「家電リサイクル法」とは?対象品目・料金などを徹底解説

  • 2023年10月30日

家電を処分する際は、家電リサイクル料金を払って処分してもらう必要があることをご存じですか?

家電リサイクル法の対象品目の家電は、処分するときに必ず料金が発生します。しかし、家電リサイクル法についての知識は乏しい人が多いでしょう。家電それぞれのリサイクル料金だと、細かい金額まで把握している人はほとんどいないはずです。

そこで本記事では、家電リサイクル法の対象品目の説明から、細かい家電のリサイクル料金まで詳しくご紹介。対象品目の家電でも、場合によっては対象外になる家電があるので必見です。

また、リサイクルではなくリユースするためのおすすめ買取店も紹介します。使わなくなったリサイクル家電を、損をせず賢くリサイクルする方法も解説するので、ぜひ読んでください!

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家電リサイクル法とは

日本には「家電リサイクル法」という、資源の再利用を推進するための法律があります。指定された家電品目は、消費者が費用を負担して適正な方法で処分しなければいけません。

消費者が家電リサイクル法に基づく罰則を受けることはないですが、循環型社会の実現のために協力することが義務付けられています。環境を守るための法律なので、必ずルールを守って家電を処分しましょう。

家電リサイクル法の対象品目と料金

家電リサイクル法の対象品目はエアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4つです。

品目によって対象となる製品や処分に必要なリサイクル料金が異なります。それぞれ記載したので、処分を検討している方はぜひ参考にしてください。

1. エアコン

対象となるエアコンは、壁掛け型のセパレート型やガスヒーター型、床置きのセパレート型やハイブリッド型などが挙げられます。ワイヤレスリモコンや室内機用の取り付け金具などの付属品、室外機も対象となるので注意しましょう。

一方で、天井埋め込み型のエアコンや天吊型のセパレートエアコンなどは対象外です。加えて冷風機や除湿機など、エアコンと用途は似ていますが対象品目ではありません。

リサイクル料金

エアコンのリサイクル料金は、室内機と室外機をあわせた料金です。一方のみ処分する場合でも料金は変わりません。

以下に主要な家電メーカーのリサイクル料金をまとめたので、ご覧ください。

家電メーカーリサイクル料金
シャープ990円
ソニー2,000円
ダイキン工業990円
パナソニック990円
三菱電機990円


出典:再商品化等料金一覧|家電リサイクル券センター

上記のリサイクル料金に加えて、引き取りの際に運搬料金がかかります。量販店や地域の小売店によって運搬料金は異なるので、確認しましょう。

2. テレビ

対象となるのはブラウン管式テレビ・液晶式テレビ・プラズマ式テレビが挙げられます。ラジカセ一体型テレビやチューナー分離型テレビも対象です。ワイヤレスリモコンや電源コードなどの付属品も対象となっています。

これに対してモニターは、ブラウン管式・液晶式にかかわらず対象外です。携帯式のものや建築物に組み込むテレビも対象外なので注意しましょう。

リサイクル料金

ブラウン管式と液晶・プラズマ式の製品でリサイクル料金が異なります。テレビの大きさによっても料金が異なるので確認しておきましょう。

品目リサイクル料金
ブラウン管式テレビ 15型以下1,320〜3,100円
ブラウン管式テレビ 16型以上2,420〜3,700円
液晶・プラズマ式テレビ 15型以下1,870〜3,100円
液晶・プラズマ式テレビ 16型以上2,970〜3,700円


出典:再商品化等料金一覧|家電リサイクル券センター

上記のリサイクル料金に加えて、引き取りの際に運搬料金がかかります。量販店や地域の小売店によって運搬料金は異なるので、確認しましょう。

3. 冷蔵庫・冷凍庫

基本的な冷蔵庫やチェスト型・アップライト型・引き出し型の冷凍庫が対象です。ほかにも、冷凍冷蔵庫・保冷庫・ワインセラーも対象になっています。製氷皿・棚・野菜かごなどの付属品も一緒に引き取りが可能です。

対象外のものはおしぼりクーラー・保冷米びつ・冷水機・製氷機などが挙げられます。店舗用のショーケースや冷凍ストッカーも対象外です。

リサイクル料金

冷蔵庫・冷凍庫は内容積によってリサイクル料金が異なります。内容積ごとに料金をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

内容積リサイクル料金
170リットル以下3,740〜5,200円
171リットル以上4,730〜5,600円


出典:再商品化等料金一覧|家電リサイクル券センター

上記のリサイクル料金に加えて、引き取りの際に運搬料金がかかります。量販店や地域の小売店によって運搬料金は異なるので、確認しましょう。

4. 洗濯機・衣類乾燥機

対象となるものは、洗濯乾燥機・全自動洗濯機・2槽式洗濯機・小型洗濯機などが挙げられます。洗濯かごなどの付属品は一緒に引き取りが可能です。

一方で衣類乾燥機能が付いた布団乾燥機・ハンガー掛け・除湿器などは対象外となっています。ほかにも脱水機や電動のバケツも対象外です。衣類乾燥機置き台や取扱説明書等の印刷物など、関係するものでも引き取りができないものがあるので、確認しておきましょう。

リサイクル料金

洗濯機・衣類乾燥機のリサイクル料金は、製品サイズや機能別の料金設定はありません。主要メーカーのリサイクル料金をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

家電メーカーリサイクル料金
シャープ2,530円
東芝ライフスタイル2,530円
パナソニック2,530円
富士通ゼネラル2,530円
三菱電機2,530円


出典:再商品化等料金一覧|家電リサイクル券センター

上記の主要メーカーのリサイクル料金は一律ですが、すべてのメーカーが同額ではないので注意してください。また、リサイクル料金に加えて、引き取りの際に運搬料金がかかります。量販店や地域の小売店によって運搬料金は異なるので、確認しましょう。

リサイクル家電の処分方法4つ

家電リサイクル法の対象品目は粗大ごみとして処分ができません。適切な方法で処分する必要があります。

ここでは、リサイクル家電の処分方法を4つ紹介。処分方法によって手順がまったく異なるので、スムーズな処分をするためにぜひ参考にしてください。

1. 小売店へ依頼

家電の処分方法として小売店へ依頼する方法があります。依頼ができる小売店は、新しい製品を購入予定の店舗か、処分予定の製品を購入した店舗です。どちらの場合でも、リサイクル料金と運搬費用がかかります。

購入した店舗を忘れてしまった場合は、近くの小売店に相談してみましょう。ただし、小売店には販売した製品以外の引き取り義務はありません。断られることも想定しておきましょう。

2. 各自治体へ依頼

自治体へ依頼すれば引き取ってくれる場合があります。ただし、家電リサイクル法の対象品目は区や自治体が回収してくれないケースが多いです。引き取ってくれなくても、処分方法は教えてくれるので、一度相談してみるのもおすすめです。

基本的にはリサイクル料金と運搬費用がかかりますが、収集方法によってかかる費用が異なります。事前に費用は確認しておきましょう。

3. 指定引取場所へ依頼

持ち運びが困難でなければ、指定取引場所に持ち込む方法があります。運搬費用がかからず、リサイクル料金のみで処分できる点がメリットです。

ただし、事前に郵便局で家電リサイクル券を購入しなければいけません。家電リサイクル券は氏名や住所のほかに、処分する家電のメーカーやリサイクル料金の記入が必要です。

家電リサイクル券の排出者控えは問い合わせの際に必要になるので、必ず保管しておきましょう。

4. 不用品回収業者へ依頼

不用品回収業者に依頼して家電を処分することも可能です。自宅まで回収しに来てくれるので、手間がかからないメリットがあります。運び出しも手伝ってくれる場合があり、処分を手軽にすませたい方におすすめです。

手間がかからない分、ほかの処分方法より費用がかかることは把握しておきましょう。

また、無料回収をうたいながら、回収後に高額な請求をしてくる悪徳業者が存在します。市区町村のホームページで廃棄物の収集許可を持った業者か、確認してから依頼しましょう。

家電リサイクル法に違反するとどうなる?

製造メーカーや小売業者は、家電リサイクル法を違反して家電を処分すると罰則が課せられます。対象はあくまで業者や指定法人であり、個人に対して罰則はありません。

ただし、指定の場所で処分しないと不法投棄にあたる可能性があり、その場合は懲役や罰金の罰則が課せられます。家電リサイクル法は違反しても罰則がないですが、法律として義務付けられているので、必ずルールに従って家電は処分しましょう。

違反した際の罰則は?

家電リサイクル法を違反した製造メーカーや小売業者は、営業停止命令や罰金刑、最悪の場合は禁固刑などが課せられる可能性があります。個人には違反した罰則はありませんが、ルールはしっかりと確認し、違反しないように心がけましょう。

また、一般廃棄物収集運搬業許可を持っていない個人が運搬収集を行うと廃棄物処理法上の無許可営業にあたる可能性があります。どのような行為が違反にあたるのか把握しておくことが大切です。

そのほか家電に関する法律

家電リサイクル法以外にも家電の処分に関する法律があります。

ここでは、家電に関する法律を2つ紹介。把握しておかないと知らないうちに違反してしまう可能性があるので、処分の前に確認しておきましょう。

小型家電リサイクル法

「小型家電リサイクル法」は使用済みの小型家電を再資源化を促進するための制度です。

個人は市区町村の回収方法に従って、対象となる小型家電を処分しなければいけません。回収方法は、公共施設や学校などに設置される回収ボックスを利用したり、町内の資源ごみ集積所に設置された回収コンテナを利用したりとさまざまです。

対象品目は家電リサイクル法の対象となる4品目を除く、パソコン・携帯電話・ゲーム機など、28類型の品目が幅広く指定されています。小型家電の処分を検討している方は、必ず確認しておきましょう。

資源有効利用促進法

「資源有効利用促進法」は循環型社会をつくるために、3R(リサイクル・リユース・リデュース)を総合的に推進する目的で施行された法律です。

個人としての取り組みは、製品を長期間利用し、再生部品を用いた利用・分別に協力することなどが挙げられます。違反しても罰則はありませんが、法律として定められた責務なので、必ず違反しないように心がけましょう。

対象製品は10業種・69品目で、電化製品として対象になるのはテレビやエアコンなどの家電製品とパソコンが挙げられます。

まだ使える家電は買取に出すのがおすすめ

まだ使用できる家電は売れる可能性があるので、買取に出すのがおすすめです。

ここでは、家電におすすめの買取方法を紹介。紹介する買取方法以外にも、持ち運びが容易な家電は店舗まで持ち込んで買取ってもらう方法があります。状況に合わせて適切な買取方法を選択しましょう。

出張買取をうまく使おう

家電の買取は出張買取が便利です。日程を合わせ、査定員が直接自宅まで来て査定してくれます。

最大のメリットは持ち運びが不要なこと。買取が成立すれば、そのままスタッフが引き取ってくれます。その場で現金化できる点も嬉しいポイントです。

店舗が近くにない買取店だと出張買取を依頼できない場合があるので、対象地域は確認する必要があります。買取の対象品目も買取店によって異なるので、事前に公式サイトなどでチェックしておきましょう。

宅配買取は送料に注意

自宅で完結できる買取方法として宅配買取もおすすめです。自分で梱包し、買取店に郵送するだけで買取が完了します。

送料やキャンセルした際の返送料がかかる場合があるので注意しましょう。手数料がかからない買取店を選ぶことで、余計な出費を抑えられます。

冷蔵庫やエアコンなどの大型家電は宅配買取では対応していない買取店が多く、大型家電を買取出す場合は出張買取の利用がおすすめです。

家電を売るのにおすすめの買取店3選

買取店によって買取対象の品物や買取方法が異なります。家電の買取に適した買取店を選ぶことが重要です。

ここでは、家電を売るのにおすすめの買取店を3選紹介します。ぜひ買取店選びの参考にしてください。

店舗名公式サイト口コミ評価ポイント宅配買取出張買取店頭買取宅配キット店舗がある地域出張査定対応エリア定休日営業時間買取対象古物商許可番号
ウリドキ一括査定する★PR一番高く売れる買取店がラクラク見つかる買取店による買取店による買取店による買取店による買取店による買取店による土日祝(ウリドキ)10:00〜19:00(ウリドキ)ブランド、お酒、金、ゲーム、家電など第302171706809号
バイセル【PR】公式サイト問い合わせ★4.8選べる3つの買取方法店舗による店舗による店舗によるあり全国店舗付近店舗による店舗による家電、着物、貴金属など第301041408603号
駿河屋公式サイト問い合わせ★3.7幅広い買取ジャンルなし全国店舗による店舗による家電、ゲーム、おもちゃなど第491140002748号
買取屋さんグループ公式サイト問い合わせ★3.3数多くの買取品目なし全国店舗付近店舗による店舗による家具、家電、オーディオなど第451410008383号

※口コミ評価はウリドキやその他サイトの情報を参考にしています

バイセル【PR】

★★★★☆4.8


出典:バイセル
査定が始まってからも親身になって対応してくれましたし、細かく説明してくれました。またリサイクルとかしていただければと思っているので、お願いできてよかったです。

(女性)

思っていたよりも高値になって良かったです。他社で痛い目にあっていたので何かあったときはまたバイセルさんにお願いしたいです。

(男性)
出典:バイセル

特徴

  • 選べる3つの買取方法
  • 査定料などの手数料が無料
  • 経験豊富な査定士が対応

買取店紹介

全国に店舗を展開する買取店の「バイセル」。査定後のサポートまで徹底しており、安心して買取に出せるお店です。

幅広い品物の知識を兼ね備えた査定士が全国に在籍しているため、どの店舗でも適正価格での買取が期待できます。

買取方法は店頭買取、宅配買取、出張買取の3種類です。送料や出張料、キャンセル料などの手数料は一切かかりません。また、出張買取は最短即日の訪問が可能です。すぐに家電を手放したい方は気軽に依頼してみましょう。

冷蔵庫やエアコンなど買取対象外の家電もあるので、買取品目は事前に確認が必要です。

買取実績

  • SHARP ホットクック
  • JANOME ミシン
  • Panasonic ホームベーカリー

出典:家電買取|バイセル

店舗情報

店舗名バイセル
営業時間店舗による
定休日店舗による
買取方法店舗による
会社名株式会社 BuySell Technologies
古物商許可番号東京都公安委員会 第301041408603号
査定士
その他特徴

駿河屋

★★★☆☆3.7
あんしん買取を利用したためあらかじめ値段が分かっており、査定後もそのままの値段で買取していただき、満足しました。以前利用して満足のいく金額だったため今回も利用しました。査定から入金までは10日程度でした。

(きなこさん)

スマ得で事前に自分で売るものを登録し、店頭へ持っていくシステムで査定額が事前に分かることがとても助かりました。衣類や布ものは汚れや痛みに厳しいようなので気をつけた方がいいと思います。

(煎茶さん)

特徴

  • 幅広い買取ジャンル
  • 2種類の宅配買取
  • 大量買取が可能

買取店紹介

駿河屋」は、全国各地に出店している買取店です。家電や本、ゲーム機など幅広いジャンルの商品を取り扱っています。

買取方法は店頭買取と宅配買取の2種類。宅配買取では、あんしん買取とかんたん買取といったふたつの買取システムが選べます。あんしん買取は見積価格が3,000円以上、かんたん買取は買取商品点数30点以上で送料が無料です。

大型白物家電や工事が必要なものは買取不可です。破損箇所があるものや一部機能に動作不良があるものは、ジャンク家電として安く査定される場合があることも把握しておきましょう。

買取実績

  • Panasonic スチームオーブンレンジ :100,000円
  • VORWERK コーボルト コードレスクリーナー:88,600円
  • ナノドロン 空気清浄機 Special Edition:200,000円

出典:家電買取強化タイトル

店舗情報

店舗名駿河屋
営業時間店舗による
定休日店舗による
買取方法店頭、宅配
会社名株式会社エーツー
古物商許可番号静岡県公安委員会 第491140002748号
査定士
その他特徴

買取屋さんグループ

★★★☆☆3.3
家電や趣味のカメラを買い取ってもらい、部屋もきれいになり引っ越しも楽になって、引っ越し費用の負担も減って大助かりでした!
ありがとうございます!

(T・Yさん/女性/30代)

一人暮らしの父が亡くなり、途方に暮れていたところ、別件で問い合わせしていた買取屋さんグループに相談させてもらいました。快諾していただき、何をすれば良いか分からずにいた自分に、色々なアドバイスをしてくれた上に無事に部屋をキレイにしていただきました。

(Y・Wさん/男性/50代)

特徴

  • 数多くの買取品目
  • 最短30分の出張買取
  • 送料・手数料・査定料無料

買取店紹介

買い物屋さんグループ」は家電・カメラ・衣類など、幅広いジャンルを取り扱う買取店です。全国に店舗を構えています。

買取方法は店頭買取、宅配買取、出張買取の3つです。宅配買取は全国対応しており、送料や手数料はかかりません。運び出すという手間をかけずに処分できる出張買取もおすすめです。店舗が近ければ、依頼から最短30分で指定場所に来てくれます。

相見積もりに対応してくれるので、少しでも高く売りたい方はほかの店舗で見積もりを取ってから依頼しましょう。他店より高く買取ってくれる可能性があります。

買取実績

  • DENON CDプレイヤー
  • GoPro HERO4
  • JBL 2WAYフルレンジ・スピーカー

出典:買取事例|買取屋さんグループ

店舗情報

店舗名買い物屋さんグループ
営業時間店舗による
定休日店舗による
買取方法店頭、宅配、出張
会社名株式会社GRACE
古物商許可番号神奈川県公安委員会 第451410008383号
査定士
その他特徴LINE査定

家電は賢くリサイクルを

本記事では、家電リサイクル法についてや対象品目と処分方法、おすすめの買取店などを解説しました。ご覧になった方は、家電の処分について理解が深まったのではないでしょうか。

壊れてしまった家電は決められた処分方法があり、処分費用がかかります。まだ使用できる状態であれば買取ってもらえる可能性が高いため、早めに手放すことも選択肢に入れましょう。

ウリドキでは、複数の店舗を一括で査定できます。家電の買取を検討している方は、ぜひご活用ください。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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