「近代画家の巨匠」と称される横山大観。
人気題材である「富士山」が描かれている彼の作品をお持ちであれば、高値がつくことが期待できるでしょう。
この記事では彼の作品の価格相場、おすすめ買取店、高価買取のコツなどについてまとめました。
買取相場
富士山などを題材とした人気作品、数百万円から数千万円の買取相場となっています。
ちなみに2016年5月に放送された「なんでも鑑定団」では、晩年に制作された富士図が2千5百万円という鑑定額となっていました。
その他の事例として、ヤフーオークションでの落札額をご参考のために掲載いたします。
ヤフーオークションによると、肉筆画は数千円から20万円台、複製画は数千円程度の落札額となっていましたが、
横山大観の真作と判断された作品については数百万円~数千万円での買取が可能なようです。
落札額が高かった作品の傾向としては「富士山が描かれているもの」「署名落款があるもの」が挙げられます。
お手持ちのものにこれらの特徴があり、真作の場合には、驚くような高価買取が期待できるのではないでしょうか。
おすすめの買取店
美術品・絵画買取センター
《ウリドキ編集部おすすめ買取店》
特徴
- 横山大観の査定に強い鑑定士が査定
- 基本的に24時間以内に査定結果がわかる
- 基本的に査定額が買取額として反映される
店舗紹介
絵画、美術品の買取に特化しているお店です。横山大観を始めとする有名作家の絵画の買取実績が豊富なので、お手持ちの絵画も高値がつくことが期待できるでしょう。
査定依頼をする際には、フリーダイヤル・公式HPの査定フォーム・LINE査定のいずれかを利用することができます。中でもおすすめなのが「LINE査定」で、商品写真を送るだけで24時間以内に査定結果が届きます。
基本的に査定額がそのまま買取額として反映されるので、査定額と買取額とのギャップに悩まされることもなく、安心して利用できるサービスと言えます。
また査定前の問い合わせも歓迎している買取店なので、査定前の不明点などがあれば気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
店舗情報
秋華洞
出典:秋華洞
特徴
- 美術品を専門とした買取店
- 横山大観の作品も取り扱い
- LINE査定のサービス有
店舗紹介
絵画や掛軸および骨董品など、美術品の買取専門店です。
親子三代で経営している買取店で、約80年の運営実績があります。よって買取実績が豊富であり、お手持ちの作品にも確かな買取値がつくことが期待できます。
横山大観の作品も取り扱っており、人気テーマである「富士山」や「海暾(かいとん)」などは特に高価買取が期待できるのではないでしょうか。
査定依頼をする際は、電話・公式HPの査定フォーム・LINE査定の3つの方法があります。
中でもおすすめなのが、スマホで簡単に写真が送れる「LINE査定」です。絵画全体・楽款部分を撮影し送ることができるので、より的確な査定額を提示してもらうことが期待できます。
店舗情報
- 店舗名:秋華洞
- 住所:〒 104-0061
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
高価買取のコツ
ここでは横山大観作品を高価買取してもらうためのコツについて紹介します。
図柄や制作年代
横山大観の代表的な図柄である「富士山」は評価が高く、高価買取につながりやすい傾向にあります。
富士山を題材にした作品としては「霊峰不二」や「神州第一峰」および「霊峰四趣」「雨霽る」等があるほか、海から朝日が昇る様子を描いた「海暾(かいとん)」なども人気です。
また若い時代の作品よりも、晩年の作品の方が高評価の可能性が高いです。
年代としては昭和10年~昭和30年頃までのものが代表作が多く、高価買取が期待できるでしょう。
共箱・共シール
横山大観の掛軸を買取に出す際には、共箱を一緒に出すのを忘れないようにしましょう。共箱とは掛軸を入れるための箱で、作家自身が蓋の表と裏に画題と作家名を記した箱のことです。
こちらは横山大観自身がその作品の制作を認めた「本物であることを示す保証書」の役割を持っています。共箱の有無は査定額にも影響を与えるので、お持ちの場合は一緒に査定に出しましょう。
また共箱に入らない額装の作品の場合は、画題と作家名を書いた「共シール」が額の裏に貼られています。
こちらがあることで真作保証されている証明となるため、共シールの有無についてもチェックしてから査定に出すといいでしょう。
複数店の査定額を比較
買取依頼をする際は、複数店に査定額を提示してもらいましょう。
査定時には、簡単な商品情報、作品全体の写真・共箱や共シールのアップ写真を送るのがおすすめです。
同じ商品でも買取店によって査定額が異なるので、提示された査定額やお店の対応などを総合的に見て買い取ってもらうお店を決めることをおすすめします。
注意点
ここでは横山大観の絵を売る時の注意点についてまとめてみました。
作品が本物かどうか
横山大観のような有名作家の絵画は贋作が紛れているケースもあります。
そこで、作品が本物であるかの保証があるかどうかは重要なポイントになります。
鑑定証が付いていたり共箱や共シールがあれば本物である確率は高くなりますが、これらがない場合は注意が必要です。
ただ横山大観のサインである落款は、若い頃から晩年にかけて何度も変化しています。そのため落款と作風の年代が一致しないと、真筆かどうかが疑われる場合もあります。
そのため査定依頼の際には、作品と落款の写真を送って査定をしてもらうのがおすすめです。
購入時の状態をキープ
シミやヤケ及び破れなどがある作品よりも、美品の方が高く買い取られる傾向にあります。
ただし修復に関する専門知識がないままに直そうとするよりは、そのままの状態で買取に出すことをおすすめします。
そしてなるべく購入時の状態をキープするためにも、直射日光が当たらず湿度が高くない場所で保管しておくといいでしょう。
そうすれば色ヤケやカビなどから作品を守ることができます。
まとめ
横山大観の買取相場、おすすめ買取店、高価買取のコツなどについてまとめました。
高く売れる作品の傾向としては「富士山」などの人気テーマを扱ったものであること、本物である証明となる「共箱・共シール」があることなどが挙げられます。
このような条件に当てはまれば、高価買取も期待できるので、気になる方は複数店に査定依頼をしてみてはいかがでしょうか。