化するやり方
リカバリモードでのipadを強制初期化する方法は、Appleでも推奨されている方法ですので、ipad内のデータをバックアップしておけば安心して実施できます。
強制初期化の手順は、次のとおりです。
- パソコンとipadをケーブルで接続し、パソコンのiTunesを起動する
- ipadの電源ボタンとホームボタンを同時に押し、ipadをリカバリモードにする
- iTunesに「復元」、「アップデート」の選択肢が表示されたら「復元」を選択
これでipadの強制初期化が開始します。
DFUモードでipadを強制初期化するやり方
DFUモードとは「Device Firmware Upgrade」モードの略で、このDFUモードを使ってもipadを強制初期化できます。
ただし、本来DFUモードは、強制的にipadのOSをアップデートする時に使用するためのもので、AppleはDFUモードでのipadの強制初期化は推奨していません。
そのため、DFUモードでipadの強制初期化を行なって何らかのトラブルが起きた場合には全て自己責任となるので注意しましょう。
DFUモードでipadの強制初期化の手順は、次のとおりです。
- パソコンとipadをケーブルで接続し、パソコンのiTunesを起動する
- ipadの電源ボタンとホームボタンを同時に長押し(10秒程度)してipadを強制再起動させる
- ipadの電源が落ちたら電源ボタンだけを離す
- iTunesに復元オプションが表示されたら全てのボタンを離して「ipadの復元」を選択する
これで、DFUモードでipadの強制初期化ができます。
パソコンもなく初期化出来ない場合の対処法は
パソコンがどうしてもない場合もありますよね。
そのようなときは、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダにipadを持ち込んで初期化するしか方法はありません。
Apple StoreやApple正規サービスプロバイダとは、Appleの認可を受けているipadの修理を請け負っている店舗のことです。「カメラのキタムラ」や「ビックカメラ」などでよく入っていますので、どうしても困った場合は相談してみるとよいでしょう。
ipad売るならここ!おすすめの買取店5選
ipadを売りたいと考えている方に必見です。ここでは、おすすめの買取店を紹介します。
iphone商店
出典:iphone商店
「iphone商店」は、新宿、池袋、渋谷、吉祥寺を中心に店舗を展開しています。
iphoneだけでなく、スマホやipadなどのモバイル端末の買取も行っています。特に最新の機種は高価格で買取可能です。
イオシス
出典:イオシス
福岡・天神、名古屋・大須、大阪・日本橋、東京・秋葉原で店舗を展開している「イオシス」は、iphoneの高価買取に力を入れています。
電気街にお店を構えているため、家電を求めてくるユーザーも多くいます。そのため、iphoneの需要も比較的高いといえます。
iphoneを買取してもらいたい方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。
パソコン工房
出典:パソコン工房
全国各地に拠点をおくiphone買取の老舗メーカーといえば「パソコン工房」です。
店舗内だけでなく、インターネットでもパソコンやモバイル端末などの買取を行っています。また、お手頃な価格で販売もしているため、ユーザーにも人気のお店です。
全国で60店舗展開しているため、お住まいの近くにもお店があることでしょう。ぜひ一度足を運んでみてください。
BUY王
出典:BUY王
ネットでの買取専門店といえば「BUY王」です。
ジャンルも豊富で、もちろんiphoneも取り扱っています。また、気軽に活用できるリサイクルショップのようなかたちで利用する方も少なくありません。
携帯買取少年
出典:携帯買取少年
「携帯買取少年」はスマホやタブレット、携帯電話などのモバイル端末の買取専門サイトです。もちろん、iphoneも取り扱っています。新品から中古品まで新旧モデルを高価買取してくれます。
東京や大阪を中心に展開しており、宅配買取も行っているため全国への対応も可能です。
ipadは初期化してから買取へ!
最後に、強制初期化でipadを初期化するのはあまりおすすめできません。しかし、ipad本体からの初期化ができないケースでは、強制初期化もやむを得ないでしょう。
そのときのために、万が一の場合の備えてとしてipadを強制初期化するやり方は知っておくべきです。
本記事では、2通りのipadの強制初期化の方法を紹介しましたが、Appleが推奨しているipadの強制初期化の方法はリカバリーモードでの強制初期化だけです。
DFUモードでipadの強制初期化の手順も紹介しましたが、ipadを強制初期化する場合は、必ずリカバリーモードでの強制初期化の方法を選びましょう。