アンティークチェアの魅力|時代を超えて愛される椅子の種類は?

  • 2024年7月3日
アンティークチェアの魅力

おうち時間が増えたことで、自宅のインテリアにこだわりたい人が増えています。少し値が張っても、おしゃれなものを手に入れたい人は多いはずです。

おしゃれなインテリアグッズにはさまざまな種類がありますが、レトロな雰囲気を演出できるアンティークチェアの人気は、昔から高いものがあります。しかし、アンティークチェアを欲しいと思っても、どれを選んで良いのか、わからない人も多いでしょう。

そこで本記事では、アンティークチェアの魅力や人気の種類について解説します。

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アンティークチェアの魅力

アンティークチェアの魅力は数多くありますが、主に次の3つが挙げられるでしょう。

  • 1点ものである
  • 時代や地域の特色を映し出す
  • 職人のこだわりが詰まっている

それぞれ詳しく見てみましょう。

1点ものである

アンティークチェアは、その多くが1点もので同じものは存在しません。なぜなら、機械で生産されていない時代のものだからです。

そのため、同じデザインであっても微妙な違いがあり、何とも言えない独特の雰囲気を演出してくれます。また、使われている木も一つひとつ木目が違うので、世界に一個しかないものを探す楽しみがあるのです。

こういった、オンリーワンを味わう楽しみ方ができるのも、アンティークチェアの醍醐味と言えるでしょう。

時代や地域の特色を映し出す

アンティークチェアは、生産された時代や場所の文化を見ることができるものです。具体的には、宮廷で使われていたものならきらびやかな装飾がされていたり、田舎町の家庭で使われるものは素朴な雰囲気があったりします。

そのため、古き良き時代の名残をアンティークチェア一つで楽しむことができるのです。

アンティークチェアを探しているのであれば、時代や地域の特色を知ることで、より魅力を感じられるでしょう。

職人のこだわりが詰まっている

先ほどお伝えしましたが、機械で大量生産されていないのがアンティークチェアの魅力の一つです。それは、言い換えれば、職人のこだわりが詰まっているということです。

職人の技術は、機械生産にはない味わいがあります。また、本物の素材と高い技術で作られたアンティークチェアは、古くても手入れすれば長く使うことができます。

これは、高い技術力で一つひとつ手作りされたアンティークチェアならではと言えるでしょう。アンティークチェアに興味があるのなら、職人のこだわりを感じる楽しみ方もオススメです。

国によるデザインの特徴・違い

アンティークチェアは、時代や地域の文化を映し出してくれるもの。では、場所によってどのような違いがあるのでしょうか。

アンティークの本場である国の歴史を知ることで、よりアンティークチェアの魅力を感じられます。ここから、少し詳しく見てみましょう。

イギリス

イギリスのアンティーク家具の特徴として、日本とは違い宮廷文化の名残で華やかなデザインが多いことが挙げられます。

また、イギリスのアンティーク家具は現存しているものが多いことも特徴の一つです。この理由の一つとして、伝統を重んじるイギリス文化が家具を何世代も大切に扱ってきたことが挙げられます。

使われている素材は、17世紀まではオーク材がメインで、以降はウォールナット材がよく使われています。オーク材は丈夫な素材のため、当時一般的に使われていました。明るい色味とナチュラルな雰囲気を感じさせてくれる質感が魅力です。一方ウォールナット材は、艶のある木目が特徴で、重厚感のあるシックな雰囲気を作り出してくれます。

フランス

フランスのアンティークチェアの特徴は、可愛らしさのあるデザインと優雅さを感じる雰囲気が両立していることです。通常相反する雰囲気ですが、女性が華やかであることを尊重するフランスならではの特色と言えるでしょう。

フランスのアンティークチェアの特徴をまとめると次の通りです。

  • 曲線的でエレガントなデザイン
  • 花柄やシックなカラーのファブリック
  • 白や淡いパステルカラーのペイント
  • シャビーな質感の木肌

北欧

木材の温かみを感じられる北欧テイストのアンティークチェアは、近年人気の高い種類の一つです。特徴としては「シンプル イズ ベスト」が当てはまるくらい、無駄のないデザインが主流です。

可能な限り無駄を無くし、生活に必要な部分だけを求めた北欧のアンティークは、部屋をモダンで落ち着いた雰囲気に変えてくれるでしょう。

北欧のアンティークチェアの特徴は次の通りです。

  • 温かみのある木肌
  • 長く愛用できるシンプルなデザイン

時代を超えて愛されるアンティークチェア

アンティークチェアにはさまざまな種類のデザインが存在します。また、それぞれ歴史や特徴があるので、背景を知ることで、よりアンティークチェアの魅力を感じられることでしょう。

いくつかピックアップしていますので、こちらで詳しく見てみましょう。

ロッキングチェア

ロッキングチェアは、脚の部分にカーブを付けた板が取り付けられた椅子のことです。日本では、ゆり椅子と呼ばれることがあり、昔の家庭で良く見られた代表的なものです。

座った時に前後にゆらゆらと動くのが特徴的で、椅子に座ってくつろぐことを目的に作られました。現在ではアンティークチェアとして人気が高く、脚の部分を補強しなおしたものが主流となっています。

読書をしながらのティータイムなどに最適なので、お気に入りのくつろぎ空間に設置するのがオススメです。

サロンチェア

サロンチェアとは、サロンや応接間などで使われている椅子を指します。基本的には、お客様用の椅子のため、豪華で華やかなデザインを施しているのが特徴です。

また、「ガブリオールレッグ」と呼ばれる猫脚が取り付けられており、置くだけで優美な雰囲気を演出できるでしょう。エレガントなデザインと優美さで人々を魅了するサロンチェアは、アンティークチェアの中でも高い人気を誇っています。

バルーンバックチェア

バルーンバックチェアは、背もたれが風船のように膨らんだデザインをしている椅子のことです。イギリスで生まれたバルーンバックチェアは、ヴィクトリア時代と呼ばれる1830年〜1860年頃に流行しました。

ジャンルとしてはサロンチェアと同じですが、ダイニングや寝室でも使われており、少し用途が異なっています。

置いておくだけでも絵になる椅子なので、アンティーク家具としてお気に入りの部屋に飾っておくだけでも良いでしょう。

クイーンアンチェア

18世紀のアン王女時代に生まれたのが、クイーンアンチェアと呼ばれる椅子です。「ベースバック」と呼ばれる花瓶型の背もたれが特徴的で、すっきりとした印象のアンティークチェアとなっています。

アンティークデザインではありますが、シンプルなため現代風なインテリアとも相性が良く、非常に人気の高い椅子の一つ。また、ダイニングチェアのみならず、書斎の椅子としても扱う人が多いです。

モダンな雰囲気と可愛らしさのあるデザインで、置くだけできっとお部屋の雰囲気をガラッと変えてくれることでしょう。

ウィンザーチェア

日本でも良く見かけることのある、木のシンプルな作りの椅子をウィンザーチェアと呼びます。17世紀のイギリスの庶民向けに生まれたウィンザーチェアは、素朴な雰囲気を演出してくれるのでアンティークチェアとして安定した人気を誇ります。

また、イギリスからアメリカに流れたこともあり、アメリカテイストのカフェなどで多く使用されているのも特徴。これからアンティークチェアを購入したい初心者にも、オススメできるシンプルなデザインと言えます。

ハイチェア

自宅のカウンターキッチンなどに合わせられるのが、このハイチェアです。その名の通り高さのある椅子で、カフェやバーのカウンター用として作られました。

なかには、置台としてインテリアで使用する方もいるので、用途は千差万別と言えるでしょう。美しい木目が温かみと、クラシカルな雰囲気を作り出してくれるので、アンティークチェアとして非常にオススメなデザインです。

キッチンチェア

キッチンチェアは、食事の際に使われている椅子を総称して呼びます。お客様を招くための椅子よりかは、生活の中でよく使われているものであり、実用性の高いデザインとなっています。

基本的には、パイン材などのナチュラルな雰囲気の木材が使用されることが多く、カントリーテイストのインテリアにピッタリ。また、背もたれ上部にアイベックスの角をモチーフにしたデザインを施してある「アイベックスチェア」は特に人気があります。

アームチェア

アームチェアは、肘掛けが付いている椅子のことです。座面には、木製のタイプと布やレザーが張られたクッションタイプの2通りが存在します。

また、背もたれが高かったり重厚感のあるものだったりと、アームチェアは他のものに比べデザインの幅が広いのが特徴と言えるでしょう。

ゆっくりと休めることが目的の椅子なので、アンティークで購入する際はデザインと使い心地も考慮に入れるのが良いでしょう。

ナーシングチェア

座面が低く、ゆったりと座れるナーシングチェアは、元々母親が赤ちゃんに授乳する際に使われていたものです。そのため、全体的に低く、安定感があることがナーシングチェアの特徴となっています。

また、なかには赤ちゃんがいる状態で使いやすいよう、キャスター付きのものが存在します。歴史や背景を知っているからこそ、独特のデザインに納得がいくでしょう。

赤ちゃんがいるご家庭はもちろんですが、ゆったりと利用できるので、くつろぎたいスペースなどに設置するのもオススメです。

アイアンチェア

アイアンチェアとは、金属を一部使っている椅子のことです。丈夫で壊れにくいのが特徴と言えるでしょう。

しかし、現在販売されている商品のように、風化防止加工はされていないので、アンティークのアイアンチェアは錆などが少し目立ちます。また、木材に比べると使用感がでやすいのも特徴です。

しかし、独特の風合いがあるので、インダストリアルテイストのインテリアを求めている人には人気のある椅子となっています。

購入を考えている人は、状態をしっかりと確認した上で、納得してから買うようにしましょう。

アンティークの椅子はどこで買う?

アンティークチェアを購入する場合、一般的な家具店では販売していないこともあるでしょう。アンティークチェアは、基本的には次の場所で購入するのが良いです。

  • アンティークショップ
  • 中古販売店
  • オンラインショップ
  • フリマアプリ・ネットオークション

それぞれ、特徴やメリットを詳しく見てみましょう。

アンティークショップ

アンティークチェアを購入するのであれば、アンティークショップは外せないでしょう。なぜなら、専門知識を持ったスタッフが対応してくれるからです。購入後の手入れや注意点も教えて貰えるでしょう。

また、なかには補償サービスが付いているお店もあります。初めての購入であれば、基本的にはアンティークショップを利用するのが望ましいです。

【メリット】

  • 専門知識でサポートしてくれる
  • 補償サービスが付く場合がある

【デメリット】

  • 価格が少し高め

中古販売店

リサイクルショップをはじめとする中古販売店では、中々流通していない珍しいアンティークチェアと出会える可能性があるでしょう。

また、専門的なショップに比べると安価な場合が多く、割引キャンペーンなどを利用すればお得に購入することが可能です。

【メリット】

  • 比較的安価
  • 珍しいアンティークチェアが手に入るかも知れない

【デメリット】

  • 状態が悪い可能性がある
  • 専門的知識を持ったスタッフが少ない

オンラインショップ

家具専門のオンラインショップなどを利用することで、アンティークチェアを購入できます。特徴としては、自宅にいながら家具を購入できる点です。

また、自分のペースで探すことができるのも魅力の一つと言えるでしょう。しかし、実際にアンティークチェアを見ることができないので、購入してみてイメージと違うこともあるかもしれません。

オンラインショップで購入する際は、メリットとデメリットをしっかりと比較してから利用するのが、失敗しない秘訣でしょう。

【メリット】

  • 自宅にいながら買い物ができる
  • 自分のペースで探せる

【デメリット】

  • 購入するまで状態の確認ができない

フリマアプリ・ネットオークション

フリマアプリやネットオークションも、アンティークチェアを探しているのであれば、オススメな購入方法でしょう。

最大の特徴は、レアなアンティーク家具に出会える可能性が高いことです。また、オンラインショップ同様、自分のペースでお気に入りのチェアを探すことができます。

しかし、価格は全体的にバラつきがあり、相場より高くなることもあるでしょう。また、素人保管が多いので、状態が悪い場合もあります。リスクはありますが、通常の店舗で購入できない珍しいアイテムを探しているのであれば、フリマアプリを利用するのも良いでしょう。

【メリット】

  • レアなアンティークチェアに出会える可能性がある
  • 自分のペースで探すことができる

【デメリット】

  • 相場より購入価格が高くなる可能性がある
  • 保管状況が悪い場合がある

アンティークの椅子を購入する際の注意点

せっかくアンティークチェアを購入するのであれば、失敗はしたくないですよね。

アンティークの椅子を購入する際は、いくつかの注意点も合わせて見ておきましょう。こちらで、それぞれ詳しく解説します。

しっかりメンテナンスされたものを選ぶ

どんなに綺麗なアンティークチェアであっても、いわゆる中古品となります。そのため、状態によっては使用するのが難しいものもあるでしょう。

せっかく購入したのに使えなければ意味がないので、買う場合は事前にメンテナンスされているものを選んでください。

チェックしておくポイントは次の場所です。

  1. ぐらつき
    4本の脚がすべて地面と接しているのにぐらつきが起こる場合は、安全面に不安が残ります。基本的に販売店でチェックしているはずですが、自分の目でもあらためて見ておくのが良いです。

  2. がたつき
    ぐらつきと似ていますが、4本の脚が経年劣化などにより、段差が生じたことで起こる現象です。安全面では問題ないと判断されがちで、アンティーク家具に多い事例ですが、可能であれば販売店にメンテナンスが可能か、聞いておくのが良いでしょう。

修理可能かどうかを確認しておく

アンティークチェアは、量産されているものと比べると長く使えるのが特徴ですが、こちらはあくまで修理を行った場合となります。

元々、アンティークチェアは定期的にメンテナンスか修理を行うのが理想的です。そのため、購入の際は販売店に今後修理可能かを問い合わせておくのが良いでしょう。

もちろん、使用感も含めアンティークチェアの醍醐味ですが、長く愛用するためにも修理のことはチェックしておきましょう。

同じデザインで揃えるのは難しい

ダイニングなどでアンティークチェアを使いたい場合、同じもので揃えたいと思いますよね。しかし、アンティークチェアは1点もののため、同じデザインのものを揃えるのが難しいでしょう。

アンティークチェアを購入する際は、この点を理解した上で購入することで、後々困ることはありません。当たり前に思うかも知れませんが、よく起こる問題なので必ず理解しておきましょう。

最近ではあえて違和感を作ったインテリアコーディネートが注目されているので、不揃いにアンティークチェアを並べて自分好みのバランスを楽しみましょう。

理想のアンティークチェアを見つけよう

この記事では、アンティークチェアの魅力をご紹介しました。

リビングやダイニングの空間は落ち着きたい場所であるため、暖かい雰囲気のあるアンティークチェアは理想的なインテリア家具でしょう。

少しでも興味がある方は、この記事を参考にしてお気に入りのアンティークチェアを探してみてはいかがでしょう。

きっと、お部屋がよりおしゃれで落ち着く場所へと変わり、毎日が楽しくなりますよ。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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