北海道エリアのアンティークな商品や工芸品をオークションで仕入れたい、または高く売りたいと思っているものの、方法がわからず困った経験はありませんか。
北海道で開催される業者オークションに参加すれば、地域限定アイテムの仕入れが可能です。もちろん売却も可能ですが、自分に合ったオークションを選ぶのは、少し難しいと感じるかもしれません。
そこで本記事では業者オークションと個人オークションの違いや、北海道のおすすめオークションについて解説します。北海道のオークションへの参加を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
業者間オークションと個人間オークションの違い
業者オークションと個人オークションの大きな違いのひとつが、参加者です。
業者オークションには、買取専門店やリユース事業者、質屋、個人事業主などが参加しています。また、参加にあたっては、古物商許可証のコピーが求められるケースも多いです。
一方、ヤフオクなどの個人オークションの場合は、一般人が参加できます。参加にあたっては年齢制限以外の条件が少なく、思い立ったら誰でも気軽に仕入れや売却が可能です。
自分の目で商品を確かめることができる
業者オークションは、諸費用を支払うことで事前に商品を確認できるケースがあります。中古品やリサイクル品の場合、個々の状態は商品により異なるもの。あらかじめチェックできる点は大きなメリットといえます。
ただし、すべてのオークションで下見ができるわけではありません。あらかじめ、下見の有無を確認しておきましょう。
偽物に対して対策が取られている
業者オークションの場合、偽物が売買される可能性は限りなく低いです。理由として、オークションの信用に関わること、正規の買取店を利用して仕入れていることが挙げられます。
事前チェックもあるうえ、購入後に偽物だとわかった場合は、返金してもらえるケースが一般的です。
一方、個人間オークションの場合、「偽ブランド品の出品不可」などのルールはあるものの、具体的な偽物対策は行われていません。
安価な価格で競りに出されている
業者オークションの利用目的は、さまざまです。店舗やオンラインショップの売れ残り商品を処分する目的で、業者オークションを利用しているケースも多数あります。いわゆる在庫処分価格ですから、市場に出回っている価格よりもかなりお得です。
うまく競り落とすことができれば、欲しい商品を安価で手にいれることも可能でしょう。
希少な品は高く売りやすい
業者オークションの場合、購入者も商品の価値を理解している業者のため、希少な品は値が上がりやすく、想定よりも高額で売れることもあるでしょう。
また、個人オークションと比べて、業者は購入の予算も多いです。商品に関する知識や理解の差、購入予算の違いにより、同じ商品を出品しても利益は異なるでしょう。
北海道におけるオークションの特徴
ここまで、一般的な業者オークションのメリットについて解説しました。さらに、北海道で開催されるオークションには独自の特徴も。
たとえば、北海道は広大な土地を用意しやすいため、車やバイクなどのオークションも多く見受けられます。
ブランド品や時計などの一般ジャンルから、北海道の伝統工芸品や歴史にまつわるアイテムなど、幅広い商品が集まりやすい傾向がある点は、北海道エリアの特徴のひとつといえるでしょう。
北海道のおすすめ業者オークション4選
ここでは北海道エリアのおすすめ業者オークション4選を紹介します。開催実績や参加条件、手数料についても記載しているので、気になるオークションがあれば、ぜひ詳細を確認してください。
オークション名 | 公式サイト | 取扱品目 | 開催日 | 開催時間 | オンラインの有無 |
---|---|---|---|---|---|
NAMARAオークション | 公式サイト問い合わせ | ブランド品、貴金属、宝石 | 毎月7日、月末最終日 | カテゴリによる | オフライン |
座オークション | 公式サイト問い合わせ | 着物、宝石、ブランド、時計 | 毎月21日 | 大会による | オンライン、オフライン |
JU札幌・北海道オークション | 公式サイト問い合わせ | 中古車 | 大会による | 大会による | オンライン、オフライン |
ホンダオートオークション | 公式サイト問い合わせ | 中古車 | 毎週月曜日 | 13:00~ | オンライン、オフライン |
NAMARAオークション
オークション紹介
株式会社トリアイナ、BJK株式会社、株式会社リップスの3社が運営する、NAMARAオークション。北海道札幌市のすすきの、新千歳空港から約60分の場所で開催されています。
特徴のひとつが、オークションごとに取扱品目が分かれている点です。バッグや小物、ブランド貴金属などの「ブランド大会」、宝石と貴金属の「宝石大会」があり、それぞれ開催日も異なります。(※)時計オークションのみ、東京会場で開催
NAMARAオークションでは下見会も開催しており、昼食つきで参加費は1,000円なので、どのような商品が出品されているのか知りたい方は、参加してみましょう。また、会員になることで、専用サイトからの下見も可能です。
北海道内の出品数が多く、小売向けアイテムが豊富なことや、全国からバイヤーが集まることから、買主・売主どちらにとってもおすすめなオークションといえます。
開催実績
- 宝石大会(毎月7日)
- ブランド大会(毎月 月末最終日)
オークション情報
オークション名 | NAMARAオークション |
エリア | 北海道 |
取扱品目 | ブランド品、貴金属、宝石 |
開催日 | 毎月7日、月末最終日 |
時間 | カテゴリによる |
会場住所 | 〒064-0807 札幌市中央区南7条西6丁目289番地6号 カンエイビル1F |
オンラインの有無 | オフライン |
オークションの種類 | – |
入会金・年会費・参加費 | 入会金:30,000円 年会費:無料 参加費:3,000円 |
手数料 | 出品手数料:5% 落札手数料:2% |
参加条件 | エントリーシート、申込書、古物商許可証のコピー |
問合せ先 | info@bjk-sapporo.com |
座オークション
オークション紹介
座オークションは、株式会社つなぐが事務局を務めるオークションです。JR札幌駅から車で15分の場所で、毎月21日に開催されています。「着物」「宝石・ブランド」「時計」の3種類のオークションがあり、着物以外のオークションはWEBでの参加も可能。
座オークションの理念として「初めての方も参加しやすいオークション」が挙げられます。入札形式のオンラインオークションは、事前に商品情報を確認できるため、じっくり検討できる点もポイント。
手数料は商品カテゴリにより異なり、着物は出品落札ともに10%、宝石やブランド品は出品5%・落札2%、時計は出品3%・落札2%です。宝石・ブランドと着物の場合、1商品500円の出品商品撮影代が発生しますが、初回は無料で利用できます。
開催実績
- 着物オークション
- 宝石・ブランドオークション
- 時計オークション
オークション情報
オークション名 | 座オークション |
エリア | 北海道 |
取扱品目 | 着物、宝石、ブランド、時計 |
開催日 | 毎月21日 |
時間 | 大会による |
会場住所 | 〒063-0801 北海道札幌市西区二十四軒1条4丁目1-10 二十四軒プレジデント1F 株式会社つなぐ内 |
オンラインの有無 | オンライン、オフライン |
オークションの種類 | 平場、WEB |
入会金・年会費・参加費 | 参加費:~2,000円 |
手数料 | 出品手数料:3~10% 落札手数料:2~10% |
参加条件 | 入会申込書、古物商許可証のコピー、登記簿謄本の原本 |
問合せ先 | https://za-auction.com/ |
JU札幌・北海道オークション
オークション紹介
JU札幌・北海道オークションは、札幌地方中古自動車販売事業協同組合が運用する中古自動車オークション。開催場所は北海道内7会場で、札幌会場と函館会場には全席タッチパネルが採用されています。
サテライト会場である釧路・帯広・北見・室蘭・旭川の5会場の車を落札することも可能です。
JU札幌のオークションでは、軽自動車や2ヵ月間オークション出品歴のない「プレミアム初出品」、特選車、「事故・現状・不動車」など、細かくカテゴリ分けされています。欲しい車が探しやすいと、参加者から高評価を得ているオークションです。
さらにJU札幌は、ネットで中古車が検索できるJUジャナイトのサイトも運営しているので、合わせて活用しましょう。
開催実績
- 通常
- JU北海道7会場合同AA
- 青年部担当AA
オークション情報
オークション名 | JU札幌・北海道オークション |
エリア | 北海道 |
取扱品目 | 中古車 |
開催日 | 大会による |
時間 | 大会による |
会場住所 | 〒007-0820 北海道札幌市東区東雁来町259-16 |
オンラインの有無 | オンライン、オフライン |
オークションの種類 | – |
入会金・年会費・参加費 | – |
手数料 | 区分による |
参加条件 | – |
問合せ先 | https://www.jusapporo.com/contact.html |
ホンダオートオークション
オークション紹介
ホンダオートオークションは、全国700社のホンダディーラーが出品した車を、全国5,800社の会員が落札できるオークションです。オークション会場は、北海道千歳市の「北海道会場」をはじめ、全国6ヵ所にあります。
2022年度の1開催の平均出品台数は3,411台で、成約率は94.6%と高評価。出品車すべてに対し、第三者による統一基準の厳正な検査を実施しており、丁寧な対応と良質な車の出品で、会員からの信頼を集めているといえるでしょう。
ただし、オークションに参加するためには、「法人事業者」「新車ディーラー」「創業1年以上かつ常設の営業拠点を持つ個人事業主」のいずれかの条件を満たす必要があります。
ホンダオートオークションの会員になると、H@Liveサービスも利用可能。事前の下見や自宅からの応札、予約入札などもできます。
開催実績
- 通常AA
オークション情報
オークション名 | ホンダオートオークション |
エリア | 北海道 |
取扱品目 | 中古車 |
開催日 | 毎週月曜日 |
時間 | 13:00~ |
会場住所 | 〒066-0051 北海道千歳市泉沢1007番245 |
オンラインの有無 | オンライン、オフライン |
オークションの種類 | 入札 |
入会金・年会費・参加費 | 入会金:35,000円 年会費:無料 |
手数料 | 区分による |
参加条件 | 入会申込書、古物商許可証の写し、展示場の写真 |
問合せ先 | https://secure.hondanet.co.jp/honda-uc/form/auction.html |
オークションを選ぶ際のポイント
さまざまなオークションがありますが、できるだけ自分にとって参加メリットの大きい会場を選びたいもの。ここではオークションを選ぶ際のポイントとして、押さえておくと役立つ内容について紹介します。
オークションの種類
オークションの種類は、主に「入札式」「手競り」の2つです。入札式は、会場で下見後、希望金額を入札する方法。最も高い金額かつ指値と呼ばれる最低落札金額を上回っている場合、落札できます。
「手競り」は、各希望者が落札したい金額を声に出す方法です。オークション当日に商品を見ながら競りを行う「平場」と、事前に下見を行い当日は競りだけを行う「大会」の2種類に分かれます。
手数料の体系
手数料の体系は、主に売り手(出品者)と買い手(落札者)の両方とも手数料を払う必要がある「売り手・買い手両取り」と、どちらかのみ手数料を払う「片手取り」の2種類です。
オークションによっては、一定金額以上の落札者など、特定の基準を満たす場合キャッシュバックが行われることもあります。
オンラインの有無
オークションによって、オンライン開催の有無は異なります。オンラインのみ、オフラインのみ、オンオフライン同時開催があるため、自分が参加しやすいオークションの形態を選びましょう。
ただし、オンラインとオフラインでは、参加料が異なることも。あらかじめ確認が必要です。
そのオークションが得意としている価格帯
オークションによって、得意とする価格帯は異なります。たとえば同じブランド品でも、数千円から落札できる小物メインのオークションもあれば、数十万円以上する高級バッグがメインのように、取引内容が大きく違うケースも多いです。
自分が出品、落札したい価格帯かどうかをチェックしたうえで、参加オークションを決めましょう。
北海道でオークションを利用する際の注意点
魅力的な商品の集まりが期待できる北海道のオークションですが、初めて北海道でオークションを利用する場合、いくつかの注意点があります。あらかじめ確認し理解を深めて、スムーズにオークションに参加しましょう。
入会金・年会費・手数料などはオークションごとに異なる
入会金・年会費・手数料などは、オークションにより異なります。主催者が同じでも、開催場所や取扱商品が異なることで、手数料が変わることも。ほかにも「参加費」「下見料」などが発生するオークションもあります。
参加したいオークションを見つけたら、必ず事前に諸費用について調べておきましょう。
入会に審査が必要な場合も
オークションによっては、入会時に審査が行われます。「業歴〇年以上」や「会員からの紹介」など、入会条件が決められていることも。車のオークションの場合は、展示場の写真が求められるケースもあります。
出品者と落札者の両方が安心して利用できるために必要な審査だと考えて、しっかり準備をしたうえで申し込みましょう。
会場までの交通費も視野に入れる
オフラインで北海道のオークションに参加する場合、必ず会場までの交通費を計算しましょう。都市部での開催とは違い、北海道の面積は広大です。
いくら安く落札できたとしても、買った点数が少なければ、交通費で損をする可能性もあります。どうしても1点だけ落札したい商品がある場合は、オンラインも活用しましょう。
北海道では差し押さえ財産の公売もある?
北海道では、インターネットオークションシステムを活用し、道税滞納差し押さえ財産の「インターネット公売」が開催されています。不動産や自動車、コンピューター、家電など、出品アイテムも多様です。
入札期間は、セリ形式の一般財産と入札形式の不動産、それぞれ異なるため注意しましょう。
参加を希望する場合は、KSI官公庁オークションにアクセスし、オークションごとに参加者情報を入力してください。掘り出しものに出会える可能性もありますよ。
北海道のオークションに参加しよう
北海道のオークションは、本州のオークションとは異なるメリットがあります。交通費など気にかけるべき点はありますが、普段利用しているオークションとは別の商品を手に入れられる可能性もあるでしょう。
いきなり北海道に行くことに抵抗がある場合は、オンラインオークションから始めることもひとつの方法です。本記事で紹介したオークションや注意事項を参考に、ぜひ一度、北海道のオークションに参加してみてはいかがでしょうか。