カルティエ ロードスターを買取に出そうと思っても、すでに生産終了となっていることから、値がつくのか不安な人もいるのではないでしょうか。
優雅で上品な時計が多いカルティエ コレクションのなか、ロードスターは男らしい力強さが特徴のスポーツウォッチです。ほかのモデルと一線を画す魅力で人気を集める一方、現在は中古市場でしか入手できないため、中古時計の需要は高いといえるでしょう。
ただしロードスターを売るときは、まず相場を把握しておかなければなりません。知らないままでは安く買取られてしまう恐れがあるので注意しましょう。
本記事では、ロードスターの人気時計や中古市場での売買相場などをご紹介します。売却を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
カルティエ ロードスターの特徴と魅力
カルティエの時計といえば、サントスやタンク、パシャなどが定番でしょう。ジュエリーブランドらしいエレガントな時計が多いですが、ロードスターは他コレクションとは一風変わった雰囲気で人気を集めています。
まずはロードスターの特徴や魅力について見ていきましょう。
スポーティで男性らしいデザイン
ロードスターは、カルティエの時計では数少ないスポーツモデルで、男性のための時計として誕生しました。
スポーツカーをモチーフとしたデザインで、日付窓はヘッドライト、ラグのネジはテールランプをイメージ。大きめのリューズや厚みのあるケースで、より男性らしいシルエットに仕上がっています。
美しいフォルムのケース
ロードスターのケースは、丸でも四角でもない、亀の甲羅のような特徴的な形をしています。なめらかに曲線を描く美しいフォルムは、スポーツモデルでありながらカルティエらしいエレガントさが感じられるでしょう。
カジュアルになりすぎないことで、デイリーからビジネスシーンまで幅広く活躍します。こうした使い勝手の良さも、ロードスターの魅力のひとつでしょう。
ワンタッチで交換できるブレス
一般的な腕時計は、ブレス交換するときには専用の工具が必要です。自分で交換することもできますが、慣れていないと余計な傷をつけたり、結局うまくいかず有料の業者に頼むはめになったりする可能性も。
しかしロードスターは、ワンタッチで簡単に交換できる仕様になっています。長く愛用していればブレスの劣化は避けられないため、大きなメリットといえるでしょう。
カルティエ ロードスターの人気時計|メンズ
ロードスターでは、ステンレススチール、カラーゴールド、さらには両素材を組み合わせたコンビモデルといった多彩なデザインを展開。
どれも魅力的ではあるものの、ここではメンズ向けの人気時計をいくつかご紹介します。
ロードスター W62000V3
王道な組み合わせともいえるステンレス素材×シルバー文字盤のシンプルなデザインで、ロードスター特有の美しいフォルムをより一層引き立てるモデルです。
太めの青い時計針がスポーティ感をプラスし、程よくカジュアルダウンしてかしこまりすぎない印象に。どんなシーンやファッションにも合わせやすく、中古市場でも変わらぬ人気を誇っています。
ロードスター W62041V3
ステンレス素材×黒文字盤の組み合わせは、男性的でクールな印象です。インデックスや時計針などがすべて白に統一されているので、スタイリッシュなモノトーンカラーでビジネスシーンにもぴったりでしょう。
腕時計は白系文字盤のほうが人気が高い傾向にあるものの、ロードスターには男性らしさを求める人が多いためか、黒文字盤も大差のない中古相場で取引されています。
ロードスター クロノグラフ W62019X6
クロノグラフ機能を搭載したデザインは、ロードスターのなかでもよりスポーティ感が漂うモデルです。大ぶりで厚みのあるケースで、しっかりと存在感を放ちます。
どちらかというとカジュアルシーン向けですが、ポリッシュ仕上げのステンレス素材によって上品さもあり、スーツスタイルにもマッチするでしょう。デザイン性と機能性の高さから、クロノグラフは中古でも高値がつきやすいモデルです。
ロードスター クロノグラフ W62020X6
W62019X6の色違いモデルで、W62020X6では黒文字盤を採用しています。
もともとカルティエ ロードスターは、一般的なクロノグラフ時計と比べてスポーツエッセンスが少ない点が特徴。さらにこのモデルは、白文字盤よりもメカニカルな雰囲気が抑えられ、クロノグラフモデルとは思えないようなシックな仕上がりです。
白文字盤・黒文字盤それぞれに魅力があり、どちらも中古相場は高い水準を維持しています。
ロードスター クロノグラフ W62021Y3
イエローゴールド素材の重厚感のあるケースが目を惹くW62021Y3は、煌びやかで手元を華やかに演出してくれます。ダークトーンのレザーベルトとの組み合わせで、派手すぎない程よい存在感がポイント。
一方、ブレスまですべて金無垢で統一したタイプもあり、ロードスターを主役として存在感を発揮させたい人におすすめです。
金無垢素材の時計は高価になりやすいため、中古であっても高価買取が見込まれるでしょう。
カルティエ ロードスターの人気時計|レディース
メンズ向けのコレクションとして登場したロードスターですが、レディース向けのモデルもいくつか輩出されています。メンズウォッチと比べると、少しスポーティ感が和らいだ上品な仕上がりです。
ここでは人気の高い2つのモデルをピックアップしてご紹介します。
ミニロードスター W62017V3
主にモノトーンのシンプルな色使いのメンズ向けモデルに対し、レディース向けモデルではさまざまなカラーが採用されています。
W62017V3は、ピンク色の文字盤が可愛らしいモデル。ケースの曲線美と相まって、より女性らしさを演出します。
ロードスターのレディースウォッチは種類が少ないこともあり、人気が集中しやすく価値が落ちにくいと考えられるでしょう。
ミニロードスター W62026Y4
W62026Y4は、ステンレス×イエローゴールドのバイカラーデザインです。錆びにくく耐久性に優れたステンレス素材と、イエローゴールドのラグジュアリー感を兼ね備えたモデルで、デザイン性・機能性ともに優れています。
コンビモデルは、ステンレスのみでは物足りず、ゴールドのみでは華美すぎるという人におすすめ。18Kを用いた時計は高値がつきやすい傾向にあるため、古くても高価買取となる可能性があるでしょう。
カルティエ ロードスターの中古相場・買取相場
カルティエ ロードスターはすでに生産が終了しており、中古市場でしか手に入れることができません。
廃番時期や理由は明らかになっていないものの、廃盤から10年以上は経過していると予測されています。しかし現在も中古市場において盛んに流通しており、高騰はせずとも安定した相場で推移していることから、人気の高さがうかがえるでしょう。
目安として、ロードスターの人気モデルの中古相場・買取相場は下記のとおりです。
モデル名 | 中古相場 | 買取相場 |
---|---|---|
ロードスター SS LM シルバー文字盤 W62000V3 | 298,000~363,000円 | 54,000~200,000円 |
ロードスター SS LM 黒文字盤 W62041V3 | 362,780~429,000円 | 155,000~175,000円 |
ロードスター SS LM シルバー文字盤 W62025V3 | 306,837~342,000円 | 158,000~205,000円 |
ロードスター クロノグラフ SS シルバー文字盤 W62019X6 | 550,000~765,600円 | 360,000~377,000円 |
ロードスター クロノグラフ SS 黒文字盤 W62020X6 | 514,800~623,000円 | 318,000~370,000円 |
ミニロードスター SS SM シルバー文字盤 W62016V3 | 228,000~308,800円 | 156,000~176,000円 |
ミニロードスター SS SM ピンク文字盤 W62017V3 | 263,670~306,600円 | 111,000~151,000円 |
ミニロードスター SS×YG シルバー文字盤 W62026Y4 | 568,000~714,600円 | 240,000円 |
出典:時計買取のピアゾ、GINZA RASIN、腕時計投資.com
カルティエの時計としては手に入れやすい価格帯で、モデルによっては20万円台から購入できます。買取価格については、概ね中古相場の~50%ほどと認識しておくといいでしょう。
カルティエ ロードスターを高く売るコツ
ロードスターの買取相場は安定しているといっても、間違った行動をとると価値を下げてしまいかねません。逆にちょっとした心がけで、買取価格がアップすることもあります。
ここではロードスターをより高く売るためのコツをご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
時計専門店に買取ってもらう
時計の買取を依頼するときは、なるべく時計専門店を選びましょう。
たとえば大型リサイクルショップの場合、幅広いジャンルを取り扱っていて便利な反面、一つひとつのジャンルに詳しくない可能性があります。そういったお店ではマニュアルが用意されており、本当の価値を見てもらえないことも。
特に時計は複雑で査定が難しいアイテムであるため、専門知識をもつスタッフが在籍するお店に依頼することが大切です。
きれいな状態にしておく
基本的にどんなアイテムも、見た目がきれいな状態のほうが高値をつけてもらいやすくなります。パッと見たときに汚いと印象が悪くなり、その後の査定に影響することもあるでしょう。
どうしても落とせない汚れは無理に落とす必要はありませんが、埃や皮脂汚れといった簡単に取り除ける汚れは、できるだけきれいに拭き取っておくことをおすすめします。
付属品をつけておく
時計を購入したときについてくる付属品は、売却時にも重要なアイテムです。時計が入っていた箱をはじめ、保証書や取扱説明書、余りコマなど、査定に出す前にすべて揃えましょう。
付属品がなくても買取ってもらえることがほとんどですが、買取価格がガクッと下がってしまう可能性があります。手元にあるなら、ぜひ一緒に持ち込みましょう。
修理はせずにそのまま査定に出す
ロードスターを売る際は、たとえ時計の状態が悪くても、修理せずに査定に出してください。修理することでアップする金額よりも、修理代のほうが高くつく場合があるためです。
なかには安く済むからと、カルティエ以外の修理業者に出す人もいるかもしれません。その場合、純正なカルティエの時計ではなくなってしまい、減額の原因になります。
余計なマイナス要素を増やさないためにも、そのまま買取ってもらうほうが無難でしょう。
複数の買取業者に依頼する
買取価格はお店によって異なるので、ひとつの店舗だけで売却を決断することはあまりおすすめしません。
複数店から見積りをとって比較することで、より高く買取ってくれるお店に売ることが可能です。また、相場よりも安く買取ろうとするお店に気付きやすく、損失を防ぐことにも繋がります。
高価買取を目指すなら、可能な範囲で何店舗か回ってみるといいでしょう。
ロードスターは廃番した現在も人気が高い
廃番となってから長い月日が経った今でも、ロードスターは中古市場で人気を博しています。スポーティ感を前面に押し出したカルティエの時計は数少ないので、一味違った魅力がファンの心をくすぐるのかもしれません。
中古でしか入手できないことも影響しているためか、買取相場は安定した推移をたどっています。引き出しに閉まったまま放置しているロードスターがあれば、劣化が進む前に買取に出してみてはいかがでしょうか。