- ダイヤモンド葬にかかる費用を知りたい
- ダイヤモンド葬のメリット・デメリットを知りたい
- ペットのダイヤモンド葬ができるか知りたい
本記事ではダイヤモンド葬にかかる費用を解説!故人の遺骨をダイヤモンドに生成するダイヤモンド葬は、近年注目を集めている比較的新しい供養方法です。お墓を持たずに済む、故人と常に一緒にいられるなどのメリットがある一方で、デメリットも存在します。
この記事ではダイヤモンド葬の流れや行う前に知るべきこと、ダイヤモンド葬を行う会社についても紹介するので、ダイヤモンド葬を検討している人はぜひチェックしてください。
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ダイヤモンド葬とは?

ダイヤモンド葬とは、故人の遺骨に含まれている炭素を用いて人工ダイヤモンドを作成し、アクセサリーや宝石として故人の供養や形見分けができる方法です。
ダイヤモンド葬はすべての遺骨を預かってもらえるため、お墓を用意する必要がなく、従来のお墓や仏壇にとらわれずに供養できるという利点があります。
そのため、ダイヤモンド葬は故人を形見として手元に置きたい人だけでなく、お墓がない人やお墓を作るのは高額すぎるという人にも選ばれている新しい供養方法です。
ダイヤモンド葬の費用の目安
ダイヤモンド葬の費用は、ダイヤモンドの製作費とジュエリー加工費から成り立っています。費用は業者やダイヤモンドの種類、サイズによって異なりますが、ダイヤモンド製作費は以下のような価格が一般的です。
- 0.2カラット:約45万~60万円
- 1.0カラット:約200万~300万円
ダイヤモンドをアクセサリーにする場合、上記に別途ジュエリー製作費がかかります。
1.0カラットは、非常に大きいダイヤモンドで、かかる費用は高額です。0.2カラットでも十分に存在感があるので、予算をあらかじめ決めてからダイヤモンドの大きさを検討すると良いでしょう。
製作期間と完成までの流れ
ダイヤモンドの製作から完成までは、通常以下のような流れです。
- 業者を選び、見積もりを取る
見積もりに納得したら、業者を決定します。 - 業者に遺骨を引き渡す
多くの場合、遺骨は海外の工場で処理されます。 - ダイヤモンドを製造する
遺骨から炭素を抽出し、ダイヤモンドを生成します。 - アクセサリー加工
ダイヤモンドをアクセサリーにする場合は、加工工程も入ります。 - 受取
ダイヤモンド作成の依頼から受取までは通常約6~8か月程度かかりますが、業者やダイヤモンドのサイズ、受注の混み具合によっても異なります。見積もりの際に製作期間の目安をあらかじめ聞いておくのがおすすめです。
ダイヤモンド葬にはどのくらいの骨が必要?
一般的には、60~400g程度の骨の量でダイヤモンド葬が可能です。遺骨の量が足りないときは、遺髪などを使ってダイヤモンドを作成することもできます。
ただし、必要とする骨や遺灰、髪の毛の量などは製作を依頼する会社によって異なるため、骨の持ち込み量については事前に業者に確認することが必要です。
また、遺骨の量が少ない場合は、限られた量の骨から製作できる方法を提案してくれることもあります。遺骨の必要量が気になる場合は、業者に相談してみるのも良いでしょう。
ダイヤモンド葬を手がける会社一覧
ダイヤモンド葬に魅力を感じ、供養の方法のひとつとして検討しているものの、どこの会社に依頼すればいいか分からないという人も多いでしょう。ここではダイヤモンド葬を手がけるおすすめの会社を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ライフジェム
ライフジェムは2002年にアメリカで誕生した会社で、世界で初めて遺骨からダイヤモンドを生成することに成功しました。日本支社は2004年に設立され、これまで6,000以上のダイヤモンドを作成してきた実績があり、数多くのメディアでも取り上げられています。
ライフジェムではメモリアルダイヤモンドをペンダントや指輪、ピアスなどさまざまなジュエリーに加工でき、利用者のきめ細やかな要望に応えることが可能です。デザインや加工はすべて日本国内で行っているため、不安なく加工を依頼できるでしょう。
TOMONI
TOMONIでは愛する人とずっとそばにいられるように、また、ずっと長く使えるようにと、注文後に打ち合わせを行い製造するカスタムオーダー形式を取っています。
ダイヤモンドの製作はスイスの職人、ジュエリーの加工は日本の職人の手によって丁寧に正確に行われ、世界に唯一無二のジュエリーが出来上がります。
ジュエリーに名前や言葉などを刻印できるサービスや、ダイヤモンドだけでなくサファイヤや誕生石に加工できるサービスも行っている点が魅力です。
アルゴダンザ
アルゴダンザは2004年にスイスで設立された遺骨ダイヤモンド専門の会社で、世界30ヶ国以上でサービスを提供しています。
アルゴダンザではメモリアルダイヤモンドに含む炭素はすべて遺骨から抽出し、ほかの炭素源は一切使用しないことが強みです。また、高いクラリティーを誇る美しいブルーダイヤが誕生することもアルゴダンザのダイヤモンド製作の特徴と言えます。
アルゴダンザは信頼関係を大事にしており、利用者との信頼関係を築いて遺骨は基本的に自宅にて引き取るので、心配なく遺骨を預けられるでしょう。
ダイヤモンド葬のメリットとデメリット
ダイヤモンド葬には良い点はもちろん、悪い点もあります。ここではダイヤモンド葬のメリットとデメリットを解説するので、それを踏まえて遺族でダイヤモンド葬を行うかどうか検討するのがおすすめです。
メリット
ダイヤモンド葬の最大のメリットは、遺骨をダイヤモンドにすることで手元に置いておけたり、アクセサリーとして身に付けられたりするので、故人と常に一緒にいられることです。
持ち歩くことで故人との絆を感じやすく、精神的な支えにもなってくれるでしょう。また、複数のダイヤモンドを作成し、家族や親しい人みんなで持てることもメリットです。
さらに、お墓を作る必要がないのでお墓の作成・維持コストがかからないだけでなく、お墓を持たないことで仕事などでの国内外への転居も気兼ねなくできます。
デメリット
ダイヤモンド葬はまだ一般的な供養方法ではないため、周囲から理解を得られない可能性があります。
たとえば、ダイヤモンド葬は高額な費用がかかるうえに、遺骨は一度ダイヤモンドに加工すると元には戻せません。そのため、選択を誤ったと後悔したり、親族とトラブルに発展したりすることもあります。
また、通常のお墓や仏壇での供養方法なら遺骨を紛失することはありませんが、アクセサリーとして持ち運ぶ場合は紛失のリスクを伴うこともデメリットです。ダイヤモンド葬を考えている場合は、慎重に親族と話し合って決定することをおすすめします。
ペットの遺骨でもダイヤモンド葬は可能
愛するペットをなくした後、常に一緒にいられるようにダイヤモンドにしたいという人もいるのではないでしょうか。ペットの遺骨でもメモリアルダイヤモンドを作成することができます。
制作過程や値段は、基本的には人間の遺骨で制作する場合と同様です。小型犬や猫の場合は十分な炭素量を確保できないこともあるため、毛などを用いて加工することもできます。
ただ、すべての業者でペットのダイヤモンド葬を行っているわけではないため、利用前に確認することが必要です。
ダイヤモンド葬の費用や長所・短所を慎重に検討しよう
ダイヤモンド葬は近年人気が高まっている供養方法です。遺骨をダイヤモンドにして身に付けることで残された遺族の精神的な支えとなる、お墓の作成や維持コストがかからないなどのメリットがあります。
一方、ダイヤモンド葬は高額になることがあるだけでなく、一度遺骨をダイヤモンドにすると元に戻せません。また、紛失のリスクがあるなどのデメリットもあります。
ダイヤモンド葬を利用する場合は、事前に親族で話し合い、慎重に決定することが大切です。