使わないナルミ食器は売れる?
ナルミの食器は、国産ボーンチャイナの銘柄として、国内だけでなく海外でも人気の高い食器ブランド。国内シェアでは2位を誇り、実は洋食器だけでなく、中華用やベビー用,普段使いのカジュアルな陶器など種類は豊富です。
有名ホテルや飛行機のファーストクラスでも使用されているナルミ食器は、普段使いにも気取った席にも使いやすく、お祝いやプレゼントで頂くことも多い食器ブランドです。しかし、せっかく贈られた食器も使わなければ、何の意味も持たないただの壊れやすい物体です。
そこで、贈られたのに使わないナルミ食器のギフト、大量にある食器を整理したい人に役立つ中古食器の買取について解説します。
ナルミ食器の魅力
ナルミのボーンチャイナ食器は、表面が滑らかで美しい艶が魅力です。この艶は「フリット釉」と言われる材質によるもので、一般的な陶磁器に使用される石灰や滑石系釉薬よりも融解温度が低いという特性があります。そのため、絹のようにきめ細かで滑らかな磁肌に仕上がり、発色が美しいにじみのない絵柄が表現できます。
中古食器も売れる時代?
家の押し入れや物置の中に、ギフトボックスに入った食器が眠ったままになっていませんか?
中高年や高齢者に多い傾向ですが、引き出物やキャンペーンなどでもらった食器を、「特別なお客さんが来た時のために」「高いものだから」「欲しい人がいたらあげる」と言って押入れや倉庫に仕舞いこむという人。大量とは言わないけど、食器棚の上に箱ごと載せた未使用のギフト食器があるという人も少なくないと思います。
そして、引越しなどで荷物を整理する際に、他のものと一緒にリサイクルショップに買取してもらうというパターン。これは、食器買取では非常にもったいないケースです!
これを読んで「心当たりがある」という方は、この先必読ですよ。
食器を売るポイント
使用済み食器は売れません!
お皿やカップ、フォーク・スプーンなどのカラトリー、鍋やフライパンなどの調理器具など、調理家電以外の中古キッチン用品は、原則として買取ってもらえません。陶器製品やガラス食器も、一度でも使用してあれば買取不可、大量にあるからといって無料でもいいから引き取ってもらいたくても「不燃物で捨ててください」と言われるだけでしょう。
細かなキズすらない1~2度使った程度の食器の場合、中古か新品かの見分けが付かないものもあります。そのため、リサイクルショップでは、箱に入った食器でなければ買取しないというお店も多いです。
未使用でも買取できない食器
箱に入ったままの新品ギフト食器でも、長年保管して箱が変色していたり、湿気って変形している、角がボロボロ、ホコリだらけといった場合、買取を断られるケースが多いです。
なぜなら、長年保管していたことが一目で分かる状態では、箱の中にもカビや虫が発生していると考えられるからです。例え中身の商品には影響がなくても、食器買取では『箱』が大きな査定ポイントになります。
中古で売れる使用済み食器もある
食器の中でも、銀製のカラトリーや金の盃などは、食器ではなく貴金属の扱いになるので、使用済みでも買取可能です。また、マイセン・ロイヤルコペンハーゲン・バカラ・ウェッジウッドといった高級ブランドの食器は、使用済みの中古でも買取してもらえる可能性があります。
これらのブランドから出ているイヤープレートやメモリアルプレートは、食器ではなく飾り物として扱われ、箱なしでも高価買取に期待が持てます。
過度な期待はしないこと
割れたり欠けたりしていない食器は、もったいないからを欲しい人に…。こんな考えで中古食器をリサイクルショップに持ち込む人は多いのですが、残念ながら、よほど価値のある高級ブランド食器でなければ、中古食器を買い取ってくれるお店に出会うのは難しいです。
基本的に、食器はリサイクルショップの中でも「売れない商品」の一つなので、買取自体あまり積極的ではありません。新品のブランド食器でなければ、ギフト食器全部まとめて100円、1㎏10円と言われるのも覚悟しておきましょうね。
ナルミの人気シリーズ
流行を追いかけず、機能美・ディテールにこだわったナルミの代表作。滑らかで艶やかな磁肌を活かし、高級なお料理も普段の食卓にもしっくり馴染みます。シンプルなものからシェル型や葉っぱ型など、デザインも豊富です。
日本では縁起の良い花として古くから親しまれている梅の花を、藍色の濃淡で描いたシリーズ。日本らしい気品と洋食器の豪華さを兼ね備えた1972年からつづく定番シリーズです。
1977年に発売して以来40年近くも続くロングセラー。野に咲く小花のような優雅な曲線をイメージした模様と手に馴染むフォルムで、日常使いしやすいシリーズです。
本格洋食からティータイムまで幅広く対応できる落ち着いた色合いの花柄が特徴的。ナルミのロングセラーシリーズで、結婚式の引き出物や引越し祝いなどに好まれています。
銀彩で梅の花のモチーフが描かれたシリーズで、高級レストランのディナーを思わせるデザインです。重厚感と高級感が漂い、高い年齢層にも好まれます。
若い女性に人気の「ジル・スチュアート」デザインのシリーズです。乙女チックなデザインは、カジュアル使いのマグカップや新婚カップルへのプレゼントとして人気です。
出産祝いやお食い初めのプレゼントとして売れ続けている幼児食器のセットは、ナルミの中でも密かなロングセラー。電子レンジやオーブン対応の耐熱強化磁器で出来ています。
中古食器買取のお店紹介
食器買取 福ちゃん
食器買取専門の「福ちゃん」は、ブランド食器は1点から、セット品の欠けや使用済みでも買取可能。洋食器・和食器・カラトリー・クリスタル製品・引き出物・イヤープレート・アンティーク食器・ギフト品など、中古でも1点から出張買取を実施しています。もともと骨董・古美術の買取からスタートしたお店なので、伊万里や古陶器の目利きにも自信を持っています。また、食器だけでなくフィギュリンの陶磁器人形の取り扱いもしています。
ウルトラバイヤー
生活回りの不要品を幅広いジャンルで扱うウルトラバイヤーは、高級食器や贈答品の買取も行っています。ブランド食器であれば使用済みや欠けがあってもOK、セットになっていない物も取り扱い可能です。ノーブランドの食器は、贈答品に限り買取可能。売りたいものが1点しかなくても、自宅まで出張買取での対応ができ、買取商品と一緒に価格が付かない商品も一緒に引き取ってもらえるので、赤ちゃんがいて外出が難しい、まとめて処分したいという人にも便利です。
まとめ
リサイクルやエコがブームになると、欠けたり割れたりしていない食器を捨てるのが勿体ないという人が増えてきます。そこで、欲しい人がいれば役立てたいと考え、大量の食器がリサイクルショップに持ち込まれるようになります。しかし、残念ながらノーブランドの食器は、中古はおろか新品でも箱が潰れているだけで買取不可。エコとは真逆に感じますよね。つまり、それだけたくさんの人の家に、不要な食器が大量に貯めこまれている証とも考えられます。
不要な食器は、箱がキレイなうちに売る。これがお金にも変わるし、エコにも繋がるということではないでしょうか。