フォーサーズ、マイクロフォーサーズのカメラを使っている人にとって、憧れのレンズがあります。それが高品質で美しい写真を撮ることができる、パナソニックのライカレンズです。もちろん他にもパナソニックには優れたレンズが多く、中古市場でも人気のレンズが揃っています。そんなパナソニックのレンズを高価買取してもらうためのコツを紹介します。
パナソニックとライカレンズの関係
photo by Henry Söderlund
パナソニックはドイツライカ社と提携をしているため、ライカのライセンスでの高性能レンズの製造販売を行っています。カメラ好きの間では「パナライカ」と呼ばれていますが、その描写力が非常に優れたレンズとして人気があります。
パナソニックとライカが提携を結んだのが2000年で、デジタルカメラの部門では2001年から協業を始めています。レンズはライカのノウハウ、画像処理はパナソニックのノウハウとそれぞれの得意分野を活かしたデジカメづくりを行っています。
ライカの名前だけをつけていると評価されることもありますが、一度ライカレンズを手にした人は、なかなか他のレンズには戻れないほどの魅力のあるレンズが多く、しかも価格帯が高くなっているため、「中古でも欲しい」人が多いため、中古市場ではすぐに売れてしまうレンズの一つです。
なぜカメラレンズは中古市場で値崩れしないか
photo by Jinho Jung
カメラの世界では元々レンズの価値が高かったのですが、デジタルカメラが出てきてからは、カメラ本体の進化が早いため「本体は消耗品」という感覚が定着しました。
そのためレンズの価値が見直され、どのカメラで撮影したかよりも、どのレンズで撮影したかが問われるくらいレンズの価値が上がっています。
カメラの世界では「レンズは資産」と言われているほど、カメラレンズは値崩れすることがありません。スマホやパソコンのように1年経過したら価値が半分になるようなこともありません。中古での値段が高いので、これなら新品を買おうかとなる人もいるくらいです。
きちんとメンテナンスされているレンズは、いつまでも使い続けることができ、それぞれのレンズでしか撮れない画がありますので、どんなレンズであっても状態が良ければ、いつまでも高値で取引されることになっています。
人気のパナソニックレンズと買取価格例
photo by Dave Dugdale
それではパナソニックレンズのレンズの中でも、特に人気のあるレンズとその買取価格例を紹介します。
※買取価格は記事作成時点(2016/08/18)のものです。
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LUMIX G VARIO 12-60
商品名:LUMIX G VARIO 12-60/3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S H-FS12060
レンズタイプ:標準ズーム
焦点距離:12〜60mm
重量:210g
対応マウント:マイクロフォーサーズ
新品実売価格帯:46,000〜57,000円
買取価格目安:17,000〜25,000円
パナソニックのレンズの中で2016年8月現在で最も人気の高いレンズになります。手頃な価格帯と防塵防滴仕様、そして高画質と軽量ですので、最初に購入したい標準ズームレンズとして人気があります。
LEICA DG V-ELMAR 100-400
商品名:LEICA DG V-ELMAR 100-400/4-6.3ASPH./POWER O.I.S H-RS100400
レンズタイプ:望遠ズーム
焦点距離:100〜400mm
重量:985g
対応マウント:マイクロフォーサーズ
新品実売価格帯:160,000〜180,000円
買取価格目安:79,000〜115,000円
マイクロフォーサーズで初めての400mm(35mm判換算 800mm)望遠レンズです。スポーツや野鳥などの、被写体に近づけないときに使いたいレンズとして人気があります。しかもこの望遠で1kg以下の重量ですので、手軽な望遠レンズとして重宝されるレンズです。
LEICA D VARIO-ELMAR 14-150
商品名:LEICA D VARIO-ELMAR 14-150/3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
レンズタイプ:標準ズーム
焦点距離:14〜150mm
重量:530g
対応マウント:フォーサーズ
新品実売価格帯:97,000〜117,000円
買取価格目安:14,000〜21,000円
フォーサーズで大人気だった標準ズームレンズですが、さすがにフォーサーズ規格でのデジカメがなくなってしまったため、買取価格が暴落したという珍しいケースになるレンズです。ただし、圧倒的な描写力があるため、ヤフオクなどであれば5万円前後での買取が期待できる1本です。
LUMIX G VARIO 14-140
商品名:LEICA DG SUMMILUX 15/1.7 ASPH H-X015
レンズタイプ:単焦点レンズ
焦点距離:15mm
重量:115g
対応マウント:マイクロフォーサーズ
新品実売価格帯:43,000〜47,000円
買取価格目安:17,000〜25,000円
パナソニックの単焦点レンズの中でも、最も人気の高いレンズです。2014年発売開始ですが、使い回しのよさや、ボケの美しさから愛用している人が多く、中古市場でも安定した需要が期待できる1本になります。
パナソニックレンズの高価買取のポイント
photo by TAKA@P.P.R.S
値崩れをしにくいパナソニックのカメラレンズですが、どこにどのように売っても安定した価格での買取になるわけではありません。ある程度のノウハウがないと、損な買取になってしまうこともありますので、ここでは高価買取のポイントについて紹介します。
カメラレンズは保存状態が命
すでにこれから買取をしてもらおうとしている場合は、時すでに遅しかもしれませんが、カメラのレンズを買取してもらうには、いかにしてレンズの状態をキープするかが重要になります。
通常はカメラレンズ専用の保管庫でカビなどが発生しないように湿度管理し、使用の前後には必ずメンテナンスをするなどの配慮をしておけば、買取時に買取価格が大幅にアップします。
カメラの専門店で買取してもらう
パナソニックのカメラレンズであれば、大型のリサイクルショップなどでも買取してもらえますが、買取価格は間違いなく低くなってしまいます。カメラレンズの査定は非常に難しく、経験も必要になりますので、リスクを避けるためにも買取価格がどうしても安くなリます。
カメラレンズはカメラを専門に扱っている買取店で査定してもらいましょう。チェックの目は厳しくなりますが、状態が良ければ買取価格が大きく変わりますので、専門店での買取をしてもらいましょう。
動きが悪いときはいじらずにそのまま査定
フォーカスが甘かったり、動きが悪いようなとき、それを改善してから買取してもらおうとしたくなりますが、カメラレンズは素人の手で直せるものではありません。買取前のメンテナンスはレンズの汚れを落とすくらいにしておきましょう。
無理に直そうとすると、取り返しがつかなくなることもありますので、修理も含め買取店に任せるようにしてください。
まとめ
パナソニックのレンズはライカと提携しているだけあって、非常に評価の高いレンズが揃っています。中古市場でも需要が高く、状態の良いレンズであればすぐに売れてしまいます。
高く買取をしてもらうには「いい状態」であることが重要になりますので、日頃の保管からしっかり行うようにしてください。
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