「ゲルニカ」など多くの有名作品を生み出した天才画家、パブロ・ピカソ。
ここでは、彼の作品の中でも高価買取されるのはどのような作品か?相場情報を調査しました。
おすすめ買取店・高価買取のコツについても紹介しているので、彼の作品を売りたい方はぜひ参考にしてみてください。
買取相場
画家だけでなく、彫刻家としての顔も持つピカソ。
油彩・版画・デッサンなど、全ての生涯作品数は約15万点近くにもなります。
そんなピカソの作品における買取相場はどれくらいなのか?エッチング、リトグラフ、油彩の3ジャンルで調査しました。
※買取額を調査したところ残念ながら情報がなかったため、参考までにヤフーオークションの落札価格を調査しました。
贋作、もしくは模写の場合の価格ですので、もしお手持ちの商品が真作だった場合には、一層驚くような高額査定となることでしょう。
(2018年7月11日時点)
エッチング(銅版画)
1900年頃、パリに出てきたばかりのピカソはエッチング制作に情熱を燃やしていました。ピカソ作品の中でも特に高価買取が見込める「青の時代」とはこの頃のことです。
ピカソ作品の買取相場は数千円から100万円前後とピンキリですが、作品によってはそれ以上の価値がつくことも。
例えば、貧相な食事にため息をつくパートナーを慰めた名作『貧しき食事』なら数千万円クラスになる可能性も高いです。
エッチングで高価買取されやすいのは、古い時代のもの・原版で刷ったもの・モチーフが人物(ピカソの恋人たちなど)、晩年の大作である347シリーズなどです。
- 商品名:Sermaent dey Femmes
落札価格:450,000円 - 商品名:347シリーズ
落札価格:554,630円 - 商品名:女の頭部ーフランソワーズ
落札価格:162,000円
リトグラフ(石版画)
第二次世界大戦後、刷り師のフェルナン・ムルロの影響で、ピカソはリトグラフ制作に意欲を燃やし始めます。
この頃のピカソ作品には、当時の恋人フランソワーズや産まれた子どもの影響を受けたもの、色彩の明るいものが多数残されています。
晩年にピカソが制作したリトグラフ『肖像の中の肖像』シリーズは評価も良いため、買取相場が高くなっています。
また、ピカソの最後の恋人であるジャクリーヌの人物画も、高価買取されやすい傾向にあります。
- 商品名:想像の中の肖像
落札価格:170,000円 - 商品名:子羊を連れたポール
落札価格:81,000円 - 商品名:ゲルニカ
落札価格:90,000円 - 商品名:Portrait Jacqueline Roque with Flowers
落札価格:45,500円
油彩
絵画の巨匠・ピカソは生涯を通して油彩も多く手がけています。
エッチング同様、油彩に関しても「青の時代」のものが、高く買い取られる傾向にあります。
名作とされる希少な油彩であれば、数千万円から億単位の買取額がつくことも珍しくありません。
モチーフが女性だったり、動物であったりすると、買取相場が高くなっています。
- 商品名:梨のある静物(油彩)
落札価格:350,000円 - 商品名:自画像(油彩)
落札価格:181,000円 - 商品名:ドラ・マール(油彩)
落札価格:150,800円 - 商品名:ジロー(油彩)
落札価格:133,150円
おすすめの買取店
美術品・絵画買取センター
《ウリドキ編集部おすすめ買取店》
特徴
- ピカソに強い鑑定士が査定
- どんな問い合わせも基本的に24時間以内に対応
- 査定前の問い合わせも歓迎
店舗紹介
絵画・美術品全般を取り扱う買取専門店で、ピカソに詳しい鑑定士が査定をしてくれます。
ピカソの版画やセラミック作品なども取り扱っており、サインの有無や年代、保存状態によっては高値が付く可能性も。興味がある方は査定依頼をしてみるといいでしょう。
査定依頼は、公式HPの査定フォームもしくはフリーダイヤルにて受け付けています。
基本的に24時間以内に対応してもらえるので、あまり時間がかかる心配もないのが嬉しいポイントですね。
査定依頼だけでなく、査定前の問い合わせも歓迎しているお店なので、査定前の不明点なども気軽に問い合わせることができます。
その際は、公式HPのお問い合わせフォームやフリーダイヤルから問い合わせてみてください。
店舗情報
アート買取協会
特徴
- 全国無料の出張買取に対応
- 絵画だけでなく陶磁器も取り扱い
- 年間30,000点以上の取引実績有
店舗紹介
同店は名古屋に本社があり、全国に6店舗を展開する絵画・美術品の買取専門店です。
年間30,000点の買取実績があるため、的確な査定額を提示してもらえることが期待できますね。
またピカソを強化買取しているお店で、絵画以外にも陶磁器なども取り扱っています。絵画以外にも売りたいピカソ作品がある方は利用してみてはいかがでしょうか。
査定の際には、商品写真を送れば査定額が簡単にわかる「LINE査定」にも対応。手軽に査定額を知りたい方にもおすすめです。
買取方法は出張・持込・宅配の3つに対応しており、中でもおすすめなのが全国対応の出張です。
査定点数問わず出張費無料なので、1点から買取希望の方も利用しやすいサービスと言えるでしょう。
店舗情報
高価買取のコツ
ピカソの作品でも高く売れる傾向にあるのは、例えば人気モチーフのものです。
相場情報の項でもご紹介したような、ピカソ歴代の恋人たちがモチーフになっている作品は特に高価買取が期待できます。
また、保存状態の良さもポイントになります。
ピカソがアーティストとして本格的にパリで活動し始めたのは1900年前後。初期のピカソ作品であれば、すでに100年以上昔のものになります。
経年劣化による色褪せやカビによるシミなど致し方ない面もありますが、やはり美品なものほど高価買取につながりやすいのが実情です。
購入時の状態をなるべくキープすべく、直射日光が当たらず湿度の高くない場所で保管するようにしましょう。
査定基準
ピカソ作品を売る際に、査定基準となるポイントをご紹介します。
ピカソほどの有名作家ともなると、贋作が紛れているケースも。
そのため、真筆であるかを証明するものがあるかどうかがポイントになってきます。
サインの有無
自筆のサインが、作品中に記載されているかどうかをチェックしましょう。
日付とともにピカソ本人のサインがあるもの、ピカソの親族が再版を許可した旨のサインなど様々なバージョンがあります。
サインが見当たらない場合は、その旨を買取店に伝えることをおすすめします。そうすれば買取店側がチェックをしてくれます。
鑑定書の有無
ピカソは若い頃から多くの作品を生み出しており、かつ何人かの恋人たちとの間に子供を設けたりしたことなどから、鑑定書の発行元が多岐に渡っています。
ピカソの死後、ライセンス管理をしている息子のクロード・ピカソ、娘のマヤ・ピカソ、孫娘のマリーナ・ピカソなど認証元は様々です。
また、各国での鑑定機関や美術館が認証した鑑定書も存在します。
これらの鑑定書があるかどうかで査定額が変わります。ない場合は鑑定書の発行を行ってくれる買取店に発行依頼を行うといいでしょう。
鑑定書を発行してもらった場合、発行経費を査定額から差し引いて、発行後に買取完了となります。
まとめ
ピカソの買取相場・おすすめ買取店・高価買取のコツなどをご紹介しました。
ピカソ作品は、一般に流通しているような作品でも100万円前後の高価買取が期待できるケースもあります。
お手持ちのものにも予想以上の買取値がつく可能性があるので、この機会にぜひ査定依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
本記事の画像・買取実績・価格・口コミなどの出典
出典:買取大吉,おたからや,Google