埼玉県では、毎年寄居町で埼玉県名刀展が開かれています。
埼玉県名刀展とは、埼玉県刀剣保存協議会・寄居町教育委員会主催の埼玉県の日本刀愛好家による日本刀展示会です。こうした展示会が開かれるほど埼玉県では日本刀を愛好される方が多い土地です。
今回は、そんな埼玉での日本刀のおすすめ買取店をご紹介します。
また、買取の際のルールや買取相場、高価買取のコツなどを合わせてご紹介します。
買取の規則と注意点
日本刀の買取には、いくつかの決まり事があります。
まず日本刀を売買するには「銃砲刀剣類登録証」が必要です。この登録証がなければ売る事も買う事も出来ないばかりか、所持することも出来ません。
銃砲刀剣類登録証とは、日本刀を美術品・骨董品としての価値を認め後世に残す価値あるものとして、銃砲刀剣類所持等取締法第14条の規定により美術品または骨董品として各都道府県教育委員会が登録する登録証のことです。
これにより、銃砲刀剣類登録証のある日本刀・銃砲・刀剣類は売買することや所持することが認められます。
蔵などから出てきた登録証のない日本刀・銃砲・刀剣類を所持することを希望した場合、最寄りの警察署に速やかに届け出た後に各都道府県の教育委員会の審査を受け、登録を受けることにより所持・譲渡・相続が認められるようになります。
おすすめ買取店2選
刀剣しのぎ桶川店
出典:刀剣しのぎ桶川店
刀剣しのぎ桶川店は、埼玉県桶川市にある日本刀や武具等の販売及び買取の専門店です。
取扱い商品は、居合や抜刀などの刀剣から、短刀・脇差・刀・槍・薙刀等の美術刀剣。
また、手入用具・下帯・刀袋・刀掛や鍔・縁頭・目貫などがあります。
買取方法は店頭買取となるので、お近くにお住いの方はおすすめです。
おたからや大宮店
出典:おたからや大宮店
おたからや大宮店は、埼玉県の大宮駅から徒歩9分の所にある買取専門店です。
貴金属やブランド品などの総合買取店ですが、日本刀も取り扱っています。
総合買取店ではありますが、査定は専門のスタッフが行うので、正当な買取価格をつけてもらえることが期待できます。
買取法方は、店頭買取、出張買取、郵送買取の3つ。
いずれの買取方法でも手数料は無料なので、お好みの方法を選ぶことができます。
ただし、店頭買取の場合日本刀を持ち運ぶリスクが生じるので、なるべく宅配買取か出張買取を利用するのがおすすめです。
日本刀の査定項目
日本刀の買取相場は幾つかの複合的要素によってきまります。
ここからは、それぞれどのような基準で買取価格が決まるのかご紹介していきます。
年代
日本刀は、年代によって相場が変わります。
在銘のある健全な日本刀なら古い物ほど高い値が付きます。
順番としては、古い順から古刀・新刀・新新刀・現代の順になります。
位列と業物
日本刀には「最上作・上々作・上作・中上作・中作」の5つのランクに分けられる「位列」と「最上大業物・大業物・良業物・業物」の4つのランクに分けられる「業物」があります。
例えば年代の「古刀」、位列の「最上作」、業物の「最上大業物」が組み合わされた日本刀があれば最高の相場価格になります。
刀剣の評価
日本刀にも同じ刀工の作品でも出来不出来があり、それによって相場も変わります。
一般的にその評価基準には、公益財団法人日本美術刀剣保存協会の鑑定書があります。
保存刀剣、特別保存刀剣、重要刀剣、特別重要刀剣の順に数が少なくなり、高価になって行きます。
市場価値
市場価値とは、刀工や流派の人気によって相場が左右されることです。
やはり人気のあるものほど高い値で取引されます。
有名な日本刀に加えて小説や映画で人気が出た時などには、相場が高くなります。
希少性
日本刀のなかでも、非常に希少価値の高い物は相場以上の値で取引されます。
例えば、その刀を歴史上の大名、武将が所有していたものであるとか、あるいは、同じ刀工の作品でも珍しい作風であるものなどは数が少なく、高い値が付きます。
日本刀の相場価格
日本美術刀剣保存協会が発行する「重要刀剣指定書」がある白鞘拵付の刀の場合は、50~300万円の価格がつきます。
これらの中でも、100万円以上になると美術品として高い評価を受けるものになります。
日本刀の中には、500万円から1000万円もの値段の付くものもあり、もっとも高価な刀は源清麻呂の作った刀で5000万円以上とも言われています。
出典:日本刀専門買取.com
上記の価格は作品の状態によっても変わります。あくまでも参考としてお考えください。
高価買取のコツ
状態
日本刀も買取に出す時には綺麗なほど高い値が付きます。
日本刀は鉄で出来ているので長い間には、錆が付いてきます。
錆が表面に付いている間は研ぐことで落とせますが、内部に浸透すると取り返しのつかないことにもなります。
定期的に手入れをするようにご注意ください。
付属品の有無
日本刀を買取に出す時に付属品が揃っていれば高い値が付きます。
日本刀の収納箱や鑑定書、登録証、証明書類があれば一緒にお出しください。
登録証の有無
先に申し上げたように日本刀の売買には銃砲刀剣類登録証が必要です。
これがなければ売買することも所持することも出来ないので、あらかじめ確認しておきましょう。
もし登録証を紛失された場合は、所定の警察署に紛失届を出し、各都道府県の教育委員会に登録証の再交付申請手続きを行えば再発行してもらえます。
専門店に出す
日本刀は査定の難しい商品です。
大切な日本刀はやはり正統に評価してもらいたいものですよね。
そのためには経験豊富な専門の鑑定士のいるお店に頼むのがおすすめです。
まとめ
埼玉にはかつては戦国時代の要所として多くの日本刀が残され、愛好家の方も沢山おられます。
今回ご紹介した情報を参考に、ぜひ高価買取を目指してみてください。