仏壇は買取可能⁉︎正しい処分方法と新しい供養について紹介

  • 2020年5月29日
仏壇

先祖代々受け継がれてきた仏壇の処分を任された時、どんな対応方法をするべきか、わからないことも多いですよね。

そもそも仏壇の処分は「処分前にやるべきことがあるのか」「先祖代々のものだから、バチが当たらないか」などのたくさんの疑問点があると思います。

仏壇を手放す理由も人それぞれだと思いますが、今回は、仏壇の売却はできるのか?といった疑問からやむ得ない状態で仏壇を手放す場合の、対応方法についてまとめました。

新しい供養の方法についても書いているので参考にしてください。

需要がある仏壇とは

仏壇は売却できます。しかし中古仏壇の需要はほとんどなく、買取額は低くなる可能性が高いです。買取ができるお店も限られている問題もあります。

売却できる仏壇にも種類があるので、確認していきましょう。

仏壇の種類

仏壇は大きく2つの種類に分けられます。

  • 表面に金箔を貼った漆塗りの「金仏壇」
    素材の金箔が目的で、買取可能なお店は豊富。漆は国産で何度も丁寧に重ね塗りされている物、金箔は純度が高く厚い物が、高価買取になります。

  • 黒檀や紫檀などの木目を生かした「唐木仏壇」
    金箔などは使われていません。そのため買取不可、買取額が低いお店が多いのが現状です。

仏壇は、高額であればあるほど、品質のよい材料が使われます。お持ちの仏壇が高額なら、買取も高額になるチャンスがあるので、買取に出してみてはいかがでしょうか。

工芸品としての価値があるか

仏壇に使われている、彫刻や漆、金箔に価値がつくこともあります。また古くから伝わる歴史的な品だったら、骨董品的な価値が付く場合も。
その場合は仏壇仏具屋でなく、骨董品を扱うお店で相談することがオススメです。意外な価値がつくかもしれません。

海外では、中古の仏壇ではなく、インテリアなどの一部として部屋に飾っている人もいます。そのため海外向けのオークションサイトには、仏壇を出品されている方が多くいるのが現状です。

より高額で売却したいと考えている方は、海外のインターネットオークションを利用してみてはいかがでしょうか。

売却前にやるべきこと

仏壇は、故人や祖先を祀る大切なものです。仏壇を円滑に手放すためには、売却前にやっておくべき儀式(作業)が存在します。

忘れずにやっておきたいのは、下記の3点です。

  • 「魂抜き」の儀式をする
  • お寺に相談する
  • 親族としっかり話し合っておく

それぞれ細かく解説していきましょう。

「魂抜き」の儀式が必要

新しい仏壇を作った際には、お坊さんに故人の魂を呼び覚まし、仏壇に宿す「魂入れ」の作業が必要です。魂を入れてもらえれば、仏壇は普通のものから、手を合わせる対象に変わります。

反対に、仏壇の処分や移動、引越しの際は、故人の魂を仏壇から抜く儀式(魂抜き)が必要です。

なぜなら、ほとんどの宗派では、魂が宿っている状態のまま、動かしたり捨てたりするのはタブーとされています。

「魂抜き」の儀式依頼は下記の通りです。

  • 付き合いのある寺に相談
  • 仏壇仏具店に相談 
  • 供養業者に相談
  • 遺品整理業者に相談

ただし仏教の宗派の一つである浄土真宗には「魂」という概念がありません。そのため、浄土真宗では「魂抜き」という言葉は使わないので注意が必要です。

浄土真宗では「魂抜き」の代わりに「遷仏法要」と呼ばれる、読経の儀式が行われます。

宗派によって、儀式の内容は違うので、故人の宗派は何か、把握しておくことが重要です。

お寺に相談する

代々で引き継いできた仏壇などの場合、毎年お坊さんが棚経に来てくれている場合もありますよね。

そういった場合、お寺にきちんと相談の上、処分を進める必要があります。

棚経に来てくれるということは、あなたのお家は檀家であるということです。そんなお家がいきなり「仏壇捨てました」となると、お坊さんもびっくりしちゃいますよね。そうならないよう、事前にきちんと相談しておくのが大切です。

場合によっては、仏壇の引き取りを申し出てくれる可能性もあります。

費用はお布施という形で払うのが一般的です。

お金がかかる方法ですが、お寺ならしっかりと供養してくれるので、安心して引き取っていただけますね。

ただし、菩提寺ではない別のお寺や、宗派が違うお寺に依頼すると、断られる可能性があります。まずは菩提寺はどこのお寺なのか、しっかり確認してから行動するようにしましょう。

家族と相談する

仏壇は祖先を祀る大事なものです。自分一人だけのものではありません。

やむ得ない事情で、仏壇の処分が必要になった時は、まず家族と相談してください。

離れて暮らしている家族などがいれば、仏壇を引き取ってくれる可能性があるかもしれません。家族や親戚と相談してから、処分や売却する選択をしてください。

家族間同士で、処分に関して意見が異なる際は、間にお寺の住職を挟むなどの対策を取れば、円満に解決できる可能性があります。

仏壇の処理は一人で悩まず、まず相談することが大切です。

売却前に知っておきたいポイント

仏壇を売却する際知っておきたいポイントが3つあります。

これを知っておけば、仏壇の買取額が上がったり、売却と別の方法が見つかるかもしれません。要チェックです。

仏具も買取可能

仏具は、金、銀が使われているものが多く、仏壇よりもきちんと売れる可能性が高くなっています。

代表的な仏具

  • 香炉
  • 花立
  • 燭台
  • リン
  • 線香差
  • 仏像
  • 掛け軸
  • 位牌

仏具のなかでも、本尊(仏像)や仏壇の中にかける「掛け軸」や「位牌」は、故人の魂が宿っているとされています。そのため、仏壇と同じように、処分前の「魂抜き」の儀式も忘れずに行ってください。

査定に出す際は骨董品や古美術を専門的に取り扱う業者と、貴金属を取り扱う業者両方に見積もりを依頼しましょう。

仏壇を引き取ってくれるサービスある

仏壇仏具の処分は、専門業者に依頼をすることができます。

専門業者の中には、供養までまとめて行ってくれるところもあるので、供養も一緒に行いたい方は、対応している業者を探してみましょう。

他にも専門の業者が、自宅まで引き取りにきてくれるお店もあるので、自分にあったサービスの店舗を見つけてください。
また仏壇仏具店でも、買い替えと同時の仏壇仏具の引き取りが可能なお店もあります。
しかし処分だけの依頼は不可能なところも多いので、まずは電話などでお店に問い合わせてみましょう。

仏壇の売却(処分)ができる場所

「魂抜き」もOK、各方面との相談もできた。となれば、あとは実際に処分を進めていくだけです。

ここからは、実際に売却(処分)できる場所はどこなのか、そしてどんな特徴があるのかをご紹介します。

仏壇仏具屋

仏壇を販売している店舗では、古くなった仏壇の引き取りを実施してる場合があります。

お寺に処分の依頼できなかったが、ある程度きちんとした方法で処分したい方は、仏壇仏具店の利用がオススメです。

引き取ってもらった仏壇は、合同供養として焚き上げを行うので、安心して任せることができます。

お寺に納めるお布施と異なり、処分費用としての料金は予め決められてるので、途中で値段が上がることもありません。

買取に関しては、近年中古仏壇を購入したいという人は減少しているため、買取を行っているお店は多くないのが現状です。もし買取を希望するなら、仏壇仏具店のホームページか実際の店舗で、買取できるか聞いてみることをオススメします。

リサイクルショップ

仏壇仏具の買い取りを行っているリサイクルショップは存在します。しかし中古仏壇仏具の需要は少なく、買い手がほとんどいないのが現状です。買取額自体も低く「魂抜き」の儀式もやってはくれません。

買い取っても、リサイクルショップ側で解体を行い、材料だけをリサイクルされることが多いようです。

リサイクルショップは店舗が多く利便性があります。しかし仏壇仏具を売ることに関しては不向きです。もしリサイクルショップで買取に出すなら、買取可能か調べてから、売ることをオススメします。

ネットオークション

インターネットオークションでは、仏壇や仏具は出品できます。

日本のオークションサイト以外にも、海外のオークションサイトも出品も可能です。

海外向けのサイトに出品されている大半は、本来の用途として購入するのではなく、美術品や工芸品として仏壇や仏具を求めている方が多くいらっしゃいます。

そのため仏壇を高く売りたい方は、オークションの利用を視野に入れてもいいかもしれません。

ただし、個人で海外オークションを利用した場合、海外に送る梱包も自分で行わなければいけません。仏壇や仏具など壊れやすいものが多いので、注意が必要です。

粗大ゴミとして処分

処分の方法として、地域の粗大ゴミとして捨てる方法があります。

粗大ゴミの捨て方は地域によって異なりますが、ゴミとして捨てることに抵抗が無い方は、捨てることも可能だと覚えておいてください。

粗大ゴミで捨てる場合、処分費用が必要ですが、ほかの処分方法と比べると費用面では格段に安く済みます。安く処分したいと考えている方にオススメです。

パーツごとに細かく分解した上で処分すれば、通常の燃えるゴミとして捨てることできます。

仏壇と仏具の中には、リサイクルできる資源もあるので、しっかりと分別してください。

遺品整理業者に依頼

処分を専門の業者に任せる方法もあります。仏壇の引き取りから供養までを代行してくれる業者も存在し、一人では処分できないと考えている人にオススメです。

全国に対応している専門業者も多く、自宅まで引取にきてくれるお店もあるので、自分に合った店舗を見つけてください。

しかし供養までは行っていない、供養と処分は別料金のお店もあるので、事前に調べることが大切です。

もし、引き取りだけの業者に依頼するなら、事前に「魂抜き」の儀式を行う必要があります。「魂抜き」は、付き合いのあるお寺や、仏壇仏具店に相談してみてください。

新しい供養方法

家の事情で、仏壇を手放したが、故人を偲びたいと考える方も多いと思います。

そこで生活スタイルや場所を選ばず、故人を偲ぶことができる新しい方法についてまとめました。

ミニ仏壇

最近では、フォトフレーム型の小さな仏壇があります。値段も通常の仏壇に比べて安く、amazonなどのインターネット通販で、簡単に購入可能です。

場所をとらないメリットがあるので、マンションにお住まいの方や、老人ホームに入所した方も手軽に供養ができます。

インテリアとしても部屋に馴染みやすいデザインで、バリエーションが多いのも特徴です。

持ち運びも容易なので、引越しが多い方や、入院中の病室に置きたい方にも使える仏壇になっています。

手元供養

手元供養とは、故人の遺灰や形見などを身近に置いておくことです。

小さな容器やペンダントに故人の遺灰や髪の毛などを収め、自宅に置いたり身に着けることで、従来の形にとらわれず供養する方法として、近年人気が高まっています。

他にも遺骨や遺灰をアクセサリーに加工する方法があり、インターネットを使って簡単に、依頼が可能です。

持ち運びも簡単なので、家に仏壇が置けない人や、引越しが多い人にもオススメの供養方法といえます。

仏壇の処分(売却)はしっかり考えて行う

今回は仏壇の処分方法から、新しい供養の方法までご紹介しました。

仏壇は高価で売れるものではありません。かといって簡単に処分できるものでもないと思います。

やむ得ない状況で、仏壇を手放すことになる人もいらっしゃると思いますが、仏壇の処理は自分一人の問題ではありません。お寺や家族と相談して、最良の道を探すことが重要になります。

この記事が、自分や家族が一番納得できる方法を見つけるための、お役に立てれば嬉しいです。