カラットとは何を表す単位?語源やキャラットとの違いも

  • 2024年6月25日
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この記事で解決できるお悩み
  • カラットとは何か知りたい
  • カラット数と価格の関係が知りたい
  • カラット数の調べ方が知りたい

本記事では、「カラットとはなにか」について解説。カラットの意味や語源・歴史・カラット数と価格の関係などについても紹介します。

ダイヤモンドなどの価値を判断する際に、カラットという言葉をよく耳にしますが、大きさや輝き方を表す単位だと思っている人が多いのではないでしょうか。実際は、カラットは重量を表す単位です。

宝石やアクセサリーを買うときに失敗や後悔をしないために、ぜひこの記事を見てカラットについて学びましょう。

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カラットは宝石の重量を示す単位

カラットとは宝石の重さを示す単位です。よく大きさと勘違いされがちですが、大きくなると重さも増えることや、大きな宝石はカラット数が高いことが、間違えた認識につながっているのでしょう。

1カラットは0.2gで計算します。重さが増えるほど価値も上がるので、カラットは宝石の価格を左右する大事な指標です。

宝石がついたアクセサリーを購入する際は、何カラットのものが装飾されているのか気にしてみましょう。アクセサリーの価値を理解しやすくなります。

カラットの語源と歴史

カラットの語源は、ギリシャ語でイナゴ豆を表すケラティオンからきていると言われています。イナゴ豆は一粒ごとの質量のばらつきが少ないことが特徴。その特徴を利用して重さを調べる方法が天秤計測です。

重さを計測したいものとイナゴ豆を天秤にかけて、イナゴ豆何粒分かを基準に重さを確認していました。イナゴ豆一粒を、1ケラティオン(1カラット)としたことが、現在の宝石の重さを表す単位をカラットと呼ぶ理由です。

1カラットの大きさはどのくらい?

カラットは重さを表す単位です。重さが増えると比例して大きくなることから、宝石の大きさがわかればおおよそのカラット数がわかります。それを踏まえて、1カラットの大きさがどのくらいなのか解説します。ぜひ参考にしてください。

ダイヤモンドの場合

ダイヤモンドの場合、0.1カラットごとに増える大きさは、直径約0.6~0.8mmです。1カラットは0.1カラットの10倍の重さなので、直径は約6~8mmの間とおおよその検討がつくでしょう。

ちなみに、ダイヤモンド1カラットの大きさは直径約6.5mmです。カラット数から重さを導き出したい場合は、カラット数に0.2をかければおおよその重さがわかります。

宝石の種類によって大きさは異なる

宝石の種類によって密度は違い、カラット数が同じでも大きさは異なります。ルビーはダイヤモンドよりも密度が高いので、同じ1カラットでもダイヤモンドのほうがルビーよりも大きいです。

また、カットの方法によってもサイズの見え方は変わり、カットの質が良い1カラットのダイヤモンドは、質の悪い1.2カラットのダイヤモンドと同じサイズに見えます。

カラット数と価格の関係

カラット数価格
0.3ct G VVS1 Excellent GIA鑑定付102,836円
0.5ct D VVS1 Excellent GIA鑑定付424,919円
ダイヤモンド 0.81ct D IF Excellent GIA鑑定付1,196,163円
ダイヤモンド 1.91ct D VVS2 Very Good GIA鑑定付6,232,413円
2.3ct E IF Excellent GIA鑑定付9,811,477円
3.07ct G VVS1 Excellent GIA鑑定付14,336,840円
4.13ct D VVS2 Excellent GIA鑑定付36,861,555円
5.61ct G VVS1 Excellent GIA鑑定付46,823,330円
8.03ct G VS2 Excellent GIA鑑定付58,711,036円
10.66ct F IF Excellent GIA鑑定付164,685,184円

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上の表を見ればわかるように、カラット数が増えれば価格が上がることが基本です。ただし、ダイヤモンドの価格はカラット数だけでは決まらず、色合いやカットの質・透明度などによっても価格差が生じ、それぞれに品質を示すグレードがあります。

また、ブランド価値も価格を決める際の大事な要素なので覚えておきましょう。

ダイヤモンドの品質の指標「4C」

ダイヤモンドの品質を表す指標には、カラット・カラー・カット・クラリティの4つがあり、これらの頭文字から「4C」と呼ばれています。

それぞれのグレードの高さは品質の良さを表す重要な判断材料です。カラット以外の3つについて解説します。

Color(カラー)

カラーとはダイヤモンドの色合いを表す指標です。23段階のグレードがあり、D~Zのアルファベットで表します。Dグレードがもっとも良く、無色透明で透き通っており、Zグレードは黄色っぽく透明感がないことが特徴です。

Dグレードのダイヤモンドは希少価値が高く高額な値段がつき、Zグレードは安い傾向にあります。グレードはあくまで価値を表す指標なので、見た目と値段などを加味して気に入るダイヤモンドを選ぶと飽きにくく、失敗しづらいでしょう。

Cut(カット)

カットとは、ダイヤモンドをカットしたときの形状や研磨の質のことです。カットにもグレードがあり、Excellent・VeryGood・Good・Fair・Poorの5段階に分かれます。

カットの仕方にはさまざまな種類があり、ラウンドカット・プリンセスカット・エメラルドカット・オーバルカット・マーキスカットなどが代表的です。カットの質によってダイヤモンドの見え方が変わるので、好みのカットをみつけましょう。

Clarity(クラリティ)

クラリティとは、透明度を表す指標です。11段階のグレードがあり、以下のように表します。

  • FL:フローレス
  • IF:インターナリー フローレス
  • VVS1~2:ベリー ベリー スライトリー インクルーデッド
  • VS1~2:ベリー スライトリー インクルーデッド
  • SI1~2:スライトリー インクルーデッド
  • I1~3:インクルーデッド

FLがもっとも高いグレードです。キズや汚れがなく透き通って見えます。

カラット数を調べる方法

カラット数を調べる方法は、直径から計算するか、重さを測定するかのいずれかです。直径か重さのどちらかがわかれば、自分でおおよそのカラット数が調べられます。カラット数の調べ方について詳しく解説するので、参考にしてください。

直径から計算する

カラット数=深さ(mm)×直径(mm)×直径(mm)×0.0061

上記の計算式でカラット数が導き出せます。ただこれは、ラウンドブリリアントカットに使える計算式で、ほかのカット方法の場合はこの計算式には当てはまりません。

ラウンドブリリアントカットは、主流のダイヤモンドのカットなので、覚えておくと便利でしょう。

重量を測定する

ダイヤモンド1カラットは0.2gと決まっています。ダイヤモンドの重量さえわかれば、重量に0.2を割るだけでカラット数が導き出せるので簡単です。

自宅に0.1g単位の計量器がある方は、ぜひ試してみてください。ただ、小さすぎるダイヤモンドだと計れなかったり、正確な重量がでなかったりするので注意しましょう。

確実に知りたいならプロへの依頼がおすすめ

直径や重量からでもカラット数は導き出せますが、正確な数字ではありません。確実なカラット数を知りたいならプロへの依頼がおすすめです。プロならではの技術や道具で正確な数字を調べてくれます。

宝石鑑定機関を利用すると、鑑定料などの費用が必要です。ダイヤモンドの売却予定がある場合は、買取店に行くと無料で査定が受けられるお店も多いでしょう。

おすすめのカラット数

大きなダイヤモンドの周りに小さなダイヤモンドが散りばめられている様子

アクセサリーによっておすすめのカラット数は異なります。カラット数が大きすぎると長時間つけるには辛いでしょう。また、カラット数によって見た目の雰囲気も変わります。

アクセサリーごとのおすすめカラット数について解説するので、ぜひ参考にしてください。

婚約指輪の場合

婚約指輪は、プロポーズのときにも使われる一生に一度の大切なジュエリーです。そのため、ほとんどの人がダイヤ付きの婚約指輪を選んでいます。

人気のカラット数は0.2~0.4カラットで、これくらいだと目立ちすぎず婚約指輪として平均的な価格で購入できるためおすすめです。ちなみに、0.2~0.4カラットのダイヤモンドの指輪の相場は、30~40万円程と言われています。

普段使いのネックレスの場合

普段使いのネックレスの場合は、華やかになりすぎないカラット数が使いやすいでしょう。カジュアルな服装にも上品な服装にも合わせるなら0.1~0.4カラットがおすすめです。

普段着る服装の色や明るさとのバランスを考えてカラット数を決めるという方法もあります。目立ちすぎず普段使いがしやすいカラット数を選んでおけば、飽きずに長く使えるでしょう。

ピアスの場合

ピアスはつけているだけで目立つアクセサリーです。0.1カラットのダイヤモンドでも耳元で光れば華やかに見えます。普段使いや仕事中につける場合は、0.1カラットくらいがおすすめです。

パーティなどで使用する際には0.5カラット前後をつけると華やかさがアップします。TPOを考えてカラット数を決めると良いでしょう。

体型や好みに合ったサイズ

長く使えるジュエリーを購入するためには、体型や好みに合ったカラット数を選ぶことが大切です。たとえば、身長が高い人やガッチリした体型の人が小さなカラット数のダイヤモンドをつけても目立ちにくいでしょう。

また、好みに合わないものを選ぶとすぐに飽きてしまい、普段使いできません。体型やTPOなどを気にしながら、お気に入りのものを選びましょう。

カラットとキャラットとの違い

カラットとキャラットは同じ意味だと認識している人が多いですが、このふたつは別物です。カラットとは貴金属の純度を表す単位で、主に金の純度を表すときに使います。純金の表記はK24・18金はK18と表され、Kはカラット(karat)の頭文字です。

キャラットは宝石の重量を表す単位です。本来は、ダイヤモンドの重さを表すときにはカラットではなくキャラットと呼ぶべきですが、日本では発音の区別をつけずにカラットと呼ぶことが少なくはありません。

カラットとは宝石の価値を表す重要な指標

カラットとは宝石の重さを表す単位で、正式に発音するとキャラットです。ダイヤモンドの品質を表す指標を4Cと呼び、カラットもそのなかのひとつに含まれます。

4Cそれぞれのグレードが高いほど価値も高く評価されますが、自分の好みに合ったカラット数やデザイン・値段を優先してアクセサリー選びをすると、飽きにくく長く大切に使えるでしょう。

この記事で紹介した内容を参考に、お気に入りの宝石やアクセサリーを見つけてくださいね。

本記事の出典
ダイヤモンドブース

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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