monobankオークションは、株式会社ものばんくが運営する業者間オークションです。日本最大級の規模を誇ることから、利用を検討している人もいるのではないでしょうか。
この記事では、monobankオークションについて詳しく解説します。オークションの特徴や利用手順、手数料や利用のメリットなどを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
monobankオークションの特徴
monobankオークションの特徴は、以下の5つです。
- BtoB向けのリアルタイムネットオークション
- 800社近い業者が参加
- 下見の精度をあげるバイヤーズコメント
- 最低保証価格あり
- 後交渉が可能
ひとつずつ解説します。
BtoB向けのリアルタイムネットオークション
monobankオークションは、BtoB向けのネットオークションです。参加には会員登録をする必要があり、登録時には社名や所在地など、ひと通り会社情報を入力します。
売り手も買い手も古物営業許可証を持つ業者に限られているため、参加者の身元が判明しており、安心です。
またmonobankオークションは、ネット環境さえあれば、リアルタイムでオークションに参加できます。時間・場所ともに制約がない、自由度の高い点が魅力です。
800社近い業者が参加
monobankオークションでは、宝石・時計・バッグ・道具などの古物を中心に売買されています。
現在、800社近い業者が参加しており、業者間オークションとしては日本最大級です。
国内の業者だけでなく、中国・香港・アメリカのバイヤーも多数参加しています。瞬時に世界のマーケットに出品できるスピード感も魅力です。
株式会社ものばんくが20数年にわたり培ってきたリアルオークションの実績と、国内外のコネクションを最大限に発揮し、オンラインならではの規模で展開しています。
下見の精度をあげるバイヤーズコメント
monobankオークションでは、オークション開始前に商品の下見をすることが可能です。もし下見の際に商品を気に入れば、事前に入札金額を登録をしておくこともできます。事前下見・入札によって、当日の競りがよりスムーズになるでしょう。
出品アイテムは、年間鑑定数10万点を誇る「ものばんく」の鑑定士がすべて検品しているため、安心です。
また、下見の精度を上げるため、商品ページにバイヤーズコメントを掲載しています。ネットオークションでは、実物を手にとることができないので、取引に不安を覚える人もいるかもしれません。
しかし、バイヤーズコメントによって、商品の状態をより正確に把握することが可能になっています。
最低保証価格あり
オークションに出品する際に心配なのが「仕入価格より落札価格が下回らないか」ということです。もし落札価格が仕入価格を下回ってしまったら、せっかく売っても赤字になってしまいます。
monobankオークションでは最低保証価格からスタートできるため、赤字になる心配がありません。出品手数料はかからないので、もし落札されなくても無料です。
monobankオークションは、初心者でも始めやすい設計になっています。
後交渉が可能
商品を落札し手元に届いた後、万が一問題が発生した場合、「後交渉」を行うことが可能です。後交渉によって、落札者側の主張が認められれば、商品の返品が可能になります。
後交渉の対応期間は、オークション開催週の翌月曜日から 2 週間以内です。商品到着後は速やかに検品を行い、問題があればすぐに事務局へ連絡しましょう。
後交渉を希望する場合は、専用フォームに必要事項を入力の上、送信してください。
もし届いた商品に偽物の疑いがあり鑑定機関に出す予定の時は、専用フォームにその旨を記載して送信すると、スムーズです。
monobankオークションの利用方法
monobankオークションの利用の流れは、以下の通りです。
- 利用規約の確認
- 申し込み
- 必要情報・書類の提出
- ID/PASSお届け
- 利用スタート
ひとつずつ順番に解説していきます。
1. 利用規約の確認
申し込みを行う前に、まずは利用規約に目を通しましょう。「利用規約」は公式サイトに掲載されています。
利用規約には、利用にあたっての重要事項が細かく記載されているので、しっかり確認してください。
もし疑問な点があったら、そのままにせず事務局に問い合わせるとよいでしょう。疑問を解消した上で申し込みを行うことが、スムーズな取引につながります。
2. 申し込み
利用規約を確認したら、申し込みを行います。オークションに参加するためには、会員登録をする必要があるので、「お申し込みフォーム」に必要情報を記載して送信しましょう。
お申し込みフォームに必要な情報は、以下の通りです。
- 国
- 会社(屋号)
- 担当者名
- メール
- 電話番号
- FAX
- 業態
- オークションを知ったきっかけ
必要事項を入力したら、送信ボタンを押してください。
申し込みフォームを送信すると、自動返信メールにて入会申込書が届きます。自動返信メールは、迷惑メールフォルダに入ることがあるため、注意しておくとよいでしょう。
万が一、返信メールが届かない場合は、株式会社ものばんく(市場事業部)に直接問い合わせてください。
3. 必要情報・書類の提出
入会申込書が届いたら、入力か記入を行います。入会申込書は、メールかFAXから送信することが可能なので、都合のいい方法を選んでくださいね。
入会申込は法人・個人事業主どちらの事業形態でも可能ですが、古物商許可証の添付が求められます。
4. ID/PASSお届け
入会申込書をもとに、審査が行われます。入力内容に特に問題がなければ、約1週間ほどで審査が完了し、事務局からメールが届きます。
メールにはlDとパスワードが記載されているため、しっかり保存しておきましょう。
5. 利用スタート
IDとパスワードの用意ができたら、準備完了です。
使用している電子デバイスに専用のアプリをインストールし、IDとパスワードを入力します。
これで利用できるようになりました。
monobankオークションのスケジュール
monobankオークションは、商品のカテゴリごとに大まかな出品スケジュールが定められています。
カテゴリ | 開催日 |
---|---|
宝石 | 毎月1・3(5週目がある月は4週も)週の金曜日 |
ブランドジュエリー | 最終週の金曜日 |
道具 | 2・4週の金曜日 |
ブランド | 毎月1・3・4・5週の土曜日 |
時計 | 第4週の土曜日 |
参考:リサイクル通信
ただ、開催月によりスケジュールが微妙に異なるため、参加前には必ず公式サイトの開催スケジュールをチェックしましょう。
また、不定期で「カメラ・ホビー」「Art&Antique」「楽器」などのオークションも開催されていますよ。
出品の手順
monobankオークションで商品を出品する際の流れを解説します。
- 出品リストをダウンロード・記入
- 商品と出品リストを発送
出品に必要なのは「出品リスト」と「商品」です。
手続きは簡単なので、気軽に出品できます。出品を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
1. 出品リストをダウンロード・記入
まずは公式サイトから「出品リスト」をダウンロードします。
商品のカテゴリによって出品リストが異なりますので、ご注意ください。
商品は1箱10点まで、1箱ごとに商品リストを作成する必要があります。商品リストは、公式サイトの作成マニュアルを参考に記入するとよいでしょう。
商品リストの「出品No」の欄には箱番の代わりにアルファベット表記で「A」から順番に記入し、さらに枝番を1~10番まで記入します。
例)
1箱目→A-1、A-2、A-3、A-4、A-5、A-6、A-7、A-8、A-9、A-10
2箱目→B-1、B-2、B-3、B-4、B-5、B-6、B-7、B-8、B-9、B-10
3箱目→C-1~10
4箱目→D-1~10…
出典:monobankオークション
2. 商品と出品リストを発送
出品リストにしたがって、商品一つひとつに札付けを行います。
札の下部に「A-1」「A-2」という形で、リストに沿った番号を記載し、商品にアンビタッチで取り付けます。
商品への札付けは、出品リストに記載した通りに行うよう、細心の注意を払いましょう。出品リストの番号と商品札の番号が異なっていると、出品がスムーズに進まない可能性があります。
あとは、商品と出品リストを梱包し、指定の住所に発送すれば完了です。
開催スケジュールにあわせて、以下の流れで進めましょう。
曜日 | 流れ |
---|---|
出品受付期間 | 商品発送 |
火曜 (当該開催週) | 出品リスト・商品公開 公開中に随時訂正 |
金曜 (当該開催週) | 開催日当日(1日目) 宝石・道具・アートアンティークオークション |
土曜 (当該開催週) | 開催当日(2日目) ブランド・時計オークション |
日曜 | 計算書送付 |
翌営業日 | 成約代金入金 返却商品発送 |
落札の手順
商品を落札する場合の流れは、以下の通りです。
曜日 | 流れ |
---|---|
月曜日 | 現地下見開始 |
火曜日 | 出品リスト・商品公開・入札開始 公開中は随時訂正あり・宝石下見動画配信 |
金曜日 | 開催日当日(1日目) 宝石・道具・アートアンティークオークション |
土曜日 | 開催当日(2日目) ブランド・時計オークション |
日曜日 | 計算書送付 |
翌営業日 | 商品発送 |
おおむねこのような流れで進んでいきますが、時期によって、スケジュールが多少前後することがあります。
開催スケジュールについては公式サイトで公開されているため、毎月の始めにチェックするとよいでしょう。
monobankオークションの利用にかかる手数料
monobankオークションを利用する際にかかる手数料を表にまとめました。
- 登録するとかかる費用
入会金 | 20,000円 ※2022年5月現在キャンペーン中で無料 |
年会費 | 12,000円 |
- 利用時にかかる費用
商品カテゴリ | 成約手数料 | 落札手数料 |
---|---|---|
宝石類 | 5% | 3% |
ダイヤルース | 3% | 3% |
ブランドバッグ類 | 5% | 3% |
LV新品 | 3% | 3% |
時計(5万円未満) | 5% | 3% |
時計(5万円以上) | 3% | 3% |
家電品等 | 5% | 3% |
家電品等(新品) | 3% | 3% |
骨董品・美術品(3万円未満) ※Art&Antiqueオークション出品分に限る | 8% | 5% |
骨董品・美術品(3万円以上) ※Art&Antiqueオークション出品分に限る | 6% | 5% |
通常入会金が20,000円かかるところ、現在はキャンペーン中で無料です。もし入会を検討している場合は、この機会に登録することをオススメします。
monobankオークションは、取引の成立毎に、出品者側・落札者側双方に手数料がかかります。
商品カテゴリによって手数料が異なるので、参加時にはしっかりと確認しましょう。
monobankオークションの評判・口コミは?
monobankオークションの評判や口コミについて、現時点で参考になるものは見つかりませんでした。業者向けということもあり、ネット上に情報が出にくいためと予想されます。しかし利用者は増加傾向にあるので、今後の口コミ増加に期待です。
ここからは、これまで紹介した特徴を踏まえて、利用のメリットとデメリットを分析します。利用を検討中の人は、ぜひ参考にしてください。
メリット
monobankオークション最大のメリットは、国内外にいるバイヤーに直接商品を売ることができる点です。
巨大マーケットを誇る中国やアメリカでは、人気ブランドのアイテム数が圧倒的に足りていません。
そのため、人気のバッグや、高級時計は高価落札が期待できます。ものによっては、国内で販売するより高値がつく可能性もあるため、積極的に参加したいところです。
コネクションのない個人が海外のバイヤーと取引するのは非常にハードルが高いですが、monobankオークションではすぐに実現できます。
デメリット
「年会費」は、人によってデメリットと感じる可能性があります。
年会費を月割りすると、月々1,000円と決して高額ではありません。ただ、登録している限り、ずっと発生する費用なので、頻繁に利用しない人にとっては無駄に感じることもあるでしょう。
したがって、入会後にしっかりと利用してみて、費用対効果を鑑みるとよいでしょう。
自分なりのメリットやデメリットを比較し、2年目に登録を継続するか決めるとスマートです。
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monobankオークションは、古物営業を行う業者の強力なツールです。取引がオンラインで完結する利便性の高さが魅力で、利用者は増加傾向にあります。
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