ロイヤルコペンハーゲンとは?
硬質でつやがあり、薄く、指ではじくと金属のような音がする。中国や日本でしか生産されていなかった磁器は、17世紀のヨーロッパの王侯貴族たちにもてはやされました。
なんとか自国でも磁器を生産できないか、ヨーロッパの権力者はそれぞれ研究を重ねたといいます。
デンマークでは1773年、硬質磁器の生産に欠かせない、良質のカオリナイトが発見されたことにより生産を開始。
国王クリスチャン7世とユリアナ・マリア王太后の援助により生産を始めた硬質磁器は王室の名を頂く「ロイヤルコペンハーゲン」と名付けられ、その名称は今日まで続いています。
王冠と3つの波型のラインでデザインされた商標は、世界的にもよく知られたものの一つ。最近では、通常は食器の裏側にほどこされた商標を大きく表にデザインした「フルーテッド・シグネチャー」シリーズもリリースされて、話題となりました。
また、伝統の図柄「フルーテッド」のモチーフがあしらわれた「オールボー」などクリスタルガラスのシリーズも人気です。
購入すると数万円、物によっては数10万円するロイヤルコペンハーゲン、こんなコレクションがお家に眠っていませんか?
趣味に合わない、使わないなら買取ってもらうのが一番、取扱いのあるショップに査定を依頼してみましょう。
ロイヤルコペンハーゲンの高く売れる食器紹介
ブルーフルーテッド
コバルトブルーで緻密な絵柄がデザインされた「ブルーフルーテッド」はロイヤルコペンハーゲンの代表的なシリーズの一つ。1775年の開窯以来、大切に受け継がれてきた最も伝統的なモチーフです。
2000年には、オリジナルの緻密な絵柄を拡大し、新たな解釈を加えた「ブルーフルーテッドメガ」、絵柄を黒に置き換えた「ブラックフルーテッドメガ」もコレクションに加わりました。
他にも「ブルーフルーテッドハーフレース」、「ブルーパルメッテ」、「ブルーフラワー」、「エレメンツ」など派生したシリーズは数多く、ただ伝統的であるだけでなく、進化し続けるロイヤルコペンハーゲンのアイコンともなっています。
フローラダニカ
デンマークに自生する様々な植物を図鑑に納めた「フローラダニカ」、これに納められた2,600点の植物を磁器にそのまま絵付けしてしまおうというプロジェクトが、世界一贅沢なディナーウェア「フローラダニカ」です。
ロシアの女帝エカテリーナ2世への贈答品として企画されたフローラダニカは、彼女の死により中断されましたが、同じ名前を持つシリーズは、今も一枚づつマスターぺインターの手によって丹念に描かれ、制作はつづけられています。
ホワイトパルメッテ
絵付けがされていない、純白のシリーズ。高度な技術でしかなし得ないモチーフが引き立ちます。
それらを一部に用いることにより、斬新な表情を持った「ホワイトエレメンツ」がデビューしたのが2008年、新鮮な感動を呼びました。
オーレ
デンマークの人気デザイナー「オーレ・イェンセン」の手によるシリーズ。
自由な発想でデザインされたフォルムは、どちらかというと保守的なイメージがあるロイヤルコペンハーゲンの新進の気風を表すものです。
北欧のモダンデザインを代表するものとして、MOMAにも展示されています。
イヤープレート
ロイヤルコペンハーゲンを象徴するコバルトブルーで絵付けされた「イヤープレート」は初年度生産は1908年以来、100年以上欠けることなく続いてきました。
世界中にコレクターがいる人気の商品です。
ロイヤルコペンハーゲン買取のおすすすめショップ
店舗が身近になくても買取ってもらえるサービスに力を入れているショップの紹介です。
なんぼや
出典:なんぼや
ネット上で検索すると、一番最初にヒットするのが「なんぼや」です。貴金属から高級な時計、ブランド品など幅広い買取ジャンルにはブランド食器も含まれています。
全国に30店舗以上広がる店舗をたずねる店頭査定はもちろん、送料無料の宅配買取や出張料無料の出張買取にも対応していますから、とても便利です。
ReRe
出典:ReRe
カメラや楽器などホビー用品全般に強さをみせる「ReRe」ではメールや電話で値段を知ることができる事前査定を実施中。その後、宅配・出張。店頭の3つから好きな方法を選ぶだけなので、とてもカンタンです。
顧客満足度99.7%といいうデータが安心させてくれますね。
ライフバケーション
出典:ライフバケーション
お酒と食器に特化した買取ショップが「ライフバケーション」。神奈川に本拠地を置いているので、出張買取のエリアは狭いものの、宅配買い取りのエリアは全国が対象です。
直売ショップも運営している点が特徴で、高価買取が楽しみになってきます。
高価買取のポイント
「ブルーフルーテッド」や「メガ」、「オールボー」そして「スターフルーテッドクリスマス」などロイヤルコペンハーゲンはコーディネート性の高いシリーズを出しています。
ですから、シリーズをそろえて買取を依頼すると高い評価が得られるでしょう。
また、使用感があっても買取してくれるところがほとんどですが、外箱やしおりなどが揃っており、使用感が少ないほど高価買取が期待できます。
減額ポイントや注意点
最近はアウトレットショップが増えてきており、日本だけでも10店舗以上が営業しています。そこで販売されている商品は、ロイヤルコペンハーゲンの厳しすぎる品質管理にはじかれたもの。
表面にほんの小さな気泡がある、図柄に目に見えないほどのキズがあるなどなど、素人目にはまずわからない欠陥がある商品です。
これらは器の裏側のマークに引っ掻いたようなキズが付けられて、通常のショップでは扱う「ファースト品」ではないことを明らかにしています。
この様なアウトレット品は購入時同様、買取依頼時の査定も安価です。
ハンドペイントの高価なシリーズは「プレゲージ・ギャランティー」の対象になっています。これは、万一破損した場合に保証期間中ならば同等品を送付してくれるサービス。
対象品ならば破損した状態でも、新品同様の価格で買取ってくれることが期待できます。そのためには、フラッグシップストアで購入することや、領収書が必要なことなどハードルは高いのですが、必要な書類一式がそろっていることが条件です。
ちょっとしたダメージが買取金額を大きく左右します。宅配買取を依頼する際は、くれぐれも梱包に気を付けて下さい。
また、パッケージの汚れや傷も買取金額に響きますので、食器同様にパッケージの梱包にも気を配ってください。
ロイヤルコペンハーゲンの買取まとめ
アンティークの世界では、新品に近い商品は「ミント」と呼んで高い評価が下されます。廃番品であっても、ミントならば高い評価が得られるでしょう。
また、ちょっとしたカケだけでも大きく評価は下がるもの。特にフローラダニカのようなモチーフが繊細なものは、宅配買取時に充分注意して梱包をおこないましょう。