大切に身につけていたメレダイヤ。どれくらいの価格で売れるのか気になりますよね。
メレダイヤの買取金額は算出方法が決まっており、大きさやカラット数で判断されます。メレダイヤについて理解すれば、おおよその金額を自分で出すことも可能です。
しかし、多くの人はそもそもメレダイヤが何かわからず、価値を知るのは難しいと思います。まずは、メレダイヤの基本について知るところから始めましょう。
本記事を読むことで、メレダイヤの基本情報や買取価格の算出方法を知ることができます。できるだけ高く売るコツや、査定時の注意点についても解説しているので、売却時に大いに役立つでしょう。
メレダイヤの売却を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもメレダイヤとは？
「メレダイヤ」とは、一般的に重さが0.1ct(カラット)以下で、ダイヤモンドのなかでも最小サイズのものを指します。
大きさはわずか1mm〜3mm程しかなく、おもにメインの宝石を引き立たせたり、リングの装飾として使われたりと、ジュエリーには欠かせないダイヤモンドです。
メレダイヤの意味
メレダイヤの「メレ」は、フランス語の「Melee(メレー)」が由来です。メレーとは、人々が大混雑している様子を表す言葉で、日本語では「小粒石」を意味します。
その名の通り、ジュエリーでは中石のダイヤモンドを彩るように散りばめて配置されることが多い、小粒のダイヤモンドです。「メレーダイヤ」と呼ばれることもあります。
メレダイヤの基準
どれくらいの大きさをメレダイヤと呼ぶのかは、宝石業界でも明確な基準は設けられていません。国や地域によって定義は異なり、0.3ct以下や0.1ct以下をメレダイヤと呼ぶところもあります。
多くの買取店では0.2ct以下のダイヤモンドをメレダイヤとして取り扱う傾向にあるので、買取においては0.2ctをメレダイヤの基準と考えてよいのかもしれません。
また、メレダイヤのなかでも大きさが分かれ、0.08ct以上を「ラージメレ」、0.02ct以下を「スターサイズ」と呼ぶこともあります。
メレダイヤの買取価格相場表
続いて、メレダイヤの買取価格の相場を一覧表で見てみましょう。
| 品名 | 1ctあたりの価格 |
|---|
| ホワイト | 2,000円～20,000円 |
| ブラウン | 500円～15,000円 |
| イエロー | 1,000円～15,000円 |
| ピンク(ナチュラル) | 5,000円～100,000円 |
| ブラック | 100円～1,000円 |
| ナッツ(カーボン) | 500円～5,000円 |
| トリートメント | 1,000円～10,000円 |
| シングルカット | 500円～1,000円 |
| ファンシーカット | 3,000円～30,000円 |
メレダイヤの買取価格は「キャラガイ」という、1ctあたりの金額で表されることが多いです。カラーやカット方法で相場は異なり、ピンクは1ctで10万円もの高値がつくこともあります。
大幅な価格差が生じているのは、メレダイヤのサイズやインクルージョンといった状態が関係しているからです。
持っているメレダイヤの正確な価格を知りたい場合は、買取店に査定依頼をしてみましょう。
メレダイヤの価格算出方法
メレダイヤのジュエリーを買取に出した場合は、裸石と地金部分を分けて査定されるのが基本です。
ここでは、実際にメレダイヤの買取金額が決まるまでの流れと、具体的な価格算出方法について紹介します。
1. メレダイヤの重さを算出
ジュエリーの総重量からメレダイヤ単体の重さを算出します。計算式は以下の通りです。
総重量(g) – 地金の重量(g) = メレダイヤの重量(ct = g)
2. 地金の重量を算出
地金の重量は、ジュエリーの総重量からメレダイヤ単体の重さを差し引いた数字です。計算式は以下のようになります。
総重量(g) – メレダイヤの重量(ct) = 地金の重量(g)
3. メレダイヤの重量とカラット数から買取金額を決定
メレダイヤの買取価格は、メレダイヤ単体の重量と「キャラガイ」という1ct単位の価格から算出されます。計算式は以下の例を参考にしてください。
メレダイヤの重量(ct) × 1ctの単価 = 買取金額
(例) 0.1ct × 10,000円 = 1,000円
上記は一例であり、カラーやクラリティ(透明度)、量によって買取金額は変動します。また、1粒あたりの価格ですので、あくまでも参考程度に見るとよいでしょう。
なお、0.1ct以下の小さいメレダイヤは単体として価格は算出されず、地金を含めた総重量で買取されることがあるので注意が必要です。
メレダイヤを少しでも高く売却するためのコツ
せっかく買取してもらうなら、少しでも高く売りたいですよね。比較的単価が安めなメレダイヤでも、コツを把握することで査定額を上げられる可能性があります。
誰でも簡単に実践できるメレダイヤを高く売却するための方法について、ここでは3つ紹介します。ぜひ買取時の参考にしてみてください。
お手入れをしてから査定に出す
メレダイヤは購入時に近い輝きがあるほど、高く買取される可能性が高いです。ダイヤモンドは油が付着しやすい性質を持っており、使っているとどうしてもくすんでしまいます。
軽度な汚れであれば柔らかい布で拭くだけできれいになりますが、一度もお手入れをしたことがない場合はひと手間が必要です。中性洗剤をぬるま湯で薄め、その中で歯ブラシなどを使って優しく磨くと汚れが取れやすくなります。
きれいにすることで査定時の印象もグッと上がり、高価買取が期待できるでしょう。
まとめて査定に出す
メレダイヤは1粒ごとに値段がつくので、個数が多いほど高価買取が期待できます。
個々でカラット数が異なる場合は、仕分けをしてから査定に出すのも有効です。査定士の作業時間が減った分だけ金額が上乗せされる可能性もあります。
また、買取店では当然メレダイヤ以外の宝石類も取り扱っているので、ほかに売りたいジュエリーなどがあれば、まとめて査定をお願いしてみましょう。通常よりも高めに買取してもらえる可能性は十分に考えられます。
複数の買取店の査定額を比較する
メレダイヤなどの宝石類は、買取店によって差が出やすいアイテムの一つです。
まずは売りたいメレダイヤの価値を知るために、できるだけ多くの買取店へ査定依頼をしてみましょう。相場感覚を養えるうえ、査定金額の比較もできます。
あとは一番高い提示額のお店に売るだけで、高価買取が実現可能です。足元を見られないためにも、複数買取店での査定は必ず行うようにしましょう。
メレダイヤの査定について知っておきたいこと
大粒のダイヤモンドと異なり、小粒のメレダイヤは正確な査定が難しいとされています。それゆえに買取店選びも難しく、慎重に行わなければなりません。
メレダイヤの査定における注意点について、事前に確認しておきましょう。
査定してくれない買取店がある
前提として3mm以下の小さいメレダイヤには、機関より鑑定書が発行されないと決められています。そのため宝石を扱う買取店でも、品質が保証できないという理由で査定をしてくれないことも少なくありません。
また、ルーペや顕微鏡を用いた精密な検査が必要になることもあり、経験豊富な査定士でないとメレダイヤの査定は難しいのが現状です。
買取金額が安い場合がある
メレダイヤの買取において、小粒の宝石も取り扱う販路の確保は重要です。販路が確立されていない店舗では、メレダイヤを買取しても確実な売却先がなく、安く見積もりを出す傾向にあります。
また、メレダイヤの価値を見出せないお店では、安く買取されたり、買取不可となったりすることも少なくありません。
メレダイヤを売る際は、少ないカラット数・小粒のダイヤモンドにも対応しているところを選ぶようにしましょう。
メレダイヤを高く売るなら評価してくれるお店を選ぼう
メレダイヤは買取店でも査定が難しい宝石の一つです。自分でも価値を算出することはできますが、状態で買取価格は左右されます。正確な大きさやカラット数を知るには、買取店へ査定依頼をしてみましょう。
しかし、なかには宝石類の買取店でもメレダイヤを取り扱っていないところも。メレダイヤを高く売るためには、ダイヤモンドの一つとして、きちんと評価してくれるところを選ぶことが大切です。
